JPS634098Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、下地壁面に沿つて並設状態で隣り合
う壁板を確実に連設しうるとともに、棚腕、棚具
等の屋内突出物を所望高さ位置において支持可能
な間柱材に関する。

従来、室内壁面に棚を構成し又は物品を掛下げ
るに際しては、予め、棚板を支持する棚腕あるい
は掛下げ用金具等を壁面にビス等を用いて固着し
ていた。しかしかかる棚腕等の取付けは手間を要
するのみならず、その位置替えが困難であり、位
置替えしたばあいにはビス穴が残り壁面の美観を
損なつていた。

本考案は、棚腕等の屋内突出物を掛着させうる
機能を併有してかかる問題点を解決する間柱材の
提供を目的とし、以下その一実施例を図面に基い
て説明する。

第１〜２図において本考案の間柱材１は、例え
ばアルミニウム等の軽金属を押出成形して製作さ
れ、下地壁面２に沿つて並設状態で隣り合う壁板
３，３を連設する。該間柱材１は、壁板３，３の
側端部分５，５の端面を覆う覆片６，６の前寄り
部分を継ぎ片７により連結するとともに、該覆片
６，６の後端に側端部分５，５の背面と当接する
後片９，９を設け、かつ覆片６，６の前端に側端
部分５，５の前面と当接する前片１０，１０を設
け、覆片６と後片９と前片１０とにより壁板嵌入
部１１を形成する。又後片９，９の先端に、下地
壁面２に向けて突出する突出部１２と下地壁面２
に当接する当接部１３とからなるＬ字状の脚片１
５，１５を連設する一方、前記継ぎ片７にはその
上下方向に、例えば棚腕１６ａである屋内突出物
１６の掛止片１７を掛着させうる取付孔１９…が
並設されている。なお本実施例においては、覆片
６，６の後端は補強片２０により連結されてい
る。又棚腕１６ａは、Ｖ字状に折曲がりその上腕
部２１で棚板２２を支持しかつ上、下腕部２１，
２３には前記取付孔１９に掛着させうる掛止片１
７，１７が下方に屈曲形成されている。

然して、隣り合う間柱材１，１の壁板嵌入部１
１，１１に壁板３，３の側端部分５，５を嵌入
し、かつ間柱材１，１の脚片１５の当接部１３を
下地壁面２に釘２５等を用いて取付けることによ
つて壁面２６を構成しうる。従つて例えば隣り合
う間柱材１，１の同高さ位置にある取付孔に前記
棚腕１６ａ，１６ａの掛止片を掛着させ、かつ該
両棚腕１６ａ，１６ａ上に棚板２２を載置するこ
とによつて棚２７を構成しうる。該棚板２２は、
その前、後端面２９，３０が夫々棚板受止片２
４，２４及び前片１０，１０と当接した状態で取
付けられ、棚２７を安定したものとする。なお、
下地壁面２と壁板３との間には、脚片１５の突出
部１２幅に相当する隙間が形成されるため、該隙
間部分に断熱材３１を納装することが可能とな
る。

第３図は当木３２を介して間柱材１を下地壁面
２に釘着した状態を示す。なお同図において１６
ｂは、取付孔１９に掛着させうる掛止片１７を有
する掛金具（屋内突出物）である。

又間柱材１の取付孔１９には、第４図に示すご
とき棚具１６ｃである屋内突出物１６の掛止片１
７を掛着させることができる等、各種の屋内突出
物の掛止片を掛着させうる。

本考案の間柱材１は上述したごとく構成した結
果、該間柱材１の下地壁面２への取付けは、その
脚片１５の当接部１３を下地壁面２に釘等を用い
て固着することにより簡易に行なうことができる
とともに、間柱材１は壁板３の側端部分５を嵌入
させうる壁板嵌入部１１，１１を具えるため、隣
り合う間柱材１，１間で壁板３を容易かつ確実に
保持しうる。又間柱材１にはその上下方向に取付
孔１９が並設されているため、該取付孔１９に棚
板支持用の棚腕あるいは棚具等の屋内突出物１６
を簡易かつ安定して掛着でき、従来のごとく棚腕
等をビス等を用いて壁面に取付けるばあいに比し
棚等の形成を容易とする。しかも掛止片１７は任
意の取付孔に掛着させうるため、棚等の取付け位
置も自由に選定でき、従来のごとく壁面の美観を
損なうビス穴等を残すこともない。又間柱材１は
脚片１５を具えるため、壁板３と下地壁面２との
間に断熱材３１を納装するための間隙を形成しう
るとともに、両脚片１５，１５間に形成される空
所３３を配線用通路としても利用しうる。さらに
間柱材１の前片１０は、取付孔１９に取付けられ
た棚腕に支持される棚板、あるいは掛金具に掛下
げられる物品を受け止め、棚板等が壁面と接触す
るのを防止するため、壁面が損傷を受けるおそれ
もない。その上取付孔１９を有する継ぎ片７は、
前片１０から控えて位置するため、棚腕等の屋内
突出物１６の基部が間柱材の内部に隠れ棚等の仕
上りが美麗となる。又特に、第５図に示すごと
く、前片１０，１０を脚片１５，１５間に形成さ
れる空所３３に納めうるようになすばあいには、
間柱材を重ね合わせた際の嵩を減じ、運搬時ある
いは保管時のスペース節減を図りうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例をその使用状態とと
もに示す一部欠切斜視図、第２図はその使用例を
示す斜視図、第３図は本考案の他の使用状態を示
す斜視図、第４図は屋内突出物の他の例を示す斜
視図、第５図は本考案の間柱材を重ね合わせた状
態を示す断面図である。 １……間柱材、２……下地壁面、３……壁板、
５……側端部分、６……覆片、７……継ぎ片、９
……後片、１０……前片、１２……突出部、１３
……当接部、１５……脚片、１６……屋内突出
物、１７……係止片、１９……取付孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下地壁面２に沿つて並設状態で隣り合う壁板
   ３，３を連設する間柱材であつて、該壁板３，３
   の側端部分５，５の端面を覆う覆片６，６の中間
   部を継ぎ片７により連結するとともに、該覆片
   ６，６の後端に側端部分５，５の背面と当接する
   後片９，９を設け、又覆片６，６の前端に側端部
   分５，５の前面と当接する前片１０，１０を設
   け、かつ前記後片９，９の先端に、下地壁面２に
   向けて突出する突出部１２と下地壁面２に当接す
   る当接部１３とからなる脚片１５，１５を連設す
   る一方、前記継ぎ片７にはその上下方向に、棚腕
   あるいは棚具等の屋内突出物１６の掛止片１７を
   掛着させうる取付孔１９を並設したことを特徴と
   する間柱材。