JPS6028271Y2 - 物品保持具係止用パネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、商品、工具、組立用部品（パーツ）、衣料、
家庭用品その他各種任意の物品を、収容１、載置、引掛
け、吊下げその他適宜の形態で保管や陳列するための、
箱状、かご状、トレー状、あみ棚状、ロンド状、ハンガ
ー状その仕様々の仕様に構成された物品保持具を、この
保持具の背部ないしは後部に取付けたフック・・・・・
・このフックにも種々様々の形態がある・・・・・・の
掛は止めにより係止保持するパネルに関し、詳しくは、
薄肉金属板の折り曲げ加工により一体形威する物品保持
具係止用パネルに関する。

かかるパネルの従来例として、特開昭４７−７４２８号
公報に開示されているように、上方に向かって開口する
Ｕの字形に近似の断面形状を有すると共に前壁部分及び
底壁部分が二重板状になり、かつ、パネル巾全長に亘る
長さをもつ嵌込み式の横長係止部の複数個を、互いに平
行姿勢となる状態で上下方向に多段に備え、隣り合う係
止部夫々における、底壁部分の後端部と後壁部とを接続
する装置板部を備えるように、薄肉金属板の折り曲げ加
工により一体形威したものがある。

上記構成によるパネルでは、上方に向かって開口する横
長係止部しか有しないため、物品保持具の係止形態に変
化を持たせることができない不利があるばかりでなく、
例えば大なる荷重の物品保持具を１つの横長係止部に係
止させた際に、横長係止部がその底壁部分と後壁部分と
の接続部を中心に折れ曲がり易い等、大なる荷重の物品
保持具の係止に使用し難い不利があった。

本考案は、上記実状に鑑みて為されたものであって、そ
の目的は、物品保持具の係止形態に多種類の変化をもた
せることができ、しかも、横長係止部の変形を抑制しな
がらも大なる荷重の物品保持具の係止にも使用すること
ができる物品保持具係止用パネルを提供する点にある。

本考案による物品保持具係止用パネルの特徴構成は、上
方又はほぼ上方に向かって開口するＵの字形又はほぼＵ
の字形若しくはこれらに近似の断面形状を有すると共に
前壁部分が二重板状になり、かつ、パネル巾全長に亘る
長さをもつ嵌込み式の第一横長係止部の複数個、及び、
下方又はほぼ下方に向かって開口する逆Ｕの字形又はほ
ぼ逆の字形若しくはこれらに近似の断面形状を有すると
共に前壁部分が二重板状になり、かつ、パネル巾全長に
亘る長さをもつ嵌込み式の第二横長係止部の複数個夫々
を、第一横長係止部と第二横長係止部とが交互に位置し
且つ互いに平行姿勢となる状態で上下方向に多段に備え
、隣り合う第一横長係止部と第二横長係止部とにおける
前壁部分同志を接続する鉛直前壁板部を備え、隣り合う
第一横長係止部と第二横長係止部とにおける後壁部分同
志を接続する鉛直後壁板部を備えるように、薄肉金属板
の折り曲げ加工により一体形威した点にあり、その作用
、効果は次の通りである。

すなわち、上方に向かって開口する第１横長係止部に係
止するフックと下方に向かって開口する第２横長係止部
に係止するフックとを物品保持具に備えさせて、物品保
持具を係止させることもできるものとなって、物品保持
具の係止形態に変化をもたせることができる。

しかも、第一横長係止部の前壁部分が第二横長係止部の
前壁部分に対して鉛直前壁板部にて接続されるものであ
るから、第一横長係止部に作用する荷重を第二横長係止
部にて分担支持する作用や、第一横長係止部が底壁部分
と後壁部分との接続部を中心に折れ曲がることを鉛直前
壁板部が阻止する作用等を発揮させて、第一横長係止部
の変形を効果的に抑制できる。

従って、物品保持具の係止形態に変化をもたせることが
できるものとなって、多目的な物品保持に使用できると
共に、第二横長係止部に較べて大なる荷重が作用する第
一横長係止部の変形を効果的に抑制して、大なる荷重の
物品保持具を係止さ・せることかできるのであり、もっ
て、一層便利に使用できる物品保持具係止用パネルを得
るに至った。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図イ９口は、物品１０の保持具１１の一例として代
表的に示したものである。

