JPH07327340A - 電動機の速度検出装置 - Google Patents

電動機の速度検出装置

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JPH07327340A
JPH07327340A JP6141174A JP14117494A JPH07327340A JP H07327340 A JPH07327340 A JP H07327340A JP 6141174 A JP6141174 A JP 6141174A JP 14117494 A JP14117494 A JP 14117494A JP H07327340 A JPH07327340 A JP H07327340A
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circuit board
printed circuit
speed detecting
connector
speed
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JP6141174A
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Motohiko Kidokoro
元彦 城處
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Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動機の速度検出装置の電源部となるコネク
タの端子ピンと永久磁石からなる回転円板との間の絶縁
空間距離を大きくして異常電圧の侵入による放電現象を
抑制することを目的とする。 【構成】 プリント基板32にその長さ方向に沿って形
成した導電パターン部33の中央部には、回転円板31
の外周縁と対向する位置で速度検出素子35を実装し、
その両側の一定の空間距離を維持する位置には、速度検
出素子35保護用のコンデンサ36及び速度検出装置3
7の検出回路と速度制御回路とを接続するコネクタ34
とを、プリント基板32の長さ方向に沿って横一直線上
に実装して電動機20の速度検出装置37をプリント基
板32に構成したので、前記コネクタ34は、端子ピン
34aに何等手を加えることなく、あらかじめ回転円板
31から所定の絶縁空間距離を保って良好に取付けるこ
とが可能となり、雷サージ等により発生する異常電圧の
侵入による放電現象を確実に回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機の回転速度を良
好に検出する速度検出装置の改良に係り、その目的とす
るところは、前記速度検出装置を構成する速度検出素子
等の電子部品をプリント基板に実装する構造を改良して
構成した電動機の速度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石油ファンヒータをはじめとする
各種冷暖房機器等において、温風や冷風を送出するため
の送風機等に使用する電動機は、温風等の送風効率を向
上させるうえから、回転速度を無段変速させて送風機か
ら送出される送風量を室温等と対応させ自動調節できる
ように構成されている。
【0003】そして、前記のように電動機を無段変速す
る場合は、電動機の回転子軸に止着した永久磁石製の回
転円板と、その外周縁と対向する位置にホール素子等の
速度検出素子をプリント基板に実装して構成した速度検
出装置とを前記電動機に具備させ、回転子と共動回転す
る回転円板の磁気(N極・S極)を、速度検出素子によ
り回転子の回転速度に比例するパルス信号として検出す
るとともに、このパルス信号を速度制御装置のトランジ
スタ等からなるスイッチング部に速度帰還信号として出
力し、このスイッチング部が前記速度帰還信号に応じて
ON・OFFするタイミングを制御することにより、前
記電動機の回転速度を任意に制御していた。
【0004】次に、前記速度検出素子等の電子部品をプ
リント基板に実装して構成した速度検出装置を備えた電
動機の一実施例を図6,7により説明する。図6,7に
おいて、1は隈取コイル形誘導電動機(以下、単に電動
機という)の固定子鉄心で、その上部には、コイル2a
を巻装したコイルボビン2が継鉄用鉄心3を介して取付
けられており、また、その下部には回転子挿入孔4を穿
孔し、その挿入孔4には回転子5が、該回転子5に軸着
