JPS60263312A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPS60263312A JPS60263312A JP11878084A JP11878084A JPS60263312A JP S60263312 A JPS60263312 A JP S60263312A JP 11878084 A JP11878084 A JP 11878084A JP 11878084 A JP11878084 A JP 11878084A JP S60263312 A JPS60263312 A JP S60263312A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coat layer
- lubricant
- back coat
- thin film
- ferromagnetic thin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Lubricants (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
この発明は強磁性金属薄膜層を記録層とする磁気記録媒
体に関し、さらに詳しくは表面に強磁性金属薄膜層を有
する基体の裏面にバンクコートNを設けた磁気記録媒体
に関する。
体に関し、さらに詳しくは表面に強磁性金属薄膜層を有
する基体の裏面にバンクコートNを設けた磁気記録媒体
に関する。
強磁性金属薄膜層を記録層とする磁気記録媒体は、通常
、金属もしくはそれらの合金などを真空蒸着等によって
基体上に被着してつくられ、高密度記録に適した特性を
有するが、反面磁気ヘッド、ガイド部材等との摩擦係数
が大きくて摩耗や損傷を受け易く、充分に良好な走行安
定性が得られない。また、空気中で徐々に酸化を受けて
最大磁束密度などの磁気特性が劣化するなどの難点があ
る。
、金属もしくはそれらの合金などを真空蒸着等によって
基体上に被着してつくられ、高密度記録に適した特性を
有するが、反面磁気ヘッド、ガイド部材等との摩擦係数
が大きくて摩耗や損傷を受け易く、充分に良好な走行安
定性が得られない。また、空気中で徐々に酸化を受けて
最大磁束密度などの磁気特性が劣化するなどの難点があ
る。
このため、従来から、強磁性金属薄1!ii層」−に潤
滑剤を塗布するなどして耐久性および耐食性を改善する
(特開昭5(1−75001号)ことが行われており、
また基体の摩擦係数を小さくして走行安定性を改善する
目的で、表面に強磁性金属薄膜層を有する基体の裏面に
結合剤樹脂を充填剤とともに塗着するなどしてバックコ
ート層を設ける(特開昭57−189336号)ことが
行われている。
滑剤を塗布するなどして耐久性および耐食性を改善する
(特開昭5(1−75001号)ことが行われており、
また基体の摩擦係数を小さくして走行安定性を改善する
目的で、表面に強磁性金属薄膜層を有する基体の裏面に
結合剤樹脂を充填剤とともに塗着するなどしてバックコ
ート層を設ける(特開昭57−189336号)ことが
行われている。
ところが、強磁性金属薄膜層上に潤滑剤を塗布する方法
では、当初は摩擦係数を低減することができて耐久性お
よび耐食性を改善することができるものの、この効果を
持続することができず走行を繰り返していると効果が急
激に減してしまう。
では、当初は摩擦係数を低減することができて耐久性お
よび耐食性を改善することができるものの、この効果を
持続することができず走行を繰り返していると効果が急
激に減してしまう。
また、結合剤樹脂を充填剤とともに基体の裏面に塗布す
る方法では、基体の裏面に適度な粗面が形成されて摩擦
係数も小さくなるものの、未だ摩擦係数を充分に低減す
ることはできず、走行安定性を未だ充分に改善すること
ができない。
る方法では、基体の裏面に適度な粗面が形成されて摩擦
係数も小さくなるものの、未だ摩擦係数を充分に低減す
ることはできず、走行安定性を未だ充分に改善すること
ができない。
この発明は、かかる現状に鑑み、耐久性、耐食性および
