JPS6027800Y2 - 内燃機関のピストンリング装置 - Google Patents

内燃機関のピストンリング装置

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JPS6027800Y2
JPS6027800Y2 JP18156579U JP18156579U JPS6027800Y2 JP S6027800 Y2 JPS6027800 Y2 JP S6027800Y2 JP 18156579 U JP18156579 U JP 18156579U JP 18156579 U JP18156579 U JP 18156579U JP S6027800 Y2 JPS6027800 Y2 JP S6027800Y2
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JP
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piston
ring
piston ring
groove
spacer
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JP18156579U
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JPS56101448U (ja
Inventor
良一 川上
Original Assignee
ダイハツ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内燃機関においてシリンダボア内を往復動す
るピストンのピストンリング装置に関するものである。
シリンダポア内壁面とピストンリングとの摺動摩擦によ
る機械的ロスを低減するため、ピストンリングのピスト
ン軸方向の厚さく以下、単に厚さという)を薄くするこ
とが提案されている。
この場合、ピストンリングはピストンにおけるピストン
リング溝に対してピストンの往復動方向にガタ付きのな
いように嵌め込まねばならず、ピストンリングの厚さが
1rrL/rrL程度以上であるときは、ピストンリン
グ溝の加工は比較的簡単であると共に、該ピストンリン
グ溝の加工寸法精度ををこの溝内でピストンリングがリ
ング溝内に首尾良く均一に接触でき、リングがリング溝
内で激しく動くといったリングフラッパーを生じない程
度まで向上できるが、ピストンリングの厚さを1m/m
よりも薄くした場合には、ピストンリング溝の加工が著
しく困難になるばかりか、加工寸法精度が低下し、ピス
トンリングにリングフラッパーが発生して、十分なシー
効果が得られずピストンリングの耐久性の低下及び潤滑
油の漏洩が増大し、且つシリンダボア内壁面にかき傷を
つけて機械的ロスがむしろ増大するのであった。
本考案は、ピストンリングとスペーサリングとを重ね合
わせてリング溝内に嵌め入れるようにして一定の溝巾を
確保し、以って前記リング溝加工精度上の問題を解消し
うとするものであるが、その際、ピストンリングを薄く
すること及びリングを2枚重ねすることによって生ずる
新たな問題点をも併せて解決しようとするものである。
すなわち、一つのリング溝にピストンリングとして機能
するものとスペーサとして機能するリングとを2枚重ね
して嵌め入れるとい考え方自体は、例えば実公昭48−
13286号公報等によって既に知られれている。
ところが、前記公報の考案を初めとして従来のものはい
ずれもスペーサリングの外径をピストン外径より小さく
しているのでピストンリングに対する支持面積が小さく
なり、又、スペーサリングは自己の弾性弾力によってリ
ング溝内周に締め付けるようにした内張りの構成になっ
ているので、スペーサリング内周面とリング溝内周とが
ぴったり密着するようその加工を精密にせねばならず、
この両者の加工精度が悪いとスペーサリングが自身の弾
性張力によってリング溝内で反ったりねじれたりした状
態になり、ピストンリングを押圧してその自由な膨張を
阻害することがある。
従って、もしこれら従来技術を借用して単にピストンリ
ングのみを薄肉化したとしても、スペーサリングによる
支持面積が小さいのでシリンダ内の爆発力によってピス
トンリングが撓み変形したり、あるいは、両リングの不
均一な接当関係によってリングフラッパーを惹起したり
、機械的ロスの低減による出力の向上という本来の目的
を遠戚することができない。
本考案は前記従来例と異なり、スペーサリングの外径を
ピストン径より若干大径にすることによってピストンリ
ングの支持面積を増大せしめ、以って等外ピストンリン
グの撓み変形を防止すると共に、スペーサリングの内径
をリング溝内径より大径に形成することによってスペー
サリング下面とリング溝下壁面とが常にフラットな状態
で接当しあうようにし、これによってピストンリングと
