JPS5843047Y2 - ピツクアツプカ−トリツジの取付機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はレコードプレーヤに係り、特にそのピックア
ップカートリッジの取付機構に関する。

周知のように、レコードプレーヤのピックアップアーム
先端に取着されたヘッドシェルに取付られるピックアッ
プカートリッジは、例えばレコード針の交換等のためへ
ラドシェルと着脱自在となっている。

そして、上記へラドシェルはピックアップカートリッジ
の交換に応じてその取付位置を調整できるようになって
いる。

このような従来のピックアップカートリッジの取付機構
を第１図ａ乃至ｄに示す。

すなわち、第１図Ｃ参照に示すように、ヘッドシェル１
にはそのアーム軸方向の中心線Ａに平行でかつ中心線Ａ
を挾んで対向する一対の取付用長孔２，２が設けられて
いる。

そして、ピックアップカートリッジ３は、取付ねじ４，
４がプラスチックワッシャ５゜５を介した後、上記取付
用長孔２，２及び上記ピンクアップカートリッジ３の両
側端に設けられたカートリッジ取付部６，６を挿通し、
ナツト７゜７で螺着されることにより上記ヘッドシェル
１に取付けられるものである。

しかしながら、上記のような従来のピックアップカート
リッジの取付機構では、取付用長孔２゜２の幅が取付ね
じ４，４の径Ｄ（第１図Ｃ参照）よりも若干大きいため
取付ねじ４，４の取付位置にがたつきが生じ、ピックア
ップカートリッジ３の中心線Ｂをヘッドシェル１の中心
線Ａに対してヘッドシェル１上方から見て正しく一致さ
せた状態に取付けることが難しい欠点があった（第１図
す、ｄ参照）。

さらに、例えば実効長２３７Ｃ，ｍｍ）、−）ｒ−バー
バング１５ （ｍｍ） で設計された図示しないピック
アップアームのトラッキングエラー角は略＋２°〜−１
°３０’であるため、ピックアップカートリッジ３がヘ
ッドシェル１に正しく取付けられていない場合、トラッ
キングエラー角はさらに大きくなる。

捷た、このことはピックアップアームの機能及びピック
アップカートリッジ３のトレス性能の低下を招く原因と
もなっている。

この考案は上記事情を考慮してなされたもので、取付ね
じの基端部に、ヘッドシェルの取付用長孔の長で方向の
内側面に当接する偏平面を有して該取付用長孔の長で方
向に移動自在なスライド部材を介在させることによって
、ピックアップカートリッジをヘッドシェルに容易にか
つ正確に取付けることができ、トラッキングエラー角の
生じない極めて良好なピンクアップカートリッジの取付
機構を提供することを目的とする。

以下この考案の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第２図ａ、ｂにおいて、１１はへラドシェルで、その長
で方向の中心線Ｃに平行でかつ中心線Ｃを挾んで対向す
る一対の取付用長孔１２．１３が設けられている。

寸た、このヘッドシェル１１の一側端には指かけ部１４
が設けられて後端には図示しないピックアップアーム先
端との接続部１５が設けられている。

そして、上記取付用長孔１２．１３には第２図Ｃに示す
カートリッジ取付部材１６が装着されるものである。

このカートリッジ取付部材１６は、板体１７に上記取付
用長孔１２，１３の間隔と同等な間隔を有して取付ねじ
１８．１９が植設されている。

さらに、これら取付ねじ１８．１９の基端部すなわち取
付ねじ１Ｂ、１９と上記板体１７との結合部には、上記
取付用長孔１２，１３と同等の幅を有し上記取付用長孔
１２，１３の長て方向の内側面に当接する偏平２０１．
２０２及び２１１．２１２を備え、かつ上記へラドシェ
ル１１の取付用長孔１２，１３が形成されている部分と
略同等な厚みを有するスライド部材２０゜２１が設けら
れているそして、上記板体１７、取付ねじ１８，１９及
びスライド部材２０．２１は一体的に形成されるもので
ある。

ここで、上記カートリッジ取付部材１６とヘッドシェル
１１との取付けについて説明する。

すなわち、第２図ｄに示すように、カートリッジ取付部
材１６の取付ねじ１８，１９をヘッドシェル１１の取付
用長孔１２，１３内にヘッドシェル１１上面から介入さ
せる。

そして、上記取付ねじ１８．１９をその基端部捷で取付
用長孔１２゜１３内に挿通させると、上記スライド部材
２０゜２１が取付用長孔１２，１３内に嵌合される。

このとき、カートリッジ取付部材１６は、スライド部材
２０．２１の偏平面２０１，２０２及び２１１．２１２
が取付用長孔１２，１３の長で方向の側面に当接してい
るので、ヘッドシェル１１の長で方向にのみ移動自在と
なる。

