JPS6030993Y2 - プレスのブランク搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプレスのブランク搬送装置に関するものである
。

ブランク搬送装置はブランキングステージで打抜された
ブランク（材料）をトランスファのフィードバーまで順
次送給するための装置である。

従来、この種の装置としては種々のものがあるが、本考
案は、ブランクの送給動作のスムーズなものを提供する
ためになされたものである。

以下、本考案の一実施例である図面に基づいて説明する
。

第１図〜第３図において、ラック４はロッド３及びプレ
ート２を介して、スライド部１に連結され、スライドの
昇降動作に伴ない往復動する。

ピニオン５は機体６に回転自在に保持され、ラック４と
噛合っている。

ピニオン５が固設されている軸７は、後述する第４図に
示すようにブランクの搬送方向と直角な水平方向に設け
である。

この軸７の他端に第３図に示すように偏心板８を固設し
ている。

偏心板８を固設している６偏心板８には軸７の半径方向
に摺動自在のブロック８′を設け、ブロック８′に偏心
ピン８Ａを立設している。

偏心ビン８Ａにはコンロッド９の一端を回転自在に連結
している。

第４図〜第７図において、コンロッド９の他端にはピニ
オン１０を回転自在に支持している。

ピニオン１０は、搬送方向を向けて機体６に固定したラ
ック１１に上からかみ合っている。

機体６により搬送方向に摺動自在に案内された可動ラッ
ク１２はピニオン１◎に上からかみ合っている。

軸７は前述のラック４の昇降に伴いピニオン５を介して
約１８０°往復回転し、軸７に固設した偏心板８に立設
した偏心ビン８Ａを第５図に示すように軸７の中心の左
右の水平位置間に約１８０°往復回転させる。

可能ラックの上面には、材料を吸着させるためのマグネ
ット１３が固定されている。

材料受１４は、マグネット１３の上面を基準として、そ
の上下に昇降自在となっている。

すなわち、材料受１４はシリンダ１５に保持され、可動
ラック１２の往復動と連動して昇降する。

（第７図）第３図において、軸１８は軸７内に回転自在
に設けられている。

ジヨウ１７は軸１８の長手方向に案内され、摺動自在で
あり、軸７の端部に設けられたジヨウ部分と噛合ってい
る。

ナツト１６は軸１８の端部に設けられているネジ部にね
じ込まれ、ジヨウ１７を押えている。

偏心板８に摺動自在に保持されているブロック８′は、
ネジ棒２０にねじ込まれている。

ネジ棒２０の端部に、ベベルギヤー１９′が固設され、
このベベルギヤー１９′は軸１８の端部に固設されたベ
ベルギヤー１９と噛合っている。

この部分は偏心板の偏心量を変え、搬送装置、具体的に
は可動ラック１２の送り量を変えるための機構である。

以下、作用について説明する。

スライドが昇降すると、可動ラック１２及びマグネット
１３は連動して往復動する。

シリンダ１５の作用によって材料受１４を下降させた状
態で打抜されたブランク（材料）をマグネット１３で受
ける。

マグネットが前進限に来たとき、シリンダ１５の作用で
材料受１４を上昇させると材料はマグネット１３から材
料受１４に受渡しされる。

マグネット１３が後退限に来たとき材料受１４を下降さ
せると、先の材料は再びマグネット１３に受渡しされ、
この状態で次の材料が、マグネット１３上に落下する。

マグネット１３が前進すると上記２個のブランク（材料
）は前進する。

マグネット１３の前進限で材料受１４を上昇させると材
料は材料受１４に受渡しされる。

このようにして、打抜された材料はフィードバーの所ま
で送給される。

本考案はスライドの運動と、偏心板を用いたクランク機
構を組合わせている、すなわち、プレスのスライドはク
ランク軸の偏心部に連結されて昇降するので、昇降限近
傍で昇降速度の変化が小さくなる。

また軸７の偏心板８に立設した偏心ピン８Ａは軸７の約
１８００往復回転により搬送方向両端部で搬送方向の速
度変化が小さくなる。

このようにクランク機構を２つ組合わせたことになるの
で材料の送給運動がスムーズである。

すなわち、第８図に示す如く、本考案の一実施例による
ものＣは、サインカーブａ及び従来のレバ一式のものｂ
に比して起動、停止時のスピードが小であることがわか
る。

したがって、送供される材料の慣性による送り長さのバ
ラツキを防止することができると共に、材料の受取、受
渡動作が正確に行なえる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部断面の正面図、第２図は第１図における■
部分の詳細図、第３図は第２図における■−■断面図、
第４図は要部の上面図、第５図は第４図における■−■
断面図、第６図は第５図におけるＶＩ−ＶＩ断面図、第
７図は第５図における■−■断面図、第８図は送給スト
ロークの説明図、１はスライド部、２はプレート、３は
ロッド、４はラック、５はピニオン、６は機体、７は軸
、８は偏心板、９はコンロッド、１０はピニオン、１１
はラック、１２は可動ラック、１３はマグネット、１４
は材料受、１５はシリンダ、１６はナツト、１７はジヨ
ウ、１８は軸、１９はベベルギヤー、２０はネジ棒であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プレスのブランキングステージで打ち抜いたブランクを
   フィードバーに受渡す位置まで搬送する装置において、
   プレスのスライド部に連結されて昇降するラック４と、
   ラック４とかみ合い、その軸を搬送方向と直角な水平方
   向に向けて機体に回転自在に支持され往復回転するピニ
   オン５と、ピニオン５の軸に固設した偏心板８と、偏心
   板８の偏心ピンにその一端を連結したコンロッド９と、
   フンロッド９の他端に回転自在に支持したピニオン１０
   と、搬送方向を向けて機体に固定され、ピニオン１０に
   下方からかみ合うランク１１と、ピニオン１０の上から
   かみ合い、機体に案内されて搬送方向に摺動自在の可動
   ラック１２と、可動ラック１２の上面に固定したマグネ
   ット１３と、マグネット１３を固定した可動ラック１２
   の両側に沿って機体に設けられ、マグネット１３の上面
   高さを基草としてその上下にプレスと連動して昇降駆動
   される材料受け１４とを具備することを特徴とするプレ
   スのブランク搬送装置。