JPS6027055Y2 - グロ−ブボツクス構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車の車室内開口部に設けられるグローブ
ボックス構造に関するものである。

従来この種グローブボックス構造のボックス本体は取付
パネルの車室内開口部、例えばインストルメントパネル
のインナーパネルの開口部に挿入固定するため、ボック
ス本体は必然的に前部から奥部にわたって一様な深さお
よび幅を有する長方形状としたている。

このため、ボックス本体の収納容積が制約され、また上
記ボックス本体の上部に比較的大きなプツトスペースを
生じる欠点があった。

そこで、ボックスの開口部より奥部の方を大きくするた
め、箱体を側面で分割し、奥壁部をＰ、Ｐ。

ヒンジで連結したものが知られている。

（実開昭５３−４４誇公報参照） しかし、上記従来例では、インストルメントパネルに形
成した開口部より、ボックス本体の奥部の方が大きいた
め、上記インストルメントパネルの前面側から上記ボッ
クスを挿入することができない。

ところで、作業性を考慮して、ボックス本体はインスト
ルメントパネルの開口縁部に前面側からねじ止めされる
ようになっている。

そのため、上記従来例では、上記ボックス本体を上記イ
ンストルメントパネルの背面側から取付位置を上記にセ
ットし、ねじ止めは前面側から行なうようにしなければ
ならず、作業性を悪化させていた。

この考案は、作業性を悪化させることなくデッドスペー
スを小さくして、ボックス本体の物品収納容積を合理的
に増大できる奥床式のグローブボックス構造を提供する
ことを目的とする。

以下、この考案の実施例を図面にもとすいて説明する。

第１図において、１は自動車のダッシュパネルアッパー
、２はカウルパネル、３はフロントウィンドガラス、４
はモール、５はインストルメントパネルを形成するイン
ナーパネル取付パネル、６はパッド、７はグローブボッ
クス、８はボックス口部９を開閉するリッドで、このリ
ッド８の片側（第２回診図）には、リッド８の開放限を
定めるリッドステー１０が設けられている。

第２図において、１１はリッド８を閉成位置に保持する
係止具である。

第３図は上記グローブボックス７の組み込み前の状態を
示す。

同図において、１２は上記インナーパネル５の前面部に
設けられた車室内開口部で、この車室内開口部１２の奥
にはダッシュパネルアッパー１に設けられたブラクーッ
ト１３が位置している。

１４は下部箱体１６と上部箱体１８とからなるボックス
本体である。

ここで、第４図のように、上記上部箱体１６は、底壁１
５、両側壁３８．３９および奥壁３１を有し、ボックス
口部９および下部が開放されていて、上記上部箱体１８
は、上壁１７、両側壁４０，４１および奥壁３２を有し
、ボックス口部９および下部が開放されている。

また、下部箱体１６と上部箱体１８とは、上記車室内開
口部１２側つまりボックス口部９側に左右にピン孔１９
，２０および２１．２２を有し、かつこのピン孔１９，
２１および２０゜２２に挿圧されるヒンジピン２３．２
４により、このヒンジピン２３，２４を中心に上下方向
へ相対回動自在に連結される。

上記ボックス口部９の周縁には、ビス孔２５をもったフ
ランジ２６，２７．２８，２９が形成されている。

３０はフランジ２７に設けられた長孔で、この長孔３０
に摺動自在に第２図のりラドステ−１０の誘端部が嵌入
支持されている。

３１．３２はそれぞれの箱体奥壁部て、この箱体奥壁部
３１，３２には上部箱体１８を下部箱体１６に対して開
成したとき、互に一致するビス孔３３，３４が設けれら
ている。

第１図の３５．３６はビスである。

上記構成において、第４図のピン２３．２４により下部
箱体１６と上部箱体１８とが連結され、１つのボックス
本体１４が形成される。

このボックス本体１４の取り付けに際し、第３図のよう
に上部箱体１８が下部箱体１６に対して全開状態になる
よう、ヒンジピン２３．２４を中心に奥部が回動操作さ
れる。

