JPS60233651A - カラ−写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

カラ−写真感光材料用自動現像機

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JPS60233651A
JPS60233651A JP8928884A JP8928884A JPS60233651A JP S60233651 A JPS60233651 A JP S60233651A JP 8928884 A JP8928884 A JP 8928884A JP 8928884 A JP8928884 A JP 8928884A JP S60233651 A JPS60233651 A JP S60233651A
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JP
Japan
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tank
processing
color
stabilizing
acid
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Pending
Application number
JP8928884A
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English (en)
Inventor
Shigeharu Koboshi
重治 小星
Kazuyoshi Miyaoka
宮岡 一芳
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Satoru Kuze
哲 久世
Kazuhiro Kobayashi
一博 小林
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カラー写真感光材料の処理に用いられる自動
現像機に関するものである。詳しくは、実質的に発色現
像、漂白定着及び安定化処理の最低必須の処理工程のみ
から構成され、実質的に水洗槽を有さないカラー写真感
光材料用自動現像機に関するものである。
[従来の技術] 写真処理では、処理する写真感光材料がカラー用である
場合、例えば、発色現像、漂白、定着、水洗及び安定等
の工程を自動的に行うよう構成されており、漂白と定着
とは1つの浴で両方に機能を持たせた漂白定着処理で行
われる場合もある。
写真処理には発色現像槽等の処理槽に現像に必要な量の
処理液を収容し、この槽中の処理液にカラー写真感光材
料を浸漬しながらバッチ方式で処理する方法がある。こ
の方法は一般にタンク現像ないし槽現像と呼ばれている
。この方法では水洗は溜め水で行われるが、一般にカラ
ー色素の安定性が損なわれる欠点があり、また発色現像
液も2〜3回処理すると疲労し、発色現像特性が変って
しまう欠点もある。この欠点を補うために疲労分の消費
成分を補充しながら処理する方法があるが、多量のカラ
ー写真感光材料を安定に処理することはこのパッチ処理
では難しい。そのために一般には写真材料を連続的に処
理しながら消費成分も逐次連続補充して、処理液成分を
一定に保つことによって仕上り写真性能を常に一定に維
持することが行われている。
一方、こういった写真特性と同じようにカラー写真の色
素の耐久保存性も極めて重要な特性であり、現在ではこ
の耐久保存性を充分なる水洗処理を行うことによって維
持することが極めて一般的な常識となっている。従って
商業用の連続カラー写真処理では多量の水を必要とし、
かつ排水量も多く、多量の水洗水の供給及び排水が許さ
れる、という立地条件が必要とされていた。
しかるに最近では水の開発費の高層等による市水道水の
価格の上昇が急激であり、かつ下水道排水費も高騰を続
けている。このような水の価格の高騰は単なる経済的理
由に過ぎないかもしれないが、一方では人口の緻密な大
都市では需要の拡大に供給が追いつかない状況も現実に
起っている。
このように無限といわれた水も有限の時代に入り、日本
のどこかで給水制限に結びつくような渇水状態も現実に
起っている。このような地域では飲料水や洗濯水にも事
欠く状況が起っており、写真処理での水洗水確保は極め
て難いと思われる。
そして大都市では節水型社会が形成されつつあり4写真
処理にも多量の水洗水を使うことが許されなくなってき
ている。
更に、カラー写真感光材料用自動現像機では、水洗水ば
かりか処理液の温度調整にも多量の水が使われている。
この場合、各処理槽に張られた処理液は、可成り厳格な
温度管理が行われる必要があり、そして、この温度管理
は前記補充液の補充方式の場合にも厳格に行われる必要
があり、液温か多少でも変化すれば、写真性能に大きな
影響が及び、仕上りプリントの商品価値が著しく損なわ
れる。従来、この種の自動現像機の温度コントロールは
、加熱部の電熱ヒーターと、冷却水を用いた冷却部の冷
却作用との極めて頻繁な断続作業によってなされている
。この現像機の処理液冷却水でさえ、渇水時には供給が
制限されるため、現像機の冷却等に水をできるだけ使用
しない自動現像機の出現が待ち望まれている。
また一般には、これら各自動現像機の周りには所望の広
さの作業スペースを必要とし、補充コックの調整や蒸発
の補正、処理液交換、補充液の溶解等の作業が行われて
いる。これらの作業を行う足下に、水の配管があること
