JPH089455Y2 - 軸受の固定構造 - Google Patents

軸受の固定構造

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JPH089455Y2
JPH089455Y2 JP9180889U JP9180889U JPH089455Y2 JP H089455 Y2 JPH089455 Y2 JP H089455Y2 JP 9180889 U JP9180889 U JP 9180889U JP 9180889 U JP9180889 U JP 9180889U JP H089455 Y2 JPH089455 Y2 JP H089455Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は金属あるいは合成樹脂などの薄板から成る取
付部材に合成樹脂からなる軸受を固定する軸受の固定構
造に関するものである。
〔従来技術〕
従来、薄板から成る取付部材に合成樹脂製軸受を固定
する場合は、該軸受の外周面に鍔部を形成し、該鍔部に
おいてビスなどの手段により固定する方法あるいは該軸
受を取付部材に圧入固定する方法が採用されている。
しかしながら、前者の固定方法においては、取付部材
ならびに軸受の鍔部にビス用の孔を加工する必要がある
と共にその固定作業は極めて効率が悪いという欠点があ
り、加えて振動等により該ビスが緩み当該軸受が取付部
材から抜け出すという問題もある。
また、後者の固定方法においては、取付部材に形成さ
れた孔の径と軸受の外径との差、所謂シメシロが該軸受
の内周面に影響を及ぼし、該内周面の内径にバラツキを
生ずるという問題がある。
このような問題を解決するために、第9図に示す軸受
の固定構造が提案されている。
この固定構造は、円筒部30と該円筒部30の一方の端部
外周面に径方向外方に延設された鍔部31と該円筒部30の
外周面に該鍔部31と反対側から該鍔部31裏面側に向かっ
て漸次拡径し該鍔部31裏面の近傍まで延設された傾斜面
部32と該鍔部31裏面と該傾斜面部32の端面との間に形成
された環状溝33とを備えた軸受3と、円孔40を備えた薄
板から成る取付部材4からなるもので、該軸受3は該鍔
部31と反対側の端部から該取付部材4の円孔40内に挿入
され、該軸受3の外周面傾斜面部32を弾性変形させなが
ら該鍔部31裏面が取付部材4に当接するまで押圧され、
該軸受3の環状溝33が該取付部材4に嵌合することによ
り該取付部材4に固定されるものである。
この構成からなる固定構造においては、前述した固定
方法に比べ、該軸受の内径にバラツキを生ずるという問
題はなく、該軸受の該取付部材への固定作業効率が大幅
に向上し、また振動等による軸受の抜け出しという問題
も解決される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した固定構造では、該軸受3の取
付部材4に対する回り止め手段は該軸受3の環状溝33と
該環状溝33に嵌合する取付部材4との間の嵌合力によっ
て行われるため、当該嵌合力の変化により取付部材4の
円孔40と該軸受3の環状溝33間で回転する恐れがあり、
結果として該環状溝33の摩耗を惹起し、早期に該軸受3
と取付部材4との間にガタを発生するなどの問題があ
る。
また、この固定構造では、軸受の外周面に形成した環
状溝の幅と同じ肉厚(板厚)を有する取付部材に限定さ
れ、異なる肉厚(板厚)の取付部材には対応することが
できず、取付部材の板厚ごとに軸受を製作しなければな
らないという経済性の問題もある。
本考案は上述した問題点に鑑み、軸受の取付部材への
固定作業の効率が良く、軸受の回り止めも兼ね備え、か
つ板厚の異なる取付部材に対しても一つの軸受で対応で
きる軸受の固定構造を得ることを目的とするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した目的を達成するべく、本考案はつぎの構成を
採る。
すなわち、薄板から成る取付部材に形成された孔に合
成樹脂から成る軸受を固定する構造であって、円孔と該
円孔に連なる少なくとも一つの切欠き溝が形成された取
付部材には、円筒部と該円筒部の外周面に径方向外方に
延設された鍔部と該円筒部の外周面に該外周面から該鍔
部側に斜方向に延設された少なくとも一つの舌片部と該
舌片部の端部に該鍔部側に向けて延設された係合片部と
該係合片部に該鍔部裏面との隙間を漸次縮小するように
形成された複数個の段部とを備えた軸受が該係合片部を
該切欠き溝に係合させ、該鍔部裏面と係合片部の段部と
の隙間に該取付部材を挟持して固定されてなる軸受の固
定構造である。
上述した構成において、該軸受の円筒部外周面に形成
される舌片部はその径方向に相対向して2個形成させる
態様をとることもできる。
また、軸受として、該円筒部の内面に凹球面部を形成
した軸受片と、該凹球面部にに嵌合する凸球面部を備え
た軸受片とを組合わせることにより、該軸受に自動調心
機能を加えることができる。
軸受を形成する合成樹脂としては、ポリアセタール樹
脂、ポリアミド樹脂、あるいは弾性を具有したポリウレ
タン樹脂、ポリエステルエラストマーなどが使用され
る。
