JPS6024064B2 - 中空充填材とその中空充填材を用いた複合材 - Google Patents

中空充填材とその中空充填材を用いた複合材

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JPS6024064B2
JPS6024064B2 JP9265277A JP9265277A JPS6024064B2 JP S6024064 B2 JPS6024064 B2 JP S6024064B2 JP 9265277 A JP9265277 A JP 9265277A JP 9265277 A JP9265277 A JP 9265277A JP S6024064 B2 JPS6024064 B2 JP S6024064B2
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JP
Japan
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hollow
tsh
filler
hollow filling
filling material
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Expired
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JP9265277A
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English (en)
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JPS5426816A (en
Inventor
雅昭 久保
強 今津
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は中空充填材とその中空充填材を用いた複合材に
関するものであって、その目的とするところは軽量であ
り熱及び炭酸化に対して安定である上にバィンダ(成形
材料)との接着強度の大きな中空充填材と、その中空充
填材を用いた軽量強固な複合材とを提供するにある。
従来の充填材としては中実のものと独立気泡を有するも
のとがあるが、前者は複合化に際し充填材として添加す
る場合では軽量化に不向きであり、また後者では軽量化
には有利であるが、バィンダとの接着性が弱い欠点があ
った。
本発明はかかる従来の欠点を解消せんとするもので、以
下詳細に説明する。
まずカルシウムアルミネートモノサルフエートハイドレ
ート(父a○,AI203,CaS04,12日20,
以下MSHと略す)と石膏(CaS04,刃日20,x
=2,1/2,o)とを水の存在下で反応させてカルシ
ウムアルミネートトリサルフエートハイドレート(父a
0,AI203,*aSQ,31〜32日20,以下T
SHと略す)の柱状乃至針状の結晶を生成させる。
次いでこのTSHの結晶を加熱脱水させて中空充填材を
得る。ここで上記TSHは柱状乃至は針状の結晶であり
、その組織中に31〜32の結晶水を有する。この結晶
水のうち6個は結合が強固であって、200℃以上に強
熱しなければ脱離しないが、それ以外の25〜2針固の
結合水は結合力が弱く、比較的容易に離脱する。即ち、
25〜2針固の水は殆んど100℃付近で離脱し、脱水
は50℃以上で起る。この脱水にともないTSHの結晶
は第1図のように中実状の柱状乃至針状結晶Aから第2
図のように中空部Bを有する中空円筒状結晶Cに変化す
る。更に詳しく述べると、TSHは水の存在下でMSH
と石膏とを反応させて得られるが、反応条件により得ら
れるTSH結晶の大きさは変わる。条件のうち最も効果
の大きなものは反応系中のpHと固形分濃度である。こ
のうち固形分濃度については固形分が均一縄拝できる濃
度範囲、つまり10%以下では殆んど変わらない。しか
し2%以下の希薄液中で反応させると結晶は若干大きく
なるが、工業的にはメリットがない。したがってスラリ
ー状中でTSHを生成する場合では固形分濃度を10%
、賦形体状でTSHを生成する場合では50%とするの
がよい。系中pHは生成TSH結晶形状に最も大きな影
響を与えるもので、pH範囲として11.5〜12.5
を選定した。これは11.5以下では結晶形に大きな変
化がないことによる。また12.5以上では反応速度が
著しく大きくなるためである。賦形体状でTSHを生成
する場合はスラリーの軸を調節した後、炉過して固形分
濃度を上げ、賦形体を得ることができる。得られたTS
H結晶は加熱し脱水するが、この場合20oo以上に加
熱すると、結晶水のうち殻を形成している結晶水が脱水
して形状が損なわれるので好ましくない。200℃以下
では25〜2組20が離脱して中空体が生成する。
この脱水は50q○付近より始まるが、この水の離脱は
きわめて容易であり、また温度により中空体形状が変ら
ないことより、150午0に材料を加熱し脱水せしめる
のがよい。尚、初期のTSH結晶形をコントロールする
ことにより種々の大きさの中空体を得ることができる。
このようにして得られた中空充填材は第2図の中空部B
の分、約35%が軽量となり、また脱水物であるために
熱的に安定であって、充填材として使用した場合、20
0qo以下では加工等により水蒸気やその他のガスを発
