JPS6030812Y2 - トランスクライバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はテープ情報を繰返し再生するのに用られるト
ランスクライバ−に関するものである。

従来、この種のトランスクライバ−として第１図に示す
ように構成したものがある。

すなわち、第１図のものは一般にタイピスト用として広
く用いられている再生専用のものでトランスクライバ一
本体１の正面略中央部にカセット室２を設け１、このカ
セット室２の側方にパワースイッチ３およびこのスイッ
チ３の投入により点灯される電源ランプ４を設けている
。

また、カセット室２の上方にスピーカ用孔５を設け、ま
た下方に操作釦群６を設けている。

この操作釦群６は早送り釦６１、再生釦６２、巻戻し釦
６３イレーサ６４および停止釦６５等からなるものであ
る。

この操作釦群６の側方にトーンおよびボリウム用ダイヤ
ル７．８を設け、またカセット室２との間にエジェクト
釦９を設けている。

一方、上記本体１の側面はテープ速度をコントロールす
るダイアル１０を設けるとともにリモコン用ジャック１
１を設け、このジャック１１に図示しないフートスイッ
チを接続することにより足操作によっても再生操作のコ
ントロールを可能にしている。

しかして、このようなトランスクライバ−は情報が録音
されたテープをカセット室２に挿通し、再生釦６２を操
作し再生状態にすと同時に必要により早送り釦６１又は
巻戻し釦６３を操作しテープ再生を反復させるとにより
タイプのためのテープ情報を繰返し得られるようにして
いる。

ところで、トランスクライバ−はその使用の際、タイピ
ストが再生内容を聞きながらタイプを行ないタイプが終
了したならばテープを必ず消去して次の使用に備えるよ
うにしている。

このようなテープ消去までの手順はオフィスにいてタイ
ピストのすべき作業の一環として当然のこととされてい
る。

そこで、このようなトランスクライバ−では巻戻し釦６
３とイレーザ６４を同時に操作し、テープ巻戻しとイレ
ーザを組合せた状態でテープ全体を同時消去できるよう
にしている。

ところが、このようにテープ巻戻しとイレーザを組合せ
たものではイレーザのためにテープの巻戻し時間を必要
とし手間がかかりタイプ等の作業能率が極めて悪くなる
ことがあった。

また、最近録音も可能にしたトランスクライバ−が考え
られているが、このようなトランスクライバ−は一般の
テープレコーダと同様録音時の片側消去が用いられるの
でこのような方法でテープ情報を消去するのではますま
す時間がかかつてしまう。

このため従来ではこのようるな録音可能なものと、上述
したタイピスト用トランスクライバ−のようにテープ情
報を文書化したのち直ちにテープ内容を消去しなければ
ならないものと、機種を使い分け、極力上述の不都合を
カバーしているのが現状である。

この考案は上記欠点を除去するためなされたものでトラ
ンスクライバ一本体にイレーザを一体に組込むとにより
テープ消去を瞬時に行ない得るトランスクライバ−を提
供することを提供することを目的とする。

以下、この考案の一実施例を図面に従い説明する。

第２図はこの考案を録音も可能にしたトランスクライバ
−に適用した例を示している。

図において、２１はトランスクライバ一本体で、この本
体２１の正面略中央部にカセット室２２を設け、のカセ
ット室２２の側方にパワースイッチ２３およびこのスイ
ッチ２３の投入より点灯される電源ランプ２４を設けて
いる。

またカセット室２２の上方にスピーカ用孔２５を設け、
下方に操作釦群２６を設けている。

この場合操作釦群２６は早送り釦２６１、再生釦２６２
、巻戻し釦２６３、停止釦２６４および録音釦２６５よ
り構成されている。

この操作釦群２６の側方にトーンおよびボリウム用ダイ
ヤル２７．２８を設け、またカセット室２２との間にエ
ジェクト釦２９を設けている。

た、上記本体１の側面はテープ速度をコントロールする
ダイアル３０を設けるとともにリモコン用ジャック３１
を設けている。

のジャック３１には図示しないフートスイッチが接続さ
れ、足操作によっても再生操作をコントロール可能にし
ている。

一方、上記本体１は端部に膨出部２１ａを形威し、この
膨出部２１ａにイレーザ３２を設けている。

このイレーザ３２は第３図に示すように膨出部２１ａを
貫通して孔部３２ａを設け、この孔部３２ａの周囲に永
久磁石３３．３４を図示極性で配設し孔部３２ａ中に所
定方向の磁束を発生させるようにしたものである。

