JPH07262991A - アルカリ蓄電池用のペースト式ニッケル電極 - Google Patents

アルカリ蓄電池用のペースト式ニッケル電極

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JPH07262991A
JPH07262991A JP6074117A JP7411794A JPH07262991A JP H07262991 A JPH07262991 A JP H07262991A JP 6074117 A JP6074117 A JP 6074117A JP 7411794 A JP7411794 A JP 7411794A JP H07262991 A JPH07262991 A JP H07262991A
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JP
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nickel
electrode
nickel hydroxide
battery
charge
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JP6074117A
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Masatsugu Ishizawa
政嗣 石澤
Hiroshi Fukunaga
浩 福永
Tatsu Nagai
龍 長井
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ニッケル水素電池などのアルカリ蓄電池の正
極として用いられ、該アルカリ蓄電池の充放電サイクル
特性の向上と高容量化を達成することができるペースト
式ニッケル電極を提供する。 【構成】 三次元多孔体からなる導電性基板の空隙に水
酸化ニッケルを主成分とする活物質合剤を充填してなる
アルカリ蓄電池用のペースト式ニッケル電極において、
上記活物質合剤中に導電助剤としてコバルト粉末を水酸
化ニッケルに対して4〜12重量%添加し、それ以外の
導電助剤を含まず、ポリテトラフルオロエチレンを水酸
化ニッケルに対して3〜4重量%添加することによっ
て、ペースト式ニッケル電極を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ蓄電池用のペ
ースト式ニッケル電極に関する。本発明によれば、ニッ
ケル水素電池などのアルカリ蓄電池の正極として用いら
れ、該アルカリ蓄電池の充放電サイクル特性の向上と高
容量化を達成できるペースト式ニッケル電極を提供する
ことができる。
【0002】
【従来の技術】従来、ニッケルカドミウム電池やニッケ
ル水素電池などのアルカリ蓄電池の正極としては、一般
に焼結式ニッケル電極が使用されていた。
【0003】しかし、最近では、この焼結式ニッケル電
極に代えてペースト式ニッケル電極が用いられるように
なってきた。
【0004】このペースト式ニッケル電極は、活物質の
水酸化ニッケルを主成分とする活物質合剤をペースト状
にして三次元多孔体からなる導電性基板の空隙に充填す
ることによって製造され(たとえば、特開平1−227
363号公報)、焼結式ニッケル電極より生産性が優
れ、容量が大きいという長所を有している。
【0005】しかし、このペースト式ニッケル電極は、
焼結式ニッケル電極に比べて、導電性基板の空隙が大き
く、活物質層の中心部と導電性基板の骨格部分との間の
距離が長いため、焼結式ニッケル電極に比べて、活物質
間の導電性が悪く、そのため、活物質の利用率が低くな
り、充分な容量が得られないという問題があった。
【0006】そこで、上記活物質間の導電性の悪さに基
づく問題点を解決するために、導電助剤としてニッケル
粉末とコバルト粉末および(または)コバルト化合物粉
末との混合物を活物質合剤に添加したペースト式ニッケ
ル電極が提案されている〔湯浅時報、No.65,28
(1988)〕。
【0007】しかしながら、上記ニッケル粉末とコバル
ト粉末および(または)コバルト化合物粉末との混合物
を導電助剤として活物質と共にペースト状にして導電性
基板の空隙に充填すると、活物質の水酸化ニッケルの充
填量が減少して容量低下を招くことになる。
【0008】さらに、加圧によって充填密度を高くし、
