JPS6030085B2 - 永久磁石を使用した止具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の利用分野） この発明は、吸着力を強固にすることを目的とした永久
磁石を使用した止具に関するものである。

（従来技術） 従来、永久磁石を使用した止具はその係脱操作が簡単で
あることからバッグ等の止具として各種の構造のものが
広く使用されている。

（発明が解決しようとする問題点） 而し乍ら、これらの止具は外部に露出する磁石表面を非
磁性材で覆って商品価値を高めようとする為に、磁気回
路中に非磁性材が介在してその分だけを吸着力を蟻性に
しなければならなかった。

従って小型化した止具を得る場合には、十分な吸着力が
確保できない問題があった。（問題を解決するための手
段）そこで、この発明は上記の問題点を解決するために
提供されたもので、一方の磁極面ａより他方の磁極面ｂ
に向けて孔ｌａを有する板状の永久磁石１の磁極面ａに
取付けられる強磁性部材２と、他方の磁極面ｂ‘こ当援
吸着される強磁性部材３とが、該永久磁石１の孔ｌａを
介して着脱自在に吸着される止具に於いて、前記永久磁
石１の磁極面ｂの外周緑部が凹段縁部ｌｂとされ、この
凹段綾部ｌｂ及び永久磁石１の外周面ｌｃとが筒状をな
す非磁性金属カバー４をもって覆われ、且つ該カバー４
の下端緑に設けられた鶏止片４ａが前記強磁性部材２の
吸着面の背面周緑部上に折つけられて、該カバー４をも
って覆われていない永久磁石１の磁極面ｂと前記強磁性
部材３とが直接密着して当援されるように構成して吸着
部に非磁性材の介在がなく、吸着力を増強すると共に、
止具の小型化が可能となるようにしたものである。

以下この発明の実施例について図面より説明する。

第１図は一対をなす雌、雄の止具であって、Ａは雌止具
を示し１は永久磁石でありフェライト磁石等の焼結磁石
、榛鋼磁石、プラスチック磁石、或は希±磁石等よりな
り板状であって、一方の磁極面ａより他方の磁極面ｂに
向けて孔１を有するものであり、その一方の磁極面ａに
は中央部に強磁性梓部２ａを有する強磁性部材２の板部
が強磁性樟部２ａを永久磁石１の孔ｌａ内に位置させて
吸着取付けられ、その磁極面ｂにおける外周綾部に凹段
協家部ｌｂが形成され、角筒状の非磁性金属のカバー４
により該凹段緑部ｌｂび永久磁石１の外周面ｌｃが覆わ
れ、カバー４の下端縁に設けられた掛止片４ａが前記強
磁性部材２の吸着面の背面周綾部上に折付けられている
。５は強磁性部村２にロウ付け等により固着された取付
生地等への止着用脚片である。

Ｂは雄止具を示し、中央部に強磁性樟部３ａを有する強
磁性部材３よりなり、その板部が雌止臭Ｂの永久磁石１
の磁極面ｂに吸着されると共に強磁性梓部３ａが雌止具
における強磁性部材２の強磁性樟部２ａと吸着して雌雄
の止具Ａ、Ｂが係合するように構成したものである。

６は止着用脚片である。

尚、強磁性梶部２ａ，３ａの長さは両者が吸着して永久
磁石１の孔ｌａの長さと同様になるものとされ、一方の
強磁性福部が設けられず、他方の強磁性樺部が前記孔ｌ
ａの長さと同長に構成される場合もある。

（作用） 上言己実史例の止具によれば、雌雄止具Ａ、Ｂを当接係
合した状態では、永久磁石１のＮ極より出た磁束は強磁
性部材３より、強磁性樟部３ａ、強磁性梓部２ａ及び強
磁性部材２を経て永久磁石１のＳ極へ帰る磁気回路を構
成し、強磁性樟部２ａおよび３ａに磁束が集中し、強い
吸着力を発揮する。

特に永久磁石１は凹段縁部ｌｂを設けて、カバー４に磁
着面の周縁部のみを覆わせたので非磁性材を磁気回路中
に介在させないので、吸着力を犠牲にすることが無く、
効率上有利である。もっとも、雌雄具Ａ、Ｂを吸着させ
た状態では、吸着面である磁極面ｂは外部に露出しない
ばかりでなく、永久磁石１の表面にメッキ又は塗装を施
して永久磁石１の地肌を覆うことも可能であるので、こ
の発明によって実感が犠牲になることはない。尚、実施
例に示した強磁性樟部２ａ，３ａは強磁性部材２，３の
切削による製造時に同時に形成したものであるが、別体
の突起を強磁性部材２，３上にかしめ等の方法で固着し
たり、強磁性部材２，３上にいまり成形することもでき
る。又、強磁性部村３の展延された一部を取付生地端緑
に曲折して、この曲折部分をもってこの強磁性部材３を
止着するならば夫々の強磁性部材２，３に於ける吸着力
を何等犠牲にすることなく又止具の一層の小型化を可能
とすることができる。

（効果）本発明にか）る止具は以上のように構成され、
特に、永久磁石１の磁極面ｂの外周緑部が凹段縁部ｌｂ
とされ、この凹段緑部ｌｂ及び永久磁石１の外周面ｌｃ
とが筒状をなす非磁性金属カバー４をもって覆われ、且
つ該カバー４の下端緑に設けられた掛止片４ａが前記強
磁性部材２の吸着面の背面周緑部上に折つけられて、該
カバー４をもって覆われない永久磁石１の磁極面ｂと前
記強磁性部材３とが直接密着して当援されるように構成
したので雄止具の強磁性部材の板部が直接雌具の磁極面
に吸着されて密着するので、吸着力を強化すると同時に
、カバーより永久磁石の外周面が覆われているので磁石
の割れや欠けを防止することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の断面図、第２図はその吸着係
合状態を示す断面図、第３図は雌止具の平面図である。 尚、図中１・・・・・・永久磁石、ｌｂ・・・・・・凹
段緑部、ｌｃ・・・・・・外周面、２，３・・・・・・
強磁性部材、４・・・・・・カバー、４ａ・・・・・・
掛止片を示すものである。第１図第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一方の磁極面ａより他方の磁極面ｂに向けて孔１ａ
   を有する板状の永久磁石１の一方の磁極面ａに取付けら
   れる強磁性部材２と、他方の磁極面ｂに当接吸着される
   強磁性部材３とが、該永久磁石１の孔１ａを介して着脱
   自在に吸着される止具に於いて、 前記永久磁石１の磁
   極面ｂの外周縁部が凹段縁部１ｂとされ、この凹段縁部
   １ｂ及び永久磁石１の外周面１ｃとが筒状をなす非磁性
   金属カバー４をもつて覆われ、且つ該カバー４の下端部
   に設けられた掛止片４ａが前記強磁性部材２の吸着面の
   背面周縁部上に折つけられて、該カバー４をもつて覆わ
   れていない永久磁石１の磁極面ｂと前記強磁性部材３と
   が直接密着して当接されるように構成したことを特徴と
   する永久磁石を使用した止具。