JPS6023208Y2 - 自動車用サイドバイザ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、金属製又は合成樹脂製の多分割式自動車サイ
ドバイザーの改良に関する。

従来の多分割式サイドバイザーは、実開昭４８−４０９
２５号公報に記載されているように彎曲部分で２分割し
た２つのバイザーを各別に射出成型によって製造腰両バ
イザーの端部の彎曲部分を突き合わせた状態で金属製当
板で連結したものとか、或いは実開昭４９−４０１２（
）ｌ公報に記載されているように彎曲部分と直線状部分
を有するバイザーと、直線状バイザーとに２分割し、両
者を係合等して連結するようにしたものとがある。

これら従来手段は、いずれも分割式とすることによって
部材の互換性が可能となり、コストダウンや、包装梱包
の容易化等が図れるといった効果がある。

しかしながら、前者の従来手段は、各分割バイザーとも
その端部に彎曲部分を有しているので、大半が直線状部
分でありながら結局彎曲部分を形成できる製造方法によ
らねばならないという欠点がある。

即ち、一般に直線状部分のみであれば、既製のプラスチ
ック板を裁断したり、折曲加工したりすることによって
簡単に製造できるが、一部にでも彎曲部分が含まれてい
るとそのような簡易な製造方法によることができず、そ
のため直線状部分の特長を十分に利用することができな
いのである。

一方、後者の従来手段は、一方の分割バイザーが直線状
部分からなるので、その特長を利用して簡易な製造方法
によることができるものの、他方の分割バイザーが端部
に彎曲部分を有しているので、結局前者の従来手段と同
様な欠点をもつものである。

本考案はかかる点にあって、サイドバイザーを彎曲部分
と直線状部分とに完全に分割腰彎曲部分、直線状部分と
も夫々単独に最も有利な製造方法にて精造できるように
して、上記各従来手段の欠点の解消を図ったのである。

以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。

第１図乃至第４図は自動車１の前部扉２の窓枠３に装着
して用いる自動車用サイドバイザーを示し、該サイドバ
イザーは自動車側窓のコーナ一部に対応して折曲又は彎
曲せられた部分のみからなる短尺の彎曲状バイザーａ□
？ ａ２ｔ ａａと、自動車側窓の直線状部分に対応し
て直線状に形成された部分のみからなる均一な板厚の直
線状バイザーｂ、、 ′ｂ２とを自動車側窓に沿う方向
に連結して構成されている。

前記彎曲状バイザーａ□は、自動車側部に取り付けるた
めの、具体的には自動車側窓の窓枠３に、そのガラス溝
に差し込んで取り付けるようにした取付は部１０と、該
取付は部１０から外側方に向けて延設された庇部６とか
ら形成されており、例えはプラスチック材料の射出成型
法によって製造されている。

他の彎曲状バイザーａ２．ａ３も前記ａ１と略同様の形
状とし、同様の方法で製造されている。

直線状バイザーｈ、 ｂ３は、彎曲状バイザーと同様に
窓枠に取付けるための取付は部１１・・・・・・と庇部
７，８とから戒り、例えば既製のプラスチック板等を二
次加工することによって製造されている。

彎曲状バイザーａ１と直線状バイザーｂ□、ｂ２の連結
は、直線状バイザーｂ、、 ｂ２の庇部７，８の端部を
、彎曲状バイザーａ０の庇部６の前後両縁に形成された
凹溝９・・・・・・に嵌込み、接着剤等で固定すること
により行なわれている。

また、他の彎曲状バイザーａ２．ａ３も同様にして直線
状バイザーｂ１．ｂ２に連結されている。

図中、１２はガラス溝内面のフェルトに係止するための
弾性薄片よりなる係止片である。

第５図乃至第８図は、本考案を自動車１側部の雨樋１５
に装着して用いるタイプの自動車用サイドバイザーに適
用した実施例を示す。

この実施例は、両端の彎曲状バイザー１６．１７の取付
は部１７ｃ・・・・・・を、雨樋１５の凸出部１５ａに
係合する逆Ｕ字状断面とし、中間に位置する直線状バイ
ザー１８の取付は部１８ａも同様な逆Ｕ字状断面とした
点に特徴がある。

