JPH0137851Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は穴明け研削盤に関し、更に詳しくはコ
アードリルをフレームに設けた鉛直方向の回転軸
に装着し、このコアードリルと同一中心軸線上の
上部にワークを位置させ、このワークはコラムに
沿つて上下に移動する摺動盤に軸着されたワーク
台で軸受した回転ドラムに挾持され、ワークを低
速回転、下部のコアードリルを高速回転しながら
コラムに沿つてワークを下降させて穴明け加工を
行い、更にワークを半分位置まで穴明け加工した
後ワーク台を上昇させ、更にワークを摺動盤の軸
支部を中心にワーク台を介して反転してワークの
他端側を下向きにして前記要領で再び加工するも
のである。更に穿孔時には、コアードリル内から
冷却水を放水する穴明け研削盤である。

従来一般に穴明け加工を行うには、ワークを固
定したものが多く、しかも脆いワークは、ワーク
を下部で保持させるか、或いは水平方向にワーク
を挾持して、このワークと対向させたドリルで穿
孔しているが長尺のワークでは穴明けが困難で作
業性が悪く、更には放水する冷却水が囲りに飛散
して囲りの機械或いは製品を汚す等の不都合があ
つた。

本考案は斯様な実情に鑑み、この問題に対処す
るもので、即ち、ワーク取替の不便を省き、作業
性の向上と、更に冷却水飛散を防ぐことを目的と
したものである。

以下本考案に係る穴明け研削盤の一実施例を添
付図面に基いて具体的に説明する。

１はフレームで、このフレーム１の後部側には
コラム２を設けてある。コラムの正面には摺動盤
３を摺嵌すると共にコラム２内に縦設した主ねじ
軸４に摺動盤３から張出した張出部３′を螺合さ
せて上下動できるようにしてある。

摺動盤３にはワーク台５を回転可能に軸着する
と共にワーク台５にはウオームと噛合うウオーム
ホイルを設けてウオーム軸６に設けたハンドルに
よつてワーク台５を反転する反転手段を設けて
180゜回転させ反転できるようにしてある。

ワーク台５には両端にチヤツク機構８，８′を
設けた回転ドラム９を軸承し、更に回転ドラム９
はワーク台５に取付けたモータ１０とベルト等に
より連絡させ回転を伝えるようにしてある。

回転ドラム９の中心軸線の下部には、回転軸１
１をフレーム１に内蔵して軸受けし、この回転軸
１１はモータ１２とベルト１３を介して連絡さ
せ、モータ１２により回転するようにしてある。
回転軸１１の上端にはコアードリル１４の下端を
装着し、上端は回転ドラム９に設けたチヤツク機
構で挾持したワーク１５と対向させる。

前記主ねじ軸４は適宜の切替手段によつて、切
込み送りモータ１６、早送りモータ１７に連絡
し、穿孔時の切込み送り、穴明け後の戻りの早送
りを行うようにしてある。

摺動盤３にはコラム２上に設けた案内車１８，
１８′を介してコラム背部のバランスウエト１９
とワイヤー２０で連結し、バランスをとるように
なつている。

２１，２２はリミツトスイツチで、摺動盤３に
設けた操作杆２７で操作するようになつている。
２３は冷却水ポンプ、２４は冷却水タンク、２５
は操作盤、２６は位置決めピン、２８は防水カバ
ーである。

本考案は前記の構成で明らかなように、ワーク
台５を横方向にしてワーク台５に軸受けされた回
転ドラム９にワーク１５を挿入して両端に設けた
チヤツク機構８，８′で挾持し、ワークがセツト
されるとワーク台５をワークが鉛直になるように
して位置決めピン２６を挿込み、位置決めを行つ
た後フレーム１内に設けた回転軸１１をモータ１
２で回転し、更にワーク台５に軸承された回転ド
ラム９をモータ１０により低速回転させながら切
込み送りモータ１６を回転するとワーク台５を軸
着した摺動盤３は主ねじ軸４によつてコラム２に
沿つて下降する。この時ワーク台５に挾持された
ワーク１５は高速回転中のコアードリル１４で穿
孔され、摺動盤３に設けた操作杆２７が下限リミ
ツトスイツチ２１を働かせると早送りモータ１７
が作動し、主ねじ軸４は切替り摺動盤３を早送り
して上昇させる。この時ワーク１５の穿孔は約半
分だけであつて、摺動盤３が上昇し上限スイツチ
２２を働かせると早送りモータ１７は停止する。
また切込み送りに切替わる。このようにして半分
を加工し上昇すると、ワーク台５に挿込まれた位
置決めピンは抜かれ、更にワーク台５は摺動盤３
に軸着された軸を中心に反転手段のハンドル７を
回転して180度回転し反転させ、位置決めピンを
挿込んで位置が設定されると、前記同様に摺動盤
３を下降してワークの残りの半分の穿孔を行うも
のである。