は、作業環境上、危険であり好ましくない。さらにまた
、自動現像機を新たに設置、または移設する際は必ず水
の配管工事が必要であり、かかる工事のための時間と、
費用が必要である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明はかかる実情を背景にしてなされたもので、本発
明は、第1に、自動現像機の現像処理を冷却水を用いる
ことなく可能ならしめること、第2に1作業環境上危険
な配管を取除き、より安全性を高めること、第3に、配
管工事を不要とし新設又は移設を極めて容易ならしめる
こと、第4に、水洗水を無くし廃液を少なくし廃液の化
学的、物理的処理が容易でかつ回収もできて環境汚染が
少ないようにすること、第5に、社会的ニーズである水
の節約に貢献できるようにすること、を技術的課題とす
る。
[問題を解決するための手段コ 上記技術的課題を解決するための本発明のカラー写真感
光材料用自動現像機は、その処理槽が感光材料進行方向
に対し実質的に順次、発色現像槽、漂白定着槽、安定化
槽から成り、全ての処理槽においてその溶解物質濃度が
少なくとも500pp■以上の処理液で処理されること
を特徴とする。
本発明は、カラー用写真感光材料を現像処理するのに好
適であり、特に無水洗処理であって、水洗処理用水道配
管が省略されているカラー写真感光材料用自動現像機で
ある。即ち、水洗の代りに、特開昭58−14834号
、特開昭58−105145号、特開昭58−1346
34号及び特開昭58−18631号各公報等に記載さ
れているが如き、安定液ないしリンス液を用いるシステ
ムが採用されている。また本発明の発色現像槽には水道
水による熱交換型冷却装置を設けないこと、そl−て本
発明の発色現像槽以外の処理槽の処理温度は発色現像槽
のそれよりも3℃以上低いことが好ましい。
本発明の自動現像機における処理工程は、発色現像、漂
白定着、水洗代替安定化処理の3工程から構成されるが
、それぞれの処理工程(浴)は必ずしもl槽である必要
はなく、処理スピードをあげる目的で、l槽でも2槽以
上であってもよく、それぞれの浴は連結され、液が自由
に出入りする構成であってもよいし、向流方式と呼ばれ
るオーバーフローが逆流する方式で結ばれている方法で
あってもよい。又それぞれの処理液は別の機能を有する
複数の処理剤からなっていてもよい。例えば、第1発色
現像槽と第2発色現像槽が別々な処理剤からなっている
処理液を張ってあり、かつ消費成分の補充が別々にされ
、槽も互いに分離していてもよい。又安定化液について
も、第1安定化掖が防パイ剤を主成分として含み、第2
安定化液が界面活性剤を主成分として含む液であっても
よい。もちろんこの場合も、補充液が別々に用意され、
それぞれに補充される。
以下、本発明について更に詳述する。
本発明における処理槽構成の代表例は、第1図〜第5図
に示されており、各図において、CDは発色現像槽、B
Fは漂白定着槽、STは安定化槽を各々示しており、か
つ該各種を示す記号の後ろに付したl、2・−・の数字
は核種が第1、第2・・・というように、液組成を異に
する2以上の槽に分離されていることを示しており、ま
た(イ)、(ロ)・・・のような文字は同一組成の処理
液が張られている槽を示している。
各図において、実線は、各種が実質的に仕切られている
ことを示し、破線と一方向矢符とは、隣接槽が向流方式
で結ばれていることを示し、破線と二方向矢符とは、隣
接槽が各々自由に混合する方式で結ばれていることを示
している。そして、A、B、C・・・の英大文字は、各
種に対する補充液を示し、a、b、c・・・の英小文字
は、各種からのオーバーフロー液を示している。
墾ましい処理槽配列は上記第1図〜第5図に示す通りで
あり、特に第4図及び第5図の例は、カラーネガ用で安
定化液が2種類使われることが特徴であり、漂白定着液
成分を脱塩す名目的の第1安定化液と、最終水切り、浴
的効果を発揮し水滴ムラを防止する第2安定化液に分れ
ている例を示している。
なお第1安定化液については、141!iの場合にくら
べ2槽の場合はコンパクト性は失われるが、同−脱塩効
果を得るための補充量は極めて少なくてもよい。これは
向流方式により脱塩効果が極めてよくなるためである。
本発明の自動現像機は、これらの槽構成を有し、各種の
処理液は、その溶解物濃度が少なくとも500PP曹以
上である。そこで、以下に各処理槽に用いられる処理液
について説明する。
本発明において、発色現像処理工程とは、カラー色画像
を形成する工程であり、具体的には発色現像主薬の酸化
体とカラーカプラーとのカップリング反応によってカラ
ー色画像を形成する工程である。
従って、発色現像処理工程においては通常発色現像液中
に発色現像主薬を含有させることが必要であるが、カラ
ー写真材料中に発色現像主薬を内蔵させ、発色現像主薬
を含有させた発色現像液又はアルカリ液(アクチベータ
ー液)で処理することも含まれる。
発色現像液に含まれる発色現像主薬は芳香族第1級アミ
ン発色現像主薬であり、アミノフェノール系及びp−フ
ェニレジンアミン系誘導体が含まれる。これらの発色現
像主薬は有機酸及び無機酸の塩として用いることができ
、例えば塩酸塩、硫酸塩、燐酸塩、p−トルエンスルホ
ン酸塩、亜硫酸塩、シュウ酸塩、ベンゼンジスルホン酸
塩等を用いることができる。
これらの化合物は一般に発色現像液1ftについて約0
.1g〜約30gの濃度、更に好ましくは、発色現像液
1見について約1g−15gの濃度で使用する。 0.
