JPH0128908Y2

JPH0128908Y2 -

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Publication number: JPH0128908Y2
Application number: JP1983011928U
Authority: JP
Priority date: 1983-01-28
Filing date: 1983-01-28
Publication date: 1989-09-04
Also published as: DE3402627C2; GB2134826A; DE3402627A1; GB2134826B; GB8400492D0; KR840007384A; JPS59120033U; KR880000613B1

Description

【考案の詳細な説明】（考案の分野）本考案はプレスラインにおいて、加工材料を順
次プレス機械の金型に供給する搬送装置に関して
いる。

（考案の背景）プレス機械を複数基並列し、１つの材料を複数
基のプレス機械により順次加工して製品を得るト
ランスフア加工では、並列した全部のプレス機械
に２本のトランスフアバーが金型の前後に配置さ
れ、これに加工材料をつかむグリツプフインガが
向い合う位置に取付けられている。そしてトラン
スフアバーは材料の搬送方向への前後進と開閉方
向に作動させて材料を順次搬送している。この方
式では材料を２つのグリツプフインガで挟持する
ので、材料が大きく、重量が大であつても確実に
搬送できる利点をもつている。しかしながらトラ
ンスフアバーはライン全部の長さを必要とするの
でプレス機械を４〜５基並設したライン構成で
は、バーの長さが10ｍを越えるものもあり、この
ためバー自体の重量も大となつてしまいトランス
フアバーの駆動力だけでもかなりのエネルギーを
必要とする。

又、２本のトランスフアバーは材料を掴むため
に開閉運動を行わせているが、バーが水平方向に
開閉するためボルスタのダイスペースが大きく占
領してしまい、金型のレイアウトも制約されると
いう問題があつた。さらに、プレスラインでプレ
ス機械の台数を増減するときは、トランスフアバ
ーをライン長さに合つたものと交換しなければな
らない不便があつた。

（考案の目的）本考案はこれら従来の不都合を解消し、１本の
トランスフアバーを前後進運動と昇降運動をさせ
ることによりプレスのボルスタ上のダイスペース
を有効に使用することができる搬送装置を提供し
ようとするものである。

本考案の他の目的はトランスフアバーを１本と
することにより、バーの軽量化に伴ない高速運転
が可能な搬送装置を提供しようとするものであ
る。

さらに本考案の他の目的は、トランスフアバー
１単位を各プレス機械間に設置するユニツト毎に
設けてあり、プレスラインを構成するときに各ユ
ニツトのトランスフアバーを接続して１本のトラ
ンスフアバーに形成するもので、ラインのプレス
台数の増減に応じて簡単に全長を変更できる搬送
装置を提供しようとするものである。

（考案の要約）本考案は上記目的を達成するため、隣接する２
つのプレス機械の中間に設置する機体と、該機体
の上方に上下方向に移動可能なガイド体と、該ガ
イド体に左右方向に移動可能で材料を吸着移送す
る材料保持手段を設けたトランスフアバーと、前
記機体内に設けたピニオン並びにこのピニオンを
回軸するラツクと、前記ピニオンと前記ガイド体
との間に設けたリンク機構とを有し、前記各トラ
ンスフアバーとラツクは隣接のトランスフアバー
並びにラツクと接続して棒状体として何れも終端
部分を左右往復駆動機構に連結すると共に、各機
体の前面に中間受台を設けたことにより、トラン
スフアバーを水平方向（開閉方向）に駆動するこ
となく、左右方向ならびに上下方向のみの移動に
よつて材料の搬送を行うものであるから、ダイプ
レートのスペースを有効に使用することができる
搬送装置である。

又、本考案はトランスフアバーを１本の棒状体
に構成すると共に、トランスフアバーおよびラツ
クを接続するロツドを細い部材で構成することに
よりトランスフアバー全体の重量を軽量化し高速
運転を可能にした搬送装置である。

（実施例）第１図において、プレス機械１，１は複数基を
並設してラインに構成され、各プレス機械１，１
の間にトランスフアバーの上下駆動ユニツト２，
２と、ラインの端部にトランスフアバーの左右駆
動ユニツト３が設けられている。又、上下駆動ユ
ニツト２の前方床面には、搬送される材料の中間
受台４が設けられている。

