JPH02291665A - アルカリ蓄電池およびその負極の製造法 - Google Patents

アルカリ蓄電池およびその負極の製造法

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JPH02291665A
JPH02291665A JP1144687A JP14468789A JPH02291665A JP H02291665 A JPH02291665 A JP H02291665A JP 1144687 A JP1144687 A JP 1144687A JP 14468789 A JP14468789 A JP 14468789A JP H02291665 A JPH02291665 A JP H02291665A
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Munehisa Ikoma
宗久 生駒
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川野 博志
Osamu Takahashi
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Isao Matsumoto
功 松本
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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、水素吸蔵合金負極を用いたアルカリ蓄電池お
よびその負極の製造法の改良に関するものである。
従来の技術 活物質である水素を多量に電気化学的な吸蔵・放出しう
る水素吸蔵合金は、高エネルギー密度を有する電極材料
として注目され、高容量化を目指す密閉形アルカリ蓄電
池特に密閉形ニッケル・水素蓄電池への応用が図られて
いる。
密閉形ニッケル・水素蓄電池における電極反応は以下に
示すとおりである。
・・・・・・(1) ここで、Mは水素吸蔵合金である。
この蓄電池における水素吸蔵合金負極の製造法としては
、粉末化された水素吸蔵合金にポリエチレン,フッ素樹
脂等の耐アルノ1り有機高分子を結着剤として加え、こ
の混合物を導電性の集電体であるパンチングメタル,発
泡メタル等に圧着,充填して電極としている。
この電池を過充電すると、正極,負極ではそれぞれ(3
)式,(4)式のガス発生反応が起こる。
正極 208−→H20土1/2 0 2 + 2 e
−・” − (3)負極 2H20+2e−−208 
 +H2  ・・目・{4)このとき、電池内圧の上昇
を抑制する方法として、(3)式により正極から発生す
る酸素ガスを負極に吸蔵されている水素と反応させて水
にする方式が採られている。また、(4)式の水素ガス
発生を抑制するために、負極の容量を正極の容量よりも
大きくする方式が採られている。
しかし、急速充電時には、酸素ガスの発生速度が、吸収
速度を上回り、電池内に酸素ガスが蓄積して電池内圧が
上昇する。上記の不都合を解消するため、負極に白金な
どの貴金属触媒を添加し、酸素ガスの還元を促進する方
法(特開昭60100382号)や、燃料電池用ガス電
極によく見うけられる様に、水素吸蔵合金負極に撥水性
層を設け、酸素ガスの負極上での吸収を早める(特開昭
61118963号)方法などがある。
発明が解決しようとする課題 しかし前述した従来の構成においては、種々の課題が存
在する。すなわち、負極に貴金属を添加する方法では、
材料の高価格化という課題があった。一方、負極に撥水
性層を設ける方法では、負極中での電解液の分布の不均
一化,電気化学的反応における有効表面積の減少による
放電電圧の低下という課題があった。また、上記方法に
おいては酸素吸収能は向上するが、水素吸蔵合金負極内
部の電解液の濡れ性の低下により、充電時に負極から水
素を発生しやすくなり、電池内圧が上昇するという課題
もあった。この現象は特に急速充電時において顕著であ
る。
本発明は、このような問題点を解決するもので、水素吸
蔵合金負極表面の撥水性を保ち、かつ負極内部の電解液
に対する濡れ性を向上させることにより、急速充電時に
おける電池内圧を低減させ、放電時の電圧低下を防ぐこ
とを目的とするものである。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために、本発明はアルカリ蓄電池の
新たな構成、ならびにその負極である水素吸蔵合金電極
の内部に親水性樹脂を、電極表面部分に撥水性樹脂をそ
れぞれ付与したアルカリ蓄電池の構成と、その負極の製
造法を提供するものである。
作用 本発明は、上記した構成および製造法により、気相触媒
を備えおよび/又は撥水性樹脂を水素吸蔵合金負極表面
へ付与することにより、気相反応により水素ガスを吸収
させる。また、親水性樹脂による水素吸蔵合金負極内部
の電解液に対する濡れ性の向上により、電気化学的に水
素を吸蔵させやすくして水素ガスを抑え、急速充電時の
電池内圧を低下させる。また、親水性樹脂の添加により
、放電時の電圧低下を抑制することとなる。
実施例 以下、本発明をその実施例により説明する。
ここでの負極に用いる水素吸蔵合金組成は、MmN i