1gよりも少ない添加量では充分なる発色濃度が得られ
ない。
また、発色現像槽の処理液温度は10℃〜65℃、より
好ましくは25℃〜45℃で処理される。
上記アミンフェノール系現像剤としては例えば、O−ア
ミンフェノール、P−アミノフェノール、5−アミノ−
2−才キジ−トルエン、2−アミノ−3−オキシ−トル
エン、2−才キシー3−アミノ−1,4−ジメチル−ベ
ンゼン等が含まれる。
特に南画な第1級芳香族アミン系発色現像剤はN、N′
−ジアルキル−p−フェニレンジアミン系化合物であり
、アルキル基及びフェニル基は置換されていても、ある
いは置換されていなくてもよい。その中でも特に有用な
化合物例としてはN、N’−ジメチル−p−フェニレン
ジアミン塩酸塩、N−メチル−P−フェニレンジアミン
塩酸塩、N、N’−ジメチルニル−フェニレンジアミン
塩酸塩、2−アミノ−5−(N−エチル−N−ドデシル
アミノ)−トルエン、N−エチル−N−β−メタンスル
ホンアミドエチル−3−メチル−4−アミノアニリン硫
酸塩、N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノア
ニリン、4−アミノ−3−メチル−N、N’−ジエチル
アニリン、4−アミノ−N−(2−メトキシエチル)−
N−エチル−3−メチルアニリン−P−トルエンスルホ
ネート等を挙げることができる。
また、L配充色現像主薬は単独であるいは2種以上併用
して用いてもよい。さらにまた、上記発色現像主薬はカ
ラー写真材料中に内蔵されてもよい。例えば、米国特許
第3,7HJ、482号の如き発色現像主薬を金属塩に
して内蔵させる方法、米国特t+第3.342,558
号やリサーチ・ディスクロージー? −(Resear
ch Disclosure ) 1976年No、1
5159に示されるが如き、シック塩にして発色現像主
薬を内蔵させる方法、特開昭58−65429号及び同
58−24137号等に示されらが如き色素プレカーサ
ーとして内蔵させる方法や、米国特Ii4:第3,34
2,597号に示されるが如き発色現像主薬プレカーサ
ーとして内蔵させる方法等を用いることができる。この
場合、ハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現像液の
かわりにアルカリ液(アクチベーター液)で処理するこ
とも可能であり、アルカリ液の後、直ちに漂白定着処理
される。
本発明に係わる発色現像液は、現像液に通常用いられる
アルカリ剤、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
、水酸化アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
、硫酸ナトリウム、メタホウ醜ナトリウムまたは硼砂等
を含むことができ、更に種々の添加剤、例えばベンジル
アルコール、ハロゲン化アルカリ金属、例えば、臭化カ
リウム、または塩化カリウム等、あるいは現像調節剤と
して例えばシトラジン酸等、保恒剤としてヒドロキシア
ミンまたは亜硫酸塩等を含有してもよい。さらに各種消
泡剤や界面活性剤を、またメタノール、ジメチルホルム
アミドまたはジメチルスルホキシド等の有機溶剤等を適
宜含有せしめることができる。
本発明に係わる発色現像液のpHは通常7以上であり、
好ましくは約8〜13である また1本発明に用いられる発色現像液には必要に応じて
酸化防止剤とじてジエチルヒドロキシアミン、テトロン
酸、テトロンイミド、2−アニリノエタノール、ジヒド
ロキシアセトン、芳香族第2アルコール、ヒドロキサム
酸、ペントースまたはヘキソース、ピロガロール−1,
3−ジメチルエーテル等が含有されてもよい。
本発明に係る発色現像液中には、金属イオン封鎖剤とし
て、種々なるキレート剤を併用することができる。例え
ば該キレート剤としてエチレンジアミン四酢酸、ジエチ
レントリアミン五酢酸等のアミンポリカルボン酸、1−
ヒドロキシエーチリデン−1,1’−ジスルホン酸等の
有機ホスホン酸、アミノトリ(メチレンホスホン酸)も
しくはエチレンジアミンテトラリン酸等のアミノポリホ
スホン酸、クエン酸もしくはグルコン酸等のオキシカル
ボン酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボ
ン酸等のホスホノカルボン酸、トリポリリン酸もしくは
ヘキサメタリン酸等のポリリン酸、ポリヒドロキシ化合
物等が挙げられる。
本発明において漂白定着工程とは、現像によって生成し
た金属銀を酸化してハロゲン化銀に代え、次いで水溶性
の錯体を形成すると共′に発色剤の未発色部を発色させ
る工程である。
漂白定着液に使用される漂白剤としての有機酸の金属錯
塩は、アミノポリカルボン酸又は蓚酸、クエン酸等の有
機酸で鉄、コバルト、銅等の金属イオンを配位したもの
である。このような有機酸の金属錯塩を形成するために
用いられる最も好ましい有機酸としては、ポリカルボン
酸またはアミノポリカルボン酸が挙げられる。これらの
ポリカルボン酸またはアミノポリカルボン酸はアルカリ
金属塩、アンモニウム塩もしくは水溶性アミン塩であっ
てもよい。これらの具体例としては次の如きものを挙げ
ることができる。
[1] エチレンジアミンテトラ酢酸 [21ジエチレントリアミンペンタ酢酸[3] エチレ
ンジアミン−N−(β−オキシエチル)−N 、 N’
、 N’−トリ酢酸 [41プロピレンジアミンテトラ酢酸 [51ニトリロトリ酢酸 [61シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸[7] イミ
ノジ酢酸 [8] ジヒドロキシエチルグリシンクエン酸(または
酒石酸) [8] エチルエーテルジアミンテトラ酢酸[10]グ