した回転子軸6を、固定子鉄心1の両側端面に固定した
1対のブラケット7,8に、軸受9,9aを介して支承
することにより、回転自在に収容されている。
【0005】次に、前記1対のブラケット7,8のう
ち、後部側ブラケット8の後背部には、図7で示すよう
に、軸受9aから突出する回転子軸6の端末部を収容す
るためのダイキャスト製の収容部10が、後部側ブラケ
ット8と一体的に膨出形成されており、この収容部10
内の空所Sの上部には、収容部10の一部を切残して外
部と連通する開口部10aが開口されている。また、前
記開口部10a近傍の収容部10の切残し部10bに
は、後述するプリント基板の一方端と係合する係合溝1
0cを穿設し、更に、開口部10aを間にして切残し部
10bの反対側に位置する平坦部には、プリント基板の
他方端を固定する止ねじ12b螺合用の図示しないねじ
孔が形成されている。11は前記収容部10内に突出す
る回転子軸6の端末部に止着した永久磁石製の回転円板
である。
【0006】次に、12は前記後部側ブラケット8の収
容部10の開口部10aを閉鎖するようにして取付けら
れるプリント基板で、その裏面中央部付近には、図8で
示すように、ホール素子等の速度検出素子やコネクタ等
電子部品を実装するための導電パターン部13を形成
し、また、導電パターン部13の幅方向の中央部付近に
は、速度検出回路と速度制御回路とを接続するコネクタ
14の端子ピン14a取付用の貫通孔13aが穿孔され
ている。なお、図8で示す12aは止ねじ12b(図6
参照)が貫通する透孔である。
【0007】15は導電パターン部13の前記回転円板
11と対応する位置で実装したホール素子等の速度検出
素子、16は前記速度検出素子15を雷サージ等の異常
電圧から保護するためのコンデンサであり、前記コネク
タ14,速度検出素子15,コンデンサ16は、その各
端子14a,15a,16aを、前記導電パターン部1
3にハンダ付等によって実装し、図8,9で示すよう
に、プリント基板12の幅方向に沿って、速度検出素子
15,コネクタ14,コンデンサ16の順に、縦列状態
となしてプリント基板12の中央部に密集して取付ける
ことにより速度検出装置17を構成する。
【0008】そして、前記のように速度検出素子15等
速度検出装置17を構成する各電子部品を実装したプリ
ント基板13を、後部側ブラケット8の収容部10上部
の開口部10a端縁に取付ける場合は、図6,7で示す
ように、前記プリント基板12の透孔12aが穿孔され
ていない一方端を収容部10上部の切残し部10bの係
合溝10cに係合し、プリント基板12の透孔12aを
穿孔した他方端は前記切残し部10bの反対側に位置す
る平坦部に、前記透孔12aから止ねじ12bを貫通さ
せ、該止ねじ12bを前記平坦部の図示しないねじ孔に
螺合させて止着することにより、前記プリント基板12
は、収容部10の開口部10a端縁に、速度検出素子1
5を開口部10aから収容部10内に臨ませて回転円板
11の外周縁と対向させ、かつ、前記開口部10aを閉
鎖した状態で取付けられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようにしてプリント基板12を後部側ブラケット8の収
容部10上部の開口部10a端縁に取付けるようにした
場合、図10で示すように、プリント基板12に実装し
たコネクタ14の端子ピン14aが、プリント基板12
裏面に実装した速度検出素子15の高さ寸法より長くな
り、しかも、コネクタ14自体が取付スペースの関係
上、速度検出素子15と近接した位置で実装されるた
め、コネクタ14の端子ピン14aと回転子軸6に止着
した回転円板11との間の絶縁空間距離が短くなるとい
う問題があった。従って、前記の状態で、例えば、プリ
ント基板12の導電部に何等かの原因で過電圧が印加さ
れると、前記印加電圧はコネクタ14の端子ピン14a
と回転円板11との間で放電されて地絡現象が生じ、前
記速度検出装置17を具備するプリント基板12を取付
けた電動機の絶縁破壊により、この電動機を使用してい
る冷暖房機器等に使用者が接触したとき、感電事故を誘
発したり、電動機自体を焼損するおそれがあった。
【0010】前記の問題を解決するためには、図11で
示すように、コネクタ14の端子ピン14aを、あらか
じめ速度検出素子15の高さ寸法と同一、もしくは、短
くなるように切断し、回転円板11との間で絶縁空間距
離を大きくとるようにしたり、あるいは、前記端子ピン