生せず、更に反応に関与する水が少ないために炭酸化を
受けにくい利点がある。
しかしてこの中空充填材は合成樹脂成形材料や無機質成
形材料等の成形材料(バィンダ)に充填して成形して、
複合材を得ることができる。
このようにして得られた複合材は、中空充填材の中空性
により軽量化する利点があり、また中空充填材はバルー
ンのように密封された空気室をもつものではなく、円筒
状であるから、成形材料(バィンダ)Dは第3図のよう
に中空円筒状結晶Cの中空部Bの両端部に一部が流れ込
み、アンカー効果があるために成形材料との結合強度が
向上する利点がある。しかも中空充填材は外形が柱状乃
至針状であるために単なる充填材としてのみならず、繊
維状補強材としても作用し、複合材の強度の向上をはか
り得る利点がある。またこの充填材は白色であるために
成形材料(バィンダ)の色彩に影響を与えることもない
のである。以下本発明を実施例に基づいて具体的に説明
する。
〔実施例 1〕中空充填材の製造 合成MSHを用い、酸による活性化処理にてMSH粒子
を柱状として反応性を付与したのち、CaS04,が2
0と反応させた。
この場合、サンプル蛇.1〜3は固形分濃度(MSH十
石膏/MSH+石膏+水)を10%としてスラリー状中
でTSHを生成せしめ、サンプル舷.4〜6は固形分濃
度を50%として賦形体状でTSHを生成したものであ
り、各々のpH条件は下表に示す通り11.5〜12.
5の範囲とし、また脱水加熱温度は一律に150℃とし
、更に各々の生成TSHの形成は同表中に示した通りで
あった。No.1〜6のいずれの場合でも150qoの
温度にて脱水が速やかに起り、いずれも1び分以内で中
空充填材を得ることができた。
この中空体は脱水前のものに比して約35%軽量となり
、熱的にも安定であり、また炭酸化も受けにくいもので
あった。〔実施例 2〕複合材の製造‘1’中空体とし
て実施例1のNo.1で得られたものを用い、ポリプロ
ピレンの充填材として用いた。
結果、中空体の形状より考えられるように、複合材は硬
くなると共に、弾性率が大中に大きくなり、リジッドな
状態となった。即ち、充填量が20%で曲げ弾性率は2
00k9/柵より400k9/磯に増加した。〔実施例
3〕複合材の製造■ 実施例2に於いて中空体として実施例1のNo.6で得
られたもを用いた場合、弾性率の上昇は若干少なく、同
等の使用量360kg/めであった。
〔比較例 1〕実施例2に於いて炭酸カルシウムを用い
た場合弾性率の上昇は4・さく250kg/地にとどま
った。
〔実施例 4〕複合材の製造(3’ポリ塩化ビニルの充
填材として実施例1のNo.1の中空体を用いた。
80%添加してポリ塩化ビニル板を得た。
このものは非常にリジッドでありかつ軽量となった。比
重は1.8であった。〔比較例 2〕 実施例4に於いて充填材として炭酸カルシウムを用いた
このものの比重は2.2であった。実施例4と比較例2
で得られた板とを比較して下記の差が認められた。即ち
、自重によるたれは3比かスパンで比較例2の方は中央
部にて1仇帆であつたが実施例4に於いては1柳以下で
あった。また上記の通り、比重は1.8と2.2との差
があった。更に吸水による膨張は比較例2が0.1%程
度の膨張があったのに対し、実施例4では殆んど見られ
なかった。これは中空部があるためと考えられる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の特徴を説明するためのものであって、第
1図は脱水前のTSHの結晶の斜視図、第2図は脱水後
のTSHの結晶の斜視図、第3図は脱水後のTSHの結
晶とバィンダとの結合状態に於ける断面図を示す。 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カルシウムアルミネートモノサルフエートハイドレ
    ートと石膏とを水の存在下で反応させて生成したカルシ
    ウムアルミネートトリサルフエートハイドレートに加熱
    脱水による中空部を施して成ることを特徴とする中空充
    填材。 2 硬化生成したカルシウムアルミネートトリサルフエ
    ートハイドレートを加熱脱水して得られた中空体を成形
    材料中に充填材として配合して成ることを特徴とする複
    合材。
JP9265277A 1977-07-30 1977-07-30 中空充填材とその中空充填材を用いた複合材 Expired JPS6024064B2 (ja)

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JPS5426816A JPS5426816A (en) 1979-02-28
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US4510201A (en) * 1981-06-09 1985-04-09 Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Polyvinyl chloride resinous molded sheet product
JPS5888153A (ja) * 1981-11-16 1983-05-26 秩父セメント株式会社 軽量気泡コンクリ−トの製造方法

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