リコールエーテルジアミンテトラ酢酸[111エチレン
ジアミンテトラプロピオン酸[121フエニレンジアミ
ンテトラ酢酸[13]エチレンジアミンテトラ酢酸ジナ
トリウム塩[141エチレンジアミンテトラ酢酸テトラ
(トリメチルアンモニウム)塩 [+51エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム
塩 [16]ジエチレントリアミンペンタ酢酸ペンタナトリ
ウム塩 ロア]エチレンジアミン−ML(β−オキシエチル)−
N、N″、N’4り酢酸ナトリウム塩 [181プロピレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム勾[
19Jニトリロ酢酸ナトリウム塩 [201シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸ナトリウム
塩 これらの漂白剤は5〜450g/l、より好ましくは2
0〜250g/文で使用する。
漂白定着液には前記の如き漂白剤以外にハロゲン化銀定
着剤を含有し、必要に応じて保恒剤として亜硫酸塩を含
有する組成の液が適用される。また、エチレンジアミン
四酢酸鉄(m)錯塩漂白剤と前記のハロゲン化銀定着剤
の他の臭化アンモニウムの如きハロゲン化物を少量添加
した組成からなる漂白定着液、あるいは逆に臭化アンモ
ニウムの如きハロゲン化物を多量に添加した組成からな
る漂白定着液、さらにはエチレンジアミン四酢酸鉄(I
II)錯塩漂白剤と多量の臭化アンモニウムの如きハロ
ゲン化物との組合わせからなる組成の特殊な漂白定着液
等も用いることができる。前記ハロゲン化物としては、
臭化アンモニウムの他に塩化水素酸、臭化水素酸、臭化
リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、沃化ナトリ
ウム、沃化カリウム、沃化アンモニウム等も使用するこ
とができる。
漂白定着液に含まれる前記ハロゲン化銀定着剤としては
通常の定着処理に用いられるようなハロゲン化銀と反応
して水溶性の錯塩を形成する化合物、例えば、チオ硫酸
カリウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム
の如きチオ硫酸塩、チオシアン酸カリウム、チオシアン
酸ナトリウム、チオシアン酸アンモニウムの如きチオシ
アン酸塩、チオ尿素、チオエーテル等がその代表的なも
のである。これらの定着剤は5g/ 1以上、溶解でき
る範囲の量で使用するが、一般には70g〜250gで
使用する。
なお、漂白定着液には硼酸、硼砂、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭
酸ナトリウム、重炭酸カリウム、酢酸、酢酸ナトリウム
、水酸化アンモニウム等の各種からなるpH緩衝剤を単
独あるいは2種以上組合わせて含有せしめることができ
る。さらにまた、各種の蛍光増白剤や消泡剤あるいは界
面活性剤を含有せしめることもできる。またヒドロキシ
ルアミン、ヒドラジン、アルデヒド化合物の重要硫酸付
加物等の保恒剤、アミノポリカルボン酸等の有機キレー
ト化剤あるいはニトロアルコール、硝酸塩等の安定剤、
メタノール、ジメチルスルホアミド、ジメチルスルホキ
シド等の有機溶媒等を適宜含有せしめることができる。
本発明に係わる漂白定着液には、特開昭46−280号
、特公昭45−’8506号、同46−556号、ベル
ギー特許第770.11110号、特公昭45−883
6号、同53−9854号、特開昭54−71634号
及び同49−42349号等に記載されている種々の漂
白促進剤を添加することができる。
漂白定着液のpHは4.0以上で用いられるが、一般に
はpH5,0以J−pH9,5以下で使用され、望まし
くはpH6,0以上pH8,5以下で使用され、更に述
べれば最も好ましいPHは6.5以上8.5以下で処理
される。処理の温度は80℃以下で発色現像槽の処理液
温度よりも3℃以上、好ましくは5℃以上低い温度で使
用されるが、望ましくは55℃以下で蒸発等を抑えて使
用する。
又漂白定着工程においては漂白定着液の可溶性銀塩を公
知の方法で銀回収してもよい。例えば、電気分解法(仏
閣特許第2,2!39,887号明細書記If11)、
沈澱法(特開昭52−73037号公報記載、秒間特許
第2,331,220号明細書記載)、イオン交換法(
特開昭51−17114号公報記載、秒間特許第2,5
48,237号明細書記載)、及び金属置換法(英国特
許第1,353,805号明細書記載)等が41効に利
用できる。更に銀回収に際し、前記可溶性銀塩を処理液
のオーバーフロー液を回収し前記方法で銀回収し、残液
は廃液として処分してもよいし、再生剤を添加し、補充
液又は種処理液として使用してもよい・ 本発明において使用される安定化処理は水洗代替処理で
あり、前記特開昭58−134636号などの他、特願
昭58−2709号等に記載のような画像安定化処理を
さし、水洗処理をなくすためのものである。従って処理
浴の名称は必ずしも安定化処理でなくてもよい。
安定化液にはカラー画像を安定化させる機能の処理と水
洗ムラ等の汚染を防止する水切り浴的機能の安定化液も
ある。他にはカラー画像を着色する着色調整液や、帯電
防止剤を含んだ帯電防止液もこれらの安定化液に含まれ
る。安定化液には前浴から深山定着成分が持ち込まれる
ときには、これらを中和化、脱塩及び不活性化し色素の
保存性を劣化させない工夫がされる。
このような安定化液に含まれる成分としては゛鉄イオン
とのキレート安定度定数が6以上であるキレート剤があ
る。これらのキレート剤は、有機カルボ7酸キレート剤
、有機リン酸キレート剤、ポリヒドロキシ化合物、無機
リン酸キレート剤等があり、なかでも好ましいキレート
