JPS6027148B2 - 酸化銀電池 - Google Patents

酸化銀電池

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JPS6027148B2
JPS6027148B2 JP52157706A JP15770677A JPS6027148B2 JP S6027148 B2 JPS6027148 B2 JP S6027148B2 JP 52157706 A JP52157706 A JP 52157706A JP 15770677 A JP15770677 A JP 15770677A JP S6027148 B2 JPS6027148 B2 JP S6027148B2
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JP
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anode
ago
silver oxide
conductor
insulating layer
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友彦 有田
薫 村上
貢 岡久
泰之 熊野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M6/00Primary cells; Manufacture thereof
    • H01M6/04Cells with aqueous electrolyte
    • H01M6/06Dry cells, i.e. cells wherein the electrolyte is rendered non-fluid
    • H01M6/12Dry cells, i.e. cells wherein the electrolyte is rendered non-fluid with flat electrodes

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  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Primary Cells (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2価の酸化銀(Aや)を腸極活物質の主成分と
する酸化銀電池、特に酸化銀一睡鉛電池に関するもので
、陽極活物質が安定で、電圧安定性が高く、放電性能の
すぐれた、簡易な構造の薄型電池を得ることを目的とす
る。
さらに詳細にはAg○活物質が電池内で分解を起こしに
くく、放電電圧が単電位放電電圧を示し、しかも製造が
簡易で、品質管理が容易な、しかも高率放電、低温放電
特性の優れた電池の構造に関する。AgOを活物質とす
る電池は小型で高エネルギー密度が得られるため広く要
望されている。
しかしその構造的複雑さや、Agoの不安定、また高率
放電が充分でないなどのため、満足なものは得られてい
ない。その問題の一つはAgoの性質としてアルカリ中
では2AgO→Ag20十ノ202のように分解してガ
スを発生し、電池を破壊する可能性を含んでいることに
よる。この問題に対しては安定性の良いAや粉末を得る
ことと合わせて、Agoをいかに分解を起こしにくい環
境に設置するかが重要なポイントである。しかし、多く
の従来技術はAや自身の安定化の試みとしてく各種添加
剤による抑制、電解液濃度による抑制、電解液に接触す
る面積の制限などの方法に関するもので、構成的な観点
からは言及されていない。もう一つの問題は放電性能の
問題であり、Agoを用いる電池は従来の1価酸化銀(
Ag20)を用いる電池のように導露材を混入すること
は好ましくなく、したがって内部抵抗の大きい欠点を有
する。
さらに問題はAgOを用いる電池はAgoの放電電位に
より、Aぬ‐Zn電池の場合、Ago→A軸0の約1.
8V、A&○→Agの約1.5Vの2段階の放電反応を
示すという欠点を有していることである。
従来AgOから単電位放電を得ようとする多くの方法が
