JPS60232553A - 電子写真用感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は電子写真用感光体に関し、更に詳しくは、導電
性支持体上に下引き層、１１荷発生層、電荷搬送層８順
次積層して得られる電子写真用感光体に関する。

従来技術 導電性支持体上に、光吸収により電荷担体を生成するこ
とのできるいわゆる電荷発生層を設け、更にその上に、
電荷発生層で生成した電荷担体を電場の力により移動さ
せることのできるいわゆる電荷搬送層８設けた機能分離
の積層型電子写真用感光体は数多く提案されている。

これらの積層型電子写真用感光体において、電荷発生層
は、一般的には １）　８ｅ、　Ｂｅ合金、ａ−８４（アモルファスシリ
コン）、有機顔料等の電荷発生物質を真空蒸着、グロー
放電等により設ける（例えば、特開昭４８−４７８３８
号公報、同４９−４８３３４号公報に記載） ２）Ｓｅ、８ｅ合金、ＺｎＯ％　Ｔｌ０Ｉ　Ｎ　Ｃｄ８
等の無４１Ｈ１ｔ料、及び有機顔料等の電荷発生物質を
、必要ならば結着剤を加え−（分散した分散液を塗布す
る（例えば特開昭４７−１８５４３号公報、同５５−７
９４１１号公報に記ｒａ） ３）有愼顔料の電荷発生物質を有機アミン中に溶解した
躍液８皺布する（例えば特開昭５２−５５６４３号公報
に記載） などの方法により設けている。

一方、電荷搬送層は、一般的には電子供与性物質、電子
受容性物質等の電荷搬送物質を必要ならば結着剤ととも
に溶剤に溶解し、適当な塗工法により塗布して設けてい
る。

この様な積層型電子与真用感光体では、電荷発生層は、
光を効率よく吸収し発生した電荷担体を効果的に電荷搬
送層に注入させる為に、電荷発生物質が層中均一に相対
的に多量に存在し、かつ、層の厚さが出来るだけ薄い方
か好ましい。

また、槓ノー型電子写真用感光体では、機械的強度も当
然費求されることから、少なくとも各Ｊ−間での接着性
か強いことか望まれる。それらの特性は４％性支持体の
材質、表面性等にも支配され、電荷発生層だけで緒特性
を向上させるのは離しい。

目　的 本発明は電子写真特性並びに機械的強度にすぐれた槓Ｉ
―型電子写真用感光体を提供するものである。

構成 本発明の電子写真用感光体は、導電性支持体上に水溶性
ポリビニルブチラール樹脂からなる下引き層を設け、そ
の上に、４リピニルブチラール樹脂に電荷発生物噛゛ヲ
分散させた電荷発生層を設け、さらにその上に、電荷搬
送層を設けたものである。

ちなみに、本発明者らは前記の目的を達成するために撞
々の検討を行ない、導電性支持体と電荷発生層との間に
特定の樹脂から成る下引き層を設け、電荷発生層として
電荷発生物質を特定の結着剤に分散し設けることにより
、非常に優れた電子写真特性が得られ、かつ、機械的強
度の優れた積層型電子写真用感光体力ｊ得られることを
見出したのであって、本発明はそうした知見に基づいて
完成されたものである。

本発明で使用する水溶性ポリビニルブチラール樹脂は、
一般のポリビニルブチラール樹脂と異なり、ブチラール
化度を低くしたものであり、構成単位中にビニルアルコ
ール成分が多く存在しており、水やアルコール類には良
く溶けるが、一般の有機溶剤には溶けにくい。従って、
下引き層上に電荷発生層、電荷搬送層を順次設ける場合
の塗布用溶剤としては水、アルコール類以外のものを使
用すれば良く、溶剤の選択性が広がる。仮りに、下引き
層を溶解する溶剤を用いて電荷発生層、電荷搬送層を塗
工すると、下引き層と上層とか混合し、特性が劣化した
り、塗工法によっては塗布が不可能となる不都合が生じ
る。