14aを、例えば、アクリル及びウレタン系の合成樹脂
材料等の絶縁材料によってコーティングし、回転円板1
1との間の絶縁を補強することも考えられるが、いづれ
の方法においても手間と時間がかかるため作業効率が非
常に悪く、電動機の量産化を阻む大きな要因となってい
た。
【0011】また、前記プリント基板12は、速度検出
装置17を構成するコネクタ14,速度検出素子15,
コンデンサ16を、プリント基板12の幅方向に沿って
縦列状態で、しかも、中央部付近に密集させた状態で実
装しているので、その幅方向の寸法が必然的に大きくな
る。従って、前記プリント基板12を用いる電動機は、
その幅方向の長さ寸法が長くなり、この種の電動機の小
形化を阻む大きな要因をなしていた。
【0012】本発明は、前記種々の問題に鑑み、電子部
品の実装配置の変更によって、コネクタの端子ピンと回
転円板との間の絶縁空間距離を大きくし、かつ、プリン
ト基板の幅方向の寸法を極力短くした電動機の速度検出
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、電動機の速度検出装置を構成する電子
部品を実装するプリント基板には、その長さ方向に沿っ
て横長な導電パターン部を形成し、この導電パターン部
の長さ方向の中央部には、永久磁石からなる回転円板と
対応させてホール素子等の速度検出素子を実装し、前記
速度検出素子からその長さ方向に所定間隔離れた位置に
は、雷サージ等により生じる異常電圧を吸収するコンデ
ンサ及び速度検出回路と速度制御回路とを接続するコネ
クタを、横列状態となして一直線上の位置で前記プリン
ト基板の長さ方向に沿って横長に実装することにより前
記速度検出装置を構成したので、その作用は次に示すと
おりである。
【0014】
【作用】本発明は、前記のように、プリント基板の長さ
方向に沿って導電パターン部を横長に形成し、この導電
パターン部の長さ方向の中央部に速度検出素子を実装す
るとともに、その長さ方向の速度検出素子から所定間隔
離れた位置には、コンデンサとコネクタをそれぞれ実装
して電動機の速度検出装置を構成したので、前記プリン
ト基板を電動機の後部側ブラケットの回転円板の収容部
に取付けると、前記コネクタは、あらかじめ速度検出装
置(回転円板)から離れた位置で実装することが可能と
なるので、従来のように、端子ピンを切断したり、絶縁
材料でコーティングしたりする作業工程を一切不要と
し、これにより、コネクタの端子ピンと回転円板との間
の絶縁空間距離を容易に大きくとることができる。この
結果、プリント基板に過電圧が印加された場合、端子ピ
ンと回転円板との間での放電現象を抑制することが可能
となり、これにより、感電事故等が抑制できるので安全
であり、しかも、電動機の製造工程における作業工程数
を低減することができるので、この種の電動機の量産化
を良好に図ることができる。
【0015】また、前記プリント基板は、速度検出装置
を構成するコネクタ,速度検出素子,コンデンサを、そ
の長さ方向に沿って横列状態で実装できるように形成し
たので、その幅方向の寸法は従来のプリント基板と比較
して相当短くすることができるので、前記プリント基板
を取付ける電動機は、その軸方向の寸法が短くなること
により、小形化を良好に図ることができるという利点も
ある。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図5によ
り説明する。図1,2において、20は本発明の速度検
出装置を備えた隈取コイル形の誘導電動機(以下、単に
電動機という)、21は前記電動機20の固定子鉄心で
ある。前記固定子鉄心21の上部には、コイル22aを
巻回したコイルボビン22が、継鉄用鉄心23を介して
取付けられており、また、下部には回転子挿入孔24が
穿孔されている。25は前記回転子挿入孔24に挿入し
た回転子で、この回転子25に圧入・固着した回転子軸
26を、前記固定子鉄心21の両側端面に締付ねじ等に
より締着した1対のブラケット27,28に、軸受2
9,29aを介して支承させることにより、前記回転子
25は回転子挿入孔24に回転自在に収容される。
【0017】次に、前記固定子鉄心21の両側端面に締
着される1対のブラケット27,28のうち、固定子鉄
心21の後端面側(図2の右側)に取付けた後部側ブラ
ケット28の後背面には、図2で示すように、前記ブラ
ケット28から外方へ突出する回転子軸26の端末部を
