JPS6025773Y2 - ゴム・プラスチツク絶縁アルミシ−スケ−ブル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ゴム・プラスチック絶縁アルミシースケーブ
ルの改良に関するものである。

従来の架橋ポリエチレン絶縁アルミシースケーブルは、
第１図イの縦断面図、口の横断面図に示すとおりで、両
図において１は導体、２は内部半導電層、３は絶縁体（
架橋ポリエチレン）、４は金属テープ、５は半導電性布
テープ、６は外部半導電層、７はアルミシース、８はビ
ニル防食層である。

なお、金属テープ４、半導電性布テープ５はアルミシー
ス押出時の断熱用である。

上記のような構造であるので、か）るケーブルの製作時
、万一、アルミシース押出機がタイマークその他の理由
で停止すると、その部分が異常な温度上昇を示し、絶縁
体が膨張して、アルミシースの波に食い込んだように凹
凸になる。

こような現象は、ケーブルの過負荷運転時にも発生する
ことが考えられる。

凹凸が大きくなると電気性能の低下をも導くことになる
。

また通常の場合、アルミシース７と半導電性布テープ５
との間には若干のクリアランスがあるため、導体１に通
電すると各々の温度上昇値の違い、線膨張係数の違いに
より、アルミシース７と絶縁体３コアとが異なる挙動と
する。

つまり絶縁体コアが突き出して来るという問題が発生す
る。

このことについて更に説明すれば、絶縁体３が膨張した
場合、絶縁体（ゴム又はポリエチレン等のプラスチック
から成る）よりも線膨張係数の小、′メい波付アルミシ
ース７がその上にあるため、絶縁体の膨張が波付アルミ
シース内面の波形凸部のところは制限を受け、波形凹部
のところは膨張することにある。

それ故、絶縁体３と波付アルミシースの間に設けられて
いる外部半導電層６は波付）′ルミシースの波形に応じ
て変形を受け、絶縁体３と外部半導電層の界面が凹凸に
なる。

この現象は極部電界が形成されるなどケーブルの電気性
能に重大な影響を与なる。

また傾斜地布設の場合、１４′ニル防食層８上からクリ
ートで把持しても、絶縁体コアはとまらないので滑り落
ちてしまう恐れがある。

さらに第１図に示す構造では、アルミシース７と半導電
性布テープ５との接触点が少なく電気的にも欠点がある
。

本考案は、上記の欠点を解消することを目的としたコム
・プラスチック絶縁アルミシースケーブルを提供するも
ので、その特徴とするところは、絶縁体コア上の外部半
導電層を、その押出被覆時に複数個の突起を有する形で
押出し、然る後アルミシースを前記突起の一部に食い込
むようにしたものである。

本考案のコム・プラスチック絶縁アルミシースケーブル
の実施例を第２図（イは縦断面図、口は横断面図）に示
して説明する。

複数個の突起６ａを設けた形で外部半導電層６をケーブ
ル絶縁体３上に押出被覆した後、アルミシース７を前記
突起６ａの一部が食い込むように覆せたものである。

この構造では、突起が波付アルミシース内面の波形凸部
に食い込まれているから、絶縁体の体積膨張があっても
、上記波形凸部は突起に更に食い込むことになり、絶縁
体の膨張が吸収される。

従って、絶縁体と外部半導電層の界面不整が生じない。

絶縁体が凹凸になることが防止され、アルミシース７と
絶縁体コア（１，２，３を一体としたもの）との挙動の
ズレも防止することができる。

本考案はまた、外部半導電層と波付アルミシースとは突
起６ａの食い込み箇所を介して電気的に接触しているか
ら、充電電流を完全に流すことができる。

突起６ａの幅、数を選定することによって、アルミシー
ス７と外部半導電層６との接触面積を自由に選ぶことが
できる。

また、絶縁体３の断熱が必要な場合には、外部半導電層
６上に半導電性布テープ、カーホンクラフト紙、金属テ
ープ其の他の導電性断熱材を巻いても同じ効果が得られ
る。

さらに、アルミシース７の外部半導電層６への食い込み
を制限するため、北よびケーブル充電電流の補助導体と
して第３図イ９口に示すように、金属線１０を突起６ａ
中、あるいは突起６ａ横に施してもよい。

なお、突起６ａはケーブルの長さ方向に平行であっても
、またスパイラル状であってモヨい。

導体の温度上昇による絶縁体の体積膨張を吸収できるだ
けのギャップをアルミシースと外部半導電層に設けてお
くことが望ましい。

以上述べたことより、本考案は、押出外部半導電層を有
するコム・プラスチック絶縁アルミジ−スケ−フルすべ
てに適用できるもので、前記アルミシースにコム・プラ
スチック防食層８を施せば、電気的性能は勿論、防食効
果も備えた電カケープルとなり、本考案の実用価値は誠
に大きいものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の架橋ポリエチレン絶縁アルミシースケー
ブルの説明図で、イは縦断面図、町ま横断面図、第２図
は本考案のコム・プラスチック絶縁アルミシースケーブ
ルの実施例説明図で、イは縦断面図、０横断面図、第３
図は本考案の実施例の部分的説明図で、イは金属線を外
部半導電層の突起内に挿入したもの、口は突起横に設け
たものを示している。 １・・・・・・導体、２・・・・・・内部半導電層、３
・・・・・・絶縁体、４・・・・・・金属テープ、５・
・・・・・半導電性布テープ、６・・・・・・外部半導
電層、６ａ・・・・・・突起、７・・・・・・アルミシ
ース、８・・・・・・ビニル防食層、９・・・・・・外
部半導電層とアルミシースとの空隙、１０・・・・・・
金属線。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）導体の外方に設けられたケーブル絶縁体上に、外
   側面の複数個の突起を有する外部半導電層か施され、そ
   の外方に該外部半導電層と電気的に接続する波付アルミ
   シースが施され、該波付アルミシース内面の波形凸部が
   前記突起に食い込んでいることを特徴とするゴム・プラ
   スチック絶縁アルミシースケーブル。
2. （２）突起が、ケーブルの長さ方向に平行に、またはス
   バイラク状に施されている実用新案登録請求の範囲第（
   １）項記載のゴム・プラスチック絶縁アルミシースケー
   ブル。
3. （３） 突起が、その中に金属線が挿入されたもの、
   またはその突起の横に金属線を沿うように設けたもので
   ある実用新案登録請求の範囲第（１）項または第（２）
   項記載のゴム・プラスチック絶縁アルミシースケーブル
   。