JP3750950B2 - 珪酸カルシウム板の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、珪酸カルシウム板の製造方法に関し、更に詳細には軽量(例えば嵩比重1.0以下)珪酸カルシウム板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、珪酸カルシウム板は、軽量で、優れた加工性及び寸法安定性を持ち、更に不燃性であるという特徴を有し、建築材料として主に内装用に広く使用されている。このような珪酸カルシウム板の成形法として、抄造法、プレスモールド法及び単層成形法等が利用され、石灰質原料、珪酸質原料、繊維質原料及び無機充填材を含有してなる原料スラリーから成形された成形体を、通常は圧力容器内で飽和水蒸気により反応硬化することにより珪酸カルシウム板が製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特に抄造法において、軽量珪酸カルシウム板を製造する場合には、水熱反応前の成形体(グリーンシート)の強度が弱く、また、含有水分量が多いため、水熱反応中に余剰水の熱膨張が生じたり、蒸気圧が高くなり、層間剥離やパンクと言った問題が生ずることがある。
【0004】
これらの問題を防止するため、成形後にプレスを行い、その後に水熱反応を行ったり、水熱反応中にターンバックルを用いて締め付けるという方法が行われているが、これらの方法を講ずると嵩比重が高くなったり、製造に人手が掛かるといった欠点があった。
【0005】
また、特開平6−287083号公報に示されている余剰水の除去方法もあるが、特殊な圧力容器あるいは蒸気の過熱器を必要とするため一般的な方法とは言えない。
【0006】
従って、本発明の目的は、石灰質原料との反応性が良い原料を使用し、水熱反応の前に、1次養生を行い、成形体(グリーンシート)の強度を向上することにより、上述の欠点を解決し、水熱反応中に剥離やパンクを生ずることがない軽量珪酸カルシウム板の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、固形分として石灰質原料17〜50重量%、珪酸質原料15〜45重量%、繊維質原料2〜8重量%及び無機質充填材5〜40重量%を含有してなる原料スラリーを抄造法により所定の形状に成形後、得られた成形体を圧力容器内で水熱反応させることからなる軽量珪酸カルシウム板の製造方法において、珪酸質原料の一部として珪藻土、フライアッシュ、シリコンダスト及びホワイトカーボンから選択される比表面積が1m2/g以上の非晶質珪酸原料の1種または2種以上を2〜20重量%使用し、且つ成形体を水熱反応させる前に、成形体を(養生温度−15)×養生時間=120℃・時間以上となる条件下で1次養生することを特徴とする軽量珪酸カルシウム板(以下、単に「珪酸カルシウム板」と記載する)の製造方法を提供することにある。
【0008】
【作用】
本発明の珪酸カルシウム板の製造方法に使用される原料スラリーの基本組成は、固形分として石灰質原料17〜50重量%、珪酸質原料15〜45重量%、繊維質原料2〜8重量%及び無機質充填材5〜40重量%を含有してなる慣用のものである。
【0009】
ここで、石灰質原料としては、例えば消石灰、生石灰等を使用することができる。なお、石灰質原料の配合量が17重量%未満であったり、50重量%を超えると曲げ強度が低く、吸水による寸法変化率が大きくなるために好ましくない。
【0010】
また、珪酸質原料としては、例えば珪砂、フライアッシュ等を使用することができる。なお、珪酸質原料の配合量が15重量%未満であったり、45重量%を超えると曲げ強度が低く、吸水による寸法変化率が大きくなるために好ましくない。
【0011】
更に、繊維質原料としては、例えばセルロース繊維、ポリプロピレン、ビニロン、ガラスファイバー、カーボンファイバー等を使用することができる。なお、繊維質原料の配合量が2重量%未満であると、曲げ強度が低くなるために好ましくなく、また、8重量%を超えると不燃性でなくなるために好ましくない。なお、ポリプロピレン、ビニロン、ガラスファイバー、カーボンファイバー等を使用する場合、それらの配合量は5重量%以下とする必要がある。
【0012】
また、無機質充填材としては、例えばパーライト、ウォラストナイト、マイカ、タルク、炭酸カルシウム、石膏等を使用することができる。なお、無機質充填材の配合量が5重量%未満であると、吸水による寸法変化率が大きくなるために好ましくなく、また、40重量%を超えると曲げ強度が低下するために好ましくない。
【0013】