走行安定性を充分に改善し、しかもこの効果を永続的に
持続させることを目的としてなされたもので、表面に強
磁性金属薄膜層を有する基体の裏面に空隙率が10〜4
0%のバックコート層を設け、このバックコート層の空
隙の中に潤滑剤を含ませることによって所期の目的を達
成したものである。
走行安定性を充分に改善し、しかもこの効果を永続的に
持続させることを目的としてなされたもので、表面に強
磁性金属薄膜層を有する基体の裏面に空隙率が10〜4
0%のバックコート層を設け、このバックコート層の空
隙の中に潤滑剤を含ませることによって所期の目的を達
成したものである。
この発明は、表面に強磁性金属薄膜層を有する基体の裏
面に、塗膜の空隙率が10〜40%のバックコート層を
設け、この空隙の中に潤滑剤を含ませた磁気記録媒体に
係るものであり、基体の裏面に設けたバックコート層の
空隙率を10〜40%にするとともに、この空隙の中に
潤滑剤を含ませているため、大量の潤滑剤がハックコー
ト層中に良好に保持され、基体裏面の摩擦係数が常に小
さく保持されるとともに、捲回して保管される磁気テー
プ等にあっては、このバンクコート層と接する強磁性金
属薄膜層の表面に永続的に潤滑剤が供給される。従って
、強磁性金属薄膜層の摩擦係数も常に小さく保持され、
耐久性、耐食性が充分かつ永続的に改善されるとともに
走行安定性も充分かつ永続的に改善される。
面に、塗膜の空隙率が10〜40%のバックコート層を
設け、この空隙の中に潤滑剤を含ませた磁気記録媒体に
係るものであり、基体の裏面に設けたバックコート層の
空隙率を10〜40%にするとともに、この空隙の中に
潤滑剤を含ませているため、大量の潤滑剤がハックコー
ト層中に良好に保持され、基体裏面の摩擦係数が常に小
さく保持されるとともに、捲回して保管される磁気テー
プ等にあっては、このバンクコート層と接する強磁性金
属薄膜層の表面に永続的に潤滑剤が供給される。従って
、強磁性金属薄膜層の摩擦係数も常に小さく保持され、
耐久性、耐食性が充分かつ永続的に改善されるとともに
走行安定性も充分かつ永続的に改善される。
基体の裏面に形成されるバックコート層の空隙率は、1
0〜40%の範囲内であることが好ましく、空隙率が1
0%より少な(では、空隙内に潤滑剤を充分に保持して
永続的に強磁性金属薄膜層の表面に供給゛することがで
きず、40%より多くなるとバックコート層が走行中に
削られて粉落ちが生じるおそれがあるため好ましくない
。このような空隙率が10〜40%のバンクコート層は
、粒子径が0.01〜5μの嵩密度が異なる充填剤を結
合剤樹脂および有機溶剤等とともに、表面に強磁性金属
薄膜層を有する基体の裏面に塗布、乾燥することによっ
て形成され、粒子径が0.01〜5μの嵩密度が異なる
充填剤の混合割合および結合剤樹脂に対する配合比率等
によって、空隙率が調節される。
0〜40%の範囲内であることが好ましく、空隙率が1
0%より少な(では、空隙内に潤滑剤を充分に保持して
永続的に強磁性金属薄膜層の表面に供給゛することがで
きず、40%より多くなるとバックコート層が走行中に
削られて粉落ちが生じるおそれがあるため好ましくない
。このような空隙率が10〜40%のバンクコート層は
、粒子径が0.01〜5μの嵩密度が異なる充填剤を結
合剤樹脂および有機溶剤等とともに、表面に強磁性金属
薄膜層を有する基体の裏面に塗布、乾燥することによっ
て形成され、粒子径が0.01〜5μの嵩密度が異なる
充填剤の混合割合および結合剤樹脂に対する配合比率等
によって、空隙率が調節される。
ここで使用される充填剤としては、CaCO3粉末、M
gO粉末、13acO3粉末、13asO4粉末、Zn
O粉末、CuO粉末、MoS2粉末、WS2粉末、カー
ボンブランク粉末等の粒子径が0.01〜5μの範囲内
にあるものが好適なものとして使用され、嵩密度の異な
るものが種々混合されて使用される。これら充填剤の粒
子径はo、oiμより小さいものでは、バックコート層
の空隙率を好適な範囲内に調節することができず、5μ
より大きいものを使用すると、バックコート層の表面平
滑性が悪くなり、これが強磁性金属薄膜層にも影響し、
