JPS602404B2 - アクリル系中空フイラメントの製造方法 - Google Patents

アクリル系中空フイラメントの製造方法

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JPS602404B2
JPS602404B2 JP7115977A JP7115977A JPS602404B2 JP S602404 B2 JPS602404 B2 JP S602404B2 JP 7115977 A JP7115977 A JP 7115977A JP 7115977 A JP7115977 A JP 7115977A JP S602404 B2 JPS602404 B2 JP S602404B2
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JP
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yarn
filament
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hollow
paper
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JP7115977A
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和生 西村
利弘 小林
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、繊維横断面の中央部に繊維の長さ方向に連続
した空洞を有する(以下中空と記す)アクリル系フィラ
メントの製造法に関するものである。
更に詳しくは、紙糸原液を一昼空気又は不活性気体中に
押出し、然る後糸条を鮫糸裕中に導くことを特徴とする
乾湿式紙糸法によって、アクリル系中空フィラメントを
製造する方法に関するものである。
中空繊維は、過去においてビスコース法により製造され
るレーヨンステープル繊維やポリエステル、ナイロン、
ポリプロピレン等によって代表される溶融紙糸法により
製造される合成繊維において、その製造法が種々提案さ
れ、中には実用化されているものもある。
しかし、緑式紡糸法又は乾式紙糸法が主体のアクリル系
合成繊維においては、実用可能な中空繊維の製造法は殆
んど提案されておらず、わずかに袴公昭46−1730
2、mp3600491等において、アクリロニトリル
系重合体の無機溶剤を使用した紙糸浴で乾湿式紡糸法に
よる中空繊維の製造方法が示されているが、そのいずれ
もが単糸織度7デニール以上の太いものであり、衣料用
に適した1.0〜3.の程度の細いものではなく、実用
的でない。
本発明者らは、鋭意研究の結果アクリル系フィラメント
の製造において、図一1に示した様なノズルを用いて紙
糸用原液を一旦空気又は不活性気体中に紡出し、然る後
糸条を級糸浴中に導く方法を用いることにより、或る規
制された範囲の溶剤濃度及び温度に保たれた紡糸浴条件
下で得られたフィラメント糸に関して、1本のャーンを
構成しているモノフイラメントのうち、中空になってい
るモノフイラメント本数の1本のャーンを構成している
総モノフイラメント数に対する割合(以下中空繊維率と
記す)が百分率で100%であり、しかも単繊維デニー
ルが3デニール近辺の中空フィラメントを製造すること
に成功した。本発明に於て重要な点の第一は1組の孔に
おける級糸原液が吐出される部分の面積が、25×10
‐4桝以上、20×10‐2嫌以下好ましくは18×1
0‐3〜16×10‐2柵であり、その第2は1組の孔
における関孔部によって包囲される内部非関孔部の重′
○から関孔部の内側までの間隔が0.雌肋以上、更に好
ましくは0.16柳以上であることである。
ノズルの孔面積が上記の値より小さい場合には、中空フ
ィラメントは製造できるが、中空繊維率が85%を下ま
わるので好ましくなく、一方ノズルの孔面積が余り多い
場合、とくにこの面積が20×10‐2柵より大きい場
合には紙糸裕中で糸条にかかる張力が大きすぎて紡出し
た糸条は切断し、繊維形成が不可能となる。また、ノズ
ル内の一組の孔における開孔部に′よって包囲される内
部非関孔部の重心から関孔部の内側までの間隔が0.0
8柵より小さい場合には、ノズルを介して空気又は不活
性気体中に紙出された紡糸原液が紙糸浴中に導かれて凝
固が始まる以前に、中空状に保たれていた紙糸原液が空
洞部をうめる様な形で接着し、中空フィラメントを作る