本発明方法の第1の特徴は、上述のような成分配合を有する原料スラリーの珪酸質原料の一部として比表面積1m2/g以上の非晶質珪酸原料または珪酸塩原料を使用することにある。ここで、本明細書に記載する「比表面積」は、N2ガス吸着法により測定したものを言う。非晶質珪酸原料または珪酸塩原料の比表面積が1m2/g未満であると、反応性が悪く、水熱反応前にグリーンシートに充分な強度を付与することができないために好ましくない。
【0014】
また、比表面積1m2/g以上の非晶質珪酸原料または珪酸塩原料の配合量は2〜20重量%の範囲内である。該配合量が2重量%未満では、強度発現性が悪いために好ましくなく、また、20重量%を超えると、濾水性が低下し、生産効率が低下するために好ましくない。なお、比表面積が1〜10m2/gの範囲内の原料を使用する場合には、その配合量は10重量%以上が好ましく、10〜100m2/gの範囲内の原料を使用する場合には、その配合量は5重量%以上が好ましく、100m2/g以上の原料を使用する場合には、その配合量は2重量%以上が好ましい。
【0015】
比表面積1m2/g以上の非晶質珪酸原料としては珪藻土、シリコンダスト、フライアッシュ、ホワイトカーボン等を挙げることができる。なお、これらの原料は2種以上を併用することができる。
【0016】
本発明方法の第2の特徴は、上述の原料配合よりなる原料スラリーを例えば抄造法を使用して所定の形状へ成形することにより得られたグリーンシート(成形体)をそのまま水熱反応させるのではなく、1次養生することにある。1次養生は、(養生温度−15)×養生時間=120℃・時間以上となるような条件下で行う。1次養生の条件が120℃・時間未満であると、養生不足でグリーンシートに充分な強度を付与することができないために好ましくない。なお、1次養生は、15℃を超える養生温度を必要とし、30〜80℃の範囲内の養生温度、240℃・時間以上の条件下で1次養生を行うことが好ましい。
【0017】
上述のような1次養生を行った後のグリーンシートは、慣用の水熱反応条件下で水熱反応させ、その後の慣用の工程を経て珪酸カルシウム板とすることができる。なお、水熱反応は、圧力容器中、飽和水蒸気下で温度150〜200℃、好ましくは170〜190℃で、5〜20時間、好ましくは8〜12時間の条件下で行うことができる。
【0018】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明方法の珪酸カルシウム板の製造方法を更に説明する。
実施例、比較例
消石灰、珪砂、ウォラストナイト、パーライト、パルプ、非晶質珪酸原料及び珪酸塩原料を表1に示す割合で配合し、12倍の水で混合、撹拌した。
更に、水を加えて固形分濃度約3重量%の原料スラリーとし、6mmの厚さに抄造した。
次に、表1に記載する温度、時間で1次養生した後、圧力容器中、飽和水蒸気下で180℃、10時間の条件で水熱反応を行った。
表1に、水熱反応後のグリーンシートの剥離・パンクの有無、1次養生後の曲げ強度、及び得られた珪酸カルシウム板の絶乾状態での嵩比重並びに曲げ強度を示す。
【0019】
【表1】
【0020】
表1中、珪藻土はN2ガス吸着法による比表面積が2.0m2/gのものであり、シリコンダストは比表面積が20m2/gのものであり、ホワイトカーボンは比表面積が220m2/gのものであり、ゼオライトは比表面積が6.5m2/gのものである。また、生産性について、○印は良好を示し、×印は不良を示す。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明の珪酸カルシウム板の製造方法によれば、原料スラリーを所定の形状に成形することにより得られたグリーンシートに強度を付与することができ、それによって水熱反応中にグリーンシートの剥離・パンク等を防止することができる。
Claims (1)
- 固形分として石灰質原料17〜50重量%、珪酸質原料15〜45重量%、繊維質原料2〜8重量%及び無機質充填材5〜40重量%を含有してなる原料スラリーを抄造法により所定の形状に成形後、得られた成形体を圧力容器内で水熱反応させることからなる軽量珪酸カルシウム板の製造方法において、珪酸質原料の一部として珪藻土、フライアッシュ、シリコンダスト及びホワイトカーボンから選択される比表面積が1m2/g以上の非晶質珪酸原料の1種または2種以上を2〜20重量%使用し、且つ成形体を水熱反応させる前に、成形体を(養生温度−15)×養生時間=120℃・時間以上となる条件下で1次養生することを特徴とする軽量珪酸カルシウム板の製造方法。
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