提案されている。単電位放電を得るためにはAgoと集
電体とがAg20を介して電気的に接触されることが必
要であり、Agoの放電反応の過程で、このような状態
を自然に生ずるという公知の現象を積極的に利用し、あ
らかじめ構成しようとするものである。従来技術として
、米国特許第3655450号ではAg○べレット表面
が連続的なAg20層で被われ、このA&○が陽極缶に
接触し、Agoは陽極缶と物理的に分離してある。
また特関昭51−18823号および51一18824
号では腸極活物質と陽極缶の直立壁の間、または陽極と
セパレータの間に不連続の酸化可能な金属スクリーンま
たはリングが配置されている。特開昭51−10453
4号では第4図のように、Ago層1 02がプラスチ
ック層1 08によって陽極缶101から絶縁され、か
つ負極105に面する多孔性Ag層111を介して陽極
缶101と電気的に接触し、この多孔Ag層1 1 1
が1価の酸化銀よりなる多孔層1 1 0を介してAg
o層102と結合し、かつ金属接触体109を介して陽
極缶101と電気的に結合している。
なお、103はセパレー夕、104は含液材、106は
封○板、107はパッキングである。実開昭52−91
42ぴ号では腸極活物質を絶縁膜で陽極缶と隔離し、金
属網で陽極ケースと導電性をもたせている。
前記米国特許第365545び或ま、A奴べレット全面
をAg20で被う必要がある。
この方法として、いくつかあげられており、例えば薄い
A鞍○層で包囲されたべレットを電池容器内へ庄入する
方法は圧入の際べレットが変形し、A軸○層が裂ける困
難さをもっている。また容器内へ圧入した後Ag2のヒ
する方法はA鞄○層が破壊されない利点を有するが、A
goをAg20に還元する還元剤の存在が必要となる。
この特許明細書によれば、この層の材料としてZn,C
uNi,A鰍ミ挙げられているが、この部分に電解液が
充分存在しなければ、この反応は遅く不均一になる欠点
がある。またAgoの性質として金属等の還元剤に接触
した場合、極めて不安定になり、A幻が分解し易くなる
性質をもっている。さらにこれらの金属が酸化された後
の状態(酸化物)も多くのものはAgoの安定度に対し
有害である。またAg20を形成しなければならない面
積が多い程、体積当たりの活物質の利用率は低下し、小
型電池においては欠点となる。以上のように米国特許第
365545び号‘こよってAgo電池を製造しようと
すると非常に困難な面が多く、高度の品質管理が必要で
あり実用的でない。椿関昭51−18823および51
一18824では米国特許第365545ぴ号よりもA
g20とする部分を制限し、ベレットを圧入した後、A
g20層を生成しようとしているが、このための手段と
して酸化可能な金属材料を挿入することが提案され、金
属としてZn,Cu Ag,Sn,Ca,Pbなどがあ
げられている。
この方法は基本的には電気化学的にAgOを還元しA鞍
○とするのであり、いわゆる局部電池反応によりAgo
と集電体とに共通接触した酸化可能な金属の酸化反応に
よる電流によりAgoを還元しようとする方法である。
したがってAgoの全面積を連続的に被覆しなくても、
被覆されていないところまで酸化されてゆく可能性があ
る。しかし、この方法の場合、明細書にもあるように迅
速に反応するものの、酸化可能金属と集電体(陽極缶)
との相互の位置、その量、形状、電解液浸透状態などに
より、その反応の仕方は複雑であり、必ずしも陽極缶に
接触したAgoの部分が全てA鞍○化するとは限らない
。このことは侍関昭51一18823号の明細書にも、
最初はAgoの放電電圧であるが、短時間にA鞍0の放
電電圧に低下し、酸化可能な金属がない場合より、その
時間が短か〈て済むとされていることからも上記の不安
は残る。また前述のように還元性金属とAgoの接触お
よびその副生成物である酸化物がAgoの安定度を非常
に悪くするし、副生成物が内部抵抗を増大する欠点もも
っている。持開昭51一104534号は、陽極缶内面
がブラスチツク層で被われているため、多面積にわたる
Ago面のA&○化が必要でない点は前記技術より電圧
安定性において有利な構成といえる。
この明細書によると、陽極表面部には多孔性銀を設置し
