JPS6024534Y2 - 精密平面研摩装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は加工片をラッピングする精密平面研摩装置、特
にラッピング円板を修正加工する刃物台を備えた上記の
研摩装置に関するもので、その目的とするところは、加
工片保持具を保持した保持体を刃物台と共通の支持レー
ルに装架し、以って加工片の着脱あるいはラッピング円
板の清掃等のために保持具をラッピング円板上より離間
できるようにすることである。

比較的重量のある加工片をラッピングする大形の精密平
面研摩装置にお′いては、ラッピング円板上での加工片
の着脱がラッピング円板等が障害となって作業性が悪い
問題がある。

本考案はかかる問題点に鑑みてなされたもので、ラッピ
ング円板修正用の刃物台を装架した支持レールに、加工
片保持具を保持した保持体をスライド可能に装架し、保
持具をラッピング円板上より離間できるようにしたもの
である。

以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。

第１図および第２図において、１０は固定ベースヲ示シ
、この固定ベース１０にはターンテーブル１１が回路の
流体軸受装置により垂直軸線のまわりに回転可能に支承
され、適当な公知の駆動装置により回転駆動されるよう
になっている。

ターンテーブル１１上には上面にラップ面を形成したリ
ング状のラッピング円板１２が固着されている。

固定ベース１０の両端部には支持台１３．１４が設置さ
れ、この支持台１３．１４上に前記ラッピング円板１２
のラップ面と平行な水平案内面１５を形成した支持レー
ル１６が固設されている。

支持レール１６には第１および第２のスライドベース１
７，１８がそれぞれ水平案内面１５に沿って移動可能に
装架され、この第１スライドベース１７には送りハンド
ル１９にて上下動される回路のラムを嵌装した保持体２
０が固設されている。

保持体２０に嵌装されたラムには駆動モータ２１にて回
転駆動される回転軸２２が垂直軸線のまわりに回転可能
に軸承され、この回転軸２２の下端に加工片保持具２３
が、軸方向にのみ所定量相対移動可能に連結されている
。

保持具２３の下面には平面研摩すべき加工片２４が接着
あるいは他の固着手段により取付けられるようになって
おり、加工片２４は保持具２３の自重により前記ラッピ
ング円板１２上に押圧される。

前記支持レール１６には送りねじ軸２５が回転可能に軸
承され、この送りねじ軸２５に第１のスライドベース１
７に固設した回路の送りナツトが螺合されており、送り
ねじ軸２５の一端に取付けた送りハンドル２６の操作に
より第１のスライドベース１７が水平案内面１５に沿っ
て移動される。

また前記第２のスライドベース１８には刃物台２７が駆
動モータ２８により前記回転軸２２と平行な方向に切込
み可能に装架され、この刃物台２７に前記ラッピング円
板１２のラップ面を修正加工するバイト２９が保持され
ている。

第２のスライドベース１８は支持レール１６に設置した
送りシリンダ３０により水平案内面１５に沿って送り制
御される。

本考案装置は上述したように構成されているので、水に
ラップ砥粒を混合したラップ液をラッピング円板１２上
に供給し、保持具２３に固着した加工片２４を保持具２
３の自重によりラッピング円板１２上に押圧し、保持具
２３およびラッピング円板１２を回転駆動すると、加工
片２４がラッピングされる。

加工片２４のラッピングの繰返しにより、ラッピング円
板１２のラップ面が損耗した場合には、修正加工用押釦
スイッチを操作すると、送りシリンダ３０により第２の
スライドベース１８とともに刃物台２７が水平案内面１
５に沿って移動され、バイト２９によりラッピング円板
１２のラップ面が平滑な面に修正加工される。

また保持具２３に加工片２４を着脱する場合には、送り
ハンドル１９の操作により回転軸２２および保持具２３
を上昇して加工片２４をラッピング円板１２より持上げ
、さらに送りハンドル２６の操作により第１のスライド
ベース１７とともに保持体２０を左方にねじ送りして加
工片２４をラッピング円板１２上より離間させ、ターン
テーブル１１が障害とならない作業のしやすい位置で加
工片２４の着脱を行う。

以上述べたように本考案は、ラッピング円板を修正加工
する刃物台をスライド可能に装架した支持レールに、加
工片保持具を保持した保持体をスライド可能に装架した
構成であるので、加工片の着脱時においては加工片保持
具をラッピング円板上より離間した作業のしやすい位置
まで退避させることができ、加工片の着脱をきわめて容
易に行い得るようになり、またこれによってラッピング
円板の清掃作業も容易となる特徴がある。

しかも本考案によれば、保持体を刃物台と共通の支持レ
ールに装架したので、構成を簡単にできる効果も併せて
奏せられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す精密平面研摩装置の正面
図、第２図はその側面図である。 １０・・・・・・固定ベース、１２・・・・・・ラッピ
ング円板、１５・・・・・・水平案内面、１６・・・・
・・支持レール、１７．１８・・・・・・スライドベー
ス、２０・・・・・・保持体、２３・・・・・・保持具
、２４・・・・・・加工片、２７・・・・・・刃物台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定ベースにラッピング円板を垂直軸線のまわりに回転
   可能に支持し、前記固定ベースに水平案内面を形成した
   支持レールを前記ラッピング円板の上方に固設した精密
   平面研摩装置において、前記支持レールの一端にはラッ
   ピング円板を修正加工するバイトを保持した刃物台を前
   記水平案内面に沿って移動可能に装架し、前記支持レー
   ルの他端には保持体を前記ラッピング円板に対応する位
   置とラッピング円板より離間した位置との間で前記水平
   案内面に沿って移動可能に装架し、この保持体に平面研
   磨すべき加工片を前記ラッピング円板上に押圧する保持
   具を回転かつ進退可能に装架してなる精密平面研摩装置
   。