高容量化をはかろうとすると、充放電の繰り返しによっ
てニッケル電極のふくれが生じ、正極と負極との間に配
置されたセパレータを圧縮し、充放電特性に大きく寄与
するセパレータ中の電解液を押し出して、充放電サイク
ル特性を低下させるという問題があった。すなわち、ニ
ッケル電極では、高容量化をはかろうとすると、充放電
サイクル特性が低下するという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来のペースト式ニッケル電極が持っていた高容量化
をはかろうとすると充放電サイクル特性が低下するとい
う問題点を解決し、充放電サイクル特性が優れ、かつ高
容量のペースト式ニッケル電極を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、三次元多孔体
からなる導電性基板の空隙に水酸化ニッケルを主成分と
する活物質合剤を充填してなるペースト式ニッケル電極
において、上記活物質合剤中に導電助剤としてコバルト
粉末を水酸化ニッケルに対して4〜12重量%添加し、
それ以外の導電助剤を含まず、ポリテトラフルオロエチ
レンを水酸化ニッケルに対して3〜4重量%添加するこ
とによって、充放電サイクル特性が優れ、かつ高容量の
ペースト式ニッケル極を得ることに成功し、上記目的を
達成したものである。
【0011】本発明において、上記構成を採用すること
により、充放電サイクル特性が優れ、かつ高容量のニッ
ケル電極が得られるようになる理由は、本発明のニッケ
ル電極の構成部材や構成材料を説明していくなかで明ら
かにする。
【0012】まず、導電性基板は、空孔率95体積%以
上で孔径が数μmから100μm程度の網状、スポンジ
状、繊維状、フェルト状などの三次元多孔体からなり、
その材質としてはニッケル、またはステンレス鋼などの
金属や樹脂にニッケルメッキを施したものなどが好まし
い。
【0013】水酸化ニッケルは、活物質となるものであ
るが、特に特定のものであることに制限されず、たとえ
ば市販のものを使用することができる。なお、本発明に
おいて、水酸化ニッケルが活物質であるというのは、ニ
ッケル電極が放電状態にある場合のことであって、ニッ
ケル電極が充電状態では水酸化ニッケルは別の化合物と
して存在する。
【0014】本発明において、導電助剤としてコバルト
粉末を用いるのは、コバルト粉末の場合、たとえばニッ
ケル粉末などの他の導電助剤に比べて、充放電サイクル
に伴うニッケル電極のふくれが少ないからである。
【0015】すなわち、コバルト粉末以外の導電助剤
は、理由は明確でないが、充放電サイクルに伴ってニッ
ケル電極のふくれを大きくし、そのため、正極と負極と
の間に配置されたセパレータが圧縮されてセパレータ中
の電解液が押し出され、充放電サイクル寿命が短くな
る。しかし、コバルト粉末の場合は、そのようなニッケ
ル電極のふくれが少なく、したがって、充放電サイクル
寿命の低下が少ない。
【0016】また、コバルト粉末以外の導電助剤を添加
しないことによって、活物質の充填量を多くすることが
でき、容量密度が580mAh/cc以上の高容量のペ
ースト式ニッケル電極を得ることができる。
【0017】そして、本発明において、導電助剤のコバ
ルト粉末の添加量を水酸化ニッケルに対して4〜12重
量%にするのは、コバルト粉末の添加量が上記範囲より
少ない場合は、導電性が低下して水酸化ニッケルの利用
率が低下し、容量低下を招くからであり、またコバルト
粉末の添加量が上記範囲より多くなると、活物質の水酸
化ニッケルの充填量が減少して容量低下を招くからであ
る。
【0018】なお、導電助剤として使用するコバルト粉
末は、ペーストの調製時は、粉末状態で使用されるが、
アルカリ水溶液との接触や充放電サイクルを行うことに
よって、水酸化コバルト〔Co(OH)2 〕やオキシ水
酸化コバルト〔CoOOH〕などに変化し、ニッケル電
極中では必ずしも金属コバルトの状態で存在していない
し、また粉末の状態を保っているわけではない。
【0019】ポリテトラフルオロエレンは結着剤として
作用するものであり、本発明において、このポリテトラ
フルオロエチレンの添加量を水酸化ニッケルに対して3
〜4重量%にするのは、ポリテトラフルオロエチレンの
添加量が上記範囲より少ない場合は、活物質間の結着性
が低下してニッケル電極のふくれが大きくなり、正、負