ており、この銀層と陽極缶との間に導軍性をもたせるた
め接触リングを使用している。この銀層の製造方法とし
ては2つあげられており、電気化学的方法は陽極半分の
みの予備放電により、化学的方法は陽極半分を還元溶液
への浸糟により形成している。いずれもAgoを還元し
たAg層を利用しているが、これらの方法の前者は反応
量の規制は容易であるが、特に装魔が必要であり量産性
は良くない。後者の方法では量産性の良い利点はあるが
、その反応量の規制が困難であり、形成した層の状態に
よっては均一な導電性は保てない場合もある。また両者
の共通した欠点は溶液に浸潰するため充分な洗浄が必要
となり、この過程には長時間を要し、不充分であると電
池組立後漏液も発生することである。また水洗中の不純
物の影響もAgoの安定度には有害である。さらにこの
明細書に示されている構造は非常に複雑であり、プラス
チック膜で陽極缶内面を下半分だけ部分的に被覆するか
、シート材料とAg0べレットを重ね周囲を折り曲げて
圧入する方法が記されており、さらに接触リングは陽極
缶とAgoの両者に均一に接触することが必要条件であ
り、プラスチックの部分的被覆技術や折り曲げたシート
の折り目などの物理的状態が製造における困難さ、品質
の不安定さを伴い、特に小型薄型化した場合、非常に難
かしい。
本発明は従来技術の問題を解決するものであり、電圧安
定性に殴れ、量産に適した、特に薄型電池として構成で
きる酸化銀電池を提供するものである。
すなわち、本発明の酸化銀電池の主要な特徴は、Ago
を活物質の主成分とする陽極を陽極缶のほぼ中央に、陽
極缶底面と絶縁層を介して、かつ陽極缶側壁との間に空
隙を介して蛇設するとともに、陽極の陰極と対向する面
に設けた導電体の周緑部を、前記空隙部において、封口
板と陽極缶との間に設けた絶縁パッキングにより陽極缶
の底面側へ庄接するように構成したことである。
なお前記導電体はその周綾部を直接陽極缶の底面もしく
は側壁に接触させるか、前記パッキングの押圧下で接触
リングを導電体に接触させることにより陽極缶と電気的
に接続する。本発明によれば、Agoの分解の原因とな
る金属と接触する部分が陰極と対向する面側に制限され
るので、Agoの分解によるガス発生が少なく、電圧の
安定性に優れる。
しかも陽極と陽極缶とを隔離するための絶縁層を陽極缶
底に設けるのみでよいので、陽極缶の側壁にも絶縁層を
設けるものに比較して電池の組み立てが容易となり、信
頼性が向上する。なお導電体を予め皿状に造形し、この
内に陽極べレツトを挿入し、缶底の絶縁層を構成するシ
ートに導電体の周縁部をワックスなどにより固定するよ
うにすれば、電池の組み立てが便利になる。また封口部
材の絶縁パッキングが陽極缶の側壁と陽極との間の空隙
部において、缶底面へ圧接される構成をとっているので
、電池の総高にほぼ等しい長さを利用した締め付けがで
き、密封度がよくなって耐漏液性が向上する。
さらに陰極が陽極側へ強圧される結果、導電体が陽極の
陰極と対向した面へ均等に接触していること相まって、
重負荷放電および低温放電の性能が向上する。なお実用
上はセパレータの間緑部もパッキング下に敷くようにす
るのがよい。またこの種薄形電池では活物質の充填密度
を高めるため、高圧力で成型した腸極べレットを用いる
のが普通である。
そして高圧で成型した円盤状べレットはその上下面より
側面部の方が液の浸透が良い。本発明では陽極の側面部
はほぼ開放状態にあるので電解液の浸透が良好であり、
高率放電に有利である。本発明はAgoのみでなく、A
goとA鞄○との混合物を活物質として用いることもで
きる。
AgOは前記のように、その性質が不安定であるため、
アルカリ中で分解し易い。
特に不純物の影響を受け易く、例えばAgoに接触する
とほとんどの金属は酸化され、この際還元されたAgo
の状態は非常に不安定となり、さらに分解し易い状態と
なる。また酸化された金属の酸化物も総総磯蟹鰯鰐霊山
鱒捜しご希薄裏三Agoの分解に対する酸化物の影響を
元素名で列記すれば、Co,Ni,Fe,Cr,Ti,
Pt,Pdなどが分解を加速し、Ag,Zn,Ta,山
などが分解を特に加速しないものであった。