ことが難しい。
本発明を実施するにあたって重要な第3点は紙糸原液を
ノズルを介して一旦空気中又は不活性気体中に銃出し、
然る後筋糸格に導く乾湿式紡糸法を用いることであり、
第4の重要な点は紙糸格がァクリロニトリル系ポリマー
に対する有機溶剤、例えばジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等と水とから
成っていることである。
とくに紡糸格の温度は0〜40qo好ましくは260〜
3yo紙糸格の有機溶剤濃度は10〜85%、好ましく
は30〜75%であることが好ましい。級糸浴温度が0
℃より低い場合には、得られたフィラメントの横断面は
ノズル形状と全く同じものとなり、完全な中空フィラメ
ントにならない。
又、逆に紙糸格温度が40午0より高い場合には、/ズ
ルを介して空気又は不活性気体中に紙出された鮫糸原液
が、紡糸裕中に導かれて凝固が始まる以前に中空状に保
たれていた紙糸原液が空洞部をうめる様な形で接着し、
中空フィラメントにならない。更に紡糸浴の有機溶剤濃
度が10%を下まわる場合には、紙糸浴に導かれた紙糸
原液の凝固が速すぎて、縛られたフィラメントの横断面
はノズル形状と同じものとなり、完全な中空フィラメン
トにはならず、薮糸浴の有機溶剤濃度が85%を上まわ
る場合には、鮫糸浴中に導かれた筋糸原液流の凝固が遅
すぎて、糸条にかかる張力に耐えることが出来ず、糸条
は紙糸浴中で切断し、繊維形成が不可能になる。
また、ポリマーに対する溶剤が無機系溶剤である場合に
は、繊度が7デニール以下の目的とするフィラメントを
作ることが難しい。抜糸格の温度が0〜40℃の範囲に
保たれ、かつ紡糸浴の溶剤濃度が10〜85%である場
合には、アクリロニトリル系重合体とその有機溶剤とか
ら成る紙糸原液を図一1の如きノズルを用いて紙糸し、
溶剤の洗練、延伸、給油、乾燥を順次行なうことによっ
て、中空繊維率90%以上のアクリル系中空フィラメン
トが得られる。しかし、ノズルの孔面積、級糸格の溶剤
濃度、紡糸浴の温度が先に規定した範囲から外れると、
中空フィラメントを得ることは非常に困難であり、かり
に中空フィラメントが得られたとしても中空繊維率は5
0%以下に低下する。また図−1に示した孔形状のノズ
ルを用いても、通常の湿式紡糸法によって紙糸を行なっ
た場合には、繊維内部へ空気のとりこみが出釆ないため
、中空フィラメントは得られない。以下に実施例を挙げ
て、本発明を更に詳しく説明する。実施例 1 アクリロニトリル92.7%、酢酸ビニル7%およびス
ルフオン基を有するビニル系モ/マー0.3%からなる
アクリロニトリル系重合体を、溶液中の濃度が25%と
なる様にジメチルアセトアミドに溶解して得た紙糸原液
を、図一1のAに示した孔形状で1組の孔面積が15.
7×10‐2磯のノズルを用いて一旦空気中に吐出し、
空気中5肋通過させ、温度30℃、ジメチルアセトアミ
ド濃度65%の紙糸格に糸条を導き凝固させたのち洗糠
槽を透過せしめ糸条中の有機溶剤を水で洗い落し、次い
で100午0の水中で、洗糠槽を通過している糸速度の
3倍の速さで回転しているローラーで延伸を行なって、
11び0の寛黄熟で糸条を乾燥させた。
乾燥工程を通過した糸条は更に17ぴ0に加熱され、熱
ピンで乾燥工程を通過する糸速度の2倍の速さで回転し
ている冷ローラーで、第2次延伸をほどした。
以上の工程を経た糸条を捲取機に導き、適当な数の撚り
を与えて、ボビンに捲取った。
この様にして得たフィラメント糸の繊維横断面(80針
音拡大:以下同じ)を調べたところ、図一2の如き形状
のものであり、中空繊維率は100%であった。
なお、単繊維デニールは30めであった。実施例 2 実施例1と同機の筋糸原液を、図一1のAに示した孔形
状で一組の孔面積が157×10‐2松のノズルを用い
て一旦空気中に吐出し、空気中を5帆通週させ、温度3
90、ジメチルアセトアミド濃度55%の縁糸浴に糸条
を導き凝固させた後、実施例1と同様の処理を行なって
得たフィラメント糸の単繊維デニールは3.1のであり
、中空繊維率は100%であった。
実施例 3 実施例1と同種の続糸原液を、図一1のAに示した孔形
状で1組の孔面積が10×10‐2磯のノズルを用いて
一旦空気号に吐出し、空気中を5欄通過させ、温度30
つ0、ジメチルアセトアミド濃度73.5%の級糸俗に
糸条を導き凝固させた後、実施例1と同様の処理を行な
って得たフィラメント糸の単繊維デニールは3.0めで
あり、中空繊維率は100%であった。
実施例 4 実施例1と同種の級糸原液を、図一1のBに示した孔形