の場合上記孔部３２ａはカセットテープ３５が通過する
のに充分の大きさのものである。

また、上記永久磁石３３．３４の発生磁束が他に影響す
るのを防止するため永久磁石３３．３４を磁性材例えば
パーマロイ３６で囲繞している。

しかして、このようなトランスクライバ−はカセット室
２１にテープを挿填し各操作釦２６１〜２６４の操作に
より録音、再生等各種の動作が得られる。

そして、このように録音再生ののちテープ内容を消去す
るとか必要のときはテープ３５を図示矢印方向がイレー
ザ３２の孔部３２ａに通過させることによりテープ３５
の内容を瞬時に消去できることになる。

一方、このようなテープ消去のためイレーザ３２は孔部
３２ａを有するので、この孔部３２ａをトランスクライ
バ−を移動するときの把手として用いるとかできる。

これによりかかるトランスクライバ−は持ち運びが簡単
で、複数の人が交代で使用するときなどは非常に便利に
もできる利点がある。

従って、このような構成によれば必要によりテープ消去
を瞬時に行なことができるので従来のようにテープ巻戻
しとイレーザを組合せテープ消去を行なうもの、或いは
録音時の片側消去を用いたものに比ベテープ消去のため
の手間を大巾に簡単にできタイプ等の作業能率の向上に
大いに寄与することができる。

また、このようにテープ消去を簡単にできるとか従来の
ように録音可能なトランスクライバ−とタイピスト用ト
ランスクライバ−とを使い分ける必要もなくなり経済的
にも有利である。

またイレーザの透孔を把手として利用することもできる
ので持ち運びが簡単であり複数の人が交代で使用するよ
うなとき非常に便利である。

尚、この考案は上記実施例にのみ限定されず要旨を変更
しない範囲で適宜変形して実施できる。

例えば上述では録音を可能にしたトランスクライバ−に
ついて述べたが勿論再生専用のものにも適用できる。

また上述ではイレーザとして永久磁石を用いたが電磁石
を用いたものでもよい。

以上述べたようにこの考案によればトランスクライバ一
本体にイレーザを一体に組込むことによりテープ消去を
瞬時に行ない得るトランスクライバ−を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のトランスクライバ−の一例を示す斜視図
、第２図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第３図は
同実施例の要部のみ断面図である。 １．２１・・・・・・トランスクライバ一本体、２，２
２・・・・・・カセット室、３ 、 ２３１１６１１１
１６１１パワースイツチ、４，２４・・・・・・電源ラ
ンプ、５，２５・・・・・・スピーカ用孔、６，２６・
・・・・・操作釦群、６１．２６１・・・・・・早送り
釦、６２，２６２・・・・・・再生釦、６３゜２６３・
・・・・・巻戻し釦、６４・・・・・・イレーサ釦、６
５．２６４・・・・・・停止釦、２６５・・・・・・録
音釦、７゜８．１０，２７，２８，３０・・・・・・ダ
イヤル、９゜２９・・・・・・エジェクト釦、１１ 、
３１−−−−−− ＩＪモモコンジャック、３２・・
・・・・イレーザ、３２ａ・・・・・・透孔、３３．３
４・・・・・・永久磁石、３５・・・・・・カセットテ
ープ、３６・・・・・・パーマロイ。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）トランスクライバ一本体の一部にカセットテープ
   が通過するのに十分な大きさの透孔を設け、この透孔中
   に所定方向の磁束を発生する磁石を配設したことを特徴
   とするトランスクライノく−。
2. （２）上記磁石は永久磁石であることを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第（１）項記載のトランスクライバ
   −０
3. （３）上記磁石は電磁石であることを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第（１）項記載のトランスクライバ−
   ０