収容するための縦断面形状をU字状となした収容部30
が、後部側ブラケット28と一体的に膨出形成されてい
る。そして、前記収容部30の上部側には、収容部30
内の空所Sと外部とを連通する開口部30aを開口し、
この開口部30aの一方の端縁には、図1で示すよう
に、後述するプリント基板の一方端を係脱自在に係合す
る係合溝30cが、収容部30の切残し部30bを利用
して形成されており、また前記切残し部30bの反対側
に位置する他方の端縁には、前記プリント基板を止着す
るための止ねじ32bが螺合する図示しないねじ孔を螺
設した平坦部30dが形成されている。なお、前記開口
部30aは、図1で示すように、前記プリント基板に実
装されるコネクタと対応する側壁部分aを外側方向に延
設することにより、プリント基板の取付けを容易に行え
るように形成されている。31は前記収容部30内に突
出する回転子軸26の端末部に止着した永久磁石製の回
転円板である。
【0018】次に、32は前記後部側ブラケット29の
収容部30上部に開口した開口部30a端縁に取付ける
速度検出装置37を実装したプリント基板を示し、従前
のプリント基板とは、速度検出装置37を構成するコネ
クタ等電子部品の実装配置の構成を異にするものであ
り、以下図3,4により、前記プリント基板32の構成
を説明する。図3,4において、33はプリント基板3
2裏面に、その長さ方向に沿って横長に形成した、例え
ば、銅箔等を用いて形成した導電パターン部で、この導
電パターン部33の中央部には、ホール素子等の速度検
出素子35を実装するための第1のランド331が、ま
た、前記第1のランド331両側の長さ方向に所定間隔
離れた位置には、前記速度検出素子35を雷サージ等の
異常電圧の侵入から保護するためのコンデンサ36を実
装するための第2のランド332及びプリント基板32
の導電部と図示しない速度制御回路とを接続するための
コネクタ34を実装するための第3のランド333がそ
れぞれプリント基板32の長さ方向に沿って横長に形成
されている。また、前記導電パターン部33の第3のラ
ンド333には、コネクタ34の端子ピン34aが貫通
する貫通孔33aが穿孔されている。なお、図3,4中
32aはプリント基板32を後部側ブラケット28に取
付ける際に止ねじ32b(図1参照)が貫通する透孔で
ある。
【0019】そして、前記速度検出装置37を構成する
コネクタ34,速度検出素子35,コンデンサ36を、
導電パターン部33の各ランド331,332,333
に実装する場合は、まず、コネクタ34は端子ピン34
aを貫通孔33aに貫通させてプリント基板32裏面に
突出させ、つづいて、コネクタ34,速度検出素子3
5,コンデンサ36の各端子34a,35a,36aを
前記各ランド331,332,333に、ハンダ付によ
り実装させると、速度検出装置37を構成する前記コネ
クタ34,速度検出素子35,コンデンサ36の各電子
部品は、図4,5で示すように、プリント基板32の長
さ方向に沿って、ほぼ一直線上に、かつ、所定の間隔を
あけて横長に実装することができる。
【0020】前記のようにして速度検出装置37を構成
するコネクタ34,速度検出素子35,コンデンサ36
を実装したプリント基板32を後部側ブラケット28の
収容部30上部の開口部30a端縁に取付ける場合は、
図1で示すように、まず、プリント基板32の一端を、
開口部30a端縁の切残し部30bの係合溝30cに係
合させるとともに、プリント基板32の他方端(透孔3
2aを穿孔した側)を、切残し部30bと反対側に位置
する端縁に形成した平坦部30dに、止ねじ32bを透
孔32aから平坦部30dの図示しないねじ孔に螺合し
て止着すると、前記プリント基板32は、収容部30内
の回転円板31外周縁と速度検出素子35とを相対向さ
せ、かつ、開口部30aを閉鎖した状態で収容部30の
開口部30aの端縁に取付けることができる。
【0021】なお、前記プリント基板32を後部側ブラ
ケット28に取付ける際、前記プリント基板32に実装
したコネクタ34の端子ピン34aは、図5に示すよう
に、速度検出素子35から所定の絶縁空間距離を維持し
て取付けることができるので、速度検出素子35と対向
した状態の回転円板31との絶縁空間距離を良好に保っ
て配置することが可能となるため、端子ピン34aを速
度検出素子35の高さ寸法で切断したり、あるいは、絶
縁材料によってコーティングしたりすることなく、前記
