JPH0324939Y2 - - Google Patents

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JPH0324939Y2
JPH0324939Y2 JP1985016060U JP1606085U JPH0324939Y2 JP H0324939 Y2 JPH0324939 Y2 JP H0324939Y2 JP 1985016060 U JP1985016060 U JP 1985016060U JP 1606085 U JP1606085 U JP 1606085U JP H0324939 Y2 JPH0324939 Y2 JP H0324939Y2
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JP
Japan
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piston
pin
hole
piston pin
stopper surface
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JP1985016060U
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JPS61131559U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は小型エンジンのピストンピン支持構造
に関する。
(従来の技術) 従来、エンジンのピストンピン支持技術として
多く採用されている構造が第4図に示されてい
る。この従来の構造においては、ピストンaの相
対向するボス部bにそれぞれピン穴cが開設さ
れ、このピン穴cの内周面に周方向の嵌合溝dを
形成してスナツプリングeを嵌め、ピン穴cに挿
入したピストンピンfの抜け止めを行つている。
(考案が解決しようとする課題) しかるに、この場合、エンジンが10〜30cc程度
の小型のものになると、それに応じてピン穴cや
スナップリングeも小さくなり、例えば、ピン穴
c内径が6mm程度、スナツプリングeは線径が1
mm以下となる。また、このスナップリングeの線
径に対応して嵌合溝dはその深さがスナップリン
グeの線径の1/2程度、溝巾が線径程度となるよ
うに加工しなければならなくなる。
このように上記従来のピストンピン支持構造で
は、小型エンジンの場合、部品の小型化のため、
スナップリング嵌合溝の加工がピン穴内面の加工
であることもあつて非常に難しく、嵌合溝の深
さ、巾等の加工寸法のバラツキが生じやくなる。
一方、スナップリングの組付けにおいては、ピン
穴及びスナップリングが小さく指先での作業が難
しいため工具が一般に用いられるが、この工具の
小型化にも限度があるため、組付時にスナップリ
ングを工具で大きく変形させることになり、スナ
ップリングに永久歪を招き、張力がなくなつてピ
ストンピン抜け止めの機能が損なわれる。さらに
は、スナップリングの組付作業自体が非常に難し
く、スナップリングの組付状態が安定しないとい
う不具合がある。これらのため、スナップリング
が不安定な状態に組込まれた時にピストンの往復
運動やエンジン振動に伴つてピストンピンからの
スナップリンがを押し出す様な軸方向の力を受け
た場合、スナップリングが外れることがある。そ
して、この外れに伴つてスナップリングがピスト
ンとシリンダの間にかみ込んだ場合にはこれら部
品が損傷する恐れがある。
さらに、ピストンピンからの軸方向の力はスナ
ップリングを介してピストンの嵌合溝に作用する
が、スナップリングの線型が小さいため、スナッ
プリングの嵌合溝に対する当り面が小さくなつて
上記軸方向の力による面圧が高くなり、アルミニ
ウム合金で形成されるピストンにおいては嵌合溝
部分にカエリなどの変形を招き、エンジン分解時
にピストンピンの取外しが困難になることがあ
る。
本考案の目的は、かかる種々の問題を極めて簡
単な支持構造でもつて解決しようとするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案の解決手段
は、ピストンの相対向するボス部にそれぞれピス
トンピンを挿入せしめて支持するピン穴のが形成
され、該両ピン穴うち一方のピン穴のピストン外
面側開口縁には該ピン穴よりも大径の大径穴が形
成されてピストン外面よりも内方へ段下げされた
ストツパ面が形成されている。一方、上記ピスト
ンピンの上記ストツパ面側の端部には上記ピン穴
よりも大径で上記大径穴に嵌入可能なフランジが
形成されている。上記ピストンピンは上記大径穴
側からピン穴に挿入されて該ピストンピンストツ
パ面とは反対側方向への移動を規制するよう上記
フランジがストツパ面に当接されているととも
に、上記大径穴には上記ピストンピンのフランジ