下引き層を形成するための塗布用溶剤としては水、メタ
ノール、エタノール、イソゾロノ臂ノル又はこれらの混
合物が好ましい。また、下引き層の厚さは０．０５〜５
μｍが過当である。

なお、本発明で使用する水溶性ポリビニルブチラール樹
脂は例えばエスレックＷ（種水化学工業社製）として市
販されており、容易に入手することか出来る。

次に本発明の電荷発生層について説明する。

結着剤とし１使用するポリ−ニルブチラール樹脂は、Ｉ
り酢酸ビニルを鹸化しポリビニルアルコールを製造し、
それにブチルアルデヒドを反応させてつくられ、その構
造は のどときである。下引き層に用いる水溶性ポリビニルブ
チラール樹脂は約１０モル−がブチラール化されたもの
であるのに対し、この結着剤として用いるポリビニルブ
チラーｎｙｌｌｉ４Ｍ’ｅｏｉ　ａ　。

〜８Ｌ６モルチがブチラール化されたものである。

なお、不発明で使用するポリビニルブチラール樹脂は例
えばエスレックＢ（種水化学工業社製）、デンカブチラ
ール（１１ＩＬ気化学工業社製）、ＸＹＨＬ　、　ＸＹ
８Ｇ　（Ｕｎｉｏｎ　０ａｒｂｊｄ＠社製）として市販
されており、容易に入手することか出来る。

電荷発生層は電荷発生物質とポリビニルプチラール樹脂
を、水溶性ポリビニルブチラール樹脂を溶解しない適当
な溶剤とともに分散し、公知の梱々の塗工法により、塗
布、乾燥し形成することか出来る。

電荷発生物質としては例えばシーアイピグメントブルー
２５〔カラーインデックス（ＣＩ）２１１８０）、シー
アイピグメントレッド４１（Ｃｌ２１２００　）、シー
アイジッドレッド５２（Ｃｌ４５１００　）、シーアイ
ベーシックレッド３（０Ｉ４５２１０　）の他にカルノ
々ゾール骨核そ有するアゾ顔料（特開昭５３−９５０３
１３号公報に記載）、スナリルスナルペン骨核を有する
アゾ顔料（％開開５３−１３８２２９号公報に記載）、
トリフェニルアミン骨核を有するアゾ顔料（特開昭５３
−１３２５４７号公報に記載）、ジベンゾチオフェン骨
核を有するアゾ顔料（特開昭５４−２１７２８号公報に
記載）、オキサジアゾール骨核を有するアゾ顔料（特開
昭５４−１２７４２号公報に記載）、フルオレノン骨核
を有するアゾ顔料（特開昭５４−２２８３４号公報に記
載）、ビススナルベン骨核そ有するアゾ顔料（特開昭５
４−１７７３３号公報に記載）、ジスチリルオキサジア
ゾール骨核を有するアゾ顔料（特開昭５４−２１２９号
公報に記載）、ジスチリルカル・９ゾール骨核を有する
アゾ顔料（特開昭５４−１７７８４号公報に記載）、カ
ルノ９ゾール骨核を有するトリスアゾ顔料（特開昭５７
−１９５７６７号公報、同５７−１９５７６８号公報に
記載〕等、更にはシーアイピグメントブルー１６　（Ｃ
ｌ７４１００　）等のフタロシアニン系顔料、シーアイ
パットブラウン５　（Ｃｌ７３４１０）、シーアイパッ
トダイ（０Ｉ７３０３０　）等のインジゴ系Ｍ料、アル
ゴスカーレットＢ（）々イオレットａ［）％インダンス
レンスカーレットＲ（）ζイニル社製）等のペリレン系
顔料等の有機顔料、Ｓへ８ｃ合金、Ｏｄ８、アモルファ
ス８１等の無機顔料を使用することが出来る。