この物品保持具１１がもつフック１２で理解されるよう
にパネルが係止対象とする物品保持具全般は、その背部
ないしは後部に掛は止め用のフックを通常は一体的に、
ものによっては適当な手段により着脱可能に取付けてい
る。

そして何れのフックに共通して言えることは、パネルの
係止部に対して係入することにより荷重を支持される少
なくとも一つの部位と、パネルの係止部に対して係入す
ることにより、或いは係止部以外の平板部に対して当接
することにより前記荷重支持点を中心とする回動モーメ
ントを支えさせるための少なくとも一つの部位とを有し
ていることである。

パネルの主要構成は下記の通りである。

すなわち、第２図及び第３図で明示の如く、上方又はほ
ぼ上方に向かって開口するＵの字形又はほぼＵの字形若
しくはこれらに近似の断面形状を有すると共に前壁部分
１ａが二重板状になり、かつ、パネル巾全長に亘る長さ
をもつ嵌込み式の第一横長係止部１の複数個、及び、下
方又はほぼ下方に向かって開口する逆Ｕの字形又はほぼ
逆の字形若しくはこられに近似の断面形状を有すると共
に前壁部分１ａ’が二重板状になり、かつ、パネル巾全
長に亘る長さをもつ嵌込み式の第二横長係止部５の複数
個夫々を、第一横長係止部１と第二横長係止部５とが交
互に位置し且つ互いに平行姿勢となる状態で上下方向に
多段に備え、隣り合う第一横長係止部１と第二横長係止
部５とにおける前壁部分１ａ、ｌａ’同志を接続する鉛
直前壁板部２を備え、隣り合う第一横長係止部１と第二
横長係止部５とにおける後壁部分１ｂ、ｌｂ’同志を接
続する鉛直後壁板部３を備えるように、薄肉金属板の折
り曲げ加工により一体形威しである。

又、パネルの上端と下端とに、連結部８，９がパネル巾
全長に亘って設けられている。

これら上下の両連結部８，９は、互いに隙間なくその長
手方向つまり水平方向に沿って摺接しなから互嵌連結し
、上下方向や前後方向では抜は出さない形状を呈してい
る。

又、図示のパネルは上下寸法が１５〜２０ＣｒｆＬ程度
、前後巾が４〜９ＴｒｒＩｒＬ程度（左右寸法は不問）
のもので、このような単位パネルの複数枚を連結部８゜
９において順次連結することにより所望大面積の完成パ
ネルを得るようになってい３るが、単位パネルの上下寸
法を更に大きくして実施すること、或いは完成パネルを
一枚パネルのみで構成することも本考案は含むものであ
る。

又、使用法として、パネルを天井面に水平に付設したり
、係止部１゜５を縦方向にして壁面に付設するもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る物品保持具係止用パネルの実施例を
示腰第１図イｔｏｌま夫々、物品保持具の一例を示す斜
視図、第２図はパネルの切欠正面図、第３図はパネルの
側面図である。 １・・・・・・第一横長係止部、ｌａ、ｌａ’・・・・
・・前壁部分、２・・・・・・鉛直前壁板部、３・・・
・・・鉛直後壁板部、５・・・・・・第二横長係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方又はほぼ上方に向かって開口するＵの字形又はほぼ
   Ｕの字形若しくはこれらに近似の断面形状を有すると共
   に前壁部分１ａが二重板状になり、かつ、パネル巾全長
   に亘る長さをもつ嵌込み式の第一横長係止部１の複数個
   、及び、下方又はほぼ下方に向かって開口する逆Ｕの字
   形又はほぼ逆の字形若しくはこれらに近似の断面形状を
   有する前壁部分１ａ′が二重板状になり、かつ、パネル
   巾全長に亘る長さをもつ嵌込み式の第二横長係止部５の
   複数細大々を、第一横長係止部１と第二横長係止部５と
   が交互に位置し且つ互いに平行姿勢となる状態で上下方
   向に多段に備え、隣り合う第一横長係止部１と第二横長
   係止部５とにおける前壁部分１ａ、１ａ′同志を接続す
   る鉛直前壁板部２を備え、隣り合う第一横長係止部１と
   第二横長係止部５とにおける後壁部分１ｂ、ｌｂ’同志
   を接続する鉛直後壁板部３を備えるように、薄肉金属板
   の折り曲げ加工により一体形威しである物品保持具係止
   用パネル。