JP2822259B2 - 係合具 - Google Patents

係合具

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JP2822259B2
JP2822259B2 JP5660490A JP5660490A JP2822259B2 JP 2822259 B2 JP2822259 B2 JP 2822259B2 JP 5660490 A JP5660490 A JP 5660490A JP 5660490 A JP5660490 A JP 5660490A JP 2822259 B2 JP2822259 B2 JP 2822259B2
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玉男 森田
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有限会社ターモ
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は吸着具と被吸着具とよりなる永久磁石を利用
した係合具であって、被吸着具又は吸着具を一方にずら
さないと係合が外れないようにして、不用意に引離され
ないようにした係合具に関する。
[従来技術] 従来永久磁石を利用した係合具には一方の磁極面から
他方の磁極面に向けて孔51aを有する永久磁石51の一方
の磁極面に強磁性板52を添装し、他方の磁極面には、強
磁性板53を着脱自在に吸着させるようにし、この強磁性
板52、53の両方又はいずれか一方に突設した強磁性突起
52a又は53aを前記孔51aを介して他方の強磁性板52又は
強磁性板53、又は他方の強磁性突起52a又は53aに吸着す
るようにした係合具があり、強磁性板53と強磁性突起53
aとからなる被吸着具Bを永久磁石51と強磁性板52と強
磁性突起52aとを一体にした吸着具Aに吸着係合させる
ようにしたものが用いられていた。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように構成されてバッグ等に取付けられた係合
具はバッグ等の蓋を例えばバッグ本体から離れる方向の
斜上方へ持上げるようにすることにより、蓋に蓋の上部
を支点とする梃状の作用が働き、被吸着具Bと吸着具A
との吸着係合が容易に外れるため、このようなバッグ等
を携帯している時に蓋の下端が他の物に接触して持上げ
られると、知らない間に蓋が開いているというような不
都合があった。
又、例えば衣服等の合せ目に取付けられた或は箱と蓋
等に取付けられた係合具等においても係合具は吸着具A
と被吸着具Bとを引離す方向に引張られると吸着力によ
り係合しているため比較的に外れ易いという問題点があ
った。
本発明はこのような自体を防止するようにした係合具
の提供を目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記の目的を達成するために提供された係合
具であり、一方の磁極面aと他方の磁極面bとに亙る孔
1aが設けられている永久磁石1と、該永久磁石1の一方
の磁極面aに設けられた強磁性板2とを有する吸着具A
と、強磁性板3と該強磁性板3に突設された強磁性突起
3aとを有する被吸着具Bとからなり、該被吸着具Bの強
磁性突起3aは少くとも自由端側の一部に張出し鍔部3bを
有すると共に前記吸着具Aの永久磁石1の孔1aにおける
前記強磁性板3が吸着する磁極面b側は小径部1a′と大
径部1a′とからなる変形穴状をしており、該変形穴状の
孔1aの少くとも小径部1a′側にある周側には前記強磁性
突起3aの張出し鍔部3bの係入間隙4が設けられている構
成としたものである。
[作用] 上記の係合具は、取付部材相互が引離される側に向け
て引かれた時に引吸着具Bの強磁性突起3aが吸着具Aに
おける永久磁石1の孔1aの小径部1a′側に嵌り合うよう
に取付ければ、吸着具Aと被吸着具Bとを引離す力が作
用しても強磁性突起3aの張出し鍔部3bが吸着具Aにおけ
る孔1aの小径部1a′側の係入間隙4に入り込むので係合
が外れない。
[実施例] 以下本発明にかゝる係合具の実施例について図面に従
って説明する。
第1図においてAは吸着具を示し、1は永久磁石であ
って、硬質磁性粉末を含む合成樹脂よりなるプラスチッ
ク磁石が用いられており、一方の磁極面aから他方の磁
極面bに向けた孔1aを有する。
2は永久磁石1の一方の磁極面aに接着、モールディ
ング、その他の手段によって取付けられている磁極面a
と略同径の円板状をした強磁性板、2aはこの強磁性板2
に孔1a内へ向けて立設された強磁性突起である。
3は吸着具Aにおける永久磁石1の磁極面bが作る吸
着面に吸着する強磁性板で円板状をしており、強磁性突
起3aが強磁性板3の略中心に突設されて被吸着具Bが構
成されており、強磁性突起3aの自由端側の一部に又は全
周に張出し鍔部3bが設けられている。
この吸着具Aと被吸着具Bは第1図に示すように両者
に強磁性突起2a、3aが夫々に設けられて、被吸着具Bの
強磁性板3が永久磁石1の磁極面bが作る吸着面に吸着
すると共に強磁性突起2a、3aが互に吸着する場合と、第
2図に示すように強磁性板2には突起を設けず、強磁性
板3のみに強磁性突起3aを設けて強磁性板3が前記吸着
面に吸着すると共に強磁性突起3aが直接強磁性板2に吸
着する場合とがある。
又、前記吸着具Aの永久磁石1の孔1aは被吸着具Bの
強磁性板3が吸着する磁極極面b側は半円の小径部1a′