3.sscoo.7sMno.4Ae0.3とした。希
土類元素の混合物であるミッシュメタルMm(La :
約25wt%,Ce:約52wt%.Nd:約18wt
%,Pr:約5 w t%)とNi,Co.Mn,Af
!の各試料をアーク溶解炉に入れて、1 0−’〜1 
0−5torrまで真空状態にした後、アルゴンガス雰
囲気下の減圧状態でアーク放電し、加熱溶解させた。試
料の均質化を図るため、真空中、1050℃で6時間熱
処理を行なった。
得られた合金を粗粉砕後、ボールミルで38μm以下の
微粉末とした。
以上のようにして得た水素吸蔵合金粉末を用い、下記の
20種類の水素吸蔵合金負極を作成した。
(実施例1) 前記の水素吸蔵合金粉末に親水性樹脂であるポリビニル
アルコール(以下PVAと称す)の水溶液をPVAの樹
脂量として0.1 5wt%混合してペースト状にし、
多孔度95%の発泡状ニッケル多孔体へ充填した後、加
圧し、その負極両面に四フッ化エチレンー六フッ化プロ
ピレンの共重合体樹脂粉末(以後FEPと称す)を0 
. 8 mg / an?塗布した。
(実施例2) 前記の水素吸蔵合金粉末に水を加えてペースト状にし、
多孔度95%の発泡状ニッケル多孔体へ充填した後、加
圧し、表面にFEPを0 . 8 mg / cnt塗
布した。これにより、内部に親水性樹脂を含まず、表面
にのみ撥水性樹脂を配した水素吸蔵合金負極を得た。
(実施例3) 前記の水素吸蔵合金粉末97wt%とFEP3wt%と
を混合し、これにエチルアルコールを加えてペースト状
にし、多孔度95%の発泡状ニッケル多孔体へ充填した
後、加圧した。これにより撥水性樹脂を内部に有する水
素吸蔵合金電極を得た。これらを、それぞれAAサイズ
の電池用寸法( 3 9 mm X 8 0 mm X
 0 . 5 nun )に切断し、充放電可能容量が
1600mAh、多孔度が30vo 1%の負極板を得
た。
また実施例4〜実施例20は、実施例1と原則的に同様
な方法で、それぞれ以下のとおりに形成した。
(実施例4) 前記の水素吸蔵合金の平均粒子径が0.1μmである水
素吸蔵合金負極。
(実施例5) 前記の水素吸蔵合金の平均粒子径が75μmである水素
吸蔵合金負極。
(実施例6) 前記の水素吸蔵合金粉末をアルカリ溶液中に浸漬するこ
とにより、水素吸蔵合金粒子の表面に凹凸を付与させた
水素吸蔵合金負極。
(実施例7〉 撥水性樹脂であるポリエチレンを表面に配した水素吸蔵
合金負極。
(実施例8) 水素ガスの透過係数がI X 1 0−2cm/sec
−atmである四フッ化エチレン(以後M−12と称す
)を表面に配した水素吸蔵合金負極。
(実施例9) 溶液中に界面活性剤を有するFEPのディスバージョン
(以後ND−1と称す)溶液中に浸漬することにより、
表面に撥水性樹脂を配した水素吸蔵合金負極。
(実施例10〉 撥水性樹脂あるポリビニリデンフルオライド(以後VD
Fと称す)粉末を表面に塗布した水素吸蔵合金負極。
(実施例11) FEPをO . l mg / c!表面に塗布した水
素吸蔵合金負極。
(実施例12) FEPを2 mg / cw?表面に塗布した水素吸蔵
合金負極。
(実施例13) 水素の分解反応に対して触媒性能を有する白金ブラック
とFEPとを2:1(重量比)の割合で混合した混合物
を2 . 4 mg / cdの比率で表面に塗布した
水素吸蔵合金負極。
(実施例14〉 白金ブラックを1 . 6 n++r / CIItの
比率で表面に塗,布した後、さらにFEPを0 . 8
 mg / crilの比率で表面に塗布した水素吸蔵
合金負極。
(実施例15) LaNi4At! : FEPを4:1(重量比)とし
た混合物を4 . 0 mg / cr&の比率で表面
に塗布した水素吸蔵合金負極。
(実施例16) 導電性物質であるアセチレンブラックとFEPとをアセ
チレンブラック: FEPが1=1(重量比)の割合で
混合した混合物を1.6■/ cnlの比率で表面に塗
布した水素吸蔵合金負極。
(実施例17) 電極内部に親水性樹脂を1.5wt%含む水素吸蔵合金
負極。
(実施例18) 極板の多孔度を15vol%とじた水素吸蔵合金負極。
(実施例19) 前記の水素吸蔵合金粉末に対してPVAを0.1 5w
t%混合してペースト状にし、これを発泡状ニッケル多
孔体へ充填した後、FEPを0 . 8 mg / c
lIiの比率で表面に塗布し、その後所定の厚さに加圧
した水素吸蔵合金負極。
(実施例20) 1 . 5 w t%のPVA水溶液にFEP扮末を分
散させた分散液に負極を浸漬させ、FEPを0.8mg
 / cn?の比率で付着させた水素吸蔵合金負極。
これら20種類の負極1と公知の発泡メタルに水酸化ニ
ッケルを充填したニッケル正極2とをボ』アミドの不織
布製セパレータ3を介してうす巻き状に旋回し、負極端
子を兼ねるケース4に挿入した。その後アルカリ電解液
を所定量注液して封口し、1000mAhのAAサイズ
の密閉形:,ツケル・水素蓄電池を構成した。作成した
電池の構造を第1図に示した。図中、正極キャップ5の
内側に形成した安全弁6は一般には11〜12kg/C
♂の圧力になると弁が開くよう作動するが、電池内圧を
測定するために3 0 kg / cffl以上で作動
するように設定した。図中7は封目板、8は絶縁ガスケ
