JPS6024209Y2 - 移動サスペンシヨンの下部ロ−ラ−取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ファイリングキャビネット等に抽出しにおけ
る移動サスペンションの下部ローラー取付装置に関する
ものである。

その目的とする所は、抽出しの操作時、ローラーと支軸
との間における摩擦音を極力排除すると共にローラーの
取付けに当って、その組込みを容易に行い得るようにす
る一方、加工を簡易化することによって、コストの低下
を計ったものである。

このため、本考案においては、一端に下部ローラーを遊
嵌する支軸を一体成形した合成樹脂製転子保持具本体の
他端に二又部を形成すると共に該二又部には一対の係止
用突子を設け、該係止用突子を二又部の弾力により移動
サスペンションのレール内に係止するようにしたことを
特徴とする下部ローラー取付装置を提案するものである
。

以下図面に示した実施例に基いて本考案の要旨を説明す
る。

１は本考案の主要部を形成する転子保持具本体で、硬質
合成樹脂素材より成形され、一端に下部ローラー５を回
転自在に支持する支軸２を一体形成し、他端には二又部
３を形成しである。

４は前記二又部３の外側対称位置に突設した係止用突子
で、支軸２を同様本体１の成形に際して、一体的に形成
されるものである。

６は移動サスペンションで、上縁を折曲形成した上部レ
ール７と下縁を折曲形成した下部レール８を具備し、前
述の下部ローラー５を保持する保持具本体１は、後述す
る如く、二又部３の弾力を利用して下部レール８内に取
付けられるようにしである。

９は前記二又部３の突子４を挿入する軸孔で、下部レー
ル８を形成する下部折曲部８′と垂直板部１０とに対称
的に穿設してあり、第４図に示すように、下部ローラー
５は下部レール８に２個設けてあり、遊動転子１１との
間に、抽出し１に固定した引出しレール１３を挾持する
ものである。

１４は支持杆で、垂直板部１０の切起片１５，１５によ
って支持され、遊動転子１１の転子軸１１′の一端を載
置し、支持杆１４の折曲した両端の取付部１４’、１４
’間を遊動転子１１が自由に移動し得るようにしである
。

１６は上部レール７の前端に附設した前部ストッパー、
１７は上部レール７の後端寄りに附設して後部ストッパ
ー、１８は同レール７の後端に軸装した後部転子である
。

このようなな構成からなる移動サスペンション６は固定
サスペンション１９内に組み込まれるもので、該固定サ
スペンション１９は、上部レール２０と下部レール２０
′とを具備し、前述の前部ストッパー１６に対向する切
欠部２１と、後部ストッパー１７に対向するストッパー
２２とを有し、更に切り起しによる係合片２３及び係合
片２４を垂直板部２５に突設しである。

以上の構成からなる本考案装置においては、下部ローラ
ー５，５の組込みに際して、保持具本体１の支軸２に予
め下部ローラー５を遊嵌し、二又部３を挟圧しつつ、そ
の開きを挾めた状態下に、下部レール８内に挿入し、係
止用突子４，４を夫々下部レール８の軸孔９，９に嵌合
して挟圧力を解けば、二又部３はそれ自体の復元弾力に
よって原位置に戻り、突子４は夫々軸孔９に嵌装し、保
持具本体１が下部レール８内に係止用突子４を支点とし
て係止される。

次いで、支持杆１４を切起片１５，１５に挿通係架する
もので、この状態においては、突子４を中心に下部ロー
ラー５が、保持具本体１と共に作動されても、支持杆１
４に阻止される結果、脱落することはない。

このように下部ローラーの移動サスペンションへの組込
み作業がきわめて容易となるため、従来品のように、ロ
ーラーを支持する支軸の両端をカシめっけて係止する手
段とは異なり、多大の手間を省くことが可能となる一方
、下部ローラーの保持具本体は合成樹脂素材（例えばＡ
ＢＳ）で、係止用突子並びに下部ローラー支軸を一体成
形され得るものであるから、金属軸を使用した従来品に
比すれば加工が容易である。

又下部ローラーと支軸とが共に合成樹脂製であるから、
従来のような回転摩擦音を発することなく、長期の使用
にも円滑に作動し得る等の数々の利点を有腰実用上顕著
な利点を具有し、実益する所多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の斜視図、第２図は同装置の組込ま
れた状態を示す断面図、第３図は固定サスペンションの
斜視図、第４図は本考案を組込んだ移動サスペンション
の斜視図である。 １・・・・・・転子保持具本体、２・・・支軸、３・・
・・・・二又部、４・・・・・・係止用突子、５・・・
・・・下部ローラー ６・・・・・・移動サスペンショ
ン、７・・・・・・上部レール、８・・・・・・下部レ
ール、９・・・・・・軸孔、１０・・・・・・垂直板部
、１１・・・・・・遊動転子、１２・・・・・・抽出し
、１３・・・・・・引出しレール、１４・・・・・・支
持杆、１５・・・・・・切起片、１６・・・・・・前部
ストッパー １７・・・・・・後部ストッパー １８・
・・・・・後部転子、１９・・・・・・固定サスペンシ
ョン、２０〜２０′・・・・・・上部及び下部レール、
２１・・・・・・切欠部、２２・・・・・・ストッパー
２３．２４・・・・・・係合片、２５・・・・・・垂
直板部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端に下部ローラーを遊嵌する支軸を一体成形した合成
   樹脂製転子保持具本体の他端に二又部を形成すると共に
   該二又部には一対の係止用突子を設け、該係止用突子を
   二又部の弾力により移動サスペンションのレール内に係
   止するようにしたことを特徴とする下部ローラー取付装
   置。