JPS60260363A - 熱転写形プリンタの記録方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、熱転写形プリンタの記録方式に関する。

丸］Ｕ創Δ 一般に熱転写形プリンタにあっては、インクシートと記
録紙とを複数の記録素子が主走査方向に１ライン分配設
された記録ヘッドとプラテンとの間に圧接して副走査送
りさせながら、各１ライン分の記録データに応じた熱転
写に、よる記録を順次行なわせるようにしている。

しかしてこのような熱転写形プリンタでは、インクシー
トと記録紙とを記録ヘッドとプラテンとの間に圧接させ
ながらそれをプラテンの回転によって摩擦送りさせるよ
うにして−ｙ）るため、熱転写後インクシートの剥離を
行なわせるまでの間にインクシートと記録紙との密着性
が悪いと両者間に送りずれを生じて画像汚れ、転写イン
クのはがれなどを生じて記録画像の品質が劣化してしま
うという問題がある。このような転写ずれは、特に記録
量が少なかったり、また中間調の記録を行なわせるよう
なインクの転写量が少なくなったときに生じ易くなる。

そのため従来では、最初からインクシートと記録紙とを
接着させて一体にロール状に巻回させたものを使用する
ようにして転写すれを防止するようにしているが、この
ようなものでは記録紙の引き戻しを行なわせながらイエ
ロー、マゼンタ、シアンの各カラーインクを重ねて転写
させるカラープリンタの場合には適用することができな
）Ｎものになっている。

また従来、インクシートにおけるインク層の幅に余裕を
もたせて記録紙の余白部に熱溶融性のインクをベタ転写
させ、その接着力によりインクシートと記録紙との相対
的な位置関係を固定させるようにしたものが開発されて
いるが（特公昭５８−４５０７３号参照）、記録に用い
られる有色インクによるベタ転写を行なわせるために記
録紙の余白部に不要なパターンが記録されてしまって目
障りとなり、場合によってはその余白部を切り取らなけ
ればならないものになっている。

１煎 本発明は以上の点を考慮してなされたもので、記録紙の
余白部に不要なパターンが記録されることがないような
インクのベタ転写をなして、インクシートと記録紙との
一体搬送時における密着性を良＜Ｃで転写ずれを生ずる
ことがないようにした熱転写形プリンタの記録方式を提
供するもので゛ある。

損］（ 本発明による熱転写形プリンタの記録方式にあっては、
その目的達成のため、記録に先がけて記録紙のほぼ全面
に白色または透明なインクをベタ転写させ、その白色ま
たは透明なインクがベタ転写された記録紙を引き戻して
余白部に対応した記録ヘッドの各素子を駆動させながら
画像領域内に重ねて熱転写による記録を行なわせる手段
をとるようにしている。

以下、本発明の一実施例について詳述する。

第４図は本発明を具体的に実施するための熱転写形プリ
ンタの一構成例を示すもので、ロール状に巻回され、か
つ熱溶融性の記録インク層が形成されたインクシート１
と単葉の記録紙２とを複数の画素単位による記録素子が
主走査方向に１ライ　）ン分配列された記録ヘッド３と
プラテン４との間に重ねて圧接した状態で、プラテン４
を回転させて摩擦力により副走査送りさせながら各１ラ
イン分のデータに応じた熱転写による記録を順次行なわ
せ、熱転写後における密着状態にあるインクシート１と
記録シート２とを剥離部材５のところまで送り、そこで
屈折分難によりインクシート１を記録シート２から剥離
させるようにしている。図中６はプラテン４の駆動用モ
ータを、７は記録時に記−ヘッド３を一定の加圧力をも
ってプラテン４側に押しつけ、記録紙２の引戻し時に記
録ヘッド３を引外すヘッド加圧機構を、８はインクシー
ト１の供給側ロールを、９は転写後におけるインクシー
ト１をそれがたるまないように適当なテンションをもっ
て巻きとる巻取側ロールをそれぞれ示している。また巻
取側ロール９のプーリ１０は図示しない側板と一方面ク
ラッチで結合され、記録時の回転は自由で、記録シート
２の引戻し時にはロックされるようになっている。なお
記録ヘッド３としては、直接加熱形のものでは記録素子
に発熱体が用いられたサーマルヘッドが、また電気加熱
形（インクシートのフィルムベースに導電性をもたせて
そのジュール熱を利用するようにしている）のものでは
多針電極と帰路電極とを具備したヘッドがそれぞれ用い
られることになる。また記録ヘッド３を用いることなく
、記録データにより光変調されたレーザ光をインクシー
ト１に照射してその熱エネルギにより熱転写を行なわせ
るようにしてもよい。