ット、9は正極2と封口板7とを電気的に接続する正極
集電体を示す。電池内圧は、電池ケース底部にIMφの
穴をあけ、圧力センサーを取り付けた固定装置に電池を
固定して測定した。電池内圧測定時の充電は、2 C 
m Aまでの種々の充電率で正極容量の200%まで行
ない、その時点における電池内圧を、その充電率におけ
る電池内圧とした。また、電池内の発生ガスを水上置換
法により捕集し、ガスクロマトグラフィーによりガス組
成の分析を行なった。
放電特性の試験は、20℃の環境下でI CmAの充電
電流で正極容量の150%充電し、3 C m Aの放
電電流でO.SVまで連続放電を行なった。
第2図に,実施例1,実施例2および実施例3の水素吸
蔵合金負極を含む電池を、充電電流ICmAで正極容量
の200%まで充電した場合の充電容量に対する電池内
圧の挙動を示した。第2図より、それぞれの2 0 0
 0mA h充電時における電池内圧は、実施例1が3
 . 3 kg / cn?、実施例2が4 . 8 
kg / cJ、実施例3が7 . 0 kg / c
n?であった。また、実施例1は1000mAh充電付
近から電池内圧が上昇し始めたが、実施例2および3は
8 0 0mA h充電時から電池内圧が上昇し始めた
。また、2 0 0 0 m A h充電時の電池内の
ガス組成を分析すると酸素分圧は、3種とも1 kg 
/ ci程度で同程度であり、3種の電池内圧の違いは
、水素分圧の違いによるものであることがわかった。
これは、以下の理由による。
本実験のように高容量化、例えばAAサイズにおいて、
1000mAhを目指すニッケル・水素蓄電池において
は、正極容量(1000mAh)に対して負極容量(1
600mAh)のバランスが充分でな《、充電時には水
素吸蔵合金負極上では、以下の(5)〜(8)式で表わ
される反応が進行する。
M+H2 0+e− →MH+OH−   ・・−・(
5)H20+e −  →1、/2H2+○H−  −
−−−・−(6)M+1/2H2    →MH   
    ・・・・・・q)MH+1/402   →M
+1/2H20  ・・・・・・(8)(但し、Mは水
素吸蔵合金である。) つまり、負極上の電解液で濡れた部分においては、(5
)式の水素吸蔵反応と、(6)式の水素発生反応が競争
的に起こる。また、(8)式で表わされる正極から発生
した酸素ガスの消費反応も同時に起こる。逆に負極上の
電解液で濡れていない部分では、(6)式で発生した水
素ガスを気体状で吸蔵する反応(7)が進行する。撥水
性樹脂のFEPは、水素吸蔵合金負極上の撥水性部分の
面禎を制御するものである。実施例2および実施例3の
結果から撥水性樹脂の添加は、負極内部への添加よりも
負極表面への添加の方が効果があり、(7)式の反応は
主として負極表面上で行なわれることがわかった。
しかし、これら実施例を比較すると、実施例2および3
は、撥水性樹脂添加のために、水素吸蔵合金負極の電解
液に対する濡れ性が悪く、電気化学的反応時の有効表面
積が減少するために、充電電流密度が上昇し、(6)式
の水素ガス発生反応が促進され、電池内圧の立ち上がり
が早く、かつ電池内圧が上昇した。この課題を解決する
ために、実施例1では親水性樹脂であるPVAを電極内
部に添加した。この結果、と《に水素吸蔵合金負極内部
の電解液に対する濡れ性が向上した。そのため、実施例
2.3に比べ実施例1は、電気化学的反応時の有効表面
精が増大することにより、充電電流密度が低下し、(6
)式の水素ガス発生反応が抑制され、電池内圧の立ち上
がりが遅く、かつ電池内圧が低下した。上記の理由のた
め、実施例1はIC m Aという急速充電の場合でも
電池内圧の上昇を抑制することが可能となった。
また、PVAの代りにカルボキシメチルセルロース,メ
チルセルロースなどを用いても同様な効果が得られた。
第3図に実施例1〜3の3種類の電池を20℃の環境下
、3CmAの放電電流で0.8vまで放電したときの放
電曲線を示した。また、O.SVまで放電した際の放電
容量の中間点における電池電圧を中間電圧と定義し、そ
れぞれの電池の放電電圧の差の目安とした。
実施例相互を比較すると、放電容量は同程度であるが、
中間電圧に顕著な差が現れた。中間電圧は、実施例1が
1.150V、実施例2および3はともに1.10OV
であり、実施例1とは50mVの差があった。
これは以下の理由による。すなわち実施例1は、水素吸
蔵合金負極内部に親水性樹脂のPVAを添加したために
、負極内部の電解液の濡れ性が向上し、実施例2および
3に比べ、電気化学的反応時の有効表面債が増大し、放
電電流密度が低下したために放電の中間電圧が上昇した
上記理由のため、実施例1は高率放電時における電圧低
下を防止することが可能となった。
表1に実施例1から実施例20までの20種頌の水素吸
蔵合金負極を用いた電池において、ICmAの充電電流
で正極容量の200%まで充電した時の電池内圧と、2
0℃.3CmAの放電電流でO.SVまで連続放電した
際の中間電圧を示した。
(以  下  余  白) 〈表1〉 実施例4および5において水素吸蔵合金粒子径の検討を
行なった。表1より、水素吸蔵合金粒子の平均粒径が0
.1μmとなると電池内圧が25.4kg / cn?
