JP3229059B2 - パチンコ機の打球力調節用ハンドル - Google Patents

パチンコ機の打球力調節用ハンドル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機の前面枠の
前面に固着される握持部と該握持部の前部に取着される
キャップ部との間に操作レバーを回転自在に設け、該操
作レバーを回転させることによりモータが回転して打球
杆が反復作動しパチンコ球を発射させると共に、打球杆
を引張る引ばねの張力を加減して打球力を変化させるよ
うにした電動式パチンコ機の打球力調節用ハンドルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパチンコ機の打球力調節
用ハンドルとして、操作レバーを所望の回転位置に固定
保持し得るようにしたものは知られている(例えば実公
昭60−31753号公報参照)。
【0003】この従来の打球力調節用ハンドルは、パチ
ンコ機の前面枠の前面に固着される握持部内に制動歯車
を設けると共に、該握持部に対して回転自在に設けられ
る打球力調節用の操作レバーに係合部を有した押釦を設
け、該押釦を押圧操作してその係合部を制動歯車に噛合
させることにより、操作レバーを所望の回転位置に固定
保持し得るように構成されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のパチン
コ機の打球力調節用ハンドルは、構造が複雑で組立てに
手間が掛かる上、コスト高になるという問題点があっ
た。
【0005】また、操作レバーを固定保持するためには
押釦を押圧し続けなければならず、このため指に負担が
掛かって依然として遊技者に疲労感を与えるという問題
点があった。
【0006】本発明は上記に鑑み提案されたもので、パ
チンコ機の前面に固着される握持部と、外に指掛突部
が形成された操作レバーを回転自在に設けてなるパチン
コ機の打球力調節用ハンドルにおいて、前記操作レバー
の指掛突部の後面にパチンコ球を嵌入可能な凹部を設け
ると共に、その凹部に嵌入したパチンコ球を握持部に
接させることにより操作レバーを所望の回転位置に固定
保持可能とし、一方、握持部には、操作レバーの戻し位
置で前記凹部に対応してパチンコ球の圧接状態を解除す
る凹面部を設けた設けたものである。
【0007】
【作用】操作レバーの後面から指掛突部の凹部にパチン
コ球を嵌め込んで握持部の外周面に強く圧接させること
により、操作レバーを回転しないように固定保持し得
る。また、握持部の外周面に設けた凹面部は、操作レバ
ーを戻し位置に強制的に回転させることによってパチン
コ球を指掛突部の凹部から自然に落下させるように機能
する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。まず、本実施例に係る打球力調節用ハン
ドルが適用される電動式パチンコ機の発射装置部分につ
いて図1および図2を参照して説明する。図において、
1はパチンコ機の前面枠、2は該前面枠1の裏面にビス
等で固着される打球発射装置の取付基板である。
【0009】取付基板2のほぼ中央部後面には支軸3に
よって打球杆4が回転自在に支持されている。5は取付
基板2の後面にモータ取付枠6を介して固着された低速
回転モータで、該モータ5の回転軸7にカム8が固着さ
れている。9は前記打球杆4と一体をなすアームで、こ
れにカム8と係合し得るローラー10が設けられてお
り、カム8がローラー10に係合することによって打球
杆4を反復回転させるようになっている。11,12は
打球杆4の反復回転範囲を規制するため取付基板2に固
着されたストッパである。
【0010】13は後述する操作レバー21の回転軸で
あり、その後端にプーリ14が固着されている。15は
ばね調節器で、打球杆4に一端を連結した引ばね16と
前記プーリ14に一端を連結したワイヤ17のそれぞれ
他端が連結されており、ダイヤル18の回動によって引
ばね16の初期引張力が自由に調節できるようになって
いる。
【0011】次に図3および図4を参照して打球力調節
用ハンドルの構成を説明する。このハンドル19は、碗
形に形成された握持部20と、回転軸13を有した操作
レバー21と、半球状のキャップ部22とよりなる。
【0012】握持部20は中心に円筒状基部23が形成
され、その円筒状基部23を前面枠1の前面に固着され
た軸受筒24に嵌合してビス25を締付けすることで該
軸受筒24に固着できるようにしている。該握持部20
内にはマイクロスイッチ26が固設され、該マイクロス
イッチ26を作動させる揺動部材27がビス28により
揺動自在に支持されている。揺動部材27は、その一端
の押釦部29が握持部20の切欠から外周に突出してい
ると共に、他端には当接片30が形成され、該当接片3
0は操作レバー21に形成された突起31に係合し得る
ようになっている。また、握持部20の内底部には複数
本の筒状の間隔保持突起32が形成されている。
【0013】前記操作レバー21は、中心に回転軸13
がEリング33により止着され、かつ回転軸13を中心
として前記握持部20の間隔保持突起32が遊嵌し得る
円弧状孔34が開設され、さらに外周には握持部20の
外周面より突出する複数の指掛突部35a〜35cが一
体に形成されている。そして、回転軸13を円筒状基部
23の貫通孔36に挿通して回転自在に支持されると共
に、間隔保持突起32と円弧状孔34とによってその回
転範囲が規制されるようになっている。
【0014】なお、回転軸13の先端は取付基板2の後
