JPS6026853Y2 - トリガーー式噴霧器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はトリガ一式噴霧器に係る。

従来トリガ一式噴霧器として多−くのものが知られてい
るが、その多くは銃身状に形成させた射出筒の水平部内
にピストンないしプランジャ機構を設けて、トリガーに
より作動させて噴霧器本体が装着された容器体内から液
体を吸上げ、射出筒先端から噴霧するよう設けられてい
るニしかしこのようにするとピストン等が水平方向に位
置することとなるため液洩れを生じ易く、又トリガー上
端の揺動運動をピストン等の直線往復運動に変換させる
ために機械的に無理が生じ易く、該無理を生じさせない
ようにすると構造が複雑化み易い欠点があった。

本案はその欠点を除去すると共に該欠点除去により新た
な問題をも解決して、使い易く、液洩れも生じ難いトリ
ガ一式噴霧器としたものである。

以下第１図が示す第１実施例について説明すると、１は
液体収納用の容器体であり、該容器体口部に噴霧器本体
が装着させである。

噴霧器本体は、保持筒２と、該保持筒内に装着されたプ
ランジャポンプ３と、上記保持筒上部に基筒部１５を嵌
合させ、該基筒部上端からほぼ水平に前方へ上筒部１６
を突出させた射出管１３と、上記保持筒から突出させた
支持杆先端に基端を枢着させて、その揺動により射出管
を上下動させるようにしたクランクレバー２０とからな
る。

保持筒２はその下半部を容器体１０部外面に着脱自在に
螺合させており、その筒部中間部に付設させた内向きフ
ランジの内周縁からは、上部内径を小径化させた内筒２
ａを起立させている。

該保持筒の一部外面からは、上端部にピン孔２ｃ、２Ｃ
を有する一対の支持杆２ｂ、２ｂを平行の斜上外方へ突
出させている。

上記保持筒内には吸込み弁１１と吐出弁１０とを有する
プランジャポンプ３が装着させである。

該プランジャポンプは、小径シリンダを管状プランジャ
と大径シリンダとで形成させである。

小径シリンダ４は、該シリンダ上端に付設させた外向き
フランジ４ａを保持筒下半の奥部内に嵌着させて該小径
シリンダを容器体内に垂下させている。

外向きフランジはバッキング４ｂを介して容器体内液体
に接する。

シリンダ底部に吸込み弁１１が形成させてあり、該吸込
み弁を通って小径シリンダ内に容器体内液体を吸上げる
ための吸上げパイプ１２が小径シリンダ底部から垂設さ
せである。

小径シリンダ内には管状プランジャ５の下部が挿入させ
てあり、該プランジャ上部は、既述保持筒の内筒２ａ内
へ上下動可能に嵌合された大径シリンダ７内に挿入させ
ている。

管状プランジャ上端面からは吐出弁体６が長く上方へ突
出させてあり、該弁体は大径シリンダ頂壁７ｂに穿設さ
れた吐出弁孔７ａを開閉するよう形成されていて、これ
等弁体、弁孔が吐出弁１０を形成する。

大径シリンダは、頂壁７ｂ周縁から垂設させた吐出弁付
き筒部７ｃ下端に外向きフランジ状壁７ｄを付設させ、
該フランジ扶壁周縁から大径シリンダ壁７ｅを垂設させ
ている。

該大径シリンダ壁の下端部外周に突条が周設させてあっ
て、該突条と既述内筒２ａの小径部下面との係合で、大
径シリンダの上方抜出しが防止させである。

管状プランジャ５はシリンダ内に設けられたスプリング
８により上方へ付勢させてあり、又管状プランジャの下
方と上方両端部外面は大小ピストン部５ａ、５ｂに形成
させてあって、大径シリンダが押下げられて両シリンダ
内が高圧化すると、上記両ピストン部の径差により、大
径シリンダに対して管状プランジャが下降腰吐出弁１０
が開いて両シリンダ内液体が吐出され、又大径シリンダ
上昇の際は吐出弁が閉じ、吸込み弁１１が開いて大小両
シリンダ内に容器体内液体が吸上げられるよう設けてい
る。

射出管１３は、基筒部１５上端からほぼ水平に前方へ上
筒部１６を突出させている。

該上筒部内にはほぼ全長にわたって芯材１７が嵌合させ
てあり、該芯材外面と噴出筒部内壁面との間にそのいず
れかに溝を設けることで流路１８を部方向に沿つて設け
ている。