まで上昇した。これは、水素吸蔵合金の平均粒子径が小
さくなるほど合金表面が酸化されやすくなり、その結果
充電時に水素吸蔵合金負極の分極が大きくなり、水素ガ
スが発生しやす《なるためである。また実施例5の様に
水素吸蔵合金の平均粒子径が75μmと大きくなると、
真の電極面積が実施例1に比較して小さくなる。そのた
め中間電圧が、実施例1に比べ70mV低下した。
このことより、水素吸蔵合金の平均粒子径は、1〜50
μmであることが好ましい。
また、実施例6において、アルカリ溶液中に浸漬するこ
とにより水素吸蔵合金粉末の各粒子の表面が凹凸層を有
した負極を用いた場合には、実施例1と比較し、充電時
の電池内圧は同程度であったが、放電の中間電圧は30
mV上昇した。このことより、水素吸蔵合金粉末の各粒
子の表面には、凹凸層を有していることが好ましい。
次に、実施例7〜10においては水素吸蔵合金負極の表
面に添加する撥水性樹脂について検討した。表1からわ
かるように、表面にポリエチレンを配した実施例7、水
素ガスの透過係数が1×1 0 = cm / see
−atmであるM−12を配した実施例8、溶液中に界
面活性剤を有するFEPのディスバージョンであるND
− 1を配した実施例9、VDFを配した実施例10は
いずれも実施例1に比べて充電時の電池内圧が上昇した
これは、実施例7および10においては、それぞれの樹
脂の撥水性の度合がFEPに比べ小さく、水素吸蔵合金
負極上に固気(固体と気体)界面が満足に形成されず、
その結果、水素ガスの吸蔵能力が充分でなかったためで
ある。
実施例8においては、水素吸蔵合金負極上に固気界面は
充分に形成されているが、電気化学反応により発生した
水素ガスの負極上での透過性能が悪く、電池内圧が上昇
した。また、酸素ガスの透過係数の小さい撥水性樹脂を
水素吸蔵合金負極の表面に配した負極においても同様に
充電時の電池内圧が上昇した。この場合、ガス組成を分
析したところ実施例1に比べて酸素の割合が大きくなっ
ていた。これは、酸素ガスの負極上でのガス透過性能が
悪く、酸素ガスの還元能力が低下しているためである。
実施例9においては、ND−1の溶媒中に存在する界面
活性剤がFEPに吸着するために、実施例7,10の場
合と同様に、水素吸蔵合金負極上に固気界面が満足に形
成されず、その結果、水素ガスの吸蔵能力が充分でなか
ったためである。
電池の安全弁の構造上または、電池ケースの強度上の面
から、充電時の電池内圧は少なくとも5kg / ci
以下であることが好ましい。このことより、水素吸蔵合
金負極の表面層に配する撥水性材料としては、 (1)  フッ素系樹脂であること、 (2)酸素ガスまたは水素ガスの透過係数が25℃にお
いてI X 1 0 ’cm/see−ata+以上で
あること、 (3)ディスバージョンを用いる際には、溶媒中に界面
活性剤を有していないこと、 更には、 (11)  ポリ四フッ化エチレンまたは、四フッ化エ
チレンー六フッ化プロピレン共重合樹脂であること、 が好ましい。
実施例11.12においては、水素吸蔵合金負極表面層
に配する撥水性樹脂の添加量について検討を行なった。
実施例11において、FEPの添加量が0 . 1 m
g / cotであると充電時の電池内圧が8 . 3
 kg / cdと上昇した。また実施例12において
FEPの添加量が2 mg / c!であると,FEP
が絶縁性物質であるために、水素吸蔵合金負極の放電時
の分極が太き《なり、放電の中間電圧が1.105Vと
低下した。第4図に、FEPの添加量と充電時の電池内
圧及び放電時の中間電圧との関係を示す。第4図から明
らかなようにFEPの添加量には最適値が存在し、充電
時の電池内圧と放電時の放電の中間電圧との両面から、
水素吸蔵合金負極の表面層には撥水性樹脂を0.15m
g/cnf〜1.5mg/cutの範囲内で添加するこ
とが好ましい。
実施例13.14においては、水素吸蔵合金負極表面へ
の水素ガスの分解反応に対して触媒性能を有する材料の
添加の効果とその添加方法について検討を行なった。実
施例13は、水素ガスの分解反応に対して触媒性能を示
す白金ブラックと撥水性材料であるFEPの混合物を表
面に配した水素吸蔵合金負極を用いた電池、実施例14
は、白金ブラックを表面に配した後、さらにその上にF
EPを配した水素吸蔵合金負極を用いた電池である。表
1より、いずれも、実施例1のFEPのみを表面に配し
た水素吸蔵合金負極を用いた電池よりも、充電時の電池
内圧は低下し、放電時の中間電圧は上昇した。これは、
白金ブラックの添加により、充電時には(7)式の気体
状の水素の水素吸蔵合金電極への吸蔵反応が促進され、
更に放電時には、水素吸蔵合金中の水素の解離反応を促
進したためである。なお、水素ガスの分解反応に対して
触媒性能を示す材料としては、白金ブラックの他に、白