１７ａは庇部、１７ｂは凹部、１８ｂは庇部、１９は支
軸２０周りで矢印Ｍ方向に周動可能な係止片である。

第９図は別の実施例を示し、彎曲状バイザー６′の前後
に、直線状バイザー１８’、１８″を連結した点に特徴
があり、その他の構成は、第５図乃至第８図の実施例と
実質的に同じである。

以上説明したように本考案に係る自動車用サイドバイザ
ーは彎曲状バイザー及び直線状バイザーの双方ともが、
自動車側部に取付ける取付は部と該取付は部から外側方
に向けて延設された庇部とを備えており、かつ前記彎曲
状バイザーは自動車側窓に沿う方向の長さが短尺で、し
かも自動車側窓のコーナ一部に対応して折曲又は彎曲さ
れた部分のみからなり、他方、直線状バイザーは均一な
板厚であって、かつ自動車側窓の直線状部分に対応して
直線状となされた部分のみからなり、もって前記彎曲状
バイザーと直線状バイザーとを自動車側窓に沿う方向に
連結して構成されたものであるから次のような効果があ
る。

■ 自動車側窓のコーナ一部に対応して折曲又は彎曲し
た部分のみからなる彎曲状バイザーと自動車側窓の直線
状部分に対応して直線状に形成した部分のみからなる均
一な板厚の直線状バイザーを連結して構成するので、製
造段階では、直線状バイザーを彎曲状バイザーと切り離
して製作できる。

従って、直線状という特長を有効に利用でき、例えば既
製プラスチック版の裁断といった簡易な方法で安価に製
作できる。

一方、彎曲状バイザーは射出成型法等によらなければな
らないが、短尺で彎曲部分からのみなっているところか
ら、結局彎曲部分の製造に最も有利な方法にて製造する
ことができる。

なお、金属製のサイドバイザーにあっても、折曲又は彎
曲部と直線部の各々に最も有利な製造方法を採ることが
できることはもちろんである。

■ 各車種により、側窓のコーナ一部の位置あるいは側
窓の直線状部分の長さが変っても、直線状バイザーの長
さを適当な長さに切断するだけで彎曲状バイザーの形状
を変更することなく、各種車に適合したサイドバイザー
を製造することができ、各車種間の互換性を向上させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本願考案の実施例を示すものであり、第１図は第１
の実施例の正面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線切断部拡
大端面図、第３図及び第４図は第１図の要部を示す拡大
斜視図、第５図は第２の実施例の正面図、第６図は第５
図のＢ−Ｂ線切断部拡大端面図、第７図は第５図のＣ−
Ｃ線切断部拡大端面図、第８図は第５図の要部を示す拡
大底面図、第９図は第３の実施例を示す正面図である。 ａｉｔ 第２？ 第３？ １６ｔ １１ｇ ６′
・・・・・・彎曲状バイザー、臆ｔｂ２ｔ １Ｂ、
１８’、 １８″・・・・・・直線状バイザー、１
０９ １１？ １７ｃｔ １８ａ・・・・・・取付
は部、４．５．６．７．８． １７ａ、 １８ｂ＝庇
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 彎曲状バイザー及び直状バイザーの双方ともが、自動車
   側部に取付ける取付は部と該取付は部から外側方に向け
   て延設された庇部とを備えており、かつ前記彎曲状バイ
   ザーは自動車側窓に沿う方向の長さが短尺で、しかも自
   軍側窓のコーナ一部に対応して折曲又は彎曲された部分
   のみからなり、他方、直線状バイザーは均一な板厚であ
   って、かつ、自動車側窓の直線状部分に対応して直線状
   となされた部分のみからなり、もって彎曲状バイザーと
   直線状バイザーとを自動車側窓に沿う方向に連結して構
   成されたことを特徴とする自動車用サイドバイザー。