JPS6026341Y2 - ガスレンジ用フ−ドファン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガスレンジの上部（通常８０ｃｍの上部）に
設置して煙りや臭気等を吸込むと共にこれをダクト等を
介して屋外に排出するためのフードファンに関するもの
である。

従来の、この種のフードファンは、その下部に形成され
たフード部のみを介して煙りや臭気等が吸込まれる式の
ものであった。

しかし、この従来式のものにおいては、調理に際して大
量に煙り等が発生した場合は、これが完全に吸込まれな
いで、フード部の外周を沿い上昇して天井に滞留し、又
この状態が長時間に亘ると、だんだんと密度が増して不
快な状態となり、且つ天井は勿論のこと壁の上部、吊戸
棚が汚染されることがあった。

本考案は叙上の点に着目して威されたもので、その目的
は、フードファンケース本体に着脱自在に取付けられる
前面板の上部に吸気口を穿ち、この吸気口の背部におい
てケース本体に設けられた小室と吸排気チャンバーとを
連絡する吸気ダクトを着脱自在に設け、この吸気ダクト
内にフードファンケース本体の外部より操作できるダン
パーを設けたことにより、通常の場合はダンパーを閉じ
た状態で使用し、必要に応じダンパーを開くことにより
、上部の吸気口からも吸込むことができるガスレンジ用
フードファンを提供するに当り、前記吸気ダクトを着脱
自在にして、戸外へ開口する排気ダクトの接続作業を容
易にすることにある。

次に、上記の目的を達威し得る本考案の一実施例を図面
について詳細に説明する。

第１図において、ａはフードファンケース本体、ａ工は
フードファンケース本体ａの下部に形成されたフード部
、１はフード部ａ１内の上部に設けられたフィルターで
含有油分を除去しうるものが使用され、２はフィルター
１の上部に設けられた吸排気チャンバー、３はこのチャ
ンバー２内に設置されるファンケース３ａを有するファ
ンを示し、このファン３は図示しないがフードファンケ
ース本体ａ内に組込まれた電動機で回転されるように構
成されている。

またファン３はフード部ａ１よりフィルター１を介して
気体を吸込む（実線矢印）と共に後述する吸気ダクト４
からも気体を吸込み（点線矢印）、これ等を排気ダクト
５内に吐出し得るように構成されている。

而して、排気ダクト５は、第２図に示すように吸排気チ
ャンバー２の上面−側方に穿たれた開口部を覆うように
取付けられ、その上部に開口された排気口５ａにケース
本体ａを貫通して戸外へ開口する他のダクト５ｂ（第３
図）の一端が接続されるものである。

６は上部に数多の吸気口６ａを有する前面板で、フード
ファンケース本体ａの前部に着脱自在に取付けられてい
る。

即ち第１図に示すように、前面板６の下部に引掛部６ｂ
が形成され、この引掛部６ｂがフードファンケース本体
ａに設けられた突板７に引掛けられると共に上部がねじ
８で後述する小室９の形成枠９ａに固定されるように構
成されている。

吸気口６ａの背部にはケース本体ａに小室９が形成され
、この小室９の形成枠９ａに穿たれた開口９ｂと前記吸
排気チャンバー２が吸気ダクト４で連絡されている。

即ち、この吸気ダクト４は第３図に示すように、前記排
気ダクト５の前方において前記小室９の開口９ｂと前記
吸排気チャンバー２の上面はぼ中央部に穿たれた開口２
ａとを連絡するような位置にあり、上部フランジ４ａに
バッキング４ｂを介して前記小室９の形成枠９ａにねじ
止めされると共に、下部フランジ４Ｃを吸排気チャツバ
−２にねじ止めされ、必要に応じて取外し自在になって
いる。

吸気ダクト４内にはダンパー１０が設けられ、フードフ
ァンケース本体ａの外部より操作出来るようになってい
る。

即ち、フードファンケース本体ａの下方より外部に突出
する嫡子１１ａを有する回動板１１の基部が軸１２によ
りフードファンケース本体ａに枢着されると共にその回
動板１１の先端部にロッド１３の一端が連結され、また
ダンパー１０の基部が作動板１４の回動軸１４ａに固着
されると共に、その作動板１４の一端にロッド１３が連
結されている。

なお、１３ａはターンバックル等のロッド１３の伸縮調
節具である。

叙上の構成に於て、これをガスレンジの上部（約８０ｃ
ｍの上部）に設置すると共に排気ダクト５の排気口５ａ
に戸外へ開口される他のダクト５ｂを連結して使用する
。

そして嫡子１１ａを摘んで矢印の方向に押すことにより
回動板１１は軸１２を支点として右方に回動し、ロッド
１３が押上げられて作動板１４を介してダンパー１０が
実線位より鎖線位に回動して吸気タクト４が閉鎖される
。

また嫡子１１ａを前記と逆方向に引くことによりダンパ
ー１０は開かれる。

従ってダンパー１０が開いた状態に於てはフード部１ａ
よりは勿論、吸気口６ａよりも吸気し、フード部１ａ及
び小室９、ダクト４、チャンバー２、排気ダクト５を介
して戸外へのタクト５ｂに排出され、又ダンパー１０が
閉じられた状態に於てはフード部ａ１のみから吸気する
ものである。

なお、前面板６の吸気口６ａはフードファンケース本体
ａの左右側板に設けても、或いは左右側板と前面板６の
両方に設けてもよい。

以上のように、本考案は下部に吸気用フード部を有する
フードファンケース本体に着脱自在に取付けられる前面
板の上部に吸気口を穿ち、この吸気口と吸排気チャンバ
ーとを連絡する吸気ダクトを着脱自在に取付けであるの
で、このフート“ファンケースをガスレンジの上部に設
置し、排気ダクトの排気口に戸外へ開口する他のダクト
を接続する作業に当っては、ケース本体に着脱自在に取
付けられている前面板を取外し、また排気ダクトの前方
においてこれまた着脱自在に取付けられている吸気ダク
トを取外せば、排気タクト及びその排気口の前面には何
んらの障害物もなくすことができるので、作業員が容易
にダクトの接続箇所に入ることができ、排気口と戸外へ
開口する他のダクトとの接続を円滑にかつ確実に施工す
ることができ、作業能率の向上に極めて有効なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るガスレンジ用フードファンの一実
施例を示す縦断側面図、第２図は前面板を除いた要部（
吸気ダクトを取外した状態）を示す斜視図、第３図は同
じく要部（吸気ダク・トを取付け、かつ他のダクトを接
続した状態）を示す斜゛視図である。 ａ・・・・・・フードファンケース本体、ａｌ・・・・
・・フート部、２・・・・・・吸排気チャンバー ４・
・・・・・吸気ダクト、４ａ、４ｃ・・・・・・フラン
ジ、４ｂ・・・・・・バッキング、５・・・・・・排気
ダクト、５ａ・・・・・・排気口、５ｂ・・・・・・ダ
クト、６・・・・・・前面板、６ａ・・・・・・吸気口
、９・・・・・・小室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部に吸気用フード部を有するフードファンケース本体
   に着脱自在に取付けられた前面板の上部に吸気口を穿ち
   、該吸気口の背部においてケース本体に設けられた小室
   と吸排気チャンバー前面上部のほぼ中央部とを連絡する
   吸気ダクトを着脱自在に取付け、該吸気ダクトの後方に
   おいて前記吸排気チャンバーの上面−側方に排気ダクト
   を設け、該排気ダクトの上部に戸外へ開口する他のダク
   トを接続する排気口を形成してなるガスレンジ用フード
   ファン。