一般に、従来のボタン型電池の陽極缶はニッケルメッキ
鉄、ニッケル、ステンレス鋼などで作られており、陽極
活物質は缶に接触し、缶が陽極集電体を兼ねる構造をも
つている。
しかし前記理由により陽極缶材とAgoの接触は好まし
くない。したがって別に集電体を設けるべきであり、そ
の際もAgoの電池放電反応終了物であるAgを用いる
か、Agoを少量しか還元しない金属で、薄くて繊密な
酸化膜を形成する金属が好ましい。これらの金属でも分
解加速の程度は異なる。加速の程度の大小は次のような
序列となる。Co>ステンレス鋼>Ni>Fe>Ti>
Ag》Ta>Auこれらのことを考慮すると、陽極の導
電体は鉄またはニッケルの表面に金または銀をメッキし
たものを用いるのが好ましい。
また通常Ag20を用いた電池には導電材として黒鉛を
混合するが、Agoの安定性には好ましくなく、銀粉末
も還元作用を持つため極力避けるべきであり、やむを得
ない場合はその粒子総表面積がなるべく小さくて導電効
果の高い方法にすべきである。
Ag0活物質中に導電材を含まない場合は集電体が非常
に重要な役割を果たす。
通常ボタン型電池では陽極は陰極との対向面の集電体近
傍(Ag20電池の場合、表面の陽極缶と接する周辺)
より反応を開始し、表面中心部へ至り徐々に底部へと進
行する。
この際、底部、側部からはほとんど反応が進行しないた
め、陽極缶と活物質との接触は事実上不要である。した
がって集電体は陰極対向面に配設すべきである。こうす
ることによって、陽極缶材によるAgoの分解を最小限
に減らすことができ、陽極における電流分布がよくなる
。この際導電体は陽極の陰極対向面の大部分を覆う場合
電流、電解液通過のため多孔性であることが必要となる
。住友電工(株)よりセルメットの名で販売されている
発泡金属のような三次元網目状多孔体、20〜150メ
ッシュの金網、炭素繊維ペーパーなどが用いられる。特
に三次元網目状多孔体は厚さを適当に選ぶと、表面に保
液性をもたせることができ、さらに陰極との間にクッシ
ョンの作用もするので好ましい。また耐酸化、耐アルカ
リ性の良い多孔性プラスチツク膜、不織布などの上へ公
知の方法を用いて金あるいは銀をコーティングしたもの
も用いることができる。
例えば「真空蒸着、スパッタリング、化学メッキなどに
より少なくとも陽極に面した片面には金属が存在するよ
う配備したシートを導電体とすることができ、等に薄型
電池には好ましい技術である。以下本発明を実施例によ
り詳細に説明する。
第1図は本発明によるボタン型電池を示す。1は端子を
兼ねる陽極缶で、ニッケルメッキした鉄よりなる。
2は陰極端子を兼ねる封口板で、内面に銅をはり合わせ
たステンレス鋼板からなる。
3は束化亜鉛粉末からなる陰極である。
電解液にはか性カリ、か性ソーダまたはそれらの混合物
を用いることができ、必要によりゲル化剤を添加するこ
ともできる。4はナイロン、ポリプロピレン等からなる
含液材であり、これを省略することもある。
5は陽極で、缶1の側壁との間に充分な空隙ができる大
きさの径にしてある。
6は陽極の上面に配した多孔性の導電体で、陽極より外
方へはみ出た部分が後述のパッキングで缶1の底面へ押
圧されるに充分な大きさを有する。
7はセパレータで、放射線グラフトポリヱチレンとセロ
フアンとを積層したもの、あるいはイオン交換性膜、徴
孔性膜などからなり、耐酸化性耐アルカリ性が要求され
る。
8はナイロン、ポリエチレンなどからなる絶縁パッキン
グ、9は絶縁層である。
なお第2図の1川ま接触リングで、鉄またはニッケルメ
ッキした鉄からなり、金または銀をメッキしたものでも
よい。陽極5はAgoまたはAgOとAg20の混合し
た粉末をべレット状に成型したものであり、必要により
フッ素樹脂を添加し成型してある。
この陽極は陽極缶との接触によりA奴が不安定となるの
を防止するため、絶縁層9を介して配置してある。絶縁
層9はフッ素樹脂、ポリエチレン等なるべくAgoを還
元しにくいものを選ぶべきであり、無孔フィルム、多孔
性フィルム、不織布などであることができ、弾力性をも
たせることができる。また電解液を含浸できる材料も選
択できる。絶縁層9は少なくとも陽極5の下にあれば良
