JPS602727Y2 - 複数条植え田植機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複数条の苗を横方向に並列載置可能な苗のせ
台を有する複数条植え田植機に関する。

この種、複数条植え田植機においては、苗のせ台が走行
機体から横外側方に大きく突出して実質的に横巾の大き
な車輛となるため、路上走行時や格納時に苗のせ台の横
外側部が他物と衝突する危険や不当に大きな格納スペー
スを要するなどの不都合がある。

そのため、従来τは、路上走行や格納を安全に行なう手
段どして、苗のせ台を含む植付は装置全体を走行機体か
ら取外したのち、これを補助車輪を介して縦向き姿勢で
牽引走行させるとか、或いは、苗のせ台の横外側に位置
する苗載せ部を、それの内側に隣接位置する苗載せ部か
ら取外す手段などが採られていたが、これらの何れの場
合も植付は装置又は苗載せ部の脱着に多くの手間と労力
を要し、面倒なものであった。

本考案は、上述の実情に鑑み、苗のせ台の簡単な折畳み
操作をもって、路上走行や格納などに適°した小山での
安全な走行形態を迅速、容易に現出することができるよ
うにぜんとする点に目的を有するものであって、複数条
の苗を横方向に並列載置可能な苗のせ台の少なくとも最
横外側に位置する苗載せ部を、それの内側に隣接位置す
る苗載せ部に対して、これら苗載せ部から上方に突出位
置する部分の先端どうしが水平又はほぼ水平面内で上下
から接当して重なり合うように、比較的、高い位置に設
けた支点周りでの揺動により折畳み姿勢と展張姿勢とに
切換え可能に構威しであることを一特徴とする。

これによって、路上走行時や格納時などにおいて、苗の
せ台の横外側に位置する苗載せ部を、それの内側に隣接
位置する苗載せ部に対して、横方向に並列位置させた展
張姿勢からそれの上方に重ね合せた折畳み姿勢に切換え
るだけの簡単な揺動操作をもって、しかも、これら苗載
せ部から上方に突出する苗葉受は杆や苗ストッパーなど
の付属・部品を一々取外したり、或いは、取付は位置を
変更することなく、路上走行や格納などに適した小”油
での安全な走行形態を迅速、容易に、かつ、少ない労力
で楽に現出し得るに至った。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、前後車輪１，２を有する走行機体Ａの後部に
、リンク機構３を介して６条植えの植付は装置Ｂを駆動
昇降可能に連結するとともに、この植付は装置Ｂを、機
体進行方向に対する左右横方向に位置変更ならびに固定
可能に構成してなるリヤーマウント型式の乗用田植機を
示し、前記植付は装置Ｂは次の如く構成されている。

即ち、第２図乃至第４図で示すように、６条の苗を横方
向に並列載置可能で、かつ、左右横方向に一定ストロー
クで往復移動可能な前傾姿勢の苗のせ台４の横移動を、
それの苗送出し方向の中間部及び下端部において摺接案
内するためのレール５．６、のうち、下部レール６を、
左右横方向に適宜間隔を隔てて並設した３つの植付はケ
ース７間に亘って固着している。

一方、前記植付はケース７から苗のせ台４の背部を通し
て前方上方に夫々延出した支持フレーム８の駒部材８ａ
に嵌係合する前記の上部レール５を、苗のせ台４の横移
動ストロークよりもや）大なる長さのものに構成し、こ
のレール５を、前記苗のせ台４下面に、横方向に一直線
上で、かつ、８条簡単如に適当間隔を隔てて並置固着し
ている。

また、前記各植付はケース７の後端両側部に。

は、前記下部レール６に形成した６つの苗取出し口９と
泥面との間に亘って植付は爪１０を循環運動させる植付
は機構１１を装着するとともに、前記植付はケース７の
下側部には、植付は予定箇所の泥面を整地するフロート
１２を取付け、かつ、；前記苗のせ台４の各苗載せ部の
苗取出し口９近傍上方箇所には、載置苗の茎葉部分を植
付は爪移動軌跡よりも苗送出し方向上手側に押出す苗葉
受は杆１３を付設している。