特性上好ましくない。
gO粉末、13acO3粉末、13asO4粉末、Zn
O粉末、CuO粉末、MoS2粉末、WS2粉末、カー
ボンブランク粉末等の粒子径が0.01〜5μの範囲内
にあるものが好適なものとして使用され、嵩密度の異な
るものが種々混合されて使用される。これら充填剤の粒
子径はo、oiμより小さいものでは、バックコート層
の空隙率を好適な範囲内に調節することができず、5μ
より大きいものを使用すると、バックコート層の表面平
滑性が悪くなり、これが強磁性金属薄膜層にも影響し、
特性上好ましくない。
また、バックコート層に使用される結合剤樹脂としては
、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニリデン
系共重合体、繊維素系樹脂、ポリビニルアセタール系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキ
シ系樹脂など、従来から使用されているものがいずれも
好ましく使用される。
、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニリデン
系共重合体、繊維素系樹脂、ポリビニルアセタール系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキ
シ系樹脂など、従来から使用されているものがいずれも
好ましく使用される。
このような空隙率が10〜40%のハックコート層の空
隙内に含有させる潤滑剤としては、脂肪酸、脂肪酸エス
テル、脂肪族アルコール等の脂肪族系潤滑剤、炭化水素
系潤滑剤、シリコーン系潤滑剤、フッ素系潤滑剤などの
従来から使用されているものが、いずれも好適なものと
して使用できるが、特に強磁性金属薄膜層との親和性に
富んだ官能基、例えば、−COOHl−PO(OH)2
等を有するものは、強磁性金属薄膜層上への転移性が良
好で耐久性および耐食性を一段と向上することができる
ため、より好ましく使用される。このような潤滑剤をバ
ックコート層の空隙内に含有させるには、これらの潤滑
剤を適当な有機溶剤に溶解し、溶解によって得られた溶
液をバンクコート層上に塗布または噴霧するか、あるい
は溶液中にバンクコート層を浸漬するなどの方法で行わ
れる。含有量は、ヘキサン抽出法において10〜80m
g/nfの範囲内であることが好ましく、10mg/d
より少ないと、強磁性金属薄膜層上への転移量が少なく
、初期の摩擦係数は低減されるものの、走行回数ととも
にその効果がなくなり、持続的な効果が得られない。ま
た80mg/%より多くなると、強磁性金属薄膜層上へ
の転移量が多くなりすぎてハリツキ現象を起こすおそれ
があるため好ましくない。
隙内に含有させる潤滑剤としては、脂肪酸、脂肪酸エス
テル、脂肪族アルコール等の脂肪族系潤滑剤、炭化水素
系潤滑剤、シリコーン系潤滑剤、フッ素系潤滑剤などの
従来から使用されているものが、いずれも好適なものと
して使用できるが、特に強磁性金属薄膜層との親和性に
富んだ官能基、例えば、−COOHl−PO(OH)2
等を有するものは、強磁性金属薄膜層上への転移性が良
好で耐久性および耐食性を一段と向上することができる
ため、より好ましく使用される。このような潤滑剤をバ
ックコート層の空隙内に含有させるには、これらの潤滑
剤を適当な有機溶剤に溶解し、溶解によって得られた溶
液をバンクコート層上に塗布または噴霧するか、あるい
は溶液中にバンクコート層を浸漬するなどの方法で行わ
れる。含有量は、ヘキサン抽出法において10〜80m
g/nfの範囲内であることが好ましく、10mg/d
より少ないと、強磁性金属薄膜層上への転移量が少なく
、初期の摩擦係数は低減されるものの、走行回数ととも
にその効果がなくなり、持続的な効果が得られない。ま
た80mg/%より多くなると、強磁性金属薄膜層上へ
の転移量が多くなりすぎてハリツキ現象を起こすおそれ
があるため好ましくない。
このような空隙率が10〜40%で空隙中に潤滑剤を含
有させたバックコート層の厚みは、0.5μより薄いと
所期の効果が得られず、0.5μ以上の実用上の厚みを
選択するのが好ましい。
