JPS6112588Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テープのそれぞれの特性に応じて設
けられた再生ボタンを操作することにより、テー
プの再生特性に応じた再生ができるようにしたテ
ープレコーダー回路に関する。

再生させるテープは再生特性が、その種類によ
り異なつているため再生イコライザーの時定数を
テープに応じ、たとえばノーマルテープは120μ
ｓ、クロムテープは70μｓのように変える必要が
ある。そのため、従来のテープレコーダーではま
ずテープの特性に応じた時定数に切り換え、次に
再生操作を行つていた。

そのため時定数の選択を忘れ、再生しようとす
るテープの再生時定数と異なつた状態で再生して
しまい、良好な音質で再生できないという欠点が
あつた。

本考案は上記の欠点を解消するために、テープ
のそれぞれの特性に応じて設けられた再生ボタン
を操作することにより、テープの再生特性に応じ
た再生ができるようにしたものである。

以下、本考案を図面に従つて説明する。１は磁
気ヘツド、２はマイク、４はテープの特性に応じ
再時定数が変えられる再生時定数回路５を有する
イコライザー回路であり、録音・再生切り換えス
イツチ３を介して磁気ヘツド１に接続している。
上記実施例では２種類のテープを使用する場合を
想定したので再生時定数回路５は１つであるる
が、３種類以上のテープを使用する場合にはテー
プの特性に応じ再生時定数回路５を追加する必要
がある。６は再生時定数回路５に接続されている
切り換えスイツチである。７，８はテープのそれ
ぞれの特性に応じ設けられた再生ボタンにて操作
される複数の操作スイツチであり、モーター１１
と電源１２の間に、並列に接続されている。操作
スイツチ７は切り換えスイツチ６と連動してい
る。

９はイコライザー回路４に接続されたアンプ
で、録音・再生切り換えスイツチ１０を経てスピ
ーカー１３に接続する。

次に、本考案のテープレコーダー回路の動作を
説明すると、まずノーマルテープに使用した場合
には、ノーマルテープ用の再生ボタンを操作する
ことにより、操作スイツチ８がONになり、モー
ター１１が回転して、テープ１４が走行する。

そして、磁気ヘツド１により、テープ１４に録
音されている情報を電気信号変え、アンプ９を経
てスピーカー１３から再生される。この場合電気
信号は、再生時定回路５の切り換えスイツチ６が
OFFになつているため、再生時定回路５が働か
ず、イコライザー回路４を経てノーマルテープに
適した再生時定数で再生される。

次に、クロームテープを使用した場合にはクロ
ムテープ用の再生生ボタンを操作することによ
り、操作スイツチ７がONになりモーター１１が
回転してテープ１４が走行する。

そして、磁気ヘツド１により、テープ１４に録
音されている情報を電気信号に変えアンプ９を経
てスピーカー１３から再生される。この場合、操
作スイツチ７がONになると同時に、切り換えス
イツチ６がONになり、再生時定数回路５が作動
し、クロムテープに適した再生時定数で再生され
る。

本考案のテープレコーダー回路は、前述の如く
テープのそれぞれの特性に応じて設けられた再生
ボタンを操作することによつて、時定数の設定と
再生が同時にできるようにしたものであるから、
時定数の選択を忘れて良好な音質で再生できな
い、という懸念がなく、安心してテープレコーダ
ー操作ができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案のテープレコーダー回路図に関す
る。 １……磁気ヘツド、２……マイク、３……録
音・再生切り換えスイツチ、４……イコライザー
回路、５……再生時定回路、６……切り換えスイ
ツチ、７，８……操作スイツチ、９……アンプ、
１０……録音・再生切り換えスイツチ、１１……
モーター、１２……電源、１３……スピーカー、
１４……テープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープの特性に応じた再生時定数を有する少な
   くとも１つ以上のイコライザー回路と、該イコラ
   イザー回路に接続され通常はOFF状態となつて
   いる切り換えスイツチと、テープのそれぞれの特
   性に応じて設けられ再生ボタンにて操作される複
   数の操作スイツチとから成り、該操作スイツチの
   少なくとも１つを前記切り換えスイツチに連動さ
   せ、時定数の設定と再生を同時に行うことを特徴
   とするテープレコーダー回路。