剤としては、エチレンジアミンジオルトヒドロキシフェ
ニル酢酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチレンジアミ
ン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエ
チルイミンニ酢酸、ジアミノプロパノール四酢酸、エチ
レンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸、ニトリロ
トリメチレンホスホン酸、I−ヒドロジシエチリデンー
1.1−ジホスホン酸、1.1’−ジホースホノエタン
ー2−カルボン酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−
)リカルポン酸、l−ヒドロキシ−1−ホスホノプロパ
ン−1,2,3−トリカルボン酸、カテコール−3,5
−ジスルホン酸、ピロリン酸ナトリウム、テトラポリリ
ン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムがあり、
本発明の効果のために特に好ましくはジエチレントリア
ミン五酢酸、l−ヒドロキシエチリデン−1,1’−ジ
ホスホン酸やこれらの塩である。
これらの化合物は一般に安定化液11について約0.1
g〜logの濃度、更に好ましくは、安定化液1文につ
いて約0.5g〜5gの濃度で使用する。
更に本発明の安定化液に齢加するのに望ましい化合物と
しては、酢酸、硫酸、塩酸、硝酸、スルファニル酸、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム5水酸化アンモニウム
等のpH調整剤、安息香酸ソータ、ヒドロキシ安息香酸
ブチル、抗生物質。
テヒドロ酢酸、ソルビン酸カリウム、サイアペンタソー
ル、オルト−フェニルフェノール等の防パイ剤、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2
−オクチル−4−インチアゾリン−3−オン、1−2−
ペンツインチアゾリン−3−オン、水溶性金属塩等の保
恒剤、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、
ポリビニルピロリドン等の分散剤、ホルマリン等の硬膜
剤、蛍光増白剤等が挙げられる。
これらの化合物の中で最も有効なものは特願昭58−5
8693号明細書に記載されるアンモニア化合物である
。これらは画像被膜中にpHを保存にとって最適な弱酸
性に調整する働きをする。
本発明に係わる安定化液のpH値は0.1−10に調整
するのがよく、好ましくは2〜8、より好ましくはpn
 4〜8.5が好適な範囲である。
安定化処理に際しての処理温度は、15℃〜60°Cで
あって発色現像槽よりも3℃以上、好ましくは5℃以上
低い温度であり、より好ましくは20℃〜38°Cの範
囲がよい。また処理時間も迅速処理の観点から短時間で
あるほど好ましいが、通常20秒〜10分間、最も好ま
しくは20秒〜3分間であり、複数槽安定化処理の場合
は前段槽はど短時間で処理し、後段槽はど処理時間が長
いことが好ましい。
特に前槽の20%〜50%増しの処理時間で順次処理す
ることが望ましい。また、安定化処理工程は多段槽とし
、補充液は最終段槽から補充し、順次前段槽にオーバー
フローする逆流方式にすることが補充量を少なくできて
好ましい。本発明による安定化処理の後には水洗処理を
全く必要としない −が、極く短時間での少量水洗によ
るリンス、表面洗浄等は必要に応じて任意に行うことは
できる。
特に写真材料を搬送するエンドレスベルトやソーター等
の搬送相持体は、わずかの水によるリンス(溜水が好ま
しい)やスポンジ等を水でぬらしながら洗浄することが
好ましい。
本発明の漂白定着処理工程に続き、実質的に水洗工程を
経ずに直接安定化処理を行うときは、漂白定着浴と安定
化浴の間に銀回収のための短時間の銀回収や溜水による
リンス等を設けてもよい。
また安定化処理の後、界面活性剤を含有する水切り浴等
も設けてもよいが、好ましくは、銀回収浴、リンスおよ
び水切り浴等は設けないことである。これらの付加処理
はスプレーや塗りっけ処理をすることもできる。 ′ 本発明は、該安定化液とイオン交換樹脂を接触させなが
ら処理することもできる。このことは、感光材料を処理
している安定化槽に直接イオン交換樹脂を布袋等に入れ
接触させることや、または安定化槽に直接連結された樹
脂カラムやフィルターケース内に、化学繊維等で作った
袋等に入れ安定化液と接触させることを示す、また本発
明の安定化液のオーバーフロー液とイオン交換樹脂と接
触後、少なくともその一部を該安定化液として使用する
こともできる。このことは、安定化槽から安定化液を取
り出し、安定化槽とは別にして、イオン交換樹脂とカラ
ム法または混合法等で接触させた後、少なくともその一
部を安定化槽に入れることを示す。この場合、安定化槽
に入れるとは補充液として入れることもできるが、好ま
しくは補充系とは関係なく循環系でイオン交換処理後こ
の液を再び安定化槽に戻すことをさす。
なお、イオン交換樹脂は安定化浴が多槽の場合どの槽で
接触させてもよいが、好ましくは漂白定着処理直後の槽
で処理する。更に好ましくはこの処理は2つ以上の槽で
行い、特に好ましくは全槽で行うことである。
安定化浴が1槽の場合の好ましい態様は、樹脂カラムに
イオン交換樹脂を入れ安定化槽に直結して接触させるこ
とである。安定化浴が2槽の場合の好ましい態様は、樹
脂カラム又はフィルターケースにイオン交換樹脂を入れ
、漂白定着処理直後の1槽目に直結して接触させる、更
に好ましくは2槽目でも同様に接触させる。安定化浴が
3槽以上の場合の好ましい態様は、漂白定着処理直後の