プリント基板32を簡易に、しかも、迅速・確実に後部
側ブラケット28に取付けることができる。また、前記
後部側ブラケット28の収容部30は、図1で示すよう
に、その一方の側壁a(図1の左側)が、開口部30a
と平行する状態で、外側方向に延出して形成されている
ので、前記コネクタ34の端子ピン34aは実装後切断
することなく、プリント基板32に具備させることがで
きる。
【0022】次に、前記のようにして速度検出装置37
を具備したプリント基板32を取付けた電動機20を、
ファンヒータ等の各種冷暖房機器に組込んで使用してい
るときに、前記プリント基板32の導電部に何等かの原
因で過電圧が侵入した場合、図示しない速度制御回路と
速度検出装置37の検出回路とを接続するコネクタ34
は速度検出素子35から所定の間隔を有する位置、即
ち、回転円板31の外周縁から一定の絶縁空間距離を維
持してプリント基板32に実装されているので、コネク
タ34の端子ピン34aと回転円板31との間で放電現
象が生じて地絡事故等を誘発するということがほとんど
ないため、感電事故等を誘発するという問題を確実に防
ぐことができる。また、前記速度検出素子35は、回転
円板31の外周縁と相対向して取付けられているので、
該速度検出素子35は回転円板31の磁気を良好に検出
して、電動機20の回転速度を任意、かつ、正確に制御
することができる。
【0023】このように、前記プリント基板32は、そ
の長さ方向に沿って、速度検出装置37を構成するコン
デンサ36,速度検出素子35及びコネクタ34をほぼ
横一直線上の状態で所定の間隔をあけて配置・実装する
ようにしたので、前記コネクタ34は回転円板31から
一定の絶縁空間距離を維持してプリント基板32に実装
することが可能となる。従って、従来のように、端子ピ
ン34aを速度検出素子35の高さ寸法に合わせて切断
して回転円板31との絶縁空間距離を維持したり、ある
いは、端子ピン34aを絶縁材料によりコーティングし
て回転円板31との間で絶縁強度を高めるようにしたり
する必要は全くない。また、コネクタ34は、回転円板
31と所定の絶縁空間距離を保って取付けられているの
で、過電圧の侵入による弊害を確実に解消することがで
きる。
【0024】更に、前記プリント基板32には、速度検
出装置37を構成するコンデンサ36,速度検出素子3
5,コネクタ34を、その長さ方向に沿って、ほぼ横一
直線上に配置して実装したので、プリント基板32は幅
方向の寸法を短くすることができる。そして、従来のプ
リント基板と本発明に用いるプリント基板32とを比較
したところ、本発明のプリント基板32は、従来のプリ
ント基板に比べ、その幅方向の寸法を約36%(約11
mm→約7mm=約4mm)短くできることが確認でき
た。この結果、前記プリント基板32を取付けた電動機
20は、その軸方向の長さ寸法が短くなり、小形化する
ことが可能となった。
【0025】なお、本発明は、プリント基板32を後部
側ブラケット28の収容部30に取付ける際、その一端
を収容部30の切残し部30bの係合溝30cに係合さ
せ、他端を止ねじ32bにより平坦部30dに止着する
例で説明したが、これに限定することなく、プリント基
板の両端部を止ねじにより止着したり、あるいは、開口
部端縁に突設した係止突起を利用して止着するようにし
てもよい。また、前記プリント基板32に実装したコネ
クタ34は、プリント基板32の長さ方向に対して水平
方向と平行(横方向)に実装する例で説明したが、長さ
方向に対して直角方向(縦方向)に実装するようにして
もよい。更に、本発明は、スケルトン型の隈取コイル形
誘導電動機に実施した例で説明したが、これに限定され
るものでなく、これ以外の例えば、固定子鉄心を円形に
した電動機にも使用できることはいうまでもない。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、後部側
ブラケットの収容部に取付けられるプリント基板に実装
した速度検出装置は、前記プリント基板の長さ方向に沿
って形成した導電パターン部の中央部に、速度検出素子
と実装するとともに、前記速度検出素子の左右方向の両
側には、コンデンサ及びコネクタを一定の間隔を維持し
て実装するようにしたので、前記コネクタは、あらかじ
め回転円板に対して一定の絶縁空間距離を維持してプリ
ント基板に実装することができるので、従来のように、
端子ピンを速度検出素子の高さに合わせて切断して回転
