JPH0529586Y2 - - Google Patents

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JPH0529586Y2
JPH0529586Y2 JP1987014808U JP1480887U JPH0529586Y2 JP H0529586 Y2 JPH0529586 Y2 JP H0529586Y2 JP 1987014808 U JP1987014808 U JP 1987014808U JP 1480887 U JP1480887 U JP 1480887U JP H0529586 Y2 JPH0529586 Y2 JP H0529586Y2
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JP
Japan
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side rail
oil ring
spacer expander
internal combustion
combustion engine
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は内燃機関に使用される組合せオイルリ
ングの改良に関する。
〔従来の技術〕
従来の内燃機関用のオイルリングとしては、例
えば第5図に示すようなものがある。これは一般
に使用されている鋼製組合せオイルリングである
が、ピストン3の外周に設けられたオイルリング
溝31内において、環状のスペーサエキスパンダ
2の軸方向上下面に環状のサイドレール1,1′
が配置されている。スペーサエキスパンダ2は第
6図に示すように、半径方向波型であり、本体の
内周波型部の上下面に内周側に傾斜した耳部2
1,21′が、外周波型部の上下面には肩部22,
22′が一体に形成されている。環状のサイドレ
ール1,1′は、第7図に示すもので、その内周
端12はスペーサエキスパンダの耳部と当接し押
圧され、またサイドレール平面はスペーサエキス
パンダの肩部に接するように配置される。このサ
イドレール1,1′は自己張力をもつていないが、
上述の如くスペーサエキスパンダ2の耳部により
押圧され、シリンダ4の内周面及びオイルリング
溝31の側面32,32′をシールし、優れたオ
イル掻き機能を有している。
しかしながら、このような従来の内燃機関の組
合せオイルリングにあつては、第7図に示すよう
に環状のサイドレールに合い口10を有する形状
となつているため、特にシリンダ内が高負圧にな
つた場合などこの合い口10よりオイルが洩れい
わゆるオイル消費の増大を来すという問題点があ
つた。この対策として、鋼製組合せオイルリング
において、自己張力を持たない同一のサイドレー
ルを2枚重ねにして使用することにより上記問題
点を解決することを目的とした提案がなされてい
る。(実開昭58−109538号) 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上述の従来提案では、所期の目
的を達成するするためには、2枚重ねにするサイ
ドレールの半径方向厚さを同一にしなければなら
ない。この点は、製造上の誤差といえども、サイ
ドレールの半径方向厚さにバラツキが出るとこれ
らサイドレールを2枚重ねにしても一方のサイド
レールの内周面がスペーサエキスパンダの耳部に
押圧されてその外周面がシリンダの内周面に当接
しても、他方のサイドレールは、自己張力を持た
ないので、半径方向において、シリンダ内周面と
前記耳部の間で遊嵌することになり、所期の目的
を達成することは困難になる。
一般的にサイドレールは、平鋼線材をリング形
状にカーリングし、合い口を切断し、製造される
が、線材の寸法精度やカーリング時の変形等によ
り同じ線材からでもサイドレールの半径方向厚さ
が同一のものを製造することは、極めて困難であ
り、これを達成するには、かなりの労力を要し、
製造コストが高くなり、生産性が劣るという欠点
を有していた。
従つて、本考案の目的は、製造が容易で、オイ
ル消費の低減を簡便に行なえる組合せオイルリン
グを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本考案の特徴とする
手段は、内燃機関のピストンの外周に設けられた
オイルリング溝に組付けられる組合せオイルリン
グにおいて、環状のスペーサエキスパンダの耳部
に内周端が当接し押圧される自己張力を有さない
環状のサイドレールと前記スペーサエキスパンダ
の耳部に内周端が当接しない自己張力を有する環
状の補助サイドレールとが各々の合い口が重なら
ないように軸方向に重ねられて構成されたことを
特徴とする内燃機関用組合せオイルリングにあ
る。
〔作用〕
本考案のように従来のサイドレールと、スペー
サエキスパンダの耳部に当接しないすなわち従来
のサイドレールよりも半径方向厚さが小さい自己
張力を持つ補助サイドレールを軸方向に2枚重ね
にするとともに各々の合い口が重ならないように
周方向にずらして構成すれば、簡便にして従来の
リングの合い口から洩れるオイル消費を十分低減
することが可能となる。
〔実施例〕
本考案の組合せオイルリングを主として図面に
示す実施例に基づいて説明するが、本考案は実施
例のみに限定されるものではない。
第1図に示すようにピストン3の外周に設けら
れたオイルリング溝31内において、環状のスペ
ーサエキスパンダ2の軸方向上下面に環状のサイ
ドレール1,1′が配置されている。スペーサエ
キスパンダ2は第6図に示すように、従来同様半
径方向波型であり、本体の内周波型部の上下面に
内周側に傾斜した耳部21,21′が、外周波型
部の上下面には肩部22,22′が一体に形成さ
れ、環状のサイドレール1,1′の内周端はスペ
ーサエキスパンダの耳部21,21′に当接し押
圧されように配置される。これらサイドレールは
自己張力を持つていないが、上述の如くスペーサ
エキスパンダの耳部により押圧され、シリンダ4
及びオイルリング溝31の側面32,32′をシ
ールする。本考案の特徴とするところは、更に、
スペーサエキスパンダ2の耳部と当接しない自己
張力を持つ補助サイドレール11をサイドレール
1と合い口が重ならないように周方向にずらして
軸方向に2枚重ねに構成する点にある。補助サイ
ドレール11はスペーサエキスパンダ2の耳部2
1にたよることなく自己張力でシリンダ内面に当
接でき、またサイドレール1の半径方向厚さと同