極間に配置されたセパレータを圧縮し、充放電サイクル
寿命を短くさせ、またポリテトラフルオロエチレンの添
加量が上記範囲より多くなると、活物質間の導電性が低
下し、水酸化ニッケルの利用率が低下して容量低下を招
くことになるからである。
【0020】本発明においては、上記のように、導電助
剤としてコバルト粉末のみを用い、他の導電助剤を含ま
ず、しかもコバルト粉末の添加量を上記のように水酸化
ニッケルに対して4〜12重量%と特定し、かつ結着剤
としてのポリテトラフルオロエチレンの添加量を水酸化
ニッケルに対して3〜4重量%という非常に狭い範囲に
特定することによって、充放電サイクルに伴うニッケル
電極のふくれを防止し、かつ活物質の水酸化ニッケルの
利用率や充填量の向上を達成して、充放電サイクル特性
が優れ、かつ高容量のペースト式ニッケル電極が得られ
るようにしたのである。
【0021】本発明においては、上記のようにコバルト
粉末以外の導電助剤を添加しないので、それによる水酸
化ニッケルの利用率の低下が懸念されるが、コバルト粉
末の添加量を多くすることで利用率の低下を防止するこ
とができる。
【0022】なお、導電性基板の空隙に充填する際の活
物質ペーストの粘度を調整し、充填性を良くするため
に、活物質ペースト中にカルボキシメチルセルロースの
ナトリウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニル
アルコールなどの増粘剤を含有させておいてもよい。
【0023】本発明によって提供されるペースト式ニッ
ケル電極は、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電
池などのアルカリ蓄電池の正極として用いられ、それら
のアルカリ蓄電池の充放電サイクル特性を向上させ、か
つそれらのアルカリ蓄電池を高容量にする。
【0024】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0025】実施例1 導電性基板としては、厚さ1.4mmで空孔率95体積
%のニッケル発泡体を用いた。
【0026】そして、水酸化ニッケル100重量部とコ
バルト粉末4.4重量部(水酸化ニッケルに対してコバ
ルト粉末4.4重量%)との混合物に、水、カルボキシ
メチルセルロースのナトリウム塩およびポリテトラフル
オロエチレンを添加し、均一に分散させるためにホモジ
ナイザー(吸い上げ式粉砕混合機)を用いて100rp
mで5時間練り合わせてペースト状にした。上記ポリテ
トラフルオロエチレンの添加量は3.5重量部であり、
これは水酸化ニッケルに対して3.5重量%に相当す
る。
【0027】ついで、上記水酸化ニッケル、コバルト粉
末、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩および
ポリテトラフルオロエチレンからなる活物質合剤のペー
ストを前記導電性基板の空隙に充填し、乾燥後、加圧加
工して厚さ約0.6mmのペースト式ニッケル電極を製
造した。
【0028】負極には合金組成がTi17Zr1623Ni
37Cr7 の水素吸蔵合金を活物質とする焼結式水素吸蔵
合金電極を用い、電解液には濃度30重量%の水酸化カ
リウム水溶液に塩化リチウムを17g/リットル添加し
たものを用いた。
【0029】セパレータにはナイロン不織布を用い、こ
のセパレータを上記ニッケル電極からなる正極と水素吸
蔵合金電極からなる負極との間に配置し、渦巻状に巻回
して渦巻状電極体を作製した。
【0030】上記正極、負極、セパレータおよび電解液
を用い、他は常法にしたがって電池組立を行い、図1に
示す構造で単3形のニッケル水素電池を作製した。この
電池の水酸化ニッケルの充填容量は1300mAhであ
った。
【0031】ここで、図1に示す電池について説明する
と、1は正極、2は負極、3はセパレータ、4は渦巻状
電極体、5は電池ケース、6は環状ガスケット、7は封
口蓋、8は端子板、9は封口板、10は金属バネ、11
は弁体、12は正極リード体、13は絶縁体、14は絶
縁体である。
【0032】正極1は上記のように製造したペースト式
ニッケル電極からなり、負極2は前記の水素吸蔵合金電
極からなり、セパレータ3はナイロン不織布からなるも
のである。そして、上記正極1と負極2はこのセパレー
タ3を介して重ね合わせられ、渦巻状に巻回して渦巻状