面側に突出し、その突出端に前記プーリ14が固着され
ており、回転軸13が回転するとプーリ14が從回転す
るようにしている。また、操作レバー21が引ばね16
によって回転付勢されて図5実線で示す戻り位置に置か
れているとき、突起31が当接片30に係合して押圧
し、マイクロスイッチ26をオフ状態に保持している。
【0015】前記キャップ部22の内面には中心にねじ
孔42が穿設された位置決め用の筒部43が形成され、
該筒部43を握持部20の間隔保持突起32に係合させ
ることにより操作レバー21を被うように握持部20の
前面に嵌着される。そして、間隔保持突起32のねじ挿
通孔37に後側からねじ38を挿通して筒部43のねじ
孔42に螺合させることによって握持部20と一体化さ
れる。
【0016】このように構成された打球力調節用ハンド
ル19は、遊技者が操作レバー21の指掛突部35a〜
35cに指を掛けて該操作レバー21を回転すると突起
31による当接片30の押圧が解除されてマイクロスイ
ッチ26がオンし、低速回転モータ5が回転する。この
低速回転モータ5の回転でカム8が回転することで打球
杆4が反復回転し、引ばね16の弾性によりパチンコ球
が打撃され遊技盤上に発射される。そして、操作レバー
21の回転を調節すると回転軸13,プーリ14,ワイ
ヤ17,ばね調節器15を介して引ばね16の引張加減
が調節されるため、打球杆4の打球力が任意に調節され
打球の発射が調節される。
【0017】しかして、本発明では、前記操作レバー2
1に形成された複数の指掛突部35a〜35cのうち、
図5実線で示す操作レバー21の戻し位置において押釦
部29の近くに位置する指掛突部35aの後面にパチン
コ球を嵌入可能な凹部39を設けている。具体的には指
掛突部35aを、後面を開口して中空に形成し、その中
空部内に複数本のリブ片40を設けて凹部39を形成す
る。この凹部39はパチンコ球を嵌入したとき、該パチ
ンコ球が握持部20の外周面に強く圧接して操作レバー
21が回転しないように固定保持可能なように選ばれ
る。
【0018】一方、握持部20の外周面には押釦部29
の近くであり、かつ操作レバー21の戻し位置で前記凹
部39に対応する凹面部41を設ける。この凹面部41
は、指掛突部35aの凹部39にパチンコ球を嵌入した
状態においてそのパチンコ球が凹部39から自然に落下
し得るようにするためのものである。
【0019】したがって、操作レバー21を図5鎖線に
示すように所望の位置に回転させた後、操作レバー21
の後面から指掛突部35aの凹部39にパチンコ球Bを
強い力で押して嵌入させると、該パチンコ球Bが握持部
20の外周面に強く圧接することになり、これによって
操作レバー21は戻らないように固定保持される。この
ため、操作レバー21を握っていなくても所望の位置へ
打球を発射することができることになり、指に負担を掛
けることなく楽に遊技を行うことができる。
【0020】そして、指掛突部35aの凹部39にパチ
ンコ球を嵌入した状態で操作レバー21を図5実線の戻
し位置に強制回転させると、該凹部39と握持部20の
外周面に形成した凹面部41とが一致して凹部39に嵌
入されたパチンコ球Bが自然に落下することになり、こ
れによって操作レバー21の固定が解除される。したが
って、遊技者が凹部39にパチンコ球を嵌入したまゝの
状態で帰っても従業員が操作レバー21を戻し位置に回
転させるだけの簡単な操作で凹部39に嵌入されたまゝ
のパチンコ球を取外すことができ、次の遊技者に迷惑を
及ぼすようなことがなくなる。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明に係るパチンコ機の打球力調節用ハンドル
は、操作レバーの指掛突部の後面に設けられた凹部にパ
チンコ球を嵌入させるだけの簡単な操作で操作レバーを
所望の回転位置に固定保持することができる。
【0022】そして、操作レバーを戻し位置に回転させ
るだけの簡単な操作で指掛突部の凹部に嵌入されたパチ
ンコ球を取外すことができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される打球発射装置部分の概略斜
視図である。
【図2】本発明に係る打球力調節用ハンドルの取付状態
を示す平面図である。
【図3】本発明に係る打球力調節用ハンドルの裏面から
の斜視図である。
【図4】本発明に係る打球力調節用ハンドルの分解斜視
図である。
【図5】本発明の作用説明図である。
【符号の説明】
1 前面枠 19 ハンドル 20 握持部 21 操作レバー 22 キャップ部 35a 指掛突部 39 凹部 41 凹面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ機の前面に固着される握持部
    と、外に指掛突部が形成された操作レバーを回転自在
    に設けてなるパチンコ機の打球力調節用ハンドルにおい
    て、 前記操作レバーの指掛突部の後面にパチンコ球を嵌入可
    能な凹部を設けると共に、その凹部に嵌入したパチンコ
    球を握持部に圧接させることにより操作レバーを所望の
    回転位置に固定保持可能とし、 一方、握持部には、操作レバーの戻し位置で前記凹部に
    対応してパチンコ球の圧接状態を解除する凹面部を設け
    たことを特徴とするパチンコ機の打球力調節用ハンド
    ル。
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