の直径位置で連設する1/2円以上の大径部1a″とからな
る変形穴状をしており、小径部1a′側にある周側は開口
部を残して永久磁石1が抉られて前記被吸着具Bにおけ
る強磁性突起3aの張出し鍔部3bが係入する係入間隙4と
されている。
又前記係合具の強磁性突起2a、3aは強磁性板2、3と
は別体に作製されて、カシメ付けられたり、或は強磁性
板2、3に溶着、ロウ付けなどで一体とされる場合と夫
々強磁性板2、3と一体に形成される場合とがある。
又、強磁性板2は第8図のように永久磁石1の面に接
着されている場合、第9図のように永久磁石1にモール
ディングにより取付けられている場合とがある。
又、吸着具A及び被吸着具Bの取付具としては強磁性
突起2a又は3aに同軸状に設けられた細径桿部2a′、3a′
を強磁性板2、3の略中心に開けられた孔に、一方の側
から挿通すると共に他方の側に添装された第8図に示す
ようにU状に屈曲形成された一対の脚5aを有する脚板5
の中央部の孔に挿通して脚板5上にカシメて、強磁性突
起2a、3a′強磁性板2、3及び脚板5とを一体に固着す
る場合と、第9図のように脚板5を強磁性板2に溶着し
て脚5をバッグ等の取付板面に刺挿して折曲げることに
より取付けるようにしたものや、第10図のように一端が
拡開した漏斗状のカシメパイプ6を強磁性板2、3の面
に溶着したもの、或は第11図のように、前記カシメパイ
プ6の拡開端部周縁を円板の周縁部に巻込んで一体と
し、この円板部分を強磁性突起の細径桿部により強磁性
板にカシメ付けて、係合具の取付けられるバッグ等の取
付部材の孔にカシメ付けるようにしたもの、又第12図の
ように強磁性突起2a、3aの細径桿部2a′、3a′の自由端
側をボルト状、木ねじ状として取付面に螺着するように
したもの、第13図のように強磁性突起2a、3aに設けられ
た細径桿部2a′、3a′の自由端側をピン状として取付面
に刺挿し、十字状の切割の入った鋼片7の切割の交差部
分に細径桿部2a′、3a′の先端を挿着して取付けるよう
にしたもの等が用いられる。
又、ネックレス等のチェンに用いる係合具のチェンへ
の取付には第14図に示すように強磁性板2の周縁部の一
部を延長した部分2bと強磁性板3の周縁部の一部を吸着
具Aの側面に沿って折曲し、更に強磁性板2と同面状に
折曲した部分3cとにチェン8の係止部分が設けられてい
る。
又、第10図に示す係合具は吸着具Aの磁極面bの周縁
に周回状の突縁1bを永久磁石1と一体に設けたものであ
ってこの突縁1bによって吸着面側に当接する磁気カード
や磁気テープが橋渡し状となって吸着面に密着しないよ
うにし、磁気記録に磁力線の悪影響が及ばないようにさ
れているものである。
上記の係合具は吸着具Aを孔1aの小径部1a′側が衣類
の合わせ目、バッグ等と蓋、箱と蓋等の引離される方向
に向くように取付けることにより、被吸着具Bの強磁性
突起3aの張出し鍔部3bが孔1aの小径部1a′側の係入間隙
4に係入し、被吸着具Bを吸着具Aの吸着面と平行方向
に引離す力の場合は云う迄もなく、直交方向に引離す力
に対しても係合が外れない。
[効果] 本発明にかかる係合具は上記のように構成されてお
り、特に被吸着具の強磁性突起3aは少くとも自由端側の
一部に張出し鍔部3bを有すると共に前記吸着具の永久磁
石1の孔1aにおける前記強磁性板3が吸着する磁極面b
側は小径部1a′と大径部1a″とからなる変形穴状をして
おり、該変形穴状の孔1aの少くとも小径部1a′側にある
周側には前記強磁性突起3aの張出し鍔部3bの係入間隙4
が設けられているので、係合具の取付部材相互が引離さ
れる側に向けて引かれた時に、被吸着具の強磁性突起3a
が吸着具における孔1aの小径部1a′側に嵌り合うように
取付ければ、取付部材相互に吸着具と被吸着具を引離す
力が作用しても、張出し鍔部3bが係入間隙4に嵌り込む
ので係合が外れない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる係合具の一実施例の断面図、第
2図は他の実施例の断面図、第3図は永久磁石の孔と係
入間隙との関係を示す吸着具の平面図、第4図は吸着具
の斜視図、第5図は小径部と大径部とを通る断面で示す
吸着具の断面図、第6図、第7図は被吸着具の各種実施
例の断面図、第8図乃至第14図は係合具の各種実施例を
示す断面図、第15図は係合具の従来例の断面図である。 A……吸着具、B……被吸着具、a、b……磁極面、1
……永久磁石、2、3……強磁性板、2a、3a……強磁性
突起、4……係入間隙。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも一方の磁極面aと他方の磁極面b
    とに亙る孔1aが設けられている永久磁石1と、該永久磁
    石1の一方の磁極面aに設けられた強磁性板2とを有す
    る吸着具と、 強磁性板3と該強磁性板3に突設された強磁性突起3aと
    を有する被吸着具とからなり、該被吸着具の強磁性突起
    3aは少くとも自由端側の一部に張出し鍔部3bを有すると
    共に前記吸着具の永久磁石1の孔1aにおける前記強磁性
    板3が吸着する磁極面b側は小径部と大径部とからなる
    変形穴状をしており、該変形穴状の孔1aの少くとも小径
    部側にある周側には前記強磁性突起3aの張出し鍔部3bの
    係入間隙が設けられていることを特徴とする係合具。
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