円板との絶縁空間距離を保つようにしたり、あるいは、
端子ピンを絶縁材料によりコーティングして回転円板に
対する絶縁強化を図る必要が全くないため、この種の電
動機の組立作業効率を著しく向上させることができる。
【0027】また、前記コネクタは、回転円板から一定
の絶縁空間距離を維持してプリント基板に実装されてい
るので、何等かの原因で前記プリント基板に過電圧が印
加された場合、放電による地絡現象にて回転円板から回
転子軸に電圧が印加されるようなことが全くないので、
前記放電により感電事故等が誘発される弊害を未然に、
かつ、確実に防ぐことができる。
【0028】更に、前記速度検出装置を構成するコネク
タ,速度検出素子及びコンデンサの各電子部品は、プリ
ント基板の長さ方向に沿って、ほぼ横一直線上の状態で
配置・実装されているので、プリント基板はその幅方向
の寸法を、従来に比較してかなり短くすることができる
(コネクタの幅方向の寸法とほぼ同一とすればよい)た
め、前記プリント基板を取付ける電動機の軸方向の長さ
寸法を短くして、電動機を小形・軽量に製作できるとい
う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の速度検出装置を備えた電動機の要部を
切欠いて示す正面図である。
【図2】本発明の速度検出装置を備えた電動機の縦断側
面図である。
【図3】本発明の速度検出装置を具備したプリント基板
を示す底面図である。
【図4】同じくプリント基板の平面図である。
【図5】プリント基板と回転円板との取付位置関係を説
明するための説明図である。
【図6】従来の速度検出装置を備えた電動機の要部を切
欠いて示す正面図である。
【図7】従来の速度検出装置を備えた電動機の縦断側面
図である。
【図8】従来の速度検出装置を具備したプリント基板を
示す底面図である。
【図9】同じくプリント基板の平面図である。
【図10】端子ピンを切断する前のプリント基板と回転
円板との取付位置関係を説明するための説明図である。
【図11】端子ピンを切断した後のプリント基板と回転
円板との取付位置関係を説明するための説明図である。
【符号の説明】
28 後部側ブラケット 30 収容部 31 回転円板 32 プリント基板 33 導電パターン部 34 コネクタ 34a 端子ピン 35 速度検出素子 36 コンデンサ 37 速度検出装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子を回転自在に支承するブラケット
    の後背部に、永久磁石からなる回転円板を取付けた回転
    子軸の突出端を収容する上部に開口部を開口した縦断面
    U字形の収容部を一体的に形成し、この収容部の開口部
    に、ホール素子等の速度検出素子と、サージ吸収用のコ
    ンデンサと、速度検出回路及び速度制御回路を接続する
    コネクタとを横列状態で実装して速度検出装置を構成し
    たプリント基板を取外し自在に装着するようにしたこと
    を特徴とする電動機の速度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記速度検出装置を構成する速度検出素
    子,コンデンサ及びコネクタは、横長なプリント基板に
    その長さ方向に沿って形成した導電パターン部に、それ
    ぞれ横方向に所定の間隔を保って前記プリント基板の長
    さ方向に平行に実装し、前記コネクタの端子ピンと回転
    円板との間隔を一定の絶縁空間距離が維持できるように
    したことを特徴とする請求項1記載の電動機の速度検出
    装置。
JP6141174A 1994-05-30 1994-05-30 電動機の速度検出装置 Pending JPH07327340A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012070543A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Panasonic Corp インバータ装置一体型電動圧縮機

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JPH0560167B2 (ja) * 1984-06-09 1993-09-01 Hitachi Maxell

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