JPS60258806A

JPS60258806A - 防蟻、防鼠電線・ケ−ブル

Info

Publication number: JPS60258806A
Application number: JP59116140A
Authority: JP
Inventors: 勇関口; 砂塚　英夫; 弘忠小林
Original assignee: Fujikura Ltd
Current assignee: Fujikura Ltd
Priority date: 1984-06-06
Filing date: 1984-06-06
Publication date: 1985-12-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】技術分野この発明は、防蟻性と防鼠性とを兼備した防蟻、防鼠電
線およびケーブルに関する。

従来技術とその問題点近時、防蟻性と防鼠性とを兼ね備えた電線あるいはケー
ブルが要求されている。このような要求ｌこ合致する電
線あるいはケーブルとして、防蟻剤を含有する樹脂組成
物を電線あるいはケーブル上に押出被覆して防蟻被覆を
形成し、ついでこの防蟻被覆上に防鼠剤を含有する合成
樹脂塗料を塗布したもの、あるいは防蟻剤および防鼠剤
を含有する樹脂組成物を電線あるいはケーブル上に押出
被覆して防蟻防凧被偵を形成したものなどが仰られてい
る。

しかしながら、防蟻剤および防鼠剤を含有する樹脂組成
物を押出被覆じたものでは、被覆の成形加工時の熱によ
って防蟻剤あるいは防鼠剤が熱分解し、被覆中でのこれ
らの残存率が低下し、十分な防蟻、防鼠効果を得ようと
する場合には多着に配合せねばならず、製造コストの増
大をもたらすとともに被覆自体の耐熱性１機械的特性等
を低下せしめる問題がある。

また、一旦防蟻被覆を押出被覆によって形成し。

ついで防鼠剤含有塗料を塗布するものでは、押出被膜時
、同様の防蟻剤の熱分解の欠点があり、かつ製造工程が
多くなり、製造に手間を要する欠点がある。

発明の目的この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、製造が至
って容易で、製造コストの低減が可能な防蟻、防鼠電線
畳ケーブルを提供することを目的とするものである。

発明の構成この発明の防蟻、防鼠電線・ケーブルは、防蟻剤と防鼠
剤を含有する塗料を電線あるいはケーブルの最外層に塗
布してなるものである。

発明の具体的構成と作用効果この発明で用いられる防蟻剤としては、ナフテン酸銅、
亜酸化鋼等の銅化合物、ディルドリン、ホスホロチオエ
ート化合物、クロルピリフォス等の有機リン化合物など
が挙げられる。また、防鼠剤としては、シクロへキシミ
ド、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ラウレート等の
有機錫化合物などが適宜使用される。

そして、これらの防蟻剤および防鼠剤は塗料に添加、混
合される。ここで使われる塗料としては。

特に限定されるものでなく、通常の合成樹脂塗料が任意
に選ばれるが被塗布材である電線あるいは′　ケーブル
の絶縁体やシースを構成する材料に対しλ ′　て付着性が良好で、塗膜に可撓性１強度を有するも
のが望ましい。絶縁体あるいはシースがポリ塩化ビニル
樹脂系組成物よりなる場合には、ビニル樹脂塗料、エポ
キシ樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗
料などが好ましい組合せである。また、絶縁体あるいは
シースがポリエチレン樹脂、架橋ポリエチレン樹脂の場
合には、エポキシ樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料など
の反応性塗料が好ましい。また、絶縁体あるいはシース
がクロロプレンゴム組成物よりなる場合にはクロロプレ
ンゴム塗料、塩化ゴム塗料などが望ましい。

そして、この塗料は上記防蟻剤および防鼠剤を良好に溶
解もしくは分散し、かつこれらを変性あるいは劣化させ
ないものであることが必要である。

上記塗料への防蟻剤および防鼠剤の添加量は、その種類
、必要とする防蟻防鼠効果の程度、塗料の種類、塗膜厚
さなどを考慮して適宜法められるが、通常はそれぞれ０
．１〜２０重量ｔｌｂ程度とされる。０．１重量％未満
であれば十分な防蟻、防鼠効果が得られず、また２０重
量％を超えて添加しても効果の増大が頭打ちとなり、不
経済でもある。