有させたバックコート層の厚みは、0.5μより薄いと
所期の効果が得られず、0.5μ以上の実用上の厚みを
選択するのが好ましい。
基体表面の強磁性金属薄膜層の形成は、強磁性材を真空
蒸着、イオンブレーティング、スパッタリング等の手段
によって基体表面に被着することによって行われ、強磁
性材としては、C0% Fe、、Ni、Co−Ni合金
、Co−Cr合金、Co−P合金、Co−N1−P合金
など一般に使用される強磁性材がいずれも使用される。
蒸着、イオンブレーティング、スパッタリング等の手段
によって基体表面に被着することによって行われ、強磁
性材としては、C0% Fe、、Ni、Co−Ni合金
、Co−Cr合金、Co−P合金、Co−N1−P合金
など一般に使用される強磁性材がいずれも使用される。
また、基体としては、ポリエステル、ポリイミド、ポリ
アミ2 ド、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ
エチレン等一般に使用されている高分子成形物からなる
プラスチックフィルム、および銅などの非磁性金属から
なる金属フィルム等が使用される。
アミ2 ド、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ
エチレン等一般に使用されている高分子成形物からなる
プラスチックフィルム、および銅などの非磁性金属から
なる金属フィルム等が使用される。
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1
厚さ12μのポリエステルフィルムを真空蒸着装置に装
填し、酸素ガス圧5X10−5トールの残留ガス圧の下
でコバルトを加熱蒸発させてポリエステルフィルム表面
に厚さ0.1μのコバルトからなる強磁性金属薄膜層を
形成した。次いで、このコバルトからなる強磁性金属薄
膜層が形成されたポリエステルフィルムの裏面に下記の
組成からなるバックコート層塗料を、乾燥厚が1.5μ
となるように塗布、乾燥してバックコート層を形成した
。このバンクコート層をデカリン溶液中に浸漬し、浸漬
前後の重量変化とデカリンの比重(0,9g/ cJ
)よりバックコート層の空隙率を測定した結果、空隙率
は30%であった。次に、バンクコート層上にミリスチ
ン酸の3%メチルイソブチルケトン溶液を塗布、乾燥し
、しかる後、これを所定の巾に裁断して磁気テープをつ
くった。
填し、酸素ガス圧5X10−5トールの残留ガス圧の下
でコバルトを加熱蒸発させてポリエステルフィルム表面
に厚さ0.1μのコバルトからなる強磁性金属薄膜層を
形成した。次いで、このコバルトからなる強磁性金属薄
膜層が形成されたポリエステルフィルムの裏面に下記の
組成からなるバックコート層塗料を、乾燥厚が1.5μ
となるように塗布、乾燥してバックコート層を形成した
。このバンクコート層をデカリン溶液中に浸漬し、浸漬
前後の重量変化とデカリンの比重(0,9g/ cJ
)よりバックコート層の空隙率を測定した結果、空隙率
は30%であった。次に、バンクコート層上にミリスチ
ン酸の3%メチルイソブチルケトン溶液を塗布、乾燥し
、しかる後、これを所定の巾に裁断して磁気テープをつ
くった。
バックコート層塗料
13asO4粉末(粒子径0.05u、10重量部嵩密
度1.3g/cdl) N3−’500(旭カーボン社製 1.5〃カーボンブ
ランク、粒子径 0.04 p、嵩密度0.036 g/ci)ニトロセ
ルロースH1/2 (旭 2.5〃化成社製、ニトロセ
ルロース) バンデソクスT−5250(大 2.8μ日本インキ化
学工業社製、ウ レタンエラストマー) コロネートしく日本ポリウレタ o、9〃ノン業社製、
三官能性低分子 量イソシアネート化合物) シクロへキサノン 20.5 〃 トルエン 20.5 〃 実施例2 実施例1におけるバックコート層塗料の組成に0 おいて、BaSO4粉末とHS −500との合計使用
量を12.4重量部(これらの充填剤とニトロセルロー
スH1/2とバンデソクスT−5250との合計量に対
して70重量%)とし、BaSO4粉末とN3−500