前記上下駆動ユニツト２には左右に摺動するト
ランスフアバー５と、各トランスフアバーに材料
を吸着して搬送する材料保持手段６，６が設けら
れている。

トランスフアバー５は後述するように隣接する
各トランスフアバーを連結して１本の棒状体と
し、このトランスフアバーを左右方向ならびに上
下方向に移動して、プレス機械の金型上の材料を
中間受台４へ、中間受台４上の材料をプレス金型
へそれぞれ搬送する。このため、トランスフアバ
ー５の材料保持手段６，６の取付間隔と、プレス
金型と中間受台４の設置間隔を等しくしてあり、
従つて各プレス金型間ならびに中間受台の設置間
隔は材料保持手段６，６の取付間隔の２倍の長さ
に構成されている。

第２図及び第３図において、トランスフアバー
の上下駆動ユニツト２の機体７は下端に設けた台
板７ａがプレスベツド１５，１５に固定されてお
り、機体７の上端には上方が開口されている空洞
７ｂが形成されている。そして機体７の上端には
前記トランスフアバー５を左右方向に摺動自在に
装着したガイド体８の下方に設けたロツド８ａ，
８ａが上下方向に摺動可能に装着されている。

機体７の前記空洞７ｂにはピニオン１０が軸着
されると共に、ピニオン１０と噛合し、前記トラ
ンスフアバー５と平行に設けたラツク９が機体７
の両側部から突出して設けられている。又、前記
ピニオン１０の軸は機体７から突出した部分にレ
バー１１を設け、該レバー１１と前記ガイド体８
とをリンク１２によつて連結している。

前記トランスフアバー５はロツド１３で隣接の
ものと連結され、ラツク９はロツド１４で隣接の
ものと連結される。そして何れも１本の棒状体を
構成しており、棒状体の端部が左右駆動ユニツト
３に接続されている。このため、ラツク９を往復
運動させると、ピニオン１０が正逆方向に回転し
てレバー１１、リンク１２を介してガイド体８が
上下に移動し、これによりトランスフアバー５が
上下に移動する。又、トランスフアバー５の左右
方向の移動は、棒状となつたトランスフアバー５
の端部を直接左右方向に移動させることによつて
行われる。

トランスフアバー５ならびにラツク９を連結す
るためのロツド１３，１４は設置するプレス機械
１，１の間隔に合せてその長さを調整できるよう
にしておく。

第４図から第６図はトランスフアバーの左右駆
動ユニツト３の構造を示している。駆動ユニツト
３の機体に駆動軸１６が回転自在に支持されると
共に駆動軸１６にフライホイール１７が設けられ
る。フライホイール１７はモータにより駆動さ
れ、又、フライホイール１７の回転はクラツチ、
ブレーキ装置１８によつて制御される。駆動軸１
６の一端に設けたピニオン１９は機体に架設した
回転軸２１の主歯車２０と噛合されている。又、
回転軸２１には、その外周部が軸方向に位置の変
化を伴うねじれ円板２２が設けられている。

前記駆動軸１６並びに回転軸２１と平行して機
体には２本のガイドロツド２３，２３が設けら
れ、このガイドロツド２３，２３に沿つて往復移
動する第一スライダ２４が往復移動可能に装着さ
れている。そして第一スライダ２４の下面に２つ
のローラ２５，２５が設けてあり、前記ねじれ円
板２２の周縁がローラ２５，２５の間に装着さ
れ、円板の回転に伴つて第一スライダ２４がガイ
ドロツド２３，２３に沿つて往復移動する。

一方、第一スライダ２４に立設したピン２６に
は、基端を機体に枢着され水平面内に揺動自在な
第一レバー２７の中間部が係合している。ピン２
６は第一レバー２７の長孔内に収容されている。
又、第一レバー２７の先端は機体にアドバンス・
リターン方向に設けたガイドロツド２８，２８に
往復移動可能に装着された第二スライダ２９に立
設されたピン３０と係合している。このため、第
一スライダ２４の往復運動は第一レバー２７によ
り増幅されて第二スライダ２９に伝えられる。第
二スライダ２９にはトランスフアバー５と連結し
たロツド１３の終端部が連結されているので、第
二スライダ２９の往復運動によりフイードバー５
が往復移動する。