しかしてこのような熱転写形プリンタにあって、特に本
発明では、第２図に示すように、各１ペ一ジ分の記録容
量をもった黒の記録インク層Ｂの先頭に幅および長さと
もに太き目の記録容量をもったベタ転写用の白色または
透明なインク層Ｏがそれぞれ形成されたモノクロ記録用
のインクシート１を用いるようにしている。なお、その
白色または透明なインク層○におけるインクは記録イン
クと同じインク材からなっている。図中矢印は、インク
シート１の°送り方向を示している。

本発明による熱転写形プリンタの記録方式にあっては、
このようなインクシート１を用いるとと゛もに、インク
シート１における白色または透明なインク層Ｏの幅に応
じて記録ヘンド３の素子数を増やして主走査方向の記録
に幅をもたせ、まず記録に先がけて記録紙２のほぼ全面
にわたって白色または透明なインク層Ｏによるベタ転写
を行なわせ、しかるのちプラテン４の逆回転駆動により
記録紙２の引戻しを行なわせてその白色または透明なイ
ンクがベタ転写された記録紙２上に重ねて黒のインク層
Ｂによる記録を行なわせる。

その際、第１図に示すように、記録紙２の先端余白部に
おいては記録ヘッド３を数ライン分全駆動させ、それに
より記録紙２に転写されている白色または透明なインク
を再溶融させてその部分でインクシート１と記録紙２と
を密着させる。また画像領域ＡＩにあっては記録ヘッド
３の中央部にある１ライン分の素子列Ｈ１を記録データ
にしたがって駆動して所定の記録を順次行なわせるとと
もに、その画像領域Ａ１の両外側余白部にそれぞれ位置
するベタ領域Ａ２にある素子列Ｈ２をそれぞれ全駆動さ
せ、それにより記録紙２に転写されている白色または透
明なインクを再溶融させてその両外側余白部でインクシ
ート１と記録紙２とを順次密着させていく。さらに１ペ
一ジ分の記録が終了したら、記録紙２の後端余白部にお
いて記録ヘッド３を数ライン分全駆動させ、それにより
記録紙２に転写さ本ている白色または透明なインクを再
溶融させてその部分でインクシー＋−ｉと記録紙２とを
密着させる。なお、ベタ領域Ａ２における密着を連続的
に行なわせる際に記録画像部に熱的影響を与えることが
ないように、記録ヘッド３における画像領域Ａ１に応じ
たｌ’ｙイン分の素子列Ｈ１にそれぞれ隣接する数画素
分の素子を駆動しないようにするか、または数画素分空
けて各素子列Ｈ２をそれぞれ設けるようにすればよい。

第１図中、斜線で示す部分がインクシート１と記録紙２
との密着部分を示している。具体的には、このような記
録紙２へのベタ転写、記録紙２の引戻しおよび記録時に
おける記録ヘッド３駆動の各制御は図示しないシステム
コン１〜〇−ラによってな） されることになる。

また第３図はカラー記録用のインクシート１′を示すも
ので、この場合は減法混色によるイエロー　（Ｙ）、７
１ゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の各１ペ一ジ分の記録容
量をもった各カラーインク層が面順次に形成さ九たカラ
ー記録ブロックｂ（ｂｌ。

ｂ２．ｂ３．・・・）ごとに、その各ブロックｂの先頭
に幅および長さともに太き目の記録容量をもったベタ転
写用の白色または透明なインク層Ｏをそれぞれ設けるよ
うにしている。なお、必要に応じて各カラー記録ブロッ
クの後尾にそれぞｈ　１ペ一ジ分の記録容量をもった黒
のインク層が設けられたものを使用するようにしてもよ
５い。