に当接して該ピストンピンのストツパ面側方向へ
の移動を規制する抜止め部材が設けられているも
のとする。
(作用) これにより、本考案では、ピストンピンは、フ
ランジのストツパ面に対する当接により、ストツ
パ面と反対側の方向への移動が規制され、また、
抜止め部材により逆方向への抜けが防止される。
この場合、上記抜止め部材としてスナップリン
グ等を用いても、このスナップリング等はピン穴
よりも径の大きな大径穴に適用されており、スナ
ップリングの線型及び嵌合溝の巾や深さ等を比較
的大きくすることができる。従つて、スナップリ
ング等の抜止め部材の製作、嵌合溝の加工にも特
に大きな困難を招くことがなく、高い寸法精度を
確保することが能となるとともに、スナップリン
グ等の抜止め部材の強度向上及び嵌合溝でのカエ
リなどの変形防止を図ることができ、さらに、ス
ナップリング等の抜止め部材の組付も容易とな
る。
また、大径穴の内径及びフランジ直径を排気量
の異なる各種のエンジンにおいて統一することに
より、スナップリング等の抜止め部材の各エンジ
ンに対する共通化が図れる。
さらに、ピストンピンの取付け及び定並びにそ
の取外しがピストンピンのフランジ側のみで行う
ことができるので、ピストンピンの取付方向及び
固定位置が方向となり、ピストンピンの組付性が
より一層向上する。また、一つの大径穴の加工だ
けで済むので、加工性も一層向上させることがで
きる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
−実施例 1− 本例は第1図及び第2図に示される。
第1図に縦断面図で示す2サイクルエンジンの
ピストンピン支持構造において、1はピストン、
2はピストンピンである。ピストン1には、ピス
トンリング溝4の下方位置で内方へ相対向して突
出した厚肉のボス部5,5が形成され、この両ボ
ス部5,5にピストンピン2を挿入せしめて支持
するピン穴6,7が相対して開設されている。
一方(左側)のピン穴6のピストン外面側の開
口縁には、ピン穴6よりも大径でかつ同心状の大
径穴8が形成され、これによりピストン1の外面
よりも内方へ段下げされたストツパ面9がピン穴
6に対して同心状に形成されている。また、ボス
部5,5の両側からはピストンスカート部10が
下方へ延設されている。
ピストンピン2は、第2図にも示す如く、一端
(左端)に一体成形され半径外方向へ張り出した
フランジ11を備え、このフランジ11の外径は
ピン穴6の内径よりも大でかつ上記大径穴8に嵌
入可能な径にされている。そして、このピストン
ピン2は上記フランジ11がストツパ面9に当た
るように左側のピン穴6から挿入されている。
そうして、本例の場合、上記ピストン1の大径
穴8の内周面であつてストツパ面9から上記フラ
ンジ11の肉厚に匹敵する巾だけ離れた位置には
周方向の嵌合溝12が形成されていて、この嵌合
溝12にはピストンピン2のフランジ11側の端
面に当接する抜止め部材としてのスナップリング
3が嵌められている。
従つて、上記支持構造においては、ピストンピ
ン2は、フランジ11のストツパ面9に対する当
接により、ストツパ面9と反対側の方向への移動
が規制され、また、スナップリング3により逆方
向への抜け防止される。
また、本実施例においては、1個のスナップリ
ング3を用いているが、このものはピン穴6より
も径の大きな大径穴8に適用されており、スナッ
プリング3の線径及び嵌合溝12の巾や深さを比
較的大きくすることができる。従つて、スナップ
リング3の製作、嵌合溝12の加工にも特にきな
困難を招くことがなく、高い寸法精度を確保する
ことが可能となるとともに、スナップリング3の
強度向上及び嵌合溝12でのカエリ等の変形防止
を図ることができ、さらに、スナップリング3の
組付も容易となる。
また、大径穴8の内径及びフランジ11の直径
を排気量の異なる種のエンジンにおいて統一する
ことによりスナップリング3の各エンジンに対す
る共通化が図れる。
さらに、ピストンピン2の取付け及び固定並び
にその取外しがピストン2のフランジ11側のみ
で行うことができるので、ピストンピン2の取付
方向及び固定位置が同方向となり、ピストンピン
2の取付性がより一層向上する。また、一つの大
径穴8の加工だけで済むので、加工性も一層向上
させることができる。
−実施例 2− 本例は第3図に示されていて、ピストンピン2
の抜止め構造が実施例1と違する。なお、同図に
おいて実施例1の構成要素と実質的は同一の構成
要素は同じ符号を用いている。
本実施例においては、大径穴15に雌ねじが形
成されていて、この大径穴15に抜止め部材とし
て止めねじ(雄ねじ)16が螺合されてピストン
ピン2の抜け止めがなされている。他の構成は実
施例1と同様である。
(考案の効果) 本考案によれば、一方のピン穴の外側開口縁に