前記苗のせ台４の各苗載せ部のうち、一方の最こ横外側
に位置する苗載せ部４Ａ及びそれの内側に隣接位置する
苗載せ部４Ａを、他の苗載せ部４Ｂに対して、これら苗
載せ部の隣接間に位置する苗葉押え杆１３．１３の取付
はブラケット１４，１４上端部における前後軸心を支α
ａをして揺動可４能に構成するとともに、前記下部レー
ル６の、前記可動画成せ部４Ａ、４Ａに対応するレール
部分６Ａを、他のレール部分６Ｂに対して、前記可動画
成せ部４Ａ、４Ａの揺動気侭ａと同軸芯周りで揺動自在
に構成し、以って、前記可動画成せ部４Ａ、４Ａとこれ
に対応する植付はケース７及びフロート１２を、可動画
成せ部４Ａ、４Ａ及び固定苗載せ部４Ｂ、４Ｂの各苗葉
受は杆１３のブラタ１ツト１４先端どうしが水平又はほ
ぼ水平面内で上下から接当して重なり合う折畳み姿勢と
同一平面内で横方向に並列位置させた展張姿勢とに切換
え可能に構成している。

次に、前記植付は機構１１への伝動関係についンて説明
する。

即ち、前記植付はケース７間に亘って架設した左右横方
向に沿う植付は駆動軸１５を、可動植付はケース７側の
植付は機構１１に対する第１駆動軸部１５Ａと中央の植
付はケース７側の植付は機ツ構１１に対する第２駆動軸
部１５Ｂとに分割し、前記第１駆動軸部１５Ａの先端部
に、第２駆動軸部１５Ｂの嵌合部１５ｂに対して嵌係合
ならびに係合解除自在な嵌合部１５ｃを有する中間駆動
軸部１５Ｃを、その回転軸芯方向に一定範囲内で移動自
在にスプライン嵌合するとともに、この中間駆動軸部１
５Ｇに固着した鍔部材１６と第１駆動軸部１５Ａとの間
に、前記中間駆動軸部１５Ｃを第２駆動軸部１５Ｂ側に
移動付勢するスプリング１７を介装し、以って、前記中
間軸部１５Ｇの嵌合部１５ｃと第２駆動軸部１５Ｂの嵌
合部１５ｂとを、前記可動画成せ部４Ａの展張姿勢と折
畳み姿勢との姿勢変更に伴なって運動ならびに連動解除
可能に構成している。

そして、第５図で示すように、路上走行開始時において
、前記可動画成せ部４Ａ、４Ａと、これに対応する植付
はケース７及びフロート１２を折畳み姿勢に切換えたの
ち、この折畳み後の苗のせ台４の中心が機体中心に位置
するように、植付は装置Ｂ全体を左右横方向に位置変更
する。

第６図は他の実施例を示し、前記固定苗載せ台４Ｂに、
可動画成せ台４Ａを折畳み姿勢ど展張姿勢とに切換える
ための油圧シリンダ１８を設けたものである。

尚、上述実施例では、前記苗のせ台４の苗載せ部のうち
、−横側部の２つの苗のせ部４Ａ、４Ａを折畳み姿勢と
展張姿勢とに切換えるべく構成したが、左右の最横外側
に位置する２つの苗のせ部４Ａ、４Ａを夫々折畳み姿勢
と展張姿勢とに切換えるべく構成しても良い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る複数条植え田植機の実施の態様を例
示し、第１図は全体側面図、第２図は背面図、第３図は
要部の一部切欠側面図、第４図は要部の一部切欠背面図
、第５図は路上走行時における背面図、第６図は他の実
施例を示す要部の一部切欠背面図である。 ４・・・・・・苗のせ台、４Ａ、４Ｂ・・・・・・苗載
せ部、１３・・・・・・部分、ａ・・・・・・気侭。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 複数条の苗を横方向に並列載置可能な苗のせ台４の
   少なくとも最横外側に位置する苗載せ部４Ａを、それの
   内側に隣接位置する苗載せ部４Ｂに対して、これら苗載
   せ部４Ａ、４Ｂから上方に突出位置する部分１３．１３
   の先端どうしが水平又はほぼ水平面内で上下から接当し
   て重なり合うように、比較的、高い位置に設けた支点３
   周りでの揺動により折畳み姿勢と展張姿勢とに切換え可
   能に構威しであることを特徴とする複数条植え田植機。 ■ 前記上方突出部分１３．１３が、各苗載せ部４Ａ、
   ４Ｂの苗取出し部に設けた苗葉受は杆である実用新案登
   録請求の範囲第■項に記載の複数条植え田植機。