金,パラジウム,パラジウムブラックなとてもよく、そ
れらの材料も白金ブラックと同様に、良好な結果を示し
た。
次に、水素吸蔵合金負極表面へ、MmNi3.ssMn
o.4A(! 0.3C00.75よりも水素平衡圧が
低い水素吸蔵合金粉末を配する効果について、実施例1
5により検討した。MmN i 35sM no.4A
e 6.3C 00.75の20℃における水素平衡圧
は、約0 . 4 kg / ci、負極表面に配した
LaNi4 Aeの20℃における水素平衡圧は、1 
.8 X 1 0−3kg/cイである。この場合、充
電時の電池内圧は2 . 4 kg / caとなり実
施例1の3.3kg / cnlよりも良好な結果を示
した。これは、MmN i 3.55M no.4Ae
o.sC 00.75よりもLaNi4 Aeの方が、
水素平衡圧が低いため(7)式の気体状水素の吸蔵反応
がより進行しやすいためである。なお、LaNi4 A
eは、水素吸蔵合金負極表面または、負極表面の撥水層
のいずれに配しても効果があった。また負極表面へ添加
する水素吸蔵合金としては、LaNi4 At!の他に
、MmN i3.ssMno.4A!! 0.3Co0
.75よりも水素平衡圧が低ければ、どのような組成の
水素吸蔵合金でもよい。
また、水素吸蔵合金電極負面の撥水層への導電性材料の
添加の効果について実施例16において検討した。実施
例16の電池の充電時の電池内圧は、2 . 3 kg
 / ca、放電時の中間電圧は1.200Vであり、
実施例1よりも良好な結果を示した。
これは、導電性材料の添加により、水素吸蔵合金負極の
電子伝導性が向上し、充電時及び放電時の水素吸蔵合金
負極の分極が小さ《なったためである。なお実施例16
においては、導電性材料としてアセチレンブラックを用
いたが、カーボンブラック,ケッチャンブラックなど他
の無定形描造炭素や黒鉛化構造を有するグラファイトな
とでも同様の効果が得られた。更に膨張性黒鉛を用いる
とFEPの負極への密着性が向上し充放電サイクル寿命
が向上した。
次に、水素吸蔵合金負極中に含まれる親水性樹脂量につ
いて検討した。実施例17は、親水性樹脂であるPVA
を実施例1の10倍添加した水素吸蔵合金負極を用いた
電池である。表1から明らかであるように、実施例17
の様に多量に添加しても放電特性は向上せず、充電時の
電池内圧は8 . 4 kg / ciに上昇した。ま
た、PVAを添加すればするほど相対的に水素吸蔵合金
粉末の充填量は減少することになり水素吸蔵合金負極の
高エネルギー密度化の観点からも、PVAの多量添加は
好ましくない。逆にPVAを全く添加していない実施例
2は、充電特性及び放電特性の観点からも好まし《ない
。第5図にPVAの添加量と充電時の電池内圧及び放電
時の中間電圧との関係を示した。第5図の結果および水
素吸蔵合金負極の高エネルギー密度化の観点からPVA
の添加量は、水素吸蔵合金量に対して0.05〜1.0
wt%が最適である。なお親水性材料としては、PVA
の他にカルボキシメチルセルロースなど、他の耐アルカ
リ性樹脂でも同様の効果が認められた。
次に水素吸蔵合金負極の多孔度についての検討を行なっ
た。水素吸蔵合金負極の多孔度を15vol%にした実
施例18の電池の充電時の電池内圧は1 4 . 3 
kg / cutであり水素吸蔵合金負極の多孔度が3
0vo I%である実施例1の電池よりも水素ガス吸収
能力が低下した。これは以下の理由による。すなわち,
実施例18は、水素吸蔵合金負極の多孔度が15vol
%と低いために、電極内部の電解液による濡れ性が悪《
、その結果、(5)式の電気化学的水素吸蔵反応が抑制
され、C7)式の水素ガス発生が促進されたためである
。また、同様に電極の濡れ性の低下のために、放電時の
中間電圧も実施例1に比べ低下した。しかし、逆に水素
吸蔵合金の多孔度を上昇させると、充電特性及び放電特
性は向上するが、水素吸蔵合金負極及び電池の高エネル
ギー密度化の観点からは好ましくない。以上のことより
、水素吸蔵合金負極の多孔度は20〜4Qvo l%が
適当である。
また、水素吸蔵合金負極表面への撥水性材料の添加方法
について検討した。水素吸蔵合金粉末とPVA水溶液と
を混合してペースト状にし、このペーストを三次元支持
体である発泡状ニッケル多孔体に充填したのち、実施例
1は、ペーストを含有する支持体をプレス加圧し、その
のち負極表面にFEPを塗布した負極を用いた電池であ
り、実施例19は、ペーストを含有する支持体の表面に
FEPを塗布したのち、支持体をプレス加圧した負極を
用いた電池である。表1がら明らかな様に、実施例19
は、充電時の電池内圧が11.2kg / crdと実
施例1に比べ上昇した。これは、実施例19の場合、支
持体をプレス加圧することにより、FEPが水素吸蔵合
金負極内部にも分布することになる。その結果、水素吸