電荷発生物質とポリビニルアルコール樹脂との物質比（
重量比〕は１００：１〜１：ｌが好ましい。

溶剤トし−Ｃはベンゼン、トノレニン、キシレン、［化
スチレン、ジクロルエタン、モノクロルベンゼン、ジク
ロルベンゼン、酢酸エチル、ｌｔ［プナル、メチルエチ
ルケトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、シクロヘ
キサノン、エチルセルソルブ、エチルセルソルブ等の使
用か好ましい。

こうした溶剤か用いられることから、ポリビニルアルロ
ール樹脂にアルコール性水酸基か存在す為か、非常に良
好な分散状態か得られ、極めて均一な電荷発生層を形成
することが出来る。

また、下引き層と電荷発生層とに基本的な化学構造力Ｓ
同じであるポリビニルアルコール樹脂か存在する為か、
それら層間の接潰性は極めて強い。′に＃発生層の膜厚
は０．０１〜２．０ｐｍか好ましい。

更に、本発明の電子写真用感光体の電荷搬送層は、ポリ
ーＮ−ビニルヵルノ々ゾール及びその誘導体、ポリーｒ
−力ｌレバゾリルエチルグルタメート及びその誘導体、
ピレン−ポルムアルデヒド縮合物及びそのｅｊ４体、ポ
リビニルピレンポリビニルフェナントレン、オキサゾー
ル誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール紡導
体、９−（ｐ−ジエチルアミノスチリル）アントラセン
、“１．１−ビス（４−ジベンジルアミノフェニル）プ
ロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、
フェニルヒドラゾンＭ％　”−スチルベン誘導体等の電
子供与性物質を電荷搬送物質として使用し、ポリスチレ
ンスチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブ
タジェン共重合体、スナレンー無水マレイン酸共重合体
、ポリエステル、ｎｅり塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン
、ボリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネ
ート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ホ
ｒＪヒニル！ナラール、ポリビニルポルマールポリビニ
ルトルエン、ポＩＪ　−Ｎ−ビニルカルツマゾール、ア
クリル樹脂、シリコン４Ｍｈ’ｉｘ　１エポキシ樹脂、
メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール１＃脂、アル
キッド樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を結着剤
として使用し、必要ならば可塑剤、レベリング剤を加え
、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トル、エン、モノ
クロルベンゼン、ジクロルエタン、塩化メチレン等の溶
剤に俗解し、電荷発注層上に塗布することにより設ける
。電荷搬送層の厚さは５〜ｌｎｏｐｍが適尚である。

本発明で使用する導電性支持体は、アルミニウム、ニッ
ケル、クロム、ニクロム、Ｍ、ＩＩ化スズ、酸化インジ
ウム等をプラスナックフィルムに蒸着したもの、アルミ
ニウム、ニッケル、ステンレス等の板又はそれら％Ｄ、
Ｉ、、１．１．、押出し、引抜き等の工法で素管化し、
切削、超仕上げ、研屋等で表面処理した管などかあげら
れる。

実施例１　繁 ０．５■厚のアルミニウム板（ＪＩ８　１０７Ｇ。

光輝アルミ）に水溶性ポリビニルブチラール樹脂（エス
レツクＷ２Ｏ１，槓水化学工業社線）の２５ｉｔｓ水１
ｆ４准４０　ｔおよびエチルアルコール１６０ｇよりな
る塗工液を浸漬塗布し、乾燥後の膜厚か約０．２ｐｍの
下引き層を設けた。

一方、電荷発生物質として下記構造式のジスアゾ顔料を
使用し、次のようにして電荷発生層形成液を幽製した。

社製）の５重量％テトラヒドロフラン溶液　１０ｔテト
ラヒドロフラン　４７，５Ｆ からなる混合物をボールミルポットに取り、ミル部材と
して１０■φ８Ｕ８ボールを使用し、４８時間ボールミ
リングした後、さらにテトラヒドロフラン３６ｆ及びエ
チルセルソルブ５４　ｆｆ加えて１時間ミリングした。

ミリング後、ミルベースを容器に取り出し、テトラヒド
ロフラン、エチルセルソルブが重量比で４：６、固形分
濃度か１１に量−になる様にシクロヘキサノンを加えて
希釈、撹拌し【電荷発生層形成用の分散液をｌ５ｌＩ製
した。