いが、陽極缶底面全面に設置しても良い。さらにこの周
辺のパッキング8の下にあたる部分に、フッ素樹脂、パ
ラフィン等の溌水剤を塗布したり、周辺部を熱溶融し溌
水性をもたせたりして、漏液防止効果をもたせることが
できる。導電体6は陽極5を陽極缶1と導電的に結合す
るためのものであり、陽極に接触するとともに、缶1の
側壁部または底部に接触しなければならない。
この際接触をより確実にするために接触リング10を挿
入できる。このリングはまた漏液防止効果に役立つ。導
電体6の形状は線、板などを適当に組み合わせたもの、
穴あき板、エキスバンドメタル、網あるいは三次元網目
状多孔体を適当な厚さまで加圧し薄層としたものなどを
選択でき、その詳細は前記した。また陽極5の表面に、
常法により金または銀の蒸着層を設け、導電体の代わり
をすることができる。陽極缶底部の絶縁層9に不織布等
の弾性体を用いる効果は次のとおりである。
一般に亜鉛を用いた陰極は放電進行によりZn→Zn○
となり、その見銭体積は増加し、電解液は不足ぎみにな
り、非常に詰まった状態となる。この結果放電容量が充
分にでなかったり、重負荷放電が不充分であったりする
。陽極体下に弾刀性をもち、かつ電解液を充分含んだ不
織布などが存在すると、陰極が膨張すると、この力は非
常に強いため陽極表面の導電体の支える力に打ち勝ち、
陽極体を下部へ押し下げる。この結果陽極べレット下の
電解液は側部、上部へと押し出され、放電に必要な電解
液の供給に役立つ。電池の大きさは、直径11.6肋、
高さ2肌である。
実施例 1 陽極にはAgo粉末0.16夕に2重量%のポリ四フッ
化エチレンを混合したものを約6トンノ地の圧力で、直
径7.8肋、厚さ約0.5肌の大きさに成型したべレッ
トを用いる。
絶縁層9には四フツ化エチレン−六フッ化プロピレン共
重合樹脂からなる厚さ25山のフィルムを陽極下に設置
する。導電体6には多孔度約5%、厚さ0.1肋の三次
元網目状多孔銀を用い、その周辺部が缶1の露出底面に
接触する大きさとした。またセパレー夕7には放射線グ
ラフトポリェチレンを用いた。封口に先立って、陽極に
は10モル/〆のか性カリ水溶液からなる電解液を10
ムそ荘液する。一方陰極には束化亜鉛粉末0.09のこ
2重量%のカルボキシメチルセルロースを加えたものを
用し、、これを封□板2の内面に充填し、さらに電解液
25ムそを注液してから缶1の関口部を封口し、45℃
で2岬時間エージングする。
この構造は缶1の底部より桑電体に導電できるので、薄
形構成にし易い特徴をもっている。実施例 2 絶縁層9としてポリプロピレンの不織布を用い、缶1の
底面のほぼ全面を覆うようにする。
導電体6には多孔度約5%、厚さ0.1肌の三次元網目
状多孔ニッケルに金メッキしたものを用い、その周辺部
を缶1の側壁に接触させるようにするぐその他の構成は
実施例1と同様とする。実施例 3 絶縁層9にポリプロピレン不織布を用い、缶底部周辺部
まで覆う大きさとし、その周辺部に低分子量のポリ三フ
ツイQ塩化エチレンよりなる溌水剤を塗布する。
導亀体6は実施例1と同様の三次元網目状多孔銀であり
、あらかじめ、腸極べレツトが入る部分を造形し、周辺
部は加圧し薄くしておく。こうすると製造しやすい。ニ
ッケル製接触リング10を用いる。しかる後組み立てに
先だち、陽極に15仏その電解液を注液する。他の構成
は実施例1と同様である。実施例 4 導電体6には100メッシュのニッケル網を用いる。
ニッケル網はあらかじめ陽極べレツトが入る部分を造形
しておく。他の構成は実施例3と同様である。実施例
5 導電体6はポリエチレン多孔膜の片面に金をスパッタリ
ングしてあり、この面を陽極に接触させる。
接触リングとして金メッキしたニッケルを導亀体と絶縁
層の間にはさんだ。他の構成は実施例3と同様である。
比較例 A 実施例1の絶縁層9を除く。
比較例 B 実施例1の導電体6および絶縁層9を除く。
比較例 C第3図の構成の直径11.6肋、高さ4.2
柳の電池である。図において、11は陽極缶、12は封
口板、13は陰極、14は電解液含浸材、15はセパレ
ータ、16は陽極、17はパッキングである。なお陰極
の束化亜鉛の量は0.24夕、陽極のAgoの量は0.