スペーサリングとが常に均一な状態で接当しあうように
し、リングを2枚重ねにしたことによるリングフラッパ
ーを防止したものである。
次に、図面の実施例について説明すると、図においては
1はシリンダボア、2は該シリンダボア1内を往復動す
るピストン、3はピストン2の外周に周設した巾りのピ
ストンリング溝を各々示し、該ピストンリング溝3の相
対向する上下両内壁面3′、3″は、いずれもピストン
の軸線に対して直角な平面で且つ互に平行であり、この
ピストンリング溝3内には、その上側つまりピストン2
の頂面2′に近い側に厚さhのピストンリング4を、下
側に厚さL2のスペーサリング5を嵌める。
これらピストンリング4及びスペーサリング5はいずれ
も円周に1箇所切口4av5aを有し、この切口4a、
5aより広げて前記ピストンリング溝3に嵌めるように
なっている。
そして、前記ピストンリング4は、従来公知のものと同
様に半径方向外向きに弾性張力を有してその外周面4b
が弾性張力によってシリンダボア1の内壁面1′に接触
するようになっている。
又、スペーサリング5は、前記ピストンリング4と逆に
半径方向に弾性張力を有する、つまり自由状態で前記切
口5aがぴったり接当しあうように弾性付勢されている
か、又は、何ら弾性張力を保持していない構成であるが
、いずれにしてもリング溝3に嵌め入れた状態(つまり
自由状態)においてその外径d2がシリンダボア1′内
径よりは小径でピストン2よりはピストン2外径よりは
大径かつ、内径d1はリング溝3の内径より適宜大径と
なるように構成する。
従って、スペーサリング5によるピストンリング4の支
持面積はピストン2からはみ出した分だけ増大すること
になる。
なお、スペーサリング5の内径d1はリング溝3の内径
よりは大径であるが、シリンダボア内に嵌装した状態で
のピストンリング4内径よりは小径となるような寸法に
設定する。
そして、前記ピストンリング4の上下両面4’、4#及
びスペーサリング5の上下両面5′、5“は、いずれも
ピストンの軸線に対して直角な平面状であり、ピストン
リング4の厚さLlとスペーサリング5の厚さL2とを
、ピストンリング4の上面4′がピストンリング溝3の
上向壁面3′にスペーサリング5の下面5“がピストン
リング溝3の下向壁面3″に各々接触し、これと同時に
ピストンリング4の下面4“とスペーサリング5の上面
5′とが接触するように構成して成るものである。
なお、実施例の図面は、ピストンリング4の厚さLをピ
ストンリング溝3の巾りの↓にする一方、スペーサリン
グ5の厚さhをピストンリング溝3の巾りの古にしたL
1=L2の場合を示したが、これに限らすLl)I、又
はL□〈hにしても良い。
このように、ピストン2におけるピストンリング溝3に
、外周面4bがシリンダボア1の内壁面1′に弾性張力
により接触するピストンリング4と、シリンダボア1の
内壁面1′に弾性張力では接触しないスペーサリング5
とを嵌めたことにより、ピストンリング溝3の巾りはス
ペーサリング5の厚さL2だけ大きくすることができる
から、ピストンリング4の厚さI、を1m/m以下にし
てもピストンリング溝3の巾りは1m/mより大きくな
ってその加工が容易になると共に、溝巾りの加工寸法精
度を向上できるのである。
そしてこの場合板に、スペーサリング5の内周面をリン
グ溝3内周面3″に接当させ自身の弾性張力によって締
め付けるように構成すると、リング溝内周面3″及びス
ペーサリング5内周面とはピストン軸線と平行且つ互に
ぴったり密着するよう精密に仕上げ加工せねばならず、
もしその加工が不完全であると、前記弾性張力のために
当該スペーサリング5は溝3内で反つりねじれたりして
変形し、この変形によってピストンリング4を下方から
押さえつけるように作用してピストンリング4の自由膨
張を妨げ、さりとて、その反り、ねじれの影響を除くた
め溝巾りを大きくとると上下方向に隙間が生じてピスト
ンリング4が激しく振動するリングフラッパーを生せし
める虞れがある。
得にリングを薄肉にする程その反り、ねじれの発生が著
しい。
これに対して本考案のスペーサリング5は内径d1をリ
ング溝3内径より大径にして、その下面5″においての
み溝下内壁面3“に対して接当するようにしているから
、スペーサリング5は常に自由状態でリング溝3内に存
在腰内向き弾性力による変形について全く考慮する必要
はない。
と同時に、リング溝3は上下内壁面3′、3′間の溝巾
りを、両リング4,5はその厚さLl、L2を、それぞ
れ精密に加工すればよいからその加工精度を高くでき、
故に両リング4,5を、ピストンの往復動力向にガタつ
いたりピストンリング4の自由膨張を阻害したりするこ
となく、リング溝3内にしつくりした状態で嵌め入むこ
ができるのである。
このことと前記スペーサリング5によるピストンリング
4の支持面積が増大することとによって、摩擦による機
械的ロスを著しく減少した状態の下でピストン2の往復