l槽目で前記と同様に直結して接触させることであり、
更に好ましくは第1槽以外の安定化浴の6槽において直
結して接触させることである。上記のごとく安定化槽と
直結してイオン交換樹脂と安定化液を接触させることが
最も好ましいが、自動現像機に樹脂カラム、フィルター
ケースの設置スペースが取れない場合、オーバーフロー
又は補充量を増加させたりして強制的に安定化槽から取
り出した安定化液とイオン交換樹脂と接触させ安定化浴
に戻すこともできる。安定化浴がl槽の場合、取り出し
た安定化液を樹脂カラムを使用してイオン交換樹脂と接
触させ、接触後の安定化液を安定化槽に戻す、この場合
、好ましくは接触後の安定化液成分を添加することであ
る。安定化浴が2槽以上の場合、漂白定着処理工程に近
い最前槽よりオーバーフローと樹脂カラムを使用してイ
オン交換樹脂と接触させ、より乾燥側の安定化槽に戻す
。この場合安定化液成分を添加し戻すことが望ましい。
又、上記のイオン交換樹脂と接触後の安定化液を補充液
として再使用することは可能であるが、この場合安定化
液成分を添加することが望ましい。
なお、上記イオン交換樹脂は安定化液と接触後、漂白定
着液と接触させ、その後再生することが好ましく、特に
陰イオン交換樹脂の場合には樹脂の再生で銀回収を行う
こともでき、効果が大きい。
以下、−処理される感光材料がネガ用である場合に用い
られるネガ用安定化液について説明する。
ネガ用安定化液には写真画像保存性改良のため、アルデ
ヒド誘導体が添加される。
前記アルデヒド誘導体は下記一般式(1) 、 (2)
または(3)で表わされるアルデヒド化合物、アルデヒ
ド付加物であって、これらの中から選ばれた少なくとも
1種が用い撃れる。これらの添加によって色素画像の安
定化および感光材料物性の向Eが起る。8 一般式(1) R童−CHo 一般式(2) 一般式(3) 式中、 R1は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、
ホルミル基、アセチル基、アセトニル基およびヒドロキ
シ基またはアルコキシ基、ホルミル基、アミ7基、ヒド
ロキシイミノ基、/\ロゲン原子等で置換されてもよい
炭素数1〜5のアルキル基を表わす。R2は水素原子ま
たは炭素数1〜5のアルキル基、R3は置換されてもよ
い炭素数1〜5のアルキル基、Nはアルカリ金属、 R
4、R5は水素原子または置換されてもよい炭素数1〜
5のアルキル基、nはθ〜4の整数を表わす。
以下に上記一般式で示される化合物の具体的な例を記載
するが、本発明がこれによって限定されるわけではない
〔−′般式(1)で示される例示化合物〕1 ホルムア
ルデヒド 2 アセトアルデヒド 3 プロピオンアルデヒド 4 イソブチルアルデヒド 5n−ブチルアルデヒド 6n−バレルアルデヒド 7 イソバレルアルデヒド 8 メチルエチルアセトアルデヒド 8 トリメチルアルデヒド 10 n−ヘキサアルデヒド 11 メチル−n−プロピルアルデヒド12 イソへキ
サアルデヒド 13 グリオキザール 14 マロンアルデヒド 15 コハク酸アルデヒド 16 グルタルアルデヒド 17 アジブアルデヒド 18 メチルグリオキザール 19 アセト酢酸アルデヒド 20 グリフールアルデヒド 21 エトキシアセトアルデヒド 22 アミノアセトアルデヒド 23 ベタインアルデヒド 24 クロラール 25 クロルアセトアルデヒド  26 ジクロルアセトアルデヒド 27 プロマール 28 ジクロルアセトアルデヒド 28 ヨードアセトアルデヒド 30 α−グロルブロピオンアセトアルデヒド31 α
−ブロムプロピオンアセトアルデヒド〔一般式(2)で
示される例示化合物〕1 ホルムアルデヒド重亜硫酸ナ
トリウム2 アセトアルデヒド重亜硫酸ナトリウム3 
プロピオンアルデヒド重亜硫酸ナトリウム4 ブチルア
ルデヒド重亜硫酸ナトリウム〔一般式(3)で示される
例示化合物〕1 コハク酸アルデヒド重亜硫酸ナトリウ
ム2 グルタルアルデヒドビス重亜硫酸ナトリウム3 
β−メチルクルタルアルデヒドブス重亜硫酸ナトリウム 4 マレイ酸ジアルデヒドビス重亜硫酸ナトリウム 上記一般式で示される化合物はネガ用安定化液1文当り
0.01〜50gの範囲で使用するのが好ましく、さら
に好ましくは0.05〜2(Ig加える際に良好な結果
が得られる。
前記ネガ用安定化液には必要に応じて各種の添加剤を加
えることができる。例えば、シロキサン誘導体等の水滴
ムラ防止剤、硼酸、クエン酸、燐酸、酢酸、あるいは水
酸化ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸カリウム等
のpH調整剤、カリ明ばん、クロム明ばん等の硬膜剤、
メタノール、エタノール、ジメチルスルホキシド等の有
機溶媒、エチレングリコール、ポリエチレングリコール
等の調湿剤、その他色調剤等処理効果を改善、拡張する
ための添加剤を加えることは任意である。
また前記ネガ用安定化液は前記した安定化液と同様向流
流路長を長くするため2つ以上の区画に仕切ってもよい
。また補充液の作り方や補充量並びに処理温度は前記安
定化液の場合と同様である。
また本発明でカラーペーパー用発色現像液や安定化液で
スチルベン系蛍光増白剤を用いることができ、該蛍光増
白剤としては、下記一般式(4)で示される化合物が包
含される。
一般式(4) またはR8−C−基を表わす。
1 ここでR@、R7およびRδはそれぞれ水酸基、塩素、
臭素等のハロゲン原子、モルホリフ基、置換、未置換の
アルコキシ基(例えば、メチキシ、エトキシ、メトキシ
エトキシ等)、置換、未置換のアリールオキシ基(例え
ば、フェノキシ、p−スルホフェニキシ等)、置換、未
置換のアルキル基(例えば、メチル、エチル等)、置換
、未置換のアリール基(M工4t’、フェニル、メトキ