状で1組の孔面積が157×10‐2桝のノズルを用い
て一且空気中に姓出し、空気中を5肋通過させ、温度3
0℃、ジメチルアセトアミド濃度60%の紡糸浴に糸条
を導き凝固させた後、実施例1と同機の処理を行なって
得たフィラメントの単繊維デニールは2.妥めであり、
中空繊維率は100%であった。
実施例 5 実施例1と同種の紙糸原液を、図一1のBに示した孔形
状で1組の孔面積が157×10‐2柵のノズルを用い
て一旦空気中に吐出し、空気中を5肌通過させ、温度滋
℃、ジメチルアセトアミド濃度50%の紡糸浴中に導き
糸条を凝固させた後、実施例1と同機の処理を行なって
得たフィラメントの単繊総デニールは3.01dであり
、中空繊維率は100%であった。
実施例 6 実施例1と同様の紙糸原液を、図一1のBに示した孔形
状で1組の孔面積が10×10‐2磁のノズルを用いて
一旦空気中に吐出し、空気中を5燭通過させ、温度30
℃ジメチルアセトアミド濃度65%の紡糸格に糸条を導
き凝固させた後、実施例1と同機の処理を行なって得た
フィラメントの単繊総デニールは30めであり、中空繊
維率は100%であった。
比較例 1 実施例1と同種の紡糸原液を、図一1のAに示した孔形
状で1組の孔面積が17.6×10‐4嫌のノズルを用
いて一且空気中に吐出し、空気中を5脚通過させ、温度
3び○、ジメチルアセトアミド濃度65%の級糸格に糸
条を導き凝固させた後、実施例と同様の処理を行なって
得たフィラメントの単繊維デニールは2.97dであり
、中空繊維率は80%であつた。
比較例 2 実施例1と同種の紙糸原液を、図一1Aに示した孔形状
で一組の孔面積が157×10‐2桝のノズルを用いて
一旦空気中に吐出し、空気中を5肋通過させ、温度45
℃、ジメチルアセトアミド濃度65%の紡糸浴に導き凝
固させた後、実施例1と同様の処理を行なって得たフィ
ラメントの単繊維デニールは3.0的であったが、中空
繊維率は43%であった。
比較例 3 実施例1と同種の紡糸原液を用い、図一1Aに示した孔
形状で一組の孔面積が15.7×10‐2磯のノズルを
用いて一旦空気中に吐出し、空気中を13柵速週させ、
温度30℃、ジメチルアセトアミド濃度60%の級糸格
に導き凝固させた後、実施例1と同様の処理を行なって
得たフィラメントの単綴総デニールは2.9めであった
が、中空繊維率は16%であった。
比較例 4 実施例1と同種の敵糸原液を用い、図一1Bに示した孔
形状で一組の孔面積が15.7×10‐2嫌のノズルを
用いて、温度30午0ジメチルアミド濃度60%の紙糸
格で通常の湿式紙糸を行ない、凝固した糸条を紙糸格か
ら取出した後、実施例1と同様の処理を行なって得られ
たフィラメントの単繊総デニールは3.0めであったが
、中空フィラメントは得られなかった。
【図面の簡単な説明】
図一1A〜Eは、本発明に用いるノズルの−絹の孔形状
を示したものであり、図一2は、本発明によって得られ
るアクリル系中空フィラメントの繊維横断面の80ぴ昔
顕微鏡拡大写真である。 第1図第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スリツト状のノズルの開孔部によって包囲される内
    部非開孔部と外部非開孔部とが開孔部を横切る2個以上
    の非開孔部によってつながる様な孔形状のノズルにおい
    て、紡糸原液が通過する部分の1組当りの孔面積が1本
    のフイラメント当り25×10^−^4mm^2以上、
    20×10^−^2mm^2以下であるノズルを用いて
    、紡糸原液をノズルと紡糸浴液面との距離を2.5〜1
    0mmとなる様に一旦空気又は不活性気体中に押出し、
    然るのち糸条を有機溶剤濃度10−85%浴温0−40
    ℃の水系紡糸浴中に導くことにより凝固し、延伸するこ
    とによって横断面中央部に繊維の長さ方向に連続した空
    洞を有する繊維を紡糸することを特徴とするアクリル系
    中空フイラメントの製造方法。
JP7115977A 1977-06-17 1977-06-17 アクリル系中空フイラメントの製造方法 Expired JPS602404B2 (ja)

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JPS5415029A JPS5415029A (en) 1979-02-03
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