ストツパ面を有する大径穴を設けるとともにピス
トンピンの一端部に上記ストツパ面に当接するフ
ランジ面を設け、かつピストンピンのフランジ側
に抜止め部材を設けることで、ピストンピンの取
付け、固定及びその取外しをピストンピンのフラ
ンジ側でうことができ、ピストンピンの取付方向
と固定位置を同方向としたので、簡単な構造及び
簡易な加工でもつてピストンピンの組付工程が簡
素化されて、組付作業性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1のピストンピン支持構造を示
す縦断面図、第2図はピストンピンの側面図、第
3図は実施例2のピストンピン支持構造を示す縦
断面図である。第4図は従来例の同支持構造を示
す縦断面図である。 1……ピストン、2……ピストンピン、3……
スナップリング(抜止め部材)、5……ボス部、
6,7……ピン穴、8,15……大径穴、9……
ストツパ面、11……フランジ、16……止めね
じ(抜止め部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストンの相対向するボス部にそれぞれピスト
    ンピンを挿入せしめて支持するピン穴が形成さ
    れ、該両ピン穴のうち一方のピン穴のピストン外
    面側開口縁には該ピン穴よりも大径の大径穴が形
    成されてピストン外面よりも内方へ段下げされた
    ストツパ面が形成されており、一方、上記ピスト
    ンピンの上記ストツパ面側の端部には上記ピン穴
    よりも大径で上記大径穴に嵌入可能なフランジが
    形成されており、上記ピストンピンは上記大径穴
    側からピン穴に挿入されて該ピストンピンのスト
    ツパ面とは反対側方向への移動を規制するよう上
    記フランジがストツパ面に当接されているととも
    に、上記大径穴には上記ピストンピンのフランジ
    に当接して該ピストンピンのストツパ面側方向へ
    の移動を規制する抜止め部材が設けられているこ
    とを特徴とする小型エンジンのピストンピン支持
    構造。
JP1985016060U 1985-02-06 1985-02-06 Expired JPH0324939Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985016060U JPH0324939Y2 (ja) 1985-02-06 1985-02-06

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985016060U JPH0324939Y2 (ja) 1985-02-06 1985-02-06

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Publication Number Publication Date
JPS61131559U JPS61131559U (ja) 1986-08-16
JPH0324939Y2 true JPH0324939Y2 (ja) 1991-05-30

Family

ID=30502474

Family Applications (1)

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JP1985016060U Expired JPH0324939Y2 (ja) 1985-02-06 1985-02-06

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177394A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Daihatsu Motor Co Ltd 遊星歯車装置の潤滑構造

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JPS57184360U (ja) * 1981-05-20 1982-11-22

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177394A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Daihatsu Motor Co Ltd 遊星歯車装置の潤滑構造
JP4606151B2 (ja) * 2004-12-21 2011-01-05 ダイハツ工業株式会社 遊星歯車装置の潤滑構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61131559U (ja) 1986-08-16

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