JPS6030115Y2 - 自動車のピラ−部材へのトウムパネル取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のピラ一部材へのトリムパネル取付装置
に係る。

従来の前記種類のトリムパネル取付装置としては、トリ
ムパネルをネジでピラ一部材に螺着するようにしたもの
、トリムパネルに取付けたクリップをピラ一部材にあけ
た穴に嵌入して取付けるようにしたものなどがあるが、
前者は取付けられたトリムパネル表面にネジが露出して
不体裁な欠点があり、また後者は、（ａ）ピラ一部材に
あける穴の径及びピッチにつき精度が要求される、（ｂ
）ピラ一部材にあけた穴にクリップを出し入れするに当
ってともに移動すトリムパネルの動きが他の部品のため
制限を受ける、（Ｃ）取付作業時クリップ頭頂部とピラ
一部材にあけた穴との嵌合具合を作業者が目視で確認し
ながら行うことができず作業性が悪い、等の欠点がある
。

本考案は、従来装置における前記欠点を除去するために
提案されたもので、その要旨とするところは、ピラーイ
ンナパネルとピラーアイタパネルから戊るフランジ合せ
構造のピラ一部材に、その長手方向軸線に沿ってリテー
ナを所定間隔を存して固着し、前記リテーナの一方には
前記長手方向軸線に略直交する方向に開口するスリット
を形成すると共に、前記リテーナの他方には、前記長手
方向軸線に略沿って延びる長手部と、該長手部から前記
スリットの開口側であって且つ前記長手方向軸線に斜向
する方向に開口する斜同部とを有するスリットを形威し
、トリムパネルの裏面に前記間隔と略等しい間隔を存し
て突設した突起部を前記スリットにそれぞれ嵌着し、ま
た前記リテーナにリップを一体に形威し、該リップと前
記ピラ一部材のフランジとの間でハーネスを挾装して該
フラングに沿うように配索した点にある。

本考案の構成によれば、ピラ一部材に取付けられたトリ
ムパネルの表面には何らの部品が露出せずその体裁が良
く、またその取付作業性は極もて良好で、而もその取付
けは極めて強固に行われるなどの効果がある。

次に図面に示されている一実施例について本考案を更に
詳細に説明する。

車体の一部であるピラ一部材１は第４図に示されている
ようにピラーインナパネル１′とピラーアウタパネル１
“とから成るフランジ合せ構造であり、ピラーインナパ
ネル１′には、第１図に示されているように、ピラ一部
材の長手方向軸線に沿って所定間隔Ｌ１をおいてリテー
ナ３，４が相対するようにそれぞれネジ３’、４’によ
って固着されている。

リテーナ３，４には、第２図に示されているようにトリ
ムパネル２の裏面にその長手方向軸線に沿って間隔職と
略等しい隔隔Ｌ２をおいて突設されたパネル装着用の突
起部２ａｔ２ｂを嵌着するためのスリット３ａｔ４ａが
それぞれ設けられている。

スリット３ａは直線状であり、ピラ一部材１の長手方向
軸線に略直交する方向に後方へ開口して形成されている
。

一方、スリット４ａはへ字状に屈曲し、上記長手方向軸
線に略沿って延びる長手部と、該長手部から上記スリッ
ト３ａの開口側であった且つ長手方向軸線に斜向する方
向に開口する斜向部とで形成されている。

各スリット３ａ、４ａの開口端は突起部２ａ、２ｂの挿
入を容易にするため広がっている。

第３図はトリムパネル２をピラ一部材１に装着した状態
を示す第１図のＡ−Ａ線に沿う断面図、第４図は同じ状
態を示す第１図のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

トリムパネル２をピラ一部材１に装着した状態で示す第
１図のＡ’−Ａ’線に沿う断面図および同じ状態で示す
第１図のＢ’−Ｂ’線に沿う断面図はそれぞれ第３図お
よび第４図に準するから省略した。

第１図及び第４図に示されているように、リテーナ３，
４にはリップ３ｃｗ４ｂがそれぞれ一体に形成され、こ
れらのリップとピラーインナパネル１′のフランジとの
間にハーネス５が挟装されて、フランジに沿うように確
実に固定配索されている。

上記構成において、トリムパネル２をピラ一部材１に取
付けるには、トリムパネル２を第２図に示す状態から裏
返した状態で、先ず裏面の突起部２ｂを第１図の矢印イ
で示すように横斜め方向よりスリット４ａに嵌込み、次
に突起部２ａを矢印口で示すように後方よりスリット３
ａに嵌込むことにより、トリムパネル２は容易にピラ一
部材１に取付けることができる。

本考案装置において、前述のように、トリムパネル２は
その裏面に突設した突起部２ａ、２ｂをピラ一部材１に
固設したスリット３ａ、４ａに嵌込んで取付けるもので
あり、従って取付けられたトリムパネル２の表面には何
らの部品が露出せずその体裁が良い。

また、トリムパネル２と取付けるには、前述のように、
突起部２ｂを先ずへ字状に屈曲したスリット４ａに嵌込
むのであるから、その際作業者は突起部２ｂのスリン）
４ａへの嵌合状態を目視で確認しながら行うことができ
、また、突起部２ａの直線状のスリン）３ａへの嵌合は
該突起部を前方に押すことにより容易に行うことができ
るから、トリムパネルの取付作業性は極めて良好で、而
もその取付けは極めて強固に行われるものである。

更にまた、突起部２ａ、２ｂのスリット３ａ、４ａへの
嵌合は、前記寸法りと寸法Ｌ２を同一にする特別の注意
を払うことなく、これら寸法が多少相違していても円滑
に行うことができる利点もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の一実施例を示すもので、第１図はト
リムパネル取付は前の状態を示す平面図、第２図はトリ
ムパネルの裏面を示す平面図、第３図はトリムパネルを
取付けた状態を示す第１図のＡ−Ａ線に沿う断面図、第
４図は同状態を示す第１図のＢ−Ｂ線に沿う断面図であ
る。 １・・・・・ゼラ一部材、１′・・・・・・ピラーイン
ナパネル、１“・・・・・・ピラーアウタパネル、２・
・・・・・トリムパネル、２ａ、２ｂ・・・・・・突起
部、３，４・・・・・・リテーナ、３ａｙ ４ａ・・
・・・・スリット、３ ｃｏ ４ ｂ・・・・・・リ
ップ、５・・・・・・ハーネス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ピラーインナパネル１′とピラーアイタパネル１′とか
   ら成るフランジ合せ構造のピラ一部１に、その長手方向
   軸線に沿ってリテーナ３，４を所定間隔Ｌ１を存して固
   着し、前記リテーナの一方３には前記長手方向軸線に略
   直交する方向に開口するスリット３ａを形成すると共に
   、前記リテーナの他方４には、前記長手方向軸線に略沿
   って延びる長手部と、該長手部から前記スリット３ａの
   開口側であって且つ前記長手方向軸線に斜向する方向に
   開口する斜同部とを有するスリット４ａを形威し、トリ
   ムパネル２の裏面に前記間隔Ｌ□と略等しい間隔Ｌ２を
   存して突設した突起部２ａｔ２ｂを前記スリット３ａ、
   ４ａにそれぞれ嵌着し、また前記リテーナ３，４にリッ
   プ３ｂ、４Ｃを一体に形威し、該リップと前記ピラ一部
   材１のフランジとの間でハーネス５を挾装して該フラン
   ジに沿うように配索したことを特徴とする自動車のピラ
   一部材へのトリムパネル取付装置。