シフェニル等)、アミン基、置換、未置換のアルキルア
ミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピ
ルアミン、ジメチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、β
−ヒドロキシエチルアミノ、ジ(β−ヒドロキシエチル
)アミノ、β−スルポエチルアミノ、N−(β−スルホ
エチル) −N−メチルアミノ、N−(β−ヒドロキシ
エチル)N−エチルアミノ等)等を示す。
前記一般式(4)で示される蛍光増白剤は安定化液1見
当り、0.2〜10gの範囲で用いられ、好ましくは0
.5〜3.0gの範囲である。
[実施例]゛ 以下、実施例を図面に基いて説明する。
第6図は前記第3図に示す槽構成について実施した場合
の具体例を示す自動現像機の要部断面図である。
第6図において、現像機本体lの前側に、露光済みで未
現像のカラーネガフィルム(ネガ感光材料)2またはカ
ラーペーパー(ポジ感光材料)3を供給する供給部4が
備えられ、後側には処理された感光材料2.3が取り出
される取出部5はそれぞれ設けられている。
この供給部4と取出部5との間、すなわち現像機本体l
の内部には供給部側から取出部側に、順次隣合わされた
発色現像槽6、漂白定着槽7、安定化第1槽8、安定化
第2槽9、安定化第3槽!0及び乾燥部11が配設され
ている。
この各処理槽6,7.8.9、及び10並びに乾燥部1
1には、それぞれ多数のガイドローラ12が配設されて
いる。
ガイドローラ12には一対の搬送担体であるエンドレス
ベルト13.14が掛けられており、エンドレスベルト
13は感光材料2または3を搬送する。こノソレぞれの
エンドレスベルト13.14は供給部側から設けられた
駆動モータ15で駆動されるようになっている。なお、
16は感光材料2または3の巻取部を示す。
前記供給部4には保持部17が配設されており、この保
持部17に露光済みで未現像の感光材料2または3がセ
ットされる。そして、感光材料2または3はその端部を
前記エンドレスベルト13または14に、図示しないク
リップを介して支持され、エンドレスベルト13または
14の駆動で搬送される。
前記発色現像槽6、漂白定着槽7、安定化第1槽8、安
定化第2槽9、安定化第3槽lOは前記第3図に示すよ
うに構成されている。すなわち、発色現像槽6には前記
発色現像液が満たされており、この発色現像槽6の後段
に位置する各処理槽7並びに8,9、lOにも各々前記
各処理液が満たされている。各処理槽に対する補充液供
給は前記第3図に示す通りであり、特に安定化のための
安定化第1.第2および第3槽8.9および10はそれ
ぞれオーバーフローが向流方式により第3槽から第2槽
へ、第2槽から第1槽へ流れるように液面レベルが変化
し、連結されている。そして、第3槽IOからのオーバ
ーフロー液は第1槽8より槽外に排出される。もちろん
安定化槽はl槽でもかまわないし、2槽でもかまわない
が、多槽向流方式が安定効率が高く補充液の補充量は少
なくてよいという利点がある。
なお、図中、18はピラミッド型ブレード板等によるブ
レードないしスクイズ部を示しており、前槽から次槽へ
の液の持込みを効果的に防止している。
次に、前記第4図に示す処理槽配列を実施した場合の自
動現像機の具体例を第7図に基いて説明する。なお、本
実施例は冷却用水道配管までも省略した例を併せ示して
いる。
即ち、第7図は本発明に係るカラーネガフィルム用の自
動現像機の一実施例を示す要部断面図である6 図において、 101は撮影済のカラーネガフィルムを
接続して巻きとったロールを収納したマガジン103を
装着するための取付部で、自動現像機本体!04の側壁
に設けられている。
取付部101に装着されたフィルムマガジンのカラーネ
ガフィルム102は、本体入口部105から本体104
内に入り1発色現像槽106、漂白定着槽107、第1
安定化槽108、第2安定化槽tOSを経て自動的に現
像処理された後、乾燥部110 (開閉可能な蓋を有す
る)で乾燥され、本体出口 111から取り出された後
、切断その他の工程を経て製品となる。
発色現像槽106、漂白定着槽107、第1安定化槽1
08、第2安定化槽10111は図示の如く、並列に順
次配置され、各槽内にネガフィルム搬送用のローラが設
けられ、ネガフィルム102を液に浸漬させながら所定
の処理がなされるように構成されている。なお各槽lo
6〜109上には開閉蓋等を設けて蒸発防止しである。
本実施例の自動現像機には、発色現像槽toeの隣接箇
所に冷却室112が設けられている。該冷却室112の
外壁にはファン113を設けてあり、外気導入孔114
も適宜数穿設しである。該冷却室112は制御系機器室
を兼ねており、制御部118を収納しである。該制御部
116は、温度センサー115によって検出した発色現
像槽10Bの液温の入力信号によって、大容量電熱ヒー
ター11?及び小容量電熱ヒーター118の0N−OF
Fを制御して加熱についての温度コントロールを行うと
共にファン113の0N−OFFを制御して冷却につい
ての温度コントロールを行うものである。
この点、従来における自動現像機は、加熱系として大容
量電熱ヒーター117のみを有し、冷却系としては、発
色現像槽lOBの底部近傍に配設した蛇管に水道配管を
行い、水を冷却媒体とする冷却手段を採用していた。こ
の従来例では、発色現像槽10Bの容量が205Lの場
合で、発色現像槽108を稼動時間(約12時間)中3
8℃に維持するには約110001の水道水が必要とさ
れる。
しかるに、本実施例によれば、外気温25℃の場合、3
台の排気ファン!13を回動させるだけで、発色現像槽
10Bの液温を稼動時間(約12時間)中38℃±0.