そして、ヘッドシェル１１下部に突出した取付ねじ１８
，１９にピックアップカートリッジ２２の取付部２３゜
２４を嵌合させてナツト２５．２６で固定することによ
り、ピックアップカートリッジ２２がへラドシェル１１
に取付けられる。

なチ・、前記指かけ部１４は上記へラドシェル１１の一
側端にねじ２７で固定されているものである。

したがって、ピックアップカートリッジ２２を容易にか
つ正確にヘッドシェル１１に取付けることができ、トラ
ッキングエラー角も生じない。

また、板体１７と取付ねじ１８，１９が一体的に形成さ
れているため、ピックアップカートリッジ２２を取付け
たとき、ヘッドシェル１１の補強も兼ねることができる
。

次にこの考案の変形例について述べる。

すなわち、第３図に示すように、カートリッジ取付部材
１６と一体的に指かけ部１４を形成してもよい。

また、第２図ｄにおいて、ピックアップカートリッジ２
２は種類によってレコード針２８が取付けられている位
置から取付部２３．２４の設けられている位置１での距
離が異なる。

そこで、第４図に示すようにカートリッジ取付部材１６
の板体１７の取付ねじ１８，１９を結ぶ直線上にスリッ
ト２９を設け、その両端部にカーソル線３０゜３０を描
く。

そして、ヘッドシェル１１上面には、これを図示しない
ピックアップアームに取付けたとき、ヘッドシェル１１
の上方から見てその中心線Ｃ上でレコード針２８の正規
の位置（すなわち、ピックアップアームの実効長、オー
バーハング量及びトラッキング角等を考慮した最適な位
置）に対応する位置にポイント表示点（図示せず）を設
ける。

さらに、ヘッドシェル１１にはその上部に長で方向の中
心線Ｃ上にこれと直角に複数の目盛りを設ける。

この目盛りは上記ポイント表示点を基準としてピックア
ップカートリッジ２２の種類、すなわちレコード針２８
から取付部２３．２４４での距離に対応した目盛りであ
る。

そして、ピックアップカートリッジ２２をカートリッジ
取付部材１６を介してヘッドシェル１１に取付けたとき
、ピックアップカートリッジ２２の種類に応じて前記ス
リット２９とカーソル線３０．３０とによって、所望の
目盛りに合わせるようにすれば、レコード針２９の位置
は常に上記ポイント表示点の真下にあることになる。

したがって、どのような種類のピックアップカートリッ
ジ２２を用いてもピックアップアームの実効長、オーバ
ーハング量及びトラッキング角を正確に実限することが
できる。

なお、この考案は上記実施例に限定されるものではない
。

上記実施例ではカートリッジ取付部材を介してピックア
ップカートリッジをヘッドシェルに取付けるようにした
が、これは取付ねじの基端部にスライド部材を設けるだ
けでも実施可能である。

この他、この他、この考案はその要旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施できるものである。

したがって、以上詳述したようにこの考案によれば、取
付ねじの基端部に、ヘッドシェルの取付用長孔の長で方
向の内側面に当接する偏平面を有して該取付用長孔の長
で方向に移動自在なスライド部材を介在させるようにし
たので、ピックアップカートリッジをヘッドシェルに容
易にかつ正確に取付けることができ、トラッキングエラ
ー角の生シないピックアップカートリッジの取付機構を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ乃至ｄは従来のピックアップカートリッジの取
付機構を示す正面断面図、下面図及びそれに用いる取付
ねじとへラドシェルの斜視図、第２図ａ乃至ｄはこの考
案に係るピックアップカートリッジの取付機構の一実施
例を示すもので、ａ。 ｂはヘッドシェルの上面、側面図、Ｃはピックアップカ
ートリッジ取付部材の斜視図、ｄは取付状態の正面断面
図、第３図及び第４図はそれぞれこの考案の変形例を示
す要部の斜視図である。 １１・・・ヘッドシェル、１２，１３・・・取付用長孔
、１４・・・指かけ部、１５・・・接続部、１６・・・
カートリッジ取付部材、１７・・・板体、１８，１９・
・・取付ねじ、２０，２１・・・スライド部材、２２・
・・ピックアップカートリッジ、２３，２４・・・取付
部、２５゜２６・・・ナツト、２７・・・ねじ、２８・
・・レコード針、２９・・・スリット、３０・・・カー
ソル線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ピックアップカートリッジをヘッドシェルに形成された
   取付用長孔を貫通する取付ねじて螺着してなるピックア
   ップカートリッジの取付機構において、前記取付ねじの
   基端部に、前記取付用長孔の長で方向の内側面に当接す
   る偏平面を有して該取付用長孔の長で方向に移動自在な
   スライド部材を介在したことを特徴とするピックアンプ
   カートリッジの取付機構。