蔵合金負極内部の親水性が低下し、(5)式の電気化学
的な水素吸蔵反応が抑制され、充電時に水素ガスが発生
しゃす《なるためである。このことにより、本発明の水
素吸蔵合金負極の製造法としては、実施例1の様に、ま
ず水素吸蔵合金粉末とPVA水溶液とを混合してペース
ト状にし、そのペーストを支持体に充填,圧入又は塗着
したのちプレス加圧し、さらにその表面にFEPを塗布
・浸漬又は圧入するのが最適である。この水素吸蔵合金
負極の製造法は、水素ガスの分解反応に対して触媒性能
を有する材料、導電性物質や、MmN i 3.55M
 no4A(! 0.3C 00.75よりも水素平衡
圧が低い水素吸蔵合金粉末を水素吸蔵合金負極の表面に
有する場合も同様に、水素吸蔵合金粉末とPVA水溶液
とから成るペーストを含む支持体をプレス加圧したのち
、上記物質及び上記物質とFEPとの混合物を水素吸蔵
合金負極表面に、塗布・浸漬又は圧入するのが好ましい
また、実施例20の様に、水素吸蔵合金粉末とPVA水
溶液とから成るペーストを支持体に充填したのち、その
支持体をプレス加圧して得た水素吸蔵合金負極を、FE
Pを含むPVA水溶液中に浸漬することにより表面にF
EPを添加した負極を用いた電池の充放電特性は、充電
時の電池内圧が3 . 5 kg / ct、放電時の
中間電圧が1.175Vであった。これを実施例1と比
較すると、放電特性が向上していることがわかる。以上
より、本発明の水素吸蔵合金負極の製造法としては、水
素吸蔵合金粉末とPVA水溶液とを混合してペースト状
にしたのち、そのペーストを支持体に充填,浸漬、又は
圧入し、そののち、その支持体をプレス加圧し、さらに
その表面に親水性材料と撥水性材料との混合物を塗布・
浸漬又は圧入してもよい。
また、気相触媒の効果を把握するため、次の実施例を試
みた。
(実施例21) 直径約1mm、長さ約2.5Mのアルミナ粉末の焼結多
孔体からなるペレットを塩化パラジウムの水溶液に浸漬
し、約25mgのパラジウムを析出させ、乾燥後1.5
wt%のフッ素樹脂のディスバージョンに浸漬して撥水
性を付与した。ついで、このペレットをポリプロピレン
製不織布に包み、第1図に示す電極群の上記に正,負極
いずれとも電気的に絶縁を保って配置し、前記と同様に
密閉形ニッケル,水素蓄電池を構成した。なおこの電池
の負極は実施例1による負極と同じものとした。
この電池を、実施例1から実施例20までの水素吸蔵合
金負極を用いた電池と同様に、ICmAの充電電流で正
極容量の200%まで充電した時の電池内圧を測定する
と2 . 8 kg / cntであった。
また中間電圧も1.150Vで実施例1のときと同じで
あった。
(実施例22) 実施例21の塩化パラジウムに代え塩化白金酸水溶液を
用意して、これにアルミナペレットを浸漬して白金を2
5mg析出させ、これに前例同様の撥水性を付与した気
相触媒を、電極群上の同様の位置に配して電池内圧と中
間電圧を調べたところ、パラジウム触媒とほぼ同様の結
果が得られた。
さらに、触媒保持担体としてはアルミナのほかカーボン
成形体を有いることができ、付与させる触媒としては白
金族金属のほか金,銀が使用できた。
前記の実施例lから20までの現象は、一般式A1+−
xBxCyで示された範囲内で水素吸蔵合金組成を変化
させても同程度の結果を得た。しかし、C a C u
s型結晶構造を有する水素吸蔵合金であるMmNisを
用いると、充放電サイクルの繰り返しにより、水素吸蔵
合金粒子の微粉化が進行し、電極支持体から脱落する結
果、放電容量が低下しサイクル寿命特性が悪かった。そ
こで、MmNisにTi,Zr,Ca,Y,Hf.Co
,Mn.A( ,Fe,Cu,Crのうちの少なくとも
1種の金属を添加し、多元合金化すると、充放電サイク
ルの繰り返しによる水素吸蔵合金粒子の微粉化の進行が
抑制され、サイクル寿命特性が改善された。しかし、添
加量がそれぞれ原子比でTi.Zr.Ca,Y.Hfは
0.2以上、Co,Cuは1.0以上、Fe.Crは0
.3以上、Mは0.6以上、A[は0.5以上となると
水素吸蔵に有効な合金相が減少し、放電容量が小さくな
り好ましくない。逆に、Niの量が原子比で3.5以下
となると、同様に水素吸蔵合金負極の放電容量が低下す
る。また、水素吸蔵合金組成がC a C us型から
大きくずれ、C a C u4.7C a C us.
3となると同様に水素吸蔵合金負極の放電容量が好まし
《ない。以上により水素吸蔵合金負極に用いる水素吸蔵
合金組成としては、一般式AI−xBxCy (但し、
AはLa単独か、希土類元素の混合物か、又はミッシュ
メタル、BはTi,Zr,Ca,Y,Hfのうちの一種
又はこれらの混合物からなり、0≦X≦0.2であり、
CはNi,Co,Mn,Ae,Fe,Cu,Crのうち
の一種又はこれらの混合物であり、Niの場合y〉3.