上筒部先端面にはノズル孔１４が穿設させてあり、上記
流路の終端をノズル孔に連通させである。

基筒部１５は図示のように二重筒状に形成させてもよい
。

内筒１５ａは上筒部に連続させて形成させてあり、外筒
１５ｂはその内筒との間に適宜間隙をおいて垂設させて
いる。

内筒１５ａ内には既述吐出弁付き筒部７ｃを深く嵌合さ
せ、その吐出弁の弁孔７ａと流路始端部とが近接して連
通ずるよう設ける。

又外筒１５ｂはその下端部を保持筒２の上部と内筒２ａ
との間に嵌合させている。

上記各部材とは別に三叉状部分２１を有するクランクレ
バー２０を設ける。

その前半部は引金部、即ちトリガ一部２２とするもので
あり、二叉状部分内へ射出管の基部上方を挿通させた状
態で基端を保持筒から突出させた支持杆上端とピン２３
で枢着させる。

又ピン２４．２４で射出筒と二叉状部分との接合部分と
を枢着させる。

トリガ一部２２は射出管から斜下外方へ垂設された状態
として、該トリガ一部を容器体側へ引寄せるとピン２３
を支点としてクランクレバーが回動され、するとピン２
４．２４によって射出管が下方へ押下げられるよう設け
ておく。

上記構成において、トリガ一部を操作すると射出筒１３
が上下動してプランジャポンプ３が作動し、容器体内液
体はポンプ内に吸込まれ、又吸込まれた液体は吐出弁？
ａ、流路１８、ノズル孔１４を通って噴霧される。

第２図は主として管状プランジャ５の構造を簡略化させ
たもので、Ｏリング２５，２６，２６によって大小ピス
トン部を形成させている。

又該実施例の場合、大径シリンダを射出管基筒部の内筒
で形成させ、該内筒上端に頂壁を設けて該頂壁中心に吐
出弁７ａを穿設させている。

該第２図の場合の噴霧操作も、第１図の場合と同様に行
う。

本案は上記構成とするもので、プランジャポンプを垂直
に形成させると共に噴霧器本体の側外方へは支持杆２ｂ
、２ｂを突出させてその上端へクランクレバーの基端を
枢着させ、かつクランクレバー基部の二叉状部分内に噴
霧器本体の一部を位置させた状態でその三叉状部分と噴
霧本体の一部両側とを枢着させ、クランクレバーの他学
部たるトリガ一部を斜下方へ垂設させたから、トリガ一
部２２の前後運動によってプランジャを上下運動させ噴
霧させることが可能となり、よってプランジャ操作の簡
便性を保持出来ると共に従来のトリガ一式噴霧器のよう
にプランジャないしピストンポンプを射出管内において
水平にする必要がなく、このようにしてプランジャ等ポ
ンプを水平とした場合に生じ易い液洩れを防ぐことが可
能であり、又上筒部のほぼ全長にわたって芯材１７を嵌
合させて、該芯材外面と上筒部１６の内壁面との間にノ
ズル孔１４と連通する流路１８を形成させ、保持筒内に
装着させたプランジャポンプの吐出弁孔を射出管基部の
上端部内に位置させて、上記流路の基端を吐出弁孔上縁
に近接させたから、射出管特に上筒部の筒孔とは無関係
に吐出弁孔からノズル孔までの吐出路を細く形成させる
ことが出来、よって吐出弁孔から墳出された液体噴出圧
力の低下が少く、又液体噴出後に射出管内に残る液体量
を極めて小量とすることが出来るから噴霧器転倒時にお
けるノズル孔１４からの液洩れも極めて少くすることが
出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案噴霧器の縦断面図、第２図は別実施例で示
すその噴霧器の縦断面図である。 １・・・・・・容器体、２・・・・・・保持筒、１３・
・・・・・射出！、２０−−−−−−クランクレバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液体収納用の容器体１０部へ、保持筒２を着脱自在に、
   又該保持筒上部には逆り字状に形成された射出管１３基
   部をそれぞれ装着させ、該射出管の上下動によって内装
   された吸込み弁１１および吐出弁１０付きのプランジャ
   ポンプ３が作動して上記容器体から液体を吸上げ、射出
   管基部の上端からほぼ水平に前方へ突出形成された射出
   管上筒部の先端のノズル孔１４から噴霧するよう設けた
   噴霧器において、上記プランジャポンプを上記保持筒内
   に垂直に形成させると共に、保持筒の一部外面から射出
   管基部の側外方へ支持杆２ｂを突出させ、該支持杆先端
   へは別に設けたクランクレバーの基端を、該レバーの二
   叉状部内へ射出管一部を挿通させた状態に、かつ該レバ
   ーの前半部たるトリガ一部が射出管上部の前半下方にお
   いて斜下外方へ垂下する状態に枢着させ、該クランクレ
   バーの一部と射出管一部とを係合させてトリガ一部の揺
   動で射出管を介してプランジャの上下運動が可能となし
   、更に上記射出管上部内に芯材１７を嵌合させて、射出
   管上部の内壁面と芯材外面との間にノズル孔と連通ずる
   流路１８を形成させると共に、上記吐出弁孔７ａを射出
   管基部の上端部内に位置させ、上記流路の始端を吐出弁
   孔上縁に近接させたことを特徴とするトリガ一式噴霧器
   。