この電荷発生層形成液を下引き層上に浸漬塗布し、乾燥
後の厚さが約０．５μｍの電荷発生層を設けた。

続いて、下記組成の電荷搬送層形成液を用意し、１１１
ｃ衝発生ｊ−上に浸漬塗布し、乾燥後の膜厚か約２０μ
ｍの電荷搬送層を設け、導電性支持体−下引きｌ−一電
荷発生層ココ′＃ｆ搬送ノーより成る稙層型電子写真用
感光体そ作成した。

９−　（ｐ’）エテルアミノスチリル）アントラセン　
１８ｔシリコンオイル（ＫＰ５０．信越化学社製）　０
．００４ｆ二塩化エタン　１５２を 比較例１ 下引きｌ−８除いた以外は実施例１と全く同一の材料、
条件で積層型電子写真用Ｓ光体を作成し、実施例との比
較サンプルとした。

実施例２ アルミニウムを蒸着した７５１ｍ１！リエステルフイル
ム上ニ、水溶性ｌリピニルプ＋　５−７４／　樹脂（エ
スレツクＷ２Ｏ１，積水化学工業社製）の２５重量％水
溶液４０？、エチルアルコール１６０ｆよりなる塗工液
をドクターブレードにて流砥塗布し、乾燥後の膜厚が約
０．２ｐｍの下引き層を設けた。

一方、電荷発生物質として、下記構造式のジスアゾ顔料
を使用し、次のようにして電荷発生層形成液を調製した
。

（ジスアゾ顔料） ポリビニルブチラール樹脂　（エスレックＢＬ８　、検
水化学工業社製）の５重量％シクロヘキサノン溶液　１
０ｆシクロへキサノン　４７．５ｆ からなる混合物をボールミルボットに敗り、ミル部材と
して１０■φアルミナボールを使用し、４８時間ボール
ミリングした後、さらにシクロヘキサノンｅ　ｏ　ｔ４
加えて１時間ミリングした。

ミリング後、ミルベースを容器に取り出し、シクロヘキ
サノンを加え固形分濃度が１重量％になるように希釈、
攪拌して電荷発生層形成用の分散液をＩｉＩ！ｌ製した
。

この電荷発生層形成液を下引き潮止にドクターブレード
にて流延塗布し、乾燥後の厚さか約０．２μｍの電荷発
生層を設けた。

続いて、下記組成の′区荷搬送層形成液を用意し、電荷
発生層上にドクターブレードにて流延塗布し、乾燥後の
膜厚か約２ｏｐｍの電荷搬送層を設け、導電性支持体−
下引き層−電荷発生層−電荷搬送層よりなる積層型電子
写真用感光体を作成した。

シリコンオイル （ＫＦ５Ｇ％信越化学社Ｉｆり　α００４ｆテトラヒド
ロ７ラン　１５２ｆ 比較例２ 電荷発生層の結着剤として、ポリビニルブチラール樹脂
の代りにメチルメタアクリレート（引ｖａｃｉｔｓ　２
０１Ｇ　、　ＤｕＰｏｎｔ社製）を用いた以外は実施例
２と全く同一の材料、条件で積層型電子写真用感光体を
作成し、実施例２との比較サンプルとした。

以上の様にして作成した４種の電子写真用感光体を静電
複写紙試験装置（川口電機製作所社製、８Ｐ４２８ｍ）
を使用し、以下の条件で電子写真特性を１ｆＦｉｉｆｌ
ｌした（ダイナミックモードで測定）。