この他、前記回転軸２１にはカム部材３１が設
けられ、該カム部材３１は機体に揺動自在に軸着
された第二レバー３３のカムホロア３２と接合さ
れている。前記第二レバー３３の先端は前記第一
レバー２７と平行し、かつ同じ方向に向うコンロ
ツド３４を介してＴ字形レバー３５と連結されて
いる。このＴ字形レバー３５は前記第二スライダ
２９の下方位置で、かつ中心部分を軸により水平
面内に回転自在に設けられ、コンロツド３４の反
対側には第二レバー３３のカムホロア３２をカム
部材３１に向けて付勢するシリンダ３６のピスト
ンロツドが連結されている。又、Ｔ字形レバー３
５のもう一つの端部は第二スライダ２９に向つて
突設されており、ここに前記したトランスフアバ
ーの上下駆動ユニツト２のラツク９と連結したロ
ツド１４の終端部が連結されている。

回転軸２１の回転によつてねじれ円板２２が一
回転してトランスフアバー５を一往復させるが、
カム部材３１には２つの山部と、２つの谷部とが
形成されているので、トランスフアバー５が往復
運動するとき、往復運動終端でトランスフアバー
５を昇降させるためカム部材３１によりＴ字形レ
バー３５によつてロツド１４を介してトランスフ
アバー５を昇降させる。

次に作用について説明する。第１図及び第２図
において、駆動ユニツト３によりロツド１３，１
４が押し引きの往復運動される。ロツド１３が図
面で左に移動してトランスフアバー５が左に向つ
て移動する。トランスフアバー５が終端に達する
と、ロツド１４が左にその後右に往復運動し、こ
の位置で材料保持手段６，６を下降させると共に
上昇させ、プレス金型上の材料を吸着する。次に
ロツド１３が引かれ、フイードバー５が右に向つ
て移動し、終端において再びロツド１４が往復運
動し、材料保持手段６，６を昇降させ、材料を中
間受台４，４の位置に渡す。これを繰返えすこと
により材料はプレス機械１から中間受台４へ、中
間受台４からプレス機械１へ順次搬送される。

以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、プレス機械の台数の増減に従つてフイードバ
ーユニツトを連結或は取外し、ロツドの連結換え
を行なうことによりプレス台数に合わせた長さの
送り装置が得られ、プレスラインの伸縮が自在で
生産の効率化に有効となる。又、機械の後部には
細い２本のロツドが貫通するだけでスペースをと
らずダイスペースが大きくとれること、さらにフ
イードバーの長さを必要最小限としたのでフイー
ドバーの慣性力が小さく、搬送装置を高速化する
ことができることの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は搬送装置を使用したプレスラインの配
置を示す平面図、第２図はトランスフアバーの上
下駆動ユニツトを表わす一部破断の正面図、第３
図は第２図−線方向の断面図、第４図はトラ
ンスフアバーの左右駆動ユニツトを表わす平面
図、第５図は第４図−線方向の断面図、第６
図は第４図−線方向の断面図である。１……プレス機械、２……上下駆動ユニツト、
３……左右駆動ユニツト、４……中間受台、５…
…トランスフアバー、６……材料保持手段、７…
…機体、７ａ……台板、７ｂ……空洞、８……ガ
イド体、８ａ……ロツド、９……ラツク、１０…
…ピニオン、１１……レバー、１２……リンク、
１３，１４……ロツド、１５……プレスベツド、
１６……駆動軸、１７……フライホイール、１８
……ブレーキ装置、１９……ピニオン、２０……
主歯車、２１……回転軸、２２……円板、２３…
…ガイドロツド、２４……第一スライダ、２５…
…ローラ、２６……ピン、２７……第一レバー、
２８……ガイドロツド、２９……第二スライダ、
３１……カム部材、３２……カムホロア、３３…
…第二レバー、３４……コンロツド、３５……Ｔ
字形レバー、３６……シリンダ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

隣接する２つのプレス機械の中間に設置される
装置であつて、機体と、該機体の上方に上下方向
に移動可能に設けたガイド体と、該ガイド体に左
右方向に移動可能で材料を吸着移送する材料保持
手段を設けたトランスフアバーと、前記機体内に
設けたピニオン並びに該ピニオンと噛合させ機体
両端から突出させたラツクと、前記ピニオンと前
記ガイド体との間に設けたリンク機構とを有し、
前記各トランスフアバーとラツクは隣接のトラン
スフアバーならびにラツクと接続して棒状体とし
て何れも終端を左右往復駆動機構に連結すると共
に、各機体のそれぞれの前面に中間受台を設けた
ことを特徴とするプレス間搬送装置。