JPS6023125Y2 - 金型交換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は射出成形機、ダイカスト機あるいはプレス機（
以下単に成形板という）等に係り、特に成形機工場が狭
く金型交換作業に手間どったり、あるいは金型置場と成
形板との間は長く金型運搬に時間を要する等の場合に、
金型交換が容易に出来る金型交換装置に関する。

金型置場から金型を成形板まで運搬し、金型交換を行う
に当り、金型を乗せかつ運搬用に金型置場と成形板の間
を往来する台車を用いることは良く知られている。

しかしながら成形工場が狭く、金型運搬のための通路の
スペースが大きく取れず、金型運搬用の台車は１台しか
使えないような場合には、能率は非常に悪い、例えば金
型交換に際し、先づ成形板に取付であった金型を取外し
、台車に乗せた後、金型置場へ前記金型を持ち返り、次
いで交換用の金型を乗せて成形板まで運び、取付を行う
ため、台車は１回の金型交換で金型置場と成形板の間を
２往復しなければならない。

また、例へ２台の台車を用いたとしても、金型置場から
成形板へ移動する際、１台は交換用金型を乗せ、残り１
台は空のま）成形板へ行き、そこで成形板に取付けてあ
った金型を取外し、前記空の台車へ乗せ、代りに交換用
の金型を成形板へ取付け、しかる後、金型置場へ返るこ
とになり、常に成形板と金型置場の間は空の台車を引い
て移動するので、非常に無駄が多い、さらに金型運搬距
離が長い場合には時間もか）り非能率的である。

本考案は前述のような欠点を取除き、効率のよい金型交
換が出来る金型交換装置を提供することであり、さらに
詳しく本考案について説明すると、成形板と金型置場の
間を往復する金型運搬用の台車を設けるとともに金型交
換にあたり、戒形機に取付られていた金型を、交換用の
金型が運ばれて来る前に、あらかじめ取外し、他の台車
の上に乗せておき、交換用金型が金型運搬用台車で運ば
れ成形機に取付られた後は、空となった交換金型を乗せ
て来た前記運搬用台車に前記成形機から取外した金型を
移し換え、金型置場へ運搬用台車で戻すようにしたもの
で、台車は２台使うが、１台のみが成形機と金型置場の
間を往来し、他の１台は成形機に取付であった金型を、
前記運搬用台車が来るまでの間、一時的に乗せておくた
めに用いるもので従来のような運搬用台車と一諸に成形
機と金型置場の間を往復することがないので無駄がなく
効果的な金型交換が出来る。

次に立型の型締装置を有する成形機を例に採り第１図お
よび第２図により本考案の１実施例を説明すると、１は
成形機で固定プレート２に金型３が取付られている。

４は成形機１の金型取付位置Ａと図示してない全型置お
よび前記金型取付位置Ａと成形機から取外した金型を−
たん待期させておく時期位置Ｂとの間に設けたガイドレ
ールで金型運搬用台車５および時期用台車６を案内する
ものである。

前記両台車５および６は夫々金型を乗せ、同金型を前後
、左右に移動することが出来るようになっている。

前記金型運搬用台車５は成形機１と金型置場の間を往来
し、金型置場から交換用金型７を持ち出し、金型取付位
置Ａで成形機１内へ交換金型７を図示したように搬入す
るとともに後述する時期用台車６から今まで成形機１に
取付であった金型３を受取り、金型置場へ持ち帰るもの
である。

前記時期用台車６は金型取付位置Ａと時期位置Ｂの間を
進退し、金型交換にあたり、前記金型運搬用台車５が交
換金型を乗せて位置Ａへ来る前に、予め成形機１に取付
けてあった金型３を取外し同台車６上へ移動させるとと
もに台車６自身は位置Ｂへ移動するものである。

また前記両台車５および６は台車上の金型を前後、左右
へ自在に移動することが出来るようになっており、金型
の搬入搬出が自由である。

以上のような構成となっており、次にその作用動作につ
いて説明すると、金型交換に際し、先づ金型取付位置Ａ
で時期用台車６が今まで成形機１に取付であった金型３
を取出し、塔載した後、時期位置Ｂへ移る。

次いで金型交換７を乗せた金型運搬用台車５が金型取付
位置へ来て停止し、交換金型７を成形機１へ送り出し、
第２図に示す状態となる。

続いて、交換金型７を成形機１へ搬出した空となった台
車５へ前記時期用台車６から先に台車上に乗せられてあ
った成形機に取付られてあった金型３が移され、台車５
は今度は金型３を乗せて金型置場へ戻るようになってい
る。

以上説明したように本考案により、当社に掲げた欠点が
取除かれ、作業スペースの小さい場所、あるいは成形機
と金型置場の間の長い場所であっても金型交換が能率よ
く効果的に行うことが出来る。

また、実施例では成形機から取外した金型を−たん待期
させる時期位置を設けたが、これに限らず成形機を多数
個用いた場合、時期位置の代りに他の成形機の金型取付
位置とすることが出来、２台の台車のうち１台を成形機
間の金型の運搬にのみ、他の１台を成形機と金型置場間
の金型運搬にのみ使用することにより本考案はなお一層
利用価値が高まるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案による１実施例を示す図で
第１図は金型交換前の状態を示す図、第２図は金型交換
後の図。 １・・・・・・成形機、３・・・・・・金型、４・・・
・・・ガイドレール、５・・・・・・金型運搬用台車、
６・・・・・・時期用台車、７・・・・・・交換金型。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金型置場と複数個の成形板の各金型取付位置の間を連絡
   するとともに前記金型取付位置の延長上に設けた成形板
   から取外した金型を−たん時期させる金型時期位置又は
   他の成形板の金型取付位置との間に設けたレールと、前
   記金型置場と各金型取付位置との間を金型に乗せて往復
   賦金型交換に際し、前記金型取付位置で前記置場からの
   金型を成形板へ取付けるとともに、前記金型の取付後に
   、後述する待期用台車に移されている成形板に取付けら
   れてあった金型を前記待期用台車から受取り金型置場へ
   と戻すようにしている金型運搬用台車と、前記金型取付
   位置と金型時期位置又は他の成形板の金型取付位置の間
   を往復し、金型交換に際し金型取付位置で成形板に取付
   であった金型を取外し、積載した後、前記金型取付位置
   より前記時期位置又は他の成形板の金型取付位置へと移
   動し、前記金型運搬用台車が金型取付位置で金型置場か
   らの金型を成形板へ取付終った時、前記金型運搬用台車
   へと当接し、前記成形板から取外した金型を台車へと移
   し変えるようにした待期用台車から成る金型交換装置。