これにより、ボックス本体１４がインナーパネル５の車
室内開口部１２に挿入されるとともに、第１図のように
上部箱体１８の奥部がヒンジピン２３．２４を中心に下
部箱体１６に対して上方へ開放され、ボックス本体１４
が奥床となる。

この状態で、上記上部箱体１８と、下部箱体１６のそれ
ぞれの両側壁４０． ３８． ４１と３９および奥壁３
２と３１がオーバーラツプしている。

しかるのち、互に一致した箱体奥壁部３１．３２のビス
孔３３，３４からブラケット１３にビス３６が螺着され
、両箱体臭壁部３１，３２がブラケット１３に固定され
る。

また、ビス３５により各フランジ２６，２７，２８，２
９ （第４図参照）が車室内開口部１２（第３図参照）
の周縁に固定される。

このとき、下部フランジ２９にリッド８のヒンジ基部３
７が重合されて、このヒンジ基部３７がともに固定され
る。

このように、インストルメントパネルのインナーパネル
５の車室内開口部１２に、ボックス本体１４を上記イン
ストルメントパネルの前面側から挿入して、このボック
ス本体を前面側からビスにより固定することができるの
で、挿入、固定方向が同じであり、作業性が良い。

なお、上記実施例では、下部箱体１６と上部箱体１８と
は、そのボックス口部９側においてヒンジピン２３．２
４により連結したが、第５図のように両箱体１６，１８
の樹脂成形時、両箱体１６．１８のボックス口部９側を
樹脂製のヒンジ片３８により相対回動自在に連結した一
体構造のボックス本体であってもよい。

また、上記実施例では、インストルメントパネルにボッ
クスを取付ける構造としたが、その他の車室内に開口部
を有するボックス本体に応用できることはいうまでもな
い。

以上のように、この考案によれば、ボックス本体を形成
する上部箱体と下部箱体とを、ボックス口部側の連結点
を中心に相対回動自在に連結し、その奥部においてオー
バーラツプしていた部分が拡がるように形成しているの
で、ボックス本体をインストルメントパネルの開口部よ
り大きい奥床。

構造とすることができ、物品収納容積を増大できる。

また、このボックス本体はインストルメントパネルの前
面側から挿入固定できるため作業性を悪化させることが
ないという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例にかかるグローブボックス構
造の縦断側面図、第２図は回部を前面から見た斜視図、
第３図はボックス本体の組み込み前の縦断側面図、第４
図はボックス本体の分解斜視図、第５図はボックス本体
の変形例を示す分解斜視図である。 ５・・・・・・インナーパネル（取付パネル）、７・・
・・・・グローブボックス、９・・・・・・ボックス口
部、１２・・・・・・車室内開口部、１５・・・・・・
底壁、１６・・・・・・下部箱体、１７・・・・・・上
壁、１８・・・・・・上部箱体、２３，２４・・・・・
・ヒンジピン （連結点）、 ３１゜ ３２・・・・・・奥 壁、 ３８゜ ３９゜ ４０゜ ４１・・・・・・側壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付パネルの開口縁部にボックス開口縁部が取付けられ
   、ボックス口部よりボックス奥部が大きいグローブボッ
   クス構造であって、底壁、両側壁および奥壁を有しボッ
   クス口部および上部が開放されている下部箱体と、土壁
   、両側壁および奥壁を有しボックス口部および下部が開
   放されている上部箱体とが、上記ボックス口部側の連結
   点を中心に相対回動自在に連結されていて、上記連結点
   を中心に奥部を回動して上記取付パネルの車室内開口部
   に取付けた状態で、上記上部箱体および下部箱体のそれ
   ぞれの両側壁および奥壁はオーバーラツプしていること
   を特徴とするグローブボックス構造。