の使用割合を種々に変えた以外は実施例1と同様にして
多数の磁気テープをつく った。
度1.3g/cdl) N3−’500(旭カーボン社製 1.5〃カーボンブ
ランク、粒子径 0.04 p、嵩密度0.036 g/ci)ニトロセ
ルロースH1/2 (旭 2.5〃化成社製、ニトロセ
ルロース) バンデソクスT−5250(大 2.8μ日本インキ化
学工業社製、ウ レタンエラストマー) コロネートしく日本ポリウレタ o、9〃ノン業社製、
三官能性低分子 量イソシアネート化合物) シクロへキサノン 20.5 〃 トルエン 20.5 〃 実施例2 実施例1におけるバックコート層塗料の組成に0 おいて、BaSO4粉末とHS −500との合計使用
量を12.4重量部(これらの充填剤とニトロセルロー
スH1/2とバンデソクスT−5250との合計量に対
して70重量%)とし、BaSO4粉末とN3−500
の使用割合を種々に変えた以外は実施例1と同様にして
多数の磁気テープをつく った。
実施例3
実施例1におけるバックコート層塗料の組成において、
BaSO4粉末とN3−500との合計使用量を9.8
重量部(これらの充填剤とニトロセルロースH1/2と
バンデソクスT−5250との合計量に対して65重量
%)とし、Ba5o4粉末とMS−500の使用割合を
種々に変えた以外は実施例1と同様にして多数の磁気テ
ープをつくった。
BaSO4粉末とN3−500との合計使用量を9.8
重量部(これらの充填剤とニトロセルロースH1/2と
バンデソクスT−5250との合計量に対して65重量
%)とし、Ba5o4粉末とMS−500の使用割合を
種々に変えた以外は実施例1と同様にして多数の磁気テ
ープをつくった。
実施例4
実施例1におけるバックコート層塗料の組成において、
Ba5O4粉末とN3−500との合計使用量を8.0
重量部(これらの充填剤とニトロセ11 ルロースH1/2とパンデックスT−5250との合計
量に対して60重量%)とし、Ba5O4粉末とHS
−500の使用割合を種々に変えた以外は実施例1と同
様にして多数の磁気テープをつく った。
Ba5O4粉末とN3−500との合計使用量を8.0
重量部(これらの充填剤とニトロセ11 ルロースH1/2とパンデックスT−5250との合計
量に対して60重量%)とし、Ba5O4粉末とHS
−500の使用割合を種々に変えた以外は実施例1と同
様にして多数の磁気テープをつく った。
実施例5
実施例1において、ハックコート層上に塗布する潤滑剤
溶液を、ミリスチン酸の3%メチルイソブチルケトン溶
液から、クライトソクス157FS(デュポン社製、パ
ーフルオロポリエーテル)の3%フロリナート(スリー
エム社製、フッ素系溶剤)溶液に変更した以外は実施例
1と同様にして磁気テープをつくった。
溶液を、ミリスチン酸の3%メチルイソブチルケトン溶
液から、クライトソクス157FS(デュポン社製、パ
ーフルオロポリエーテル)の3%フロリナート(スリー
エム社製、フッ素系溶剤)溶液に変更した以外は実施例
1と同様にして磁気テープをつくった。
実施例6
実施例1において、バンクコート層上に塗布する潤滑剤
溶液を、ミリスチン酸の3%メチルイソブチルケトン溶
液から、ステアリルアミンの3%メチルイソブチルケト
ン溶液に変更した以外は実施例1と同様にして磁気テー
プをつくった。
溶液を、ミリスチン酸の3%メチルイソブチルケトン溶
液から、ステアリルアミンの3%メチルイソブチルケト
ン溶液に変更した以外は実施例1と同様にして磁気テー
プをつくった。
実施例7
実施例1において、バックコート層上に塗布する潤滑剤
溶液を、ミリスチン酸の3%メチルイソブチルケトン溶
液から、2−エチルへキシルステアレートの3%メチル
エチルケトン溶液に変更した以外は実施例1と同様にし
て磁気テープをつくった。
溶液を、ミリスチン酸の3%メチルイソブチルケトン溶
液から、2−エチルへキシルステアレートの3%メチル
エチルケトン溶液に変更した以外は実施例1と同様にし
て磁気テープをつくった。
実施例8
実施例1におけるバックコート層塗料の組成において、
BaSO4粉末に代えて、CaCO3粉末(粒子径0.
