JP2515700Y2 - 鋼製組合せオイルリング - Google Patents

鋼製組合せオイルリング

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JP2515700Y2 JP1989102151U JP10215189U JP2515700Y2 JP 2515700 Y2 JP2515700 Y2 JP 2515700Y2 JP 1989102151 U JP1989102151 U JP 1989102151U JP 10215189 U JP10215189 U JP 10215189U JP 2515700 Y2 JP2515700 Y2 JP 2515700Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、内燃機関に使用する鋼製組合せオイルリン
グに関し、特に軸方向波形スぺーサーエキスパンダーの
突き合せ部の形状改良に関する。
(従来の技術) 従来、この種の鋼製組合せオイルリングとしては、第
1図示の如き軸方向波形スペーサーエキスパンダー(1
0)(以下単にスペーサーと称す)を上下から上方レー
ル及び下方レールとで挟持するタイプのものが多く使用
されている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記した従来の鋼製組合せオイルリング
は、軸方向に波形に連続して形成されたスペーサー10
が、軸方向から見て全体形状が円環状に成形され、その
円周上1箇所で切断分割される。その突き合せ部11は、
ピストンに装着され且つシリンダー内壁にて圧縮された
状態では、力点(接合点)aが、スペーサーの波形高さ
の中心線X-X′上から、かなり上方へ外れた位置で対向
圧接しているため、力点a附近にて突設した上方レール
及び下方レール用耳即ち押し当て部12,12′と上方レー
ル及び下方レールの夫々の内周面との接触状態及び接触
力が不均一となり、その影響を受けて、突き合せ部11の
附近に存在する上方及び下方レールの夫々外周面はシリ
ンダー壁面と正しく接触しない状態となって、オイル掻
き効果を低下させる要因となっていた。
そこで本考案は、このような従来の問題点に着目し、
突き合せ部の力点位置を改善することにより、オイル掻
き機能が順調に行なわれる様にすることをその技術的課
題とする。
(課題を解決するための手段) 上記した課題を解決するために講じた技術的手段は、
軸方向波形のスペーサーの突き合せ部の両端が圧接する
力点(接合点)を、スペーサーの軸方向(上下方向)の
ほぼ中央に位置づけると共に、力点から両端の先端方向
に向けて角度10度±9度の範囲の開口角を設けたことで
ある。
(作用) これによればスペーサーによる上方レール及び下方レ
ールのシリンダー壁への接触作用が全周にわたって均一
化することができ、従ってオイル掻き性能が向上し、潤
滑油消費量を節減することができる。
(実施例) 以下、本考案に従った鋼製組合せオイルリングの一実
施例を図面に基づき説明する。
鋼製組合せオイルリングは通常第2図のように、スペ
ーサー1と上方レール2及び下方レール3とで構成さ
れ、スペーサー1は第3図のように軸方向(上下方向)
から見て、全体形状は円環状に成形され、円周上1箇所
で切断されて突き合せ部4(正面から見た形状から合掌
部とも称する)を呈している。更にスペーサー1の内周
寄り上方部及び下方部に夫々形成した突起部5及び5′
によって、上方及び下方レール2及び3を外周方向へ押
圧し、図示せざるシリンダー壁へ押し付ける様に構成さ
れている。
突き合せ部4の詳細な形状は、力点(接合点)aが軸
方向(上下方向)に対するスペーサー1の中心線X-X′
上に存在し、上方向に向って角度θで開口しているもの
である。この角度θは、第1図の従来例の突き合せ部4
の外側部分を外にいくに従い順次薄肉となるよう研削又
は塑性加工で形成され且つ10度±9度の範囲が適当で、
下限1度は製造上開口状態を維持確認できる最小角であ
って、力点aが中心線X-X′上から外れないことを示唆
しており、上限19度は、ピストンに挿着され且つシリン
ダー内に嵌装された状態で発生する圧縮力が作用した状
態で、力点aの接触状態が安定する限界であり、又突き
合せ部4の先端にカエリが発生しない限界でもある。
ここでシリンダー内径76m/mの4サイクルガソリンエ
ンジン用鋼製組合せオイルリングの本考案の一実施例品
(第3図)と、従来品(第1図)との比較試験の結果に
ついて述べる。
本考案の一実施例品は突き合せ部4の角度θを8度±
1度で乾式の研摩盤で加工し仕上げた。夫々を同一条件
で馴らし運転8時間後に開放したオイルリングのスペー
サー突き合せ部附近の上方レール及び下方レールの外周
面の状態を第4図及び第5図に示す。
本考案の一実施例品の試験結果は第4図示の如く、上
方レール2及び下方レール3の外周に残されたシリンダ
ー壁との接触跡6及び7は、全周にわたってほぼ均等な
幅であることが確認できた。
一方、従来品の試験結果は第5図示の如く、上方レー
ル13及び下方レール14の外周に残されたシリンダー壁と
の接触跡15及び16は、突き合せ部11の附近では下方レー
ル14側が番号16で示した様に局部的に太く、又突き合せ
部11に隣接した波部間では上方レール13側が番号15で示
した様に細くなっていることが確認できた。
更に、上記エンジンテスト後に、引続いて実施した3
種類のテスト条件下での潤滑油消費結果を第6図に示す
が、両者の差異は明確で、本考案の一実施例品の方が、
上方及び下方レール2及び3共に、シリンダー壁と均一
に接触し、オイル掻き性能が勝れていることが立証でき
た。
(考案の効果) 本考案によれば、上述の様に上方レール及び下方レー
ル共にシリンダー壁に対し、正しく均一に接触すること
ができるため、オイル掻き性能が向上し、特に潤滑油消
費量を、従来品に比して相当量少くでき、その実用効果
は多大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のスペーサーを示す部分拡大正面図、 第2図は本考案の一実施例を示す部分拡大斜視図、 第3図は第2図のスペーサーを示す部分拡大正面図、 第4図は本考案の一実施例品のテスト結果を示す部分拡
大正面図、 第5図は従来品のテスト結果を示す部分拡大正面図、 第6図は本考案の一実施例品と従来品との他のテスト結
果を示すテストデーターである。 1……スペーサー、2……上方レール、3……下方レー
ル、4……突き合せ部、a……力点(接合点)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−169252(JP,U) 実開 昭60−18242(JP,U) 米国特許3695622(US,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に波形のスペーサー、上方及び下方
    レールからなる鋼製組合せオイルリングにおいて、 スペーサー突き合せ部の向かい合う両端が圧接する接合
    点を、スペーサーの軸方向の中央に位置付けるととも
    に、接合点より軸方向外方に位置する両端の軸方向先端
    に向かって接合点を中心として角度10度±9度の範囲の
    軸方向外側に開く開口を備え且つスペーサー突き合せ部
    の向かい合う両端の部分の肉厚を接合点から軸方向外方
    に順次薄肉とさせるスペーサーを有する鋼製組合せオイ
    ルリング。
JP1989102151U 1989-08-31 1989-08-31 鋼製組合せオイルリング Expired - Fee Related JP2515700Y2 (ja)

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GB9018761A GB2235518B (en) 1989-08-31 1990-08-28 Oil ring assembly
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3695622A (en) 1970-12-18 1972-10-03 Sealed Power Corp Piston ring construction

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6018242U (ja) * 1983-07-18 1985-02-07 日産自動車株式会社 内燃機関の組合せオイルリング
JPH0447404Y2 (ja) * 1985-04-09 1992-11-09

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