動が行なわれるのである。
なお、両リング4,5をリング溝3に嵌め入れる場合、
先にスペーサリング5を嵌め入れ次にピストンリング4
を嵌め入れるが、先に嵌めたスペーサリング5はピスト
ン2からはみ出しているので、ピストンリング4をピス
トン2に被嵌して下方にずらすと、当該ピストンリング
4の下面4“がスペーサリング5の出つばり部分上面に
当ると同時にリング溝3内に案内されることになり、ピ
ストンリング4の装着作業性が向上する。
また、本考案は、ピストンリング溝3内にピストンリン
グ4とスペーサリング5とを嵌めるにおいて、シリンダ
ボア1の内壁面1′に弾性張力で接触するピストンリン
グ4を、ピストンの頂面2′に近い上側に、スペーサリ
ング5をその下側に嵌めたことにより、ピストン2の頂
面2′に受ケタ熱のシリンダボア1側への熱伝達は、ピ
ストンリング4をスペーサリング5の下側に嵌めた場合
よりも良くなるから、ピストン2にむける熱的影響を低
減できる一力、ピストン2をコンロッド(図示せず)に
連結するピストンピン(図示せず)の中心から前記ピス
トンリング4まての距離も、ピストンリング4をスペー
サリング5の下側に嵌めた場合よりも増大するから、ピ
ストン2の往復動に際しての頭部の遊動を低減できるの
である。
従って本考案によれば、ピストンにむけるピストンリン
グ溝の加工性及び加工寸法精度を損うことなく、ピスト
ンリングの厚さを薄くできると共に、薄くしたことによ
る撓み変形及びピストンリングのリングフラッパーを確
実に防止でき、高いシール性と耐久性を保持すると共に
、潤滑油の漏洩を低減した状態で、シリンダボアの内壁
面に対するピストンリングの摺動摩擦による機械的ロス
の低減が達成できるのであり、しかも、ピストンにおけ
る熱的影響及びピストンの遊動を低減できる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は要部拡大図、第
2図はピストンリングの斜視図、第3図はスペーサリン
グの斜視図である。 1・・・・・・シリンダボア、2・・・・・・ピストン
、3・・・・・・ピストンリング溝、3′・・・・・・
上向壁面、3″・・・・・・下向壁面、4・・・・・ゼ
ストンリング、4 ′、4#、・・・・・上下面、5・
・・・・・スペーサリング、5′、5″・・・・・・上
下面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダボア内を往復動するピストンの外周に、相対向
    する上下内壁面をピストンの軸線と直角な平面にしたピ
    ストンリング溝を設け、該ピストンリング溝内に、上下
    面共に各々ピストン軸線と直角な平面に形成したピスト
    ンリングとスペーサリングとを、ピストンリングが上側
    になるよう重ね合わせて嵌め入れるにおいて、ピストン
    リングの上面をピストンリング溝の上向壁面に、スペー
    サリングの下面とピストンリング溝の下向壁面に各々接
    触させると共に、前記スペーサリングの外径をシリダ内
    径よりは小径でピストン外径よりは若干大径に、同じ(
    当該ピストンリング内径をピストンリング溝内径より適
    宜大径にそれぞれ設定したことを特徴とする内燃機関の
    ピストンリング走置。
JP18156579U 1979-12-29 1979-12-29 内燃機関のピストンリング装置 Expired JPS6027800Y2 (ja)

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JPS56101448U JPS56101448U (ja) 1981-08-10
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ID=29691943

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EP2573424A3 (en) 2007-04-24 2017-07-26 Fallbrook Intellectual Property Company LLC Electric traction drives
US8167759B2 (en) 2008-10-14 2012-05-01 Fallbrook Technologies Inc. Continuously variable transmission
JP6397709B2 (ja) * 2014-09-29 2018-09-26 株式会社クボタ エンジン

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JPS56101448U (ja) 1981-08-10

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