〔実施例〕
以下、本考案をその実施例を示す添付図面により詳細
に説明する。
第1図乃至第5図は本考案の第1の実施例を示すもの
である。
1は合成樹脂製の軸受であり、該軸受1は円筒部10と
該円筒部10の一方の端部外周面に径方向外方に延設され
た鍔部11と該円筒部10の外周面に該外周面から鍔部11側
に斜方向に延設された1つの舌片部12と該舌片部12の端
部に該鍔部11側に向けて延設された係合片部13と該係合
片部13に該鍔部11裏面との隙間t1、t2、t3を漸次縮小す
るように形成された複数個の段部14(本実施例において
は3個)とを備えている。
2は金属あるいは合成樹脂などの薄板から成る取付部
材であり、該取付部材2には円孔20と該円孔20に連なり
底部21を有する切欠き溝22とが形成されている。
該円孔20は前記軸受1の外径とほぼ同一の径で穿孔さ
れており、また該切欠き溝22の幅Wは該軸受1の外周面
に形成された係合片部13の幅wとほぼ同一に形成されて
いる。
また、該切欠き溝22の深さDは該取付部材2の厚さT
により適宜調整される。
すなわち、本実施例では3種類の厚さT1、T2、T3を有
する取付部材2に対応できる軸受1を例示しているが、
取付部材2の厚さTと切欠き溝22の深さDと軸受1の鍔
部11裏面と該軸受の係合片部13に形成された段部14との
隙間(距離)tとの関係はつぎのように設定される。
取付部材2の厚さTと、軸受1の鍔部11裏面と係合片
部13に形成された段部14との隙間(距離)tを夫々T1
t1、T2=t2、T3=t3に設定し、該段部14と軸受1の円筒
部10外周面との距離dに対応させて該切欠き溝22の深さ
Dを取付部材2の厚さがT1のときD=d1に、T2のときD
=d2に、T3のときD=d3となるように形成する。
以上のように設定された寸法関係にて形成された取付
部材2の円孔20に、該軸受1を鍔部11と反対側の端部か
ら挿入し、該軸受1の舌片部12が円孔20の切欠き溝22の
底部21に当接するまで押圧する。該軸受1の舌片部12が
切欠き溝22の底部21に当接した状態から、さらに該軸受
1を押圧することによって該舌片部12は径方向内方に弾
性変形して該切欠き溝22の底部21を通過する。
さらに該軸受1の鍔部11裏面が取付部材2の板面に当
接する位置まで押圧すると、該舌片部12はその弾性によ
り復元し、該舌片部12の端部に形成された係止片部13の
段部14が切り欠き溝22の底部21に当接係合し、該軸受1
は取付部材2の円孔20に固定される。
上述した固定構造において、該軸受1は係止片部13が
取付部材2の円孔20に連なって形成された切欠き溝22に
係合することによりその円周方向の回転が阻止されて回
り止め手段を形成し、また鍔部11裏面と係止片部13の段
部14との隙間に該取付部材2を挟持することによりその
軸方向の移動が阻止されて該軸受の抜け止め手段を形成
する。
第6図及び第7図は、本考案の第2の実施例を示すも
のである。
この実施例は、取付部材2に円孔20と該円孔20に連な
る切欠き溝22が相対向して2つ形成されており、軸受1
の円筒部10の外周面には端部に係止片部13を備えた舌片
部12が相対向して2つ形成されているものである。
第8図は、本考案の第3の実施例を示す断面図であ
る。
この実施例においては、上述した軸受1に自動調心機
能を加えたものである。
すなわち、軸受1は、内面に凹球面部15を有する円筒
部10と該円筒部10の外周面に径方向外方に延設された鍔
部11と該円筒部10の外周面の一方の端部に該外周面から
鍔部11側に斜方向に延設された1つの舌片部12と該舌片
部12の端部に該鍔部11側に向けて延設された係合片部13
と該係合片部13に該鍔部11の裏面との隙間t1、t2を漸次
縮小するように形成された複数個の段部14(本実施例に
おいては2個)とを備えて軸受片1Aと、外面に該凹球面
部15に嵌合される凸球面部16を有する軸受片1Bとの組合
わせから成るものである。
この軸受片1Aと軸受片1Bとの組合わせから成る軸受1
を使用することにより、該軸受1に自動調心機能が与え
られる。
〔考案の効果〕
上述した本考案からなる軸受の固定構造は以下の特有
の効果を有する。
ビスなどの固定手段を必要とすることなく、薄板か
らなる取付部材に形成された孔に、軸受をその軸方向の
抜け止め手段および円周方向の回り止め手段を別途必要
とすることなく簡単に固定することができる。
厚みの異なる取付部材に対し、一つの軸受で対応す
ることができ経済的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の軸受の固定構造の第1の実施例を示す
断面斜視図、第2図は軸受を示す断面図、第3図は第2
図のA−A断面図、第4図は軸受の一部断面拡大図、第
5図は取付部材を示す斜視図、第6図は本考案の軸受の
固定構造の第2の実施例を示す断面図、第7図は取付部
材を示す斜視図、第8図は本考案の軸受の固定構造の第
3の実施例を示す断面図、第9図は従来の軸受の固定構
造を示す断面図である。 1……軸受、10……円筒部、11……鍔部、12……舌片
部、13……係合片部、14……段部、2……取付部材、20
……円孔、22……切欠き溝