しかしてこのようなインクシー１−１’に用いてカラー
記録を行なわせる場合、前述の場合と同様に、カラー記
録に先がけて記録紙２のほぼ全面に白色または透明なイ
ンク層○によるベタ転写を行なわせ、しかるのち記録紙
２の引戻しをなし、て周辺の余白部における白色または
透明なインクの再溶融を行なわせながら、イエロー（Ｙ
）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の各カラーインク層
による１ペ一ジ分の熱転写による記録を記録紙２の引戻
しを適宜なしながら行なわせて各カラーインクの重ねに
よる所定のカラー画像を得るようにする。

このような本発明による熱転写形プリンタの記録方式を
とれば、記録紙２の余白部において先にベタ転写された
白色または透明なインクが再溶融されて記録後における
インクシート１または１′と記録紙２との一体搬送時の
密着性が良くなり、その一体搬送時における転写ず肛を
有効に防止することができるようになる。

また、記録紙２の白色または透明なインクがベタ転写さ
れた上に重ねて黒インクまたはカラーインクを熱転写さ
せて所定の記録を行なわせるよ′うにしているため、イ
ンク乗りの悪い紙質をもった記録紙２に対しても定着安
定性の良い画像の記録を行なわせることができるととも
に、特に白色のインクをベタ転写させることにより記録
紙２の地色の影響を受けることのない画像の記録を行な
わせることができるようになる。その際、記録紙２の余
白部および画像領域の下地にインクがベタ転写された記
録画像が得られることになるが、そのインクが白色また
は透明なものであるために何ら目障りとはならず、また
画質を何ら低下させることはない。

なお、本発明は前記実施例によるものに何ら限定される
ものではなく、例えば記録紙１の余白部の全てにおいて
インクシート１と記録紙２との密着を行なわせなくとも
、インクシート１に形成される白色または透明なインク
層○の幅または長さの何れか一方が記録インク層Ｂのイ
れよりも大きくなるようにして、記録時に画像領域Ａ１
の両外側余白部またはその先端、後端余白部においてイ
ンクシート１ど記録紙２との密着を行なわせるようにし
てもよい。また白色または透明なインクのベタ転写は、
それを必すしも記録紙２のほぼ全面になすことなく部分
的に行なわせるようにしても良いが、少なくとも余白部
にベタ転写されていることが必要である。さらにベタ転
写を行なわせる代わりに、インクシート１と記録紙２と
の密着性が良くなるようなパターンによる白色または透
明なインクあ熱転写をダミーデータにより行なわせるよ
うにしても有効である。

肱果 以上、本発明による熱転写形プリンタの記録方式にあっ
ては、記録に先がけて記録紙の少なくとも余白部に白色
または透明なインクをベタ転写させ、記録時にそのベタ
転写された記録紙に対して余白部に対応した部分を発熱
駆動させてベタ転写されたインクを再溶融させるように
したもので、記録後におけるインクシートと記録紙との
密着性が良くなってその一体搬送時における転写ずれを
有効に防止することができるとともに、記録紙の余白部
に目障りなパターンが何ら記録されるこがないという優
れた利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によって得られた記録画像お
よび記録ヘッドの関係を示す図、第２図は同実施例に用
いられるモノクロ記録用のインクシートを示す図、第３
図は同じくカラー記録用の　１インクシートを示す図、
第４図は本発明を具体的に実施するための熱転写形プリ
ンタの一構成例を示す図である。 ■、１′・・・インクシート　２・・・記録紙　３・・
・記録ヘッド　４・・・プラテン　５・・・剥離部材　
Ｏ・・白色または透明なインク層　Ｂ、Ｙ、Ｍ、Ｃ・・
・記録インク層 出願人代理人　烏井　清 第７図 Ｈ２Ｈ２

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 記録に先がけて記録紙の少なくとも余白部に白色または
   透明なインクをベタ転写させる手段と、その白色または
   透明なインクがベタ転写された記録紙を引き戻す手段と
   、その引き戻された記録紙の余白部に対応した記録ヘッ
   ドの各素子を駆動させながら画像領域部に熱転写による
   記録を行なわせる手段をとるようにした熱転写形プリン
   タの記録方式。