電極体4として電池ケース5内に挿入され、その上部に
は絶縁体14が配置されている。
【0033】環状ガスケット6はナイロン66で作製さ
れ、封口蓋7は端子板8と封口板9とで構成され、電池
ケース5の開口部はこの封口蓋7と上記環状ガスケット
6とで封口されている。
【0034】つまり、電池ケース5内に渦巻状電極体4
や絶縁体14などを挿入した後、電池ケース5の開口端
近傍部分に底部が内周側に突出した環状の溝5aを形成
し、その溝5aの内周側突出部で環状ガスケット6の下
部を支えさせて環状ガスケット6と封口蓋7とを電池ケ
ース5の開口部に配置し、電池ケース5の溝5aから先
の部分を内方に締め付けて電池ケース5の開口部を封口
蓋7と環状ガスケット6とで封口している。
【0035】上記端子板8にはガス排出孔8aが設けら
れ、封口板9にはガス検知孔9aが設けられ、端子板8
と封口板9との間には金属バネ10と弁体11とが配置
されている。そして、封口板9の外周部を折り曲げて端
子板8の外周部を挟み込んで端子板8と封口板9とを固
定している。
【0036】この電池は、通常の状況下では金属バネ1
0の押圧力により弁体11がガス検知孔9aを閉鎖して
いるので、電池内部は密閉状態に保たれているが、電池
内部でガスが発生して電池内圧が異常に上昇した場合に
は、金属バネ10が収縮して弁体11とガス検知孔9a
との間に隙間が生じ、電池内部のガスはガス検知孔9a
およびガス排出孔8aを通過して電池外部に放出され、
電池破裂が防止できるように構成されている。
【0037】上記のように作製されたニッケル水素電池
の正極活物質の水酸化ニッケルの利用率と充放電サイク
ル寿命を調べた。
【0038】水酸化ニッケルの利用率は、電池を20℃
で、0.1CmAの充電電流で15時間充電し、0.2
CmA一定の放電電流で1.0Vまで連続放電を行い、
その時の放電容量を測定し、その放電容量の水酸化ニッ
ケルの充填容量に対する比率(百分率)から求めた。こ
の実施例1の電池の放電容量は1260mAhであり、
その結果、水酸化ニッケルの利用率は97%であった。
【0039】充放電サイクル寿命は、電池を20℃で1
CmAの充電電流で1時間充電し、その後1CmAの放
電電流で1.0Vまで連続放電を行い、この条件下で充
放電を繰り返し、上記第1回目の放電時の放電時間に対
して80%まで放電時間が低下した時点を調べ、それを
充放電サイクル寿命とした。その結果、この実施例1の
電池の充放電サイクル寿命は1050サイクルであっ
た。
【0040】実施例2 導電助剤としてのコバルト粉末の添加量を水酸化ニッケ
ル100重量部に対して8.9重量部(水酸化ニッケル
に対してコバルト粉末8.9重量%)に変えたほかは、
実施例1と同様にして単3形のニッケル水素電池を作製
した。この電池の水酸化ニッケルの充填容量は1280
mAhであった。
【0041】この電池について、前記実施例1と同様に
水酸化ニッケルの利用率と充放電サイクル寿命を調べた
ところ、水酸化ニッケルの利用率は99%で、充放電サ
イクル寿命は1050サイクルであった。すなわち、放
電容量は1270mAhであり、その結果、利用率は上
記のように99%であり、また、第1回目の放電時の放
電時間の80%まで放電時間が低下するまでのサイクル
数は1050サイクルであった。
【0042】比較例1 この比較例1では、従来法にしたがい、導電助剤として
はコバルト粉末とニッケル粉末を用い、コバルト粉末を
水酸化ニッケル100重量部に対して4.4重量部添加
し、ニッケル粉末を水酸化ニッケル100重量部に対し
て11.6重量部添加し、この活物質合剤を用いた以外
は、実施例1と同様にして単3形のニッケル水素電池を
作製した。この電池の水酸化ニッケルの充填容量は11
00mAhであった。
【0043】この電池について、実施例1と同様に水酸
化ニッケルの利用率および充放電サイクル寿命を調べた
ところ、水酸化ニッケルの利用率は100%であった
が、充放電サイクル寿命は820サイクルであった。す
なわち、この比較例1の電池の放電容量は1100mA
hであり、その結果、利用率は上記のように100%で
あったが、第1回目の放電時の放電時間の80%まで放
電時間が低下するまでのサイクル数が820サイクルで
あり、この比較例1の電池は、前記実施例1〜2の電池
に比べて、充放電サイクル特性がかなり劣っていた。
【0044】これら実施例1〜2の電池および比較例1