尚穿孔加工中はタンク２４内の冷却水はポンプ
２３によりコアードリル１４内に送られ冷却しな
がら加工を行うものである。

上述のように本考案は、フレーム１上に設けコ
ラムの前面に、切込み送りモータ及び早送りモー
タと切替手段を介して連絡させた主ねじ軸４に螺
合させた摺動盤３を摺嵌し、該摺動盤３には両端
にチヤツク機構８，８′を配した回転ドラム９を
軸承したワーク台５を反転手段を用いて回転可能
に軸着する一方ワーク台に設けたモータ１０を前
記回転ドラムに連絡させ、更にフレームには前記
回転ドラム９の中心軸線上の下部に、モータ１２
に連絡した鉛直方向の回転軸１１を内蔵して軸受
けし、回転軸１１の上端には、冷却水タンクとポ
ンプを介して連絡させた冷却水放出口を内蔵した
コアードリル１４を装着して穴明け研削盤で、コ
ラム２に摺嵌した昇降可能な摺動盤３には反転手
段により回転し反転できるワーク台５を軸着して
あるためワークの着脱時にはワーク台５に軸受け
した回転ドラム９を横方向にしてワークを挿込所
望位置でチヤツク機構８，８′により挾持しセツ
トした後ワークを鉛直にして位置決めピンを挿込
むだけでセツトができ簡単で正確にできる。また
ワーク１５は長尺の場合でも、摺動盤３に軸着し
たワーク台５を、ワークを挾持したまま反転手段
で180度回転できるので取替えることなく反転さ
せ、再び穿孔するため面倒がなく、しかも作業が
能率よくできる。またワーク１５をコアードリル
１４で穿孔中冷却水は上向きにワークに供給する
ため、加工中冷却水が飛散し、汚すことがない等
の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る穴明け研削盤の一実施例を
示したもので、第１図は正面図、第２図は側面図
である。 １……フレーム、２……コラム、３……摺動
盤、４，４……主ねじ軸、５……ワーク台、６…
…ウオーム軸、７……ハンドル、８，８′……チ
ヤツク機構、９……回転ドラム、１０……モー
タ、１１……回転軸、１２……モータ、１３……
ベルト、１４……コアードリル、１５……ワー
ク、１６……切込み送りモータ、１７……早送り
モータ、１８，１８′……案内車、１９……バラ
ンスウエト、２０……ワイヤ、２１，２２……リ
ミツトスイツチ、２３……冷却水ポンプ、２４…
…タンク、２５……操作盤、２６……位置決めピ
ン、２７……操作杆、２８……防水カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレーム上に設けたコラムの前面に、切込送り
   モータ及び早送りモータと適宜の切換手段を介し
   て連絡させた主ねじ軸に螺合する摺動盤を摺嵌
   し、該摺動盤には両端にチヤツク機構を配した回
   転ドラムを軸受けしたワーク台を反転手段を用い
   て回動可能に軸着する一方、ワーク台に設けたモ
   ータを前記回転ドラムに連絡させ、更に前記フレ
   ームには、回転ドラムの中心軸線上の下部に、モ
   ータに連絡させた鉛直方向の回転軸を内蔵して軸
   受し、回転軸の上端にはワークと対向させたコア
   ードリルを装着すると共にコアードリルには冷却
   放出口を設けた事を特徴とした穴明け研削盤。