15℃の温度巾に制御できた。即ち、本実施例によれば
、前記従来例における冷却水を省くことができる。その
水道配管の必要性もない。なお、該実施例における加熱
系においては、スタート準備に際しては大容量電熱ヒー
ター117(及び小容量電熱ヒーター118)を用いて
38℃まで液温を高め、ランニング処理時は小容量電熱
ヒーター118を用いて液温コントロールを行った。そ
して、冷却系については3台のファン113を稼動時間
中作動継続した。
なお、図中118は制御系機器室兼用冷却室112に収
納した液循環撹拌装置であって、発色現像槽10G上方
部分と下方部分を連結する通路120の途中に送液ポン
プ121及び液清浄用フィルター 122を設けて成る
。なおまた、ファン113の取付位置は本実施例に限定
されず、天板側等であってもよい、125はピラミッド
型ブレード板などによるプレードないしスクイズ部を示
しており、前浴から次浴への液の持込みを効果的に防止
している。
なお、図面中123は乾燥部、124A、 124Bは
廃液タンクを示している。
本実施例の第1安定化槽108は画像の安定化と防パイ
効果を持たせた安定化液であり、主な目的は脱塩浴であ
る。一方、第2安定化槽lo8は界面活性剤とホルマリ
ン等を含有した水滴ムラ汚れ防止を目的とした処理浴で
ある。この場合には界面活性剤のみを添加した液が用い
られてもよい。
上記第6図および第7図に示される実施例においても、
6槽には前述した組成の処理液が本発明の濃度範囲にお
いて使用される。
[発明の効果] 本発明によれば、自動現像機の処理槽が感光材料進行方
向に対し実質的に順次、発色現像槽、深山定着槽、安定
化槽から成り、全ての処理槽においてその溶解物質温度
が少なくとも501)pP層以上の処理液で処理される
構成としたので、上記本発明の技術的課題を解決するこ
とができるのは勿論のこと、本発明の技術的課題を解決
するするための他の槽構成を採用した場合に比べて、■
高温迅速処理に最適であって、無水洗でありながら現像
処理能力を著しく向上することが可能であり、■各種の
配列が最もシンプルであって、各処理槽の補充液管理が
それだけ容易であるし、■装置がコンパクトで占有面積
も著しく減少でき、■故障の発生もそれだけ少なく、メ
ンテナンスが容易となるし、潰)製造費も安価にできる
、等の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はそれぞれ本発明に係る自動現像機の処
理槽構成を示すブロック図、第6図は前記第3rgJに
示す槽構成について実施した場合の具体例を示す自動現
像機の要部断面図、887図は本発明に係るカラーネガ
フィルム用の自動現像機の一実施例を示す要部断面図で
ある。 図面中、CDは発色現像槽、BFは漂白定着槽、STは
安定化槽を各々示す。 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 1 事件の表示 昭和59年特許願第89288号 2 発明の名称 カラー写真感光材料用自動現像機 3 補正をする者 6 補正により増加する発明の数 7 補正の対象 明細書(発明の詳細な説明の欄) IA面 8 補正の内容 スホン酸」と補正する。 (2)In第23頁第18〜19行に「アンモニア」と
あるを「アンモニウム」と補正する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)自動現像機の処理槽が感光材料進行方向に対し実
    質的に順次、発色現像槽、漂白定着槽、安定化槽から成
    り、全ての処理槽においてその溶解物質濃度が少なくと
    も500ppH以上の処理液で処理されることを特徴と
    するカラー写真感光材料用自動現像機。
  2. (2)水洗槽を有さないことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のカラー写真感光材料用自動現像機。
  3. (3)発色現像槽に水道水による熱交換型冷却装置を有
    さないことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載のカラー写真感光材料用自動現像機。
  4. (4)発色現像槽以外の処理槽の処理温度が発色現像槽
    のそれよりも3℃以上低いことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項、第2項または第3項記載のカラー写真感光
    材料用自動現像機。
  5. (5)全処理槽が3槽で構成されることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項、第2項、第3項又は第4項記載の
    カラー写真感光材料用自動現像機。
  6. (6)安定化槽が異なる機能を有する安定化槽の2槽か
    ら成り、処理槽の合計が4槽であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項、第2項、第3項又は第4項記載の
    カラー写真感光材料用自動現像機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0204530A2 (en) 1985-05-31 1986-12-10 Konica Corporation Method for forming direct positive color image
JPH01154153A (ja) * 1987-12-11 1989-06-16 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法

Citations (1)

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JPS5814834A (ja) * 1981-07-21 1983-01-27 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の安定化処理方法

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