の電池における水酸化ニッケル100重量部に対する導
電助剤の添加量およびポリテトラフルオロエチレンの水
酸化ニッケル100重量部に対する添加量を表1に示
す。
【0045】また、上記実施例1〜2の電池および比較
例1の電池の容量密度、充填容量(水酸化ニッケルの充
填容量)、利用率(水酸化ニッケルの利用率)およびサ
イクル寿命(充放電サイクル寿命)を表2に示す。
【0046】また、上記実施例1〜2の電池および比較
例1の電池の充放電サイクル特性を図2に示す。
【0047】なお、容量密度は、活物質充填容量/電極
体積によって求めたものである。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】表2および図2に示す結果からも明らかな
ように、実施例1〜2のペースト式ニッケル電極は、従
来品に相当する比較例1のペースト式ニッケル電極に比
べて、充放電サイクル特性が優れ、かつ高容量であるこ
とがわかる。また、実施例1と実施例2との対比からわ
かるように、ニッケル粉末を添加しないことによる水酸
化ニッケルの利用率の低下は、コバルト粉末をより多く
添加することによって、防止することができる。
【0051】これに対して、導電助剤としてニッケル粉
末を添加した比較例1の場合は、表2および図2から明
らかなように、充放電サイクル特性が悪い。これは、導
電助剤としてニッケル粉末を添加した場合には、前述し
たように、充放電サイクル回数の進行とともに、理由は
はっきりしないがニッケル電極のふくれを生じ、正、負
極間に配置されたセパレータが圧縮され、セパレータ中
の電解液が押し出され、それによって充放電サイクル寿
命が低下するためであると考えられる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
三次元多孔体からなる導電性基板の空隙に水酸化ニッケ
ルを主成分とする活物質合剤を充填するペースト式ニッ
ケル電極において、上記活物質合剤中に導電助剤として
コバルト粉末を水酸化ニッケルに対して4〜12重量%
という特定割合で添加し、それ以外の導電助剤を含ま
ず、ポリテトラフルオロエチレンを水酸化ニッケルに対
して3〜4重量%という非常に狭い範囲で添加する構成
にすることによって、充放電サイクル特性が優れ、かつ
高容量のペースト式ニッケル電極を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】ニッケル電極を正極として用いたニッケル水素
電池の一例を拡大して示す縦断面図である。
【図2】実施例1〜2のニッケル電極および比較例1の
ニッケル電極をそれぞれ正極として用いたニッケル水素
電池の充放電サイクル特性を示す図である。
【符号の説明】
1 正極(ニッケル電極) 2 負極(水素吸蔵合金電極) 3 セパレータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元多孔体からなる導電性基板の空隙
    に水酸化ニッケルを主成分とする活物質合剤を充填して
    なるアルカリ蓄電池用のペースト式ニッケル電極におい
    て、上記活物質合剤中に導電助剤としてコバルト粉末を
    水酸化ニッケルに対して4〜12重量%添加し、それ以
    外の導電助剤を含まず、ポリテトラフルオロエチレンを
    水酸化ニッケルに対して3〜4重量%添加していること
    を特徴とするアルカリ蓄電池用のペースト式ニッケル電
    極。
JP6074117A 1994-03-18 1994-03-18 アルカリ蓄電池用のペースト式ニッケル電極 Withdrawn JPH07262991A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102817049A (zh) * 2012-08-30 2012-12-12 上海锦众信息科技有限公司 一种碱性动力电池的发泡基板的制备方法

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CN102817049A (zh) * 2012-08-30 2012-12-12 上海锦众信息科技有限公司 一种碱性动力电池的发泡基板的制备方法

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