1μ、嵩密度1.3g/cJ)を同量使用した以外は実
施例1と同様にして磁気テープをつくった。このときの
バックコート層の空隙率は34%であった。
BaSO4粉末に代えて、CaCO3粉末(粒子径0.
1μ、嵩密度1.3g/cJ)を同量使用した以外は実
施例1と同様にして磁気テープをつくった。このときの
バックコート層の空隙率は34%であった。
実施例9
実施例1におけるバックコート層塗料の組成において、
BaSO4粉末の使用量を10重量部から10.9重量
部に変更し、H3−500の使用量を1.5重量部から
0.6重量部に変更した以外は実施例Iと同様にして磁
気テープをつくった。このときのバックコート層の空隙
率は10%であった。
BaSO4粉末の使用量を10重量部から10.9重量
部に変更し、H3−500の使用量を1.5重量部から
0.6重量部に変更した以外は実施例Iと同様にして磁
気テープをつくった。このときのバックコート層の空隙
率は10%であった。
3
実施例10
実施例1におけるバックコート層塗料の組成において、
BaSO4粉末の使用量を10重量部から12.5重量
部に変更した以外は実施例1と同様にして磁気テープを
つくった。このときのバンクコート層の空隙率は40%
であった。
BaSO4粉末の使用量を10重量部から12.5重量
部に変更した以外は実施例1と同様にして磁気テープを
つくった。このときのバンクコート層の空隙率は40%
であった。
比較例1
実施例1におけるバックコート層塗料の組成において、
H3−500を省いた以外は実施例1と同様にして磁気
テープをつくった。このときのバンクコート層の空隙率
は7%であった。
H3−500を省いた以外は実施例1と同様にして磁気
テープをつくった。このときのバンクコート層の空隙率
は7%であった。
比較例2
実施例1におけるバックコート層塗料の組成において、
13asO4粉末の使用量を10重量部から12.5重
量部に変更し、H3−500の使用量を1.5重量部か
ら2.0重量部に変更した以外は実施例1と同様にして
磁気テープをつくった。このときのバンクコート層の空
隙率は46%であった。
13asO4粉末の使用量を10重量部から12.5重
量部に変更し、H3−500の使用量を1.5重量部か
ら2.0重量部に変更した以外は実施例1と同様にして
磁気テープをつくった。このときのバンクコート層の空
隙率は46%であった。
比較例3
実施例1において、バンクコート層上へのミリ4
スチン酸溶液の塗布を省いた以外は、実施例1と同様に
して磁気テープをつくった。
して磁気テープをつくった。
比較例4
実施例1においてバックコート層の形成を省き、ミリス
チン酸の0.1%メチルイソブチルケトン溶液を強磁性
金属薄膜層上に塗布、乾燥して厚さ0.02μのミリス
チン酸からなるトップコート層を形成した以外は実施例
1と同様にして磁気テープをつくった。
チン酸の0.1%メチルイソブチルケトン溶液を強磁性
金属薄膜層上に塗布、乾燥して厚さ0.02μのミリス
チン酸からなるトップコート層を形成した以外は実施例
1と同様にして磁気テープをつくった。
比較例5
実施例1において、バックコート層の形成およびバンク
コート層上へのミリスチン酸溶液の塗布を省いた以外は
、実施例1と同様にして磁気テープをつくった。
コート層上へのミリスチン酸溶液の塗布を省いた以外は
、実施例1と同様にして磁気テープをつくった。
実施例2ないし4で得られた多数の磁気テープニツイテ
、H3−500とBaSO4との使用割合とバックコー
ト層の空隙率との関係を調べた。
、H3−500とBaSO4との使用割合とバックコー
ト層の空隙率との関係を調べた。
第1図はその結果をグラフで表したもので、それぞれグ
ラフAは実施例2で得られた磁気テープ、グラフBは実
施例3で得られた磁気テープ、グラ15 フCは実施例4で得られた磁気テープを示す。これらの
グラフから明らかなように、MS−500とBa5O4
との使用割合、および1(S−500とBaSO4の結
合剤樹脂に対する配合比率を適当に変えることによって
、バックコート層の空隙率は容易に10〜40%の範囲
内に調整できることがわかる。
ラフAは実施例2で得られた磁気テープ、グラフBは実
施例3で得られた磁気テープ、グラ15 フCは実施例4で得られた磁気テープを示す。これらの
グラフから明らかなように、MS−500とBa5O4
との使用割合、および1(S−500とBaSO4の結
合剤樹脂に対する配合比率を適当に変えることによって
、バックコート層の空隙率は容易に10〜40%の範囲
内に調整できることがわかる。
また、実施例1.5〜10および各比較例で得られた磁
気テープについて、摩擦係数を測定し、耐久性および耐
食性を試験した。またバンクコート層の粉落ちを観察し
た。摩擦係数の測定および耐久性試験は、得られた磁気
テープをヘッド荷重5g、走行速度0.048m/se