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄板から成る取付部材に形成された孔に合
    成樹脂から成る軸受を固定する構造であって、円孔と該
    円孔に連なる少なくとも一つの切欠き溝が形成された取
    付部材には、円筒部と該円筒部の外周面に径方向外方に
    延設された鍔部と該円筒部の外周面に該外周面から該鍔
    部側に斜方向に延設された少なくとも一つの舌片部と該
    舌片部の端部に該鍔部側に向けて延設された係合片部と
    該係合片部に該鍔部裏面との隙間を漸次縮小するように
    形成された複数個の段部とを備えた軸受が該係合片部を
    該切欠き溝に係合させ、該鍔部裏面と係合片部の段部と
    の隙間に該取付部材を挟持して固定されていることを特
    徴とする軸受の固定構造。
  2. 【請求項2】該取付部材には円孔と該円孔に連なる切欠
    き溝が相対向して2つ形成されており、該軸受の円筒部
    の外周面には端部に係合片部を備えた舌片部が相対向し
    て2つ形成されていることを特徴とする請求項(1)記
    載の軸受の固定構造。
  3. 【請求項3】軸受は、内面に凹球面部を有する円筒部と
    該円筒部の外周面に径方向外方に延設された鍔部と該円
    筒部の外周面に該外周面から該鍔部側に斜方向に延設さ
    れた少なくとも一つの舌片部と該舌片部の端部に該鍔部
    側に向けて延設された係合片部と該係合片部の端部に該
    鍔部裏面との隙間を漸次縮小するように形成された複数
    個の段部とを備えた軸受片と、外面に該凹球面部に嵌合
    する凸球面部を有する軸受片とから成る請求項(1)ま
    たは請求項(2)記載の軸受の固定構造。
JP9180889U 1989-08-03 1989-08-03 軸受の固定構造 Expired - Lifetime JPH089455Y2 (ja)

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JPH0330616U JPH0330616U (ja) 1991-03-26
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9585023B2 (en) 2003-10-30 2017-02-28 Qualcomm Incorporated Layered reuse for a wireless communication system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9585023B2 (en) 2003-10-30 2017-02-28 Qualcomm Incorporated Layered reuse for a wireless communication system

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JPH0330616U (ja) 1991-03-26

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