まず、−６ＫＶのコロナ放電を２０秒間行なつ゛（帯電
せしめ、帯電１秒後、２０秒後の表面電位ＶＢ　（Ｍｏ
ｌ　ｔ　）　、Ｖｌ（Ｖｏｌｔ）を測定し、更に２０秒
間暗所に放直し、その時の表面電位Ｖ６（Ｖｏｌｔ）を
測定し、ついで４Ｌ５１ｕｘの白色タングステン光を照
射し、ｖｏがｔ／４ｏに減衷するのに要する露光量Ｂ＠
／　（１ｕＸ’　＠＠Ｃ）　、及び照射３０秒後０ の表面電位Ｖｇｌ　（Ｖｏ　ｌ　ｔ　）を測定し、初期
特性とした。更に、専用の疲労試験機に電子写真用感光
体サンプルを移し、４５１ｕｘの光を照射した状態で感
光層を流れる電流か９．６声Ａになる様に帯電器の放電
電流を調節し、３０分間連続して光照射、放１［、そ与
えた（この条件で感光層を通過する電荷量は約＆２４Ｘ
１０−４クーロン／−となり、通常の複写プロセスでの
２０００〜ａｏｏｏコピ一分に相当する）。疲労後、直
ちに感光体サンプルを前述の静電複写紙試験装置に移し
、初期特性８１ｍ定した際と同じ条件でＶｌ　％　Ｖｓ
　１％　、ｌ　ｙｌ。、ＶＳＯそ測定し、疲労特性とし
た。

測定結果を表−ＩＫ示す。

（以下余白） 表−１ 表−１よシ本発明の積層型電子写真用感光体は優れた電
子写真特性を示し、疲労による特性変化も少ない。一方
、下引き層を省くと、帯電電位の低下、特に立上シミ位
の低下が激しくなる。また、メチルメタアクリレートを
結着剤として用いた比較例２の電荷発生層は顔料の良好
な分散状態が得られず、不均一なぜソヂソした層しか得
られず、その為か残留電位の上昇が激しい。

次に実施例２、比較例２の感光体を幅１３のタンザク状
に切り、剥離強度試験機（ＨＢＩＤＯＮ−１７型、新東
科学社製）を用い、感光層と基板との接着強度を測定し
た。

測定は感光層を基板より予め剥し感光層、基板をそれぞ
れチャックで固定し、９０°方向に引っ張り、感光層が
基板より剥れるのに要する荷重をめた。測定結果を表−
２に示す。

表−２ 表−２よシ、下引き層に水溶性ｙｔｒ　１３ビニルゾチ
ラール樹脂を用い、電荷発生層の結着剤としてポリビニ
ルゾチラール樹脂を用いることにより、接着強度のすぐ
れた積層型電子写真用感光体を得ることができる。

効　果 以上のように、本発明の電子写真用感光体はすぐれた特
性を有している。もつとも、かかる効果が何故もたらさ
れるかについての詳細は不明であるが、 ｌ）導電性支持体と電荷発生層との間Ｋ、水溶性ポリビ
ニルブチラール樹脂から成る下引き層を設けることによ
ね、導電性支持体表面の凹凸が緩和され、その上に電荷
発生層を設ける際に、凹凸の影響を受けず、極めて均一
な電荷発生層が得られる７ −）下引き層を設けることＫより電極として作用する導
電性支持体からの反対電荷の注入が防止出来る。

１Ｉｌ）水溶性ポリビニルゾチラール樹脂は一般に使用
される導電性支持体との接着性が優れている。

ｌｖ）　＃：電荷発生層結着剤としてポリビニルゾチラ
ール樹脂を使用すると、ポリビニルゾチラール樹脂の残
存水酸基が吸着サイトとして作用し、少量の存在で電荷
発生物質を好ましい状態に分散し、均一で薄い電荷発生
層を形成することが出来る。

■）ぼりビニルゾチラール樹脂は水溶性ポリー二ルゾチ
ラール樹脂と化学構造的に同じであり、電荷発生層と下
引き層との接着性が極めて強固と々っている 等のためと思われる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　導電性支持体上に下引き層、電荷発生層及び電荷
   搬送層８順次積層した電子写真用感光体において、前記
   下引き層か水溶性ポリビニルブチラール樹脂を生成分と
   し、また、前記電荷発生層が結着剤としてポリビニルブ
   チラール樹脂を含むことを特徴とする電子写真用感光体
   。