JPS602840Y2 - 棚用サブビ−ムの構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、各種物品を多数列、多段に積上げ保管する場
合に用いられる棚で、詳しくは、第１図で示すように、
ベースプレート４をもったアップライトトラス５の複数
本を鉛直姿勢に立設し、これらアップライトトラス５群
を上下方向の複数箇所において水平又はほぼ水平姿勢で
かつ、互いに適当間隔を隔てて平行に対設させたビーム
１，１を介して固定連結することにより組立て構成する
棚の前記対設ビーム１，１間に亘って、それらの長手方
向に適当間隔を隔てた複数箇所において固定連結して、
載置面の一部を構成するところの側屈サブビーム３の構
造改良に関する。

この種のサブビームとしては、一般に載荷荷重に十分に
耐え得るように、縦断面形状がコの字形又はほぼコの字
形でかつ、その長手方向の両側には、前記対設ビームに
対する固定連結用の側面板を有するものが使用されるが
、従来のものでは、第２図イ９口で示すように、両端の
側面板２，２をサブビーム３に対して別体製作し、これ
をサブビーム３両端に溶着していたが、これによる場合
は、加工工数が多くて製作コスト面で不利であるばかり
でなく、溶接部仕上がりの良否によっては、対設ビーム
間に亘って固定連結した際、このサブビームが傾斜する
など、載置面が一様な水平姿勢とならず、棚としての機
能上、欠陥を招く不都合があった。

本考案は、かかる実情に鑑み、加工手段の工夫により、
加工コストの低減化を図ると同時に対設ビーム間に亘っ
て一様な水平姿勢に固定連結することができるようにぜ
んとする点に目的を有し、以下本考案の実施例を説明す
る。

第３図で示すように、コイル状に巻回させた長尺扁平板
３Ｂから適当長さの扁平板状素材３Ａを切断し、この扁
平板状素材３Ａの長手方向両端コーナ一部を第４図のよ
うにカットした上で、全体を図外の雄・雌金型を用いて
絞り加工することにより、縦断面形状がコの字形で、か
つ、その長手方向両端のビーム１，１に対する固定連結
用の両側面板２，２を含めて、全体を第５図の如く一体
成形したものであり、このようなサブビーム３は、第１
図で示す棚において、対設ビーム１，１間に亘って、第
６図の如くその上面が対設ビーム１．１の上面と面一に
なるようにボルト６およびナツト７を介して固定連結さ
れるものである。

尚、前記両側面板２，２に設けたボルト孔２ａ。

２ａは、絞り加工前の扁平板状素材３Ａに予め、穿設し
ておいても、また、絞り加工後に穿設しても良い。

以上詳述したように、本考案による側角サブビームは、
対設ビーム１，１に対する固定連結用の両側面板２，２
を含めて、全体を扁平板状素材３Ａの絞り加工により一
体成形したことを特徴とするものであるから、１つの棚
を構成する上でも多数、必要なサブビームを絞り加工と
いった一工程加工をもって能率良く量産可能で加工コス
トを低減化できるとともに、その量産されるサブビーム
の品質、形状等を安定化して、対設ビーム間に亘って、
面一でかつ、一様な水平姿勢に固定連結することができ
、もって、傾斜や凹凸など機能欠陥のない棚を組立て構
成できるサブビームを提供し得るに至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る側角サブビームの構造の実施の態様
を例示し、第１図は棚の斜視図、第２図イ９口は従来構
造の要部拡大側面図と正面図、第３図は素材を示す斜視
図、第４図は切出し扁平板状素材の正面図、第５図はサ
ブビームの斜視図、第６図はビーム間架設状態の縦断正
面図である。 １・・・・・・ビーム、２・・・・・・側面板、３・・
・・・・サブビーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦断面形状がコの字形又はほぼコの字形で、かつ、その
   長手方向の両端には、適当間隔を隔てて対設させたビー
   ム１，１に対する固定連結用の側面板２，２を有する側
   屈サブビーム３の構造であって、扁平板状素材３Ａの絞
   り加工により、前記両側面板２，２を含めて、全体を一
   体成形しであることを特徴とする側屈サブビーム。