58夕とし、陰極および陽極への電解液注液量は各々7
0ムそおよび10仏夕とした。比較例 D米国特許第3
65545び号‘こ基づき、第3図のような構造とし、
陽極缶内面に厚さ3山の亜鉛メッキを施した後Agoの
陽極べレットを挿入した。
なお陰極の重量は0.09夕、注液量は25仏ぞ、陽極
の重量は0.16夕、注液量は10ム夕とし、電池の大
きさは直径11.6肌、高さ2柳とした。比較例 E 特開昭51一18823に基づき、第3図の構成におい
て、さらに陽極の陽極缶の底部および陰極と対向する面
側に規定の大きさの亜鉛製エキスバンドメタル円板を設
置する。
電池の大きさ、陽、陰極の重量、注液量は比較例Cと同
機とする。比較例 F 特開昭51−104534に基づき、第4図のような直
径11.4肌、高さ4.2側の電池を構成するOA奴層
102はフッ素樹脂シートよりなる絶縁層108を介し
て缶101内に挿入し、規定の電流で前処理放電し、表
面に銀層111を形成した。
陽極の重量は0.509、注液量10仏そであり、陰極
の重量は0.249、洋液量70仏そである。これらの
製造した電池各IN固を次のような試験に供し、平均特
性を比較した。
電池製造後、45℃で2幼時間保存エージングした後の
関路電圧を初期電圧とした。これを皿hAの定電流で6
分間予備放電し、さらに45q0で2岬時間放置した後
の開路電圧を測定し、内部インピーダンスを1000H
Zで測定した。またこれらの電池を、一10qoで、抵
抗1000にて5秒間閉路、59砂間開路のパルス放電
を繰り返し、10分後と20時間後の開路電圧を測定し
た。また別に各IN固を保存試験に試した。60午○で
1カ月間保存し、その間の電池の高さの増加(ふくれ)
および残存容量の初期に対する比率を測定した。
さらに別に実施例1および3と、比較例C,Fの電池を
各2の固製造し、温度60qo、相対湿度90%の環境
に保存した時の漏液状態を比較した。これらの結果を表
に示した。AgOを用いる電池は時計用として使用する
場合、初期の電圧安定性が要求され、1.65V以下が
望ましい。
本発明によれば、初期電圧においてもこの要求を満足し
、予備放電すればさらに安定化し、この性能は60qC
で3ケ月保存後も保持していた。しかし、比較例はFを
除き不完全であった。これはAgoが陽極缶に直接触れ
るか、または製造工程の困難さにより触れてしまい、性
能にバラツキを生じ平均的に不完全になることによる。
本発明において、導電体としてニッケルあるいは金を用
いても、初期電圧が特に高くならないのはAgoとの接
触面積が陽極缶内面とくらべ小さいことと、電解液がこ
の部分に充分存在するためであり、導電体が銀である場
合より初期電圧は高し、が、これはェーシング時間を長
くするか予備放電することにより解決できる。導電材が
銀または銀〆ッキしたものであれば、直ちにAgoと反
応しAg20が生成するため、A軸○の電位を示す。高
温で保存した場合、Agoの分解に基づく電池のふくれ
を生ずるが、結果は導電材質とそのAgoとの接触面積
によることを示している。試験電池の大きさ(高さ)の
違いのため、賜極活物質の量は異なるが、この量を考慮
に入れても丈記の差は明らかである。保存後の残存容量
も、Agoの分解に基づくと考えられ、導電材とAg○
べレットの接する所の電解液量が関係し、さらに絶縁材
質も関連し、フッ素樹脂がAgoに対して最も安定して
いることを予想させる。
内部抵抗およびパルス放電特性は本発明による構成が非
常に良いことを示しており、比較例AはAgoが陽極缶
と接触するものの内部抵抗は小さくなり、比較例Pも同
様に比較的小さな内部抵抗を示すことから、陽極体表面
