JPS6023762Y2 - ピツクアツプ用カ−トリツジ取付治具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレコードプレヤーのピックアップ用カートリッ
ジ取付治具に係り、インテグレーテッドトーンアームの
ヘッドシェルにピックアップ用カートリッジを取付ける
際トーンアームの実効長に応じた適切な位置にカートリ
ッジの針先が位置するように事前に取付板に対するカー
トリッジの位置を調整する構成に関する。

パイプの先端部にアーム軸に対して適切な角度を持った
ヘッドシェルを取付けることによりオフセット角を持た
せてカートリッジを取付はトラッキングエラーをできる
だけ少なくするようにしたトーンアームを使用する場合
、トラッキングエラーを最少にしかつ良好な動作特性を
得るためにターンテーブルの中心軸位置に対するトーン
アーム枢軸位置、トーンアームの実効長（枢軸と針先間
の長さ）が正しく調整されオーバーハングが正確な位置
であることが必要である。

ターンテーブルの中心軸とアームの枢軸との位置関係が
正しく設定されているプレヤーにおいて、カートリッジ
の交換の際カートリッジの長さは夫々異なっており、オ
ーバーハングに差異が生じるためカートリッジの取付位
置調整が必要になってくる。

この場合、ユニバーサルタイプのトーンアームはへラド
シェルをア゛−ムから取外して行うため比較的容易であ
るが、インテグレーテッドトーンアームはヘッドシェル
がアームと一体のためトーンアームに応じた適切な位置
にカートリッジを取付けるためには複雑な作業を伴う。

又従来使用されている取付治具は第１図Ａ。

Ｂ、 Ｃに示すようにＬ型でゲージ面ａに指示線すやポ
イントｃが表示されており、又治具の材質を透明にした
ものもあるが、ゲージ面ａと直角の基準面ｄをヘッドシ
ェルｅの基端に当接しカートリッジｆの針ｇを指示線す
やポイントＣに合せるように手で取付治具を保持しつつ
側面から覗きながら操作するため針ｇからの指示線すや
ポイントｃまでの距離があり、目覗による調整が不正確
になりがちであり、更にヘッドシェルｅの上面に形成さ
れた取付用長孔りでカートリッジｆのビスを摺動させて
位置を調整して止着するため締め付は時に針先位置が狂
い易いという欠点もある。

したがってゲージを用いても針先位置の調整が煩雑でか
つ正確を期し難いという欠点があった。

本考案は以上のような問題に鑑み、カートリッジの取付
板を支持する支持板部と、この支持板部に対向して設け
られ針覗視用の貫通孔を有するゲージ板部をカートリッ
ジ挿入間隙を介して連結板部で連結して治具本体を構威
し、この治具本体の支持板部に前記取付板のねじ挿通孔
とこの挿通孔の両側に前記取付板の取付用長孔に略合致
する操作用長孔を形成し、前記取付板を取付ねじて前記
支持板部に固定し、この取付板に取付用長孔を介してカ
ートリッジを仮止めし、このカートリッジの針先を前記
貫通孔上から覗視しながらカートリッジを取付板の長孔
で操作し針先を貫通孔に合致させ容易に針先をトーンア
ームの実効長位置に調整し得るようにしたものである。

次に本考案の実施例を添附図面について説明する。

１は治具本体で、コ字型形状をなしカートリッジ２の取
付板３が支持される支持板部４とこの支持板部４に対向
し針覗視用貫通孔５を有するゲージ板部６と両者を連結
する連結板部７とよりなる。

支持板部４の略中央部には取付板３の取付ねじ８の挿通
孔９を開口腰この挿通孔９の両側に取付板３に形成され
たカートリッジ２の取付用長孔１０，１０上に位置して
これと略同形の操作用長孔１１．１１を形成する。

更に支持板部４の下面には溝状の取付板挿入用ガイド１
２が形成されている。

ゲージ板部６に形成された貫通孔５の位置は予め取付板
３に対してトーンアームの実効長が正確な位置となるよ
うに穿設されている。

又連結板部７の上下には支持板部４とゲージ板部６がカ
ートリッジ挿入間隙を保って夫々これと直角に形成され
ている。

又下面に針１３を有するカートリッジ２はこの両側取付
片１４．１４がねじ１５，１５とナツト１６．１６で取
付板３の長孔１０，１０に位置調節自在に取付けられる
。

更に取付板３の長孔１０．１０間には取付板３をヘッド
シェル１７に取付ける取付ねじ８用のねじ孔１８が形成
される。

次に以上の実施例の作用を説明する。

先ず支持板部４のガイド１２より取付板３を挿入−挿通
孔９から挿入した取付ねじ８を取付板３のねじ孔１８に
螺着して支持板部４に固定する。

次にゲージ板部６が上面側になるようにし貫通孔５を上
面から覗きながら取付片１４を介し２てねじ１５とナツ
ト１６で取付板３の長孔１０に係合させたカートリッジ
２を移動させ、貫通孔５位置と針１３が合致したときナ
ツト１６を締着して取付板３にカートリッジ２を固定す
る。

これによってトーンアーム実効長の正確な位置に針１３
が調整されたことになる。

次に取付ねじ８を脱出させて取付板３にカートリッジ２
を固定させたままこれを治具本体１より取外腰同じ取付
ねじ８を用いてこれをヘッドシェル１７の下面に取付け
る。

本考案によれば、治具本体のカートリッジの取付板を支
持する支持板部に対向してカートリッジの正確な針位置
を示す貫通孔を有するゲージ板部を設け、前記支持板部
とゲージ板部をカートリッジ挿入間隙を介して連結板部
で連結したから、支持板部にカートリッジを取付けた取
付板を支持させ、カートリッジの針の位置をゲージ板部
の貫通孔の直上より覗視することにより貫通孔位置と針
を正確に合致させることができ、又支持板部に取付板の
ねじ挿通孔とこの両側に取付板の長孔と略合致する操作
用長孔を形成したから、取付板を取付ねじて支持板部に
取付けることにより取付板とゲージ板部の貫通孔との相
対位置を確定させた後取付板の長孔でカートリッジを摺
動させて位置を調整し針が貫通孔と合致したとき支持板
部の長孔より締着操作してカートリッジを取付板に固定
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、 Ｂ、 Ｃは夫々従来のカートリッジ取付治
具の斜視図、第２図は本考案の実施の一例を示すカート
リッジ取付治具にカートリッジを取付けた状態を示す斜
視図、第３図は同上縦断正面図、第４図は同上分解斜視
図、第５図はカートリッジをヘッドシェルに取付けた状
態を示す側面図である。 １・・・・・・治具本体、２・・・・・・カートリッジ
、３・曲・取付板、４・・・・・・支持板部、５・・・
・・・貫通孔、６・・・・・・ゲージ板部、７・・・・
・・連結板部、訃・・・・・取付ねじ、９・・・・・・
挿通孔、１０・・・・・・取付用長孔、１１・・・・・
・操作用長孔、１３・・・・・・針。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カートリッジの取付板を着脱自在にするねじ挿通孔とこ
   の挿通孔の両側に前記取付板の取付用長孔と略合致する
   位置に形成した操作用長孔とを形成上た支持板部と、こ
   の支持板部に対向したゲージ板部と、前記支持板部とゲ
   ージ板部をカートリッジ挿入間隙を介して連結する連結
   板部とより治具本体を構成腰この治具本体の前記ゲージ
   板部に前記支持板部に取付板を介して取付けられるカー
   トリッジの針を覗視する貫通孔を形成したことを特徴と
   するピックアップ用カートリッジ取付治具。