一寸法に製作する必要もなく簡便にして製造でき
る。補助サイドレール11はスペーサエキスパン
ダの肩部22とサイドレール1の間に位置するよ
うに重ねられていて、その半径方向厚さ寸法は、
少なくともシリンダ内周面よりスペーサエキスパ
ンダ2の肩部22にわたるものであれば良い。ま
た補助サイドレール11の自己張力は、スペーサ
エキスパンダ2によりシリンダ内周面に押圧され
るサイドレール1の面圧と同程度に必ずしも設定
する必要もなく、少なくともシリンダ内面に張つ
ている程度の自己張力を持つていれば、目的とす
る効果を得るのに充分である。このように、従来
のサイドレールとスペーサエキスパンダの耳部に
当接しない自己張力を持つ補助サイドレールを軸
方向に2枚重ねにするとともに各々の合い口が重
ならないように周方向にずらして構成しているの
で、簡便にしてリングの合い口から洩れるオイル
消費を低減することが可能となる。また、第2図
に示すように、補助サイドレール11をサイドレ
ール1とオイルリング溝31の側面32の間に位
置するように重ねて構成しても良い。この場合、
補助サイドレール11の半径方向厚さは、図面で
は、サイドレール1より小さいが、同一もしくは
大きくしてもスペーサエキスパンダ2の耳部21
とは当接しないのでそのように構成しても良い。
更に、第3図に示すように上下サイドレール1,
1′の両方とも補助サイドレール11,11′と2
枚重ねに構成しても良く、また補助サイドレール
11,11′の重ねる位置は、双方とも第1図に
示すようにサイドレールとスペーサエキスパンダ
本体の間に位置するか、あるいはいずれか一方を
第1図に示すようにサイドレールとスペーサエキ
スパンダ本体の間に位置し他方は第2図に示すよ
うにサイドレールとオイルリング溝の側面との間
に位置するように重ねても良い。
図示していないが、下側サイドレールのみ補助
サイドレールと2枚重ねとして構成しても良いこ
とは言うまでもない。
又、本考案はスペーサエキスパンダの上下に二
本のサイドレールが配置される組合せオイルリン
グだけでなく、第4図に示すように、スペーサエ
キスパンダ2にサイドレール1一本付きのものに
も適用される。スペーサエキスパンダ2は、ピス
トン3のオイルリング溝31の内装され、リング
溝の側面32′に当接支持され、その上にサイド
レール1がのせられる。サイドレール1の内周面
は、スペーサエキスパンダ2の耳部21に当接し
押圧され、外周面はシリンダ4と当接する。そし
て補助サイドレール11をサイドレール1とオイ
ルリング溝31の側面32の間に位置するように
軸方向に重ね、各々の合い口が重ならないように
周方向にずらして組合される。またサイドレール
と補助サイドレールを軸方向において逆にし重ね
ても良い。このような、組合せオイルリングにお
いても、第1図に示したものと同様な効果が得ら
れる。
実施例として、スペーサエキスパンダの軸方向
上下に二本のサイドレールを配置した組合せオイ
ルリングにおいて、スペーサエキスパンダを半径
方向波型のものを示したが、本考案は他の上下方
向波型、外開方型、内開方型のものにもそのまま
適用し得ることは言うまでもない。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案にあつては、従来の
サイドレールとスペーサエキスパンダの耳部に当
接せず自己張力を持つ補助サイドレールを軸方向
に2枚重ねにするとともに各々の合い口が重なら
ないように周方向にずらして構成しているので、
簡便にして、従来のリングの合い口から洩れるオ
イル消費を十分低減できるという格別な効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の組合せオイルリン
グを備えた内燃機関の要部断面図、第2図ないし
第4図はそれぞれ本考案の他の実施例の第1図に
相当する図、第5図は従来の組合せオイルリング
の第1図に相当する図、第6図は、従来のスペー
サエキスパンダの部分斜視図、第7図は、従来の
サイドレールの平面図、である。 符号の説明、1,1′……サイドレール、11,
11′……補助サイドレール、2……スペーサエ
キスパンダ、21,21′……耳部、22,2
2′……肩部、3……ピストン、31……オイル
リング溝、32,32′……オイルリング溝の側
面、4……シリンダ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内燃機関のピストンの外周に設けられたオイ
    ルリング溝に組付けられる組合せオイルリング
    において、環状のスペーサエキスパンダの耳部
    に内周端が当接し押圧される自己張力を有さな
    い環状のサイドレールと前記スペーサエキスパ
    ンダの耳部に内周端が当接しない自己張力を有
    する環状の補助サイドレールとが各々の合い口
    が重ならないように軸方向に重ねられて構成さ
    れたことを特徴とする内燃機関用組合せオイル
    リング。 (2) 前記補助サイドレールは、前記スペーサエキ
    スパンダの本体と前記サイドレールとの間に位
    置するように組合わされることを特徴する前記
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の内燃機関
    用組合せオイルリング。 (3) 前記補助サイドレールは、前記サイドレール
    と前記オイルリング溝の側面との間に位置する
    ように組合わされることを特徴とする前記実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の内燃機関用組
    合せオイルリング。
JP1987014808U 1987-02-03 1987-02-03 Expired - Lifetime JPH0529586Y2 (ja)

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JPS63123864U JPS63123864U (ja) 1988-08-11
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JPS58109538U (ja) * 1982-01-19 1983-07-26 愛知機械工業株式会社 内燃機関のオイルリング

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