5、Coの場合y≦1.0,Mnの場合y≦0.6、A
eの場合y≦0.5、Feの場合y≦0.3、Cuの場
合y≦1.0、Crの場合y≦0.3.4.7≦y≦5
.3である)で表わされるものが好ましい。
また、上記の水素吸蔵合金にVを添加した水素吸蔵合金
MmN i 3.5SC O0.75M no.4A 
Q O.3V0.02を水素吸蔵合金負極に用いた電池
の充電時の内圧は2 . 8 kg / c+J、放電
時の中間電圧は1.158Vとなり、実施例1に比べ向
上した。これは、■の添加により、水素吸蔵合金の格子
定数が増大し、水素の水素吸蔵合金固相中の拡散が容易
になったためである。■の添加は原子比で0.02以上
から効果が認められた。しかし、■が原子比で0.3以
上となると、水素吸蔵に有効な合金相が減少し、放電容
量が低下する七いつ不都合が生じた。このことにより、
■の添加は原子比で0.02〜0.3の範囲内が好まし
い。
また、上記の水素吸蔵合金にInを添加した水素吸蔵合
金MmN i 3.55C O0.75M n04Af
’ 0.31 no.o2を水素吸蔵合金負極に用いた
電池の充電時の内圧は、2 . 5 kg / cti
となり、実施例1に比べ、充電特性が向上した。これは
、Inの添加により、水素吸蔵合金負極の充電時の水素
過電圧が上昇し、水素発生が抑制されるためである。I
nの添加は、原子比で0.02以上から効果が認められ
、逆に0.1を超えると放電容量の低下という不都合が
生じた。このことよりInの添加は原子比で0.02〜
0.1の範囲内が好ましい。なおInのかわりにTf!
,Gaを用いても同様の効果が認められた。
以上は、ニッケル・水素蓄電池を例として記述したが、
二酸化マンガン・水素蓄電池など水素吸蔵合金負極を用
いた他のアルカリ蓄電池においても同様の効果が認めら
れることは言うまでもない。
発明の効果 以上のように、本発明によれば気相触媒を配するか、お
よび/又は水素吸蔵合金負極の内部に親水性樹脂を添加
し、負極表面には撥水性樹脂または主体をなす水素吸蔵
合金よりも水素平衡圧の低い水素吸蔵合金粉末,導電性
材料及び水素ガスの分解反応に対して触媒性能を示す材
料を含む撥水性材料を配した負極を、まず、水素吸蔵合
金粉末と親水性材料との混合物をペースト状にして支持
体に充填,圧入又は塗着したのち、プレス加圧して,そ
の表面に撥水性樹脂を含む材料を塗布・浸漬又は圧大し
て製造することにより、過充電時に電池内圧の上昇を抑
制し、かつ放電時には電池電圧の低下を抑制した密閉形
アルカリ蓄電池の提供を可能にするという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で作成したニッケル・水素蓄電池の断面
図、第2図は水素吸蔵合金負極の構成のちがいによる2
0℃,ICmAの充電電流での充電電気量と電池内圧と
の関係を示す図、第3図は水素吸蔵合金負極の構成のち
がいによる20℃,3 C m Aの放電電流での放電
電気量と電池電圧との関係を示す図、第4図はFEPの
添加量と20’C,ICmAの充電電流での正極容量に
対して200%充電時の電池内圧及び20℃.3CmA
放電電流でO.SVまで放電した際の中間電圧との関係
を示す図、第5図はPVA添加量と20℃,I CmA
充電電流での正極容量に対して200%充電時の電池内
圧及び20℃,3CmA放電゛電流でO.SVまで放電
した際の中間電圧との関係を示す図である。 1・・・・・・負極、2・・・・・・正極、3・・・・
・・セパレータ。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 ほか1名第1図 嫡 2一 正橋 3−−一ぜハ゛し一〇 4−−−ケー又 5− キY・/7゛ ff−−ケt介 訃一灯0冬反 8一 米仁衾淑力゛又ケーノト を冫−!−5ゼSε W鵬《嬰 曽呉 9 イ蟹fF【せミミ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属酸化物を主たる構成材料とする正極と、活物
    質である水素を電気化学的に吸蔵・放出することが可能
    な水素吸蔵合金を主たる構成材料とする負極と、アルカ
    リ電解液と、セパレータとからなり、前記負極は電極表
    面層の少なくとも一部分に撥水性材料を、電極内部に親
    水性材料をそれぞれ有することを特徴とするアルカリ蓄
    電池。
  2. (2)負極の水素吸蔵合金の組成が、一般式A_1_−
    _xB_xC_y(但し、AはLa単独か、希土類元素
    の混合物、又はミッシュメタル、BはTi、Zr、Ca
    、Y、Hfのうちの一種又はこれらの混合物からなり0
    ≦x≦0.2であり、CはNi、Co、Mn、Al、F
    e、Cu、Crのうちの一種又はこれらの混合物からな
    り、Niの場合y>3.5、Coの場合y≦1.0、M
    nの場合y≦0.6、Alの場合y≦0.5、Feの場
    合y≦0.3、Cuの場合y≦1.0、Crの場合y≦
    0.3で示され、4.7≦y≦5.3である)で表わさ
    れることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のアル
    カリ蓄電池。
  3. (3)負極の水素吸蔵合金の組成が一般式A_1_−_
    xB_xC_yD_z(但し、AはLa単独か、希土類
    元素の混合物、又はミッシュメタル、BはTi、Zr、
    Ca、Y、Hfのうちの一種又はこれらの混合物からな
    り0≦x≦0.2であり、CはNi、Co、Mn、Ae
    、Fe、Cu、Crのうちの一種又はこれらの混合物で
    あり、Niの場合y>3.5、Coの場合y≦1.0、
    Mnの場合y≦0.6、Alの場合y≦0.5、Feの
    場合y≦0.3、Cuの場合y≦1.0、Crの場合y
    ≦0.3で示され、DはV、In、Tl、Gaのうちの
    一種又はこれらの混合物であり、Vの場合0.02≦z
    ≦0.3、Inの場合0.02≦z≦0.1、Tlの場
    合0.02≦z≦0.1、Gaの場合0.02≦z≦0