の導電材による効果は確認できる。
特に本発明における構造は比較例Fと異なり、導電材お
よびセパレータを腸極べレツト面に周辺から押しつける
ことができるため、接触が良くなり内部抵抗を小さくし
ている。さらにべレット下の不織布による含液性と弾力
性は長時間放電後も高い閉路電圧を可能にしている。ま
た本発明の構造ではべレツトの上面、側面、下面より電
解液が陽極活物質へ浸透でき、且つ充分電解液が存在し
ているため、比較例Fとの間に大さな放電性能の差を示
している。電池の放電性能は電池の大きさ(高さ)によ
り全く同一視はできないが、従来例による構造では薄く
することが困難であり、また初期の重負荷放電性能は電
池直径に依存する場合が多く、放電が進んだ後はむしろ
薄い電池の方が不利であるため、前記特性の評価は可能
であろう。なお、放電特性の差は前記条件の他、常温や
連続放電によっても確認された。
また漏液に対しても、本発明による構造は絶縁パッキン
グが直接堅い陽極缶面を強圧し、さらには周辺部に溌水
剤を塗布することにより、この効果はより強くなること
を示している。
以上に示された効果のいくつかはA鞄0電池にも適用で
きる。
以上のように、本発明によると、AgOの分解抑制、単
電位放電安定性、重負荷放電性能、薄型化技術に非常に
効果をもち、工業的価値が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す酸化銀−亜鉛電池の縦
断面図、第2図は他の実施例を示す要部断面図、第3図
および第4図は従来の電池の縦断面図である。 1…・・・陽極缶、2・・・・・・封口板、3・・・・
・・陰極、5・・・・・・陽極、6・・・・・・導電体
、7・・・・・・セパレータ、8・・・・・・パッキン
グ「 9・・・・・・絶縁層、10・・・・・・接触リ
ング。 第1図 第2図 第3図 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 陽極缶と、陽極缶のほぼ中央に配置した2価酸化銀
    を主体とする陽極と、陽極缶の内底面と陽極とを隔離す
    る絶縁層と、陰極と、陽極と陰極とを隔離するセパレー
    タと、上記陽極の陰極と対向する面に設けた導電体と、
    封口板および封口板と陽極缶との間に介在した絶縁パツ
    キングとを備え、前記導電体の陽極周縁部へはみ出した
    部分が前記パツキングにより陽極缶の底面へ圧接され、
    かつ陽極缶の底面もしくは側壁と電気的に接続されてい
    ることを特徴とする酸化銀電池。 2 前記パツキングの押圧のもとに導電体の周縁部およ
    び陽極の側壁に接触する接触リングを有する特許請求の
    範囲第1項記載の酸化銀電池。 3 前記絶縁層が不織布である特許請求の範囲第1項記
    載または第2項記載の酸化銀電池。 4 前記絶縁層が弾力性を有する非電導性プラステツク
    よりなる特許請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載の
    酸化銀電池。 5 前記導電体の少なくとも陽極と接触する部分が、金
    、銀およびニツケルよりなる群から選択された金属より
    なる特許請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の酸化
    銀電池。 6 前記絶縁層は陽極缶底のほぼ全面を覆う大きさとし
    、かつその周縁部に撥水剤を塗布してなる特許請求の範
    囲第1〜5項のいずれかに記載の酸化銀電池。
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