cで繰り返し走行させて各走行回数後の強磁性金属薄膜
層側の摩擦係数と出力の低下度合を測定して行った。ま
た耐食性試験は、得られた磁気テープを60℃、90%
RHの条件下に7日間放置して最大磁束密度を測定し、
放置前の磁気テープの最大磁束密度を100%とし、こ
れと比較した値でその劣化率を調べ5 で行った。
気テープについて、摩擦係数を測定し、耐久性および耐
食性を試験した。またバンクコート層の粉落ちを観察し
た。摩擦係数の測定および耐久性試験は、得られた磁気
テープをヘッド荷重5g、走行速度0.048m/se
cで繰り返し走行させて各走行回数後の強磁性金属薄膜
層側の摩擦係数と出力の低下度合を測定して行った。ま
た耐食性試験は、得られた磁気テープを60℃、90%
RHの条件下に7日間放置して最大磁束密度を測定し、
放置前の磁気テープの最大磁束密度を100%とし、こ
れと比較した値でその劣化率を調べ5 で行った。
下記第1表は、摩擦係数および出力の測定結果を示した
ものであり、下記第2表は劣化率の測定結果を示したも
のである。また粉落ちを観察した結果、比較例2で得ら
れた磁気テープは50回走行後よりかなり激しくなるの
が認められたが、その他の磁気テープでは全く認められ
なかった。
ものであり、下記第2表は劣化率の測定結果を示したも
のである。また粉落ちを観察した結果、比較例2で得ら
れた磁気テープは50回走行後よりかなり激しくなるの
が認められたが、その他の磁気テープでは全く認められ
なかった。
18
第2表
〔発明の効果〕
f 上記第1表、第2表および粉落ちの観察の結果から
明らかなように、比較例2で得られた磁気テープは50
回走行で粉落ちが認められ、比較例1.3〜5で得られ
た磁気テープは摩擦係数が悪(、また出力の低下が大き
くて100ないし400回走行で停止し、さらに最大磁
束密度の劣化率が大きいのに対し、各実施例で得られた
磁気テープは粉落ちが全くなく、また摩擦係数が小さく
、出力の低下も小さくて最大磁束密度の劣化率も小さく
、このことからこの発明で得られる磁気記録媒体は耐久
性、耐食性および走行安定性に優れ、しかも潤滑剤がバ
ックコート層から強磁性金属薄膜層に永続的に供給され
る結果、その効果が持続されていることがわかる。
明らかなように、比較例2で得られた磁気テープは50
回走行で粉落ちが認められ、比較例1.3〜5で得られ
た磁気テープは摩擦係数が悪(、また出力の低下が大き
くて100ないし400回走行で停止し、さらに最大磁
束密度の劣化率が大きいのに対し、各実施例で得られた
磁気テープは粉落ちが全くなく、また摩擦係数が小さく
、出力の低下も小さくて最大磁束密度の劣化率も小さく
、このことからこの発明で得られる磁気記録媒体は耐久
性、耐食性および走行安定性に優れ、しかも潤滑剤がバ
ックコート層から強磁性金属薄膜層に永続的に供給され
る結果、その効果が持続されていることがわかる。
第1図はこの発明で得られた磁気テープのバックコート
層中における充填剤の使用割合と空隙率との関係図であ
る。 特許出願人 日立マクセル株式会社
層中における充填剤の使用割合と空隙率との関係図であ
る。 特許出願人 日立マクセル株式会社
Claims (1)
- 1、表面に強磁性金属薄膜層を有する基体の裏面に、塗
膜の空隙率が10〜40%のハックコート層を設け、こ
の空隙の中に潤滑剤を含ませたことを特徴とする磁気記
録媒体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11878084A JPS60263312A (ja) | 1984-06-09 | 1984-06-09 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11878084A JPS60263312A (ja) | 1984-06-09 | 1984-06-09 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60263312A true JPS60263312A (ja) | 1985-12-26 |
JPH0560167B2 JPH0560167B2 (ja) | 1993-09-01 |
Family
ID=14744894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11878084A Granted JPS60263312A (ja) | 1984-06-09 | 1984-06-09 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60263312A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07327340A (ja) * | 1994-05-30 | 1995-12-12 | Aichi Electric Co Ltd | 電動機の速度検出装置 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50114205A (ja) * | 1974-02-15 | 1975-09-08 | ||