    .1で示され、4.7≦y+z≦5.3である)で表わ
    されることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のア
    ルカリ蓄電池。
  4. (4)水素吸蔵合金は粉末状態であって、各粒子の表面
    が無数の凹凸層を有していることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のアルカリ蓄電池。
  5. (5)水素吸蔵合金は、平均粒子径が1〜50μmの粉
    末状態であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のアルカリ蓄電池。
  6. (6)水素吸蔵合金負極表面層の撥水性材料が、フッ素
    系樹脂であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のアルカリ蓄電池。
  7. (7)水素吸蔵合金負極表面層の撥水性材料は、酸素ガ
    スまたは水素ガスの透過係数が25℃において1×10
    ^−^8cm^2/sec・atm以上であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のアルカリ蓄電池。
  8. (8)水素吸蔵合金負極表面層の撥水性材料は、界面活
    性剤を吸着していないことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のアルカリ蓄電池。
  9. (9)水素吸蔵合金負極表面層の撥水性材料がポリ四フ
    ッ化エチレン、または四フッ化エチレンと六フッ化プロ
    ピレンとの共重合樹脂であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のアルカリ蓄電池。
  10. (10)水素吸蔵合金負極表面の撥水性樹脂量が、負極
    の単位表面積当り0.15mg/cm^2〜1.5mg
    /cm^2であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のアルカリ蓄電池。
  11. (11)水素吸蔵合金負極の表面または負極表面の撥水
    層に、水素ガスの分解反応に対して触媒性能を有する材
    料が含まれていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のアルカリ蓄電池。
  12. (12)水素吸蔵合金負極表面または負極表面の撥水層
    に、該水素吸蔵合金よりも水素平衡圧が低い水素吸蔵合
    金粉末を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のアルカリ蓄電池。
  13. (13)水素吸蔵合金負極表面または負極表面の撥水層
    に、導電性材料が含まれていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のアルカリ蓄電池。
  14. (14)水素吸蔵合金負極中に含まれる親水性樹脂量が
    水素吸蔵合金量に対してその0.05〜1.0wt%で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のアル
    カリ蓄電池。
  15. (15)電池構成時における水素吸蔵合金負極の多孔度
    が、20〜40vol%であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のアルカリ蓄電池。
  16. (16)金属酸化物を主たる構成材料とする正極と、活
    物質である水素を電気化学的に吸蔵・放出することが可
    能な水素吸蔵合金を主たる構成材料とする負極と、アル
    カリ電解液と、セパレータとからなる発電要素と、酸素
    ガスと水素ガスとから水を生成させる気相触媒を内蔵し
    たことを特徴とするアルカリ蓄電池。
  17. (17)水素吸蔵合金粉末と親水性樹脂の水溶液とを混
    合してペースト状にする工程と、前記ペーストを支持体
    に充填、圧入又は塗着する工程と、前記ペーストを含有
    する支持体をプレス加圧する工程と、得られた電極表面
    に撥水性材料を塗布、浸漬又は圧入する工程とを有する
    ことを特徴とするアルカリ蓄電池用負極の製造法。
  18. (18)撥水性材料と水素ガスの分解反応に対して触媒
    性能を有する材料との混合物を、水素吸蔵合金負極表面
    に塗布、浸漬又は圧入する工程を有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第17項記載のアルカリ蓄電池用負極
    の製造法。
  19. (19)水素ガスの分解反応に対して触媒性能を有する
    材料を水素吸蔵合金負極表面に塗布、浸漬又は圧入する
    工程と、さらにその表面に撥水性材料を塗布、浸漬又は
    圧入する工程とを有することを特徴とする特許請求の範
    囲第17項記載のアルカリ蓄電池用負極の製造法。
  20. (20)撥水性材料と導電性物質との混合物を、水素吸
    蔵合金負極の表面に塗布、浸漬又は圧入する工程を有す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第17項記載のアル
    カリ蓄電池用負極の製造法。
  21. (21)撥水性材料と、上記水素吸蔵合金よりも水素平
    衡圧が低い水素吸蔵合金粉末との混合物を、水素吸蔵合
    金負極表面に塗布、浸漬又は圧入する工程を有すること
    を特徴とする特許請求の範囲第17項記載のアルカリ蓄
    電池用負極の製造法。
  22. (22)撥水性材料と親水性材料との混合物を、水素吸
    蔵合金負極表面に塗布、浸漬又は圧入する工程を有する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第17項記載のアルカ
    リ蓄電池用負極の製造法。
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