塗料への防蟻剤および防鼠剤の添加は、Ｘ体的ｌこけ所
定量の防蟻剤および防鼠剤を塗料に加え。

よく攪拌するだけでよく、至って簡単である。

かくして得られた防蟻剤および防鼠剤含有塗料は、電線
の絶縁体やケーブルのシースなどの最外層上に塗布され
、目的とする防蟻、防鼠電線・ケーブルとされる。塗料
の塗布方法としては、浸漬、スプレー５ハケ塗りなどの
任意の方法が採用できるが、通常は、塗料槽内に浸漬し
たのち、所定径の絞りダイスを通過させて所定の塗布厚
みを得るような方法が使用される。また、一旦製造され
た電線もしくはケーブルに塗布してもよいが、望ましく
は、電線もしくはケーブルの最外層を押出被覆した直後
の最外層がいまだ加熱状態にある時ζこ塗布すれば、最
外層と塗料との付着性（接着性）が向上して良好な塗膜
が得られ、かつ塗膜の乾燥も早い。塗膜の仕上り厚さは
、特に限定されないが、通常では５０μｍ〜１鳳鳳程度
とされ、防蟻効果を主とするときは、厚めにし、防鼠効
果を主とするときは薄めにすることができる。

このような防蟻、防鼠電線・ケーブルにあっては、これ
を製造するには単に防蟻剤、防鼠剤を含む塗料を電線あ
るいはケーブルの表面の最外層に塗布するだけであるの
で、製造が極めて簡単であり、特別の技術や設備を必要
とせず、製造コストの低減を図ることができる。また、
防蟻剤、防鼠剤を含有する樹脂組成物を押出被覆するも
のでは上述のように熱分解によって防蟻剤、防鼠剤の残
存率が低下するという欠点があるが、この電線・ケーブ
ルでは添加量がそのまま塗膜中に存在し、分解、劣化す
ることなく利用効率が高い。

実験例以下、実験例を示し、具体的に説明する。

〔実験例〕エポキシウレタン塗料（固形分７０％）に防蟻剤として
クロルピリフォスを１ｗｔ％、防鼠剤としてシクロへキ
シミドをＱ、５ｗｔ％混合した。この塗料を外径１０關
のケーブルの塩化ビニル樹脂組成物よりなるシース上に
塗布した。塗布方法は。

シースの押出被覆直後に塗料槽に導びき、塗布ダイスで
所定膜厚に付着させる方法ｉとよった。塗布量は１５０
ダ／　ｍ’とした。

このケーブルを白蟻の巣の近くに２年間埋設して防蟻性
を、また防鼠性については、ラットをケージに入れて試
料の食害実験によって防蟻性、および防鼠性を評価した
ところ、高い防蟻効果、防鼠効呆が得られることがわか
９た。また、この塗膜は付着性、可撓性、強度がよく、
ケーブル布設時の外力によって剥離することはほとんど
なかった。

発明の詳細な説明したように、この発明の防蟻、防鼠電線拳ケーブ
ルは、防蟻剤および防鼠剤を含有した塗料を電線あるい
はケーブルの最外層に塗布してなるものであるので、極
めてｗＵ巣に製造することができ、高度の製造技術や特
別の設備を必要とせず、よって安価に製造することがで
きる。また、防蟻剤、防鼠剤の分解、劣化がなく、利用
効率も高く、これら薬剤の無駄となることがない。

Claims

【特許請求の範囲】

防蟻剤さ防鼠剤を含有する塗料を電線あるいはケーブル
の最外層重こ塗布してなることを特徴とする防蟻、防鼠
電線・ケーブル。