JPS52129408A (en) * | 1976-03-12 | 1977-10-29 | Eastman Kodak Co | Magnetic recording element and method of producing same |
JPS5390906A (en) * | 1977-01-21 | 1978-08-10 | Hitachi Ltd | Manufacture of magnetic disk |
JPS53104202A (en) * | 1977-02-23 | 1978-09-11 | Hitachi Ltd | Manufacture of magnetic disc |
JPS57130227A (en) * | 1981-02-04 | 1982-08-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | Manufacture of magnetic recording medium |
JPS58188326A (ja) * | 1982-04-26 | 1983-11-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS58189825A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS58189835A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS5942634A (ja) * | 1982-09-01 | 1984-03-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS59116930A (ja) * | 1982-12-23 | 1984-07-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
-
1984
- 1984-06-09 JP JP11878084A patent/JPS60263312A/ja active Granted
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50114205A (ja) * | 1974-02-15 | 1975-09-08 | ||
JPS52129408A (en) * | 1976-03-12 | 1977-10-29 | Eastman Kodak Co | Magnetic recording element and method of producing same |
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JPS53104202A (en) * | 1977-02-23 | 1978-09-11 | Hitachi Ltd | Manufacture of magnetic disc |
JPS57130227A (en) * | 1981-02-04 | 1982-08-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | Manufacture of magnetic recording medium |
JPS58188326A (ja) * | 1982-04-26 | 1983-11-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS58189825A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS58189835A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS5942634A (ja) * | 1982-09-01 | 1984-03-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS59116930A (ja) * | 1982-12-23 | 1984-07-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0560167B2 (ja) | 1993-09-01 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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