JPS6023019A - 装飾用シ−トの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、基材上に艶消しかつ梨地状凹凸模様を有する
床材、壁材、家具材等として有用な装飾用シート全製造
する方法に係る。

従来から、壁紙、アスベスト紙等の基材に直接ロータリ
ースクリーン、凹版印刷等にょ９プラスチゾルやオルガ
ノゾル２印刷、積層して模様付けした装飾材を製造する
方法は周知である。

しかし、この一般的方法によって製造された、装飾材は
物性が劣シ、取扱い時もしくは施行後に破れたシ、シわ
になったシし、また吸水性や耐光性が劣るために商品価
値としては極めて低いものであった。この欠陥を解消す
るために基材上全面に塩化ビニル樹脂等のベースコート
層を設ける方法が採用されているが、ベースコート層は
、第１に艶がないこと、換言すれば艶消゛し状態である
こと、第コに離燃性であること、第３に軽量であること
等の性能が要求される。

ベースコート層ケ艶消し状態に近ずけるために。

例えば、 （１）艶消し剤′＝！ｆたは粗粒レジンをベースコート
層用のゾルに混入させる方法。

（２１艶消し剤忙ベースコート層に塗布する方法。

（３）ベースコート層に機械エンボス処理を施す方法。

（４）　ベースコート層上にドツト状の第２層音種層す
る方法。

が採用されているが、（１）の艶消し剤に混入する方法
では艶消しの状態が不充分であり、また粗粒レジンを含
ませると、塗料、ペーストゾルの塗布という後工程で塗
工性が悪くなシ、かつ塗工厚に薄くすることができず、
軽量化という目的に合致しなくなり、まｅ［２）、　１
３）及び（４）の方法では、いずれも機械的処理装置、
器具葡必要とし、工程が増加し、煩雑であるなどの経済
的不利が免れ得ない。特に（３）の機械エンボス処理方
法は、第２層目の模様等を積層して後再加熱すル際、ベ
ースコート層のエンボスが流れる現象が生じ、艶消し状
態が損なわれると同時に模様も乱れ易くなる。

本発明者らは、特定の装置、器具を用いることなく、合
理的に意匠性のある装飾用シート葡製造する方法につい
て鋭意、検討した結果、基材上に直接塗布する第１層目
プラスチゾルまたはオルガノゾルの溶融粘度ケ比較的高
い値に調製し、かつこれらゾルに発冶剤葡含有せしめた
後溶融発泡させることによシ極めて微細な凹凸のある梨
地模様状態の艶消し表面含有する装飾用シートが得られ
ることを見いだし、さらに、前記の発泡剤を含有したプ
ラスチゾルまたはオルガノゾルを基材上に塗布し、発泡
剤の分解しない温度下で溶融した後一旦固化し、その上
に通常のペーストゾルまたはオルガノゾルをロータリー
スクリーン等でもって模様付けして発泡開門な軽量かつ
難燃性の装飾用シートが得られることを見い出し本発明
な完成するに到った。

すなわち、本発明の目的は、特別の装置または器具ケ用
いることなく、極めて簡単な操作により微細凹凸梨地模
様状態の表面艶消し装飾用シートの製造方法、特に梨地
下地模様状態に艶消しされた柄模様を有する装飾用シー
トの製造方法を提供するにある。

しかして１本発明の要旨は、基材上にプラスチゾルまｆ
ｃｔｒｉオルガノゾルを塗布積層後溶融して装飾用シー
）ｋ製造する方法において、基材と接触する少なくとも
第１層目は、発泡剤を含有するプラスチゾルまタハオル
ガノゾルを基材の全面または一部に塗布して発泡剤の分
解しない温度で溶融し、必要に応じ第１層目を固化して
から７１ｇ２層目以降を積層した後、第１層目の発泡剤
が分解する温度に昇温して発泡させることからなり、か
つ前記発泡剤に含有するプラスチゾルまたはオルガノゾ
ルＩｒ１５その溶融及び発泡する温匿条件においる発泡
剤及び稀釈剤を除いた組成での溶融粘度が３．θ×／θ
４〜１０×／θ４ボイズの範囲のものであることを特徴
とする装飾用シートの製造方法に存する。

次に本発明の詳細な説明する。

本発明方法に用いるプラスチゾルは、塩化ビニルの乳化
重合方法または微細懸濁重合方法によって製造された、
いわゆる塩化ビニルペーストレジンを可塑剤でもってゾ
ル化したものであシ、オルガノゾルは該プラスチゾルに
稀釈剤を添加してゾル化したものである（以下併せてペ
ーストゾルという）。稀釈剤はペーストゾルの塗工の難
易によシ適宜採用される。該ペーストゾルには可塑剤お
よび稀釈剤のほかに、充填材充填剤用助剤、順科、熱安
定剤、紫外線吸収剤発泡剤、発泡助剤等各ｆｍの配合剤
が添加され得る。本発明方法では特に基材に直接接触す
る第１層目のペーストゾルには発泡剤及び必要に応じ発
泡助剤を含有することが必要であり、ｔたペーストゾル
の溶融時及び発泡する塩度条件において５発泡剤及び稀
釈剤ｒ除いたベーストゾルでの溶融粘度が３×／θ４〜
１０×１０４ボイズの範囲にあることが必要で、特に３
×１０’〜♂×／θ４ボイズの範囲にするのが好ましい
。要するに発泡開音分解させる加工条件において、溶融
粘度が上述の比較的高い範囲になよように調製されてい
ることが必要である。稀釈剤は発泡剤ケ分解させる加工
条件ではすでに揮発し、第１層目には実質上存在しない
。

本発明方法に用いる上述の第１層目のペーストゾルに配
合されるベーストレジンは、特に限定さＪするものでは
ないが、その平均重合度が１０θθ〜２３０θの範囲、
特に／４ｏｏ−λθ０θの範囲にあるのが好ましい。平
均重合度が７０００よシ低くなると、可塑剤の量紮少な
くしても、層表面が平滑となシ易く、凹凸音形成する加
工条件範囲が狭くなる傾向がある。この場合、より低温
で分解する発泡剤及び必要に応じ発泡助剤（キツカー）
を用い、かつ発泡温度を７０〜２３００以上のベースト
レジンを用いた場合。

発泡倍率が低くなり、かつ一定の梨地模様の凹凸表面が
形成されにくくなる。

可塑剤としては、ジー（２−エチルヘキシル）フタレー
ト（ＤＯＰ）、ブチルベンジルフタレート等のフタル酸
エステル系可塑＊Ｌ　シ（’　−エチルヘキシル）アジ
ベー）　（ＤＯＡ）等の脂肪族二塩基酸エステル系可塑
剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、ポリメリンク系
可塑剤等が使用され、エポキシ系、リン障系、塩素化パ
ラフィン系、等の二次可塑剤が適宜７種又は２種以上併
用される。これら可塑剤の使用量は、ベーストレジン／
　、００重量部に対し￥０−９θ重量部の範囲内で、他
の配合物との関係ケ考慮し、溶融粘度が３　Ｘ　／　０
’ボイズ以上の値（なるように調節する。

充填材は、溶融粘度を安定化させること及び表面の艶を
消す性能を有することから適宜選択して用いるのが好ま
しい。該適量とは、通常ベーストレジン／θＯ重量部当
シ３０〜コθθ重量部、好ましくは５０〜７３０重量部
である。

充填材としては、例えば炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、ケイ酸塩類等の無機充填材から選択される。ま
た、充填材？多量用いた配合系においては、発泡セルを
安定化きせる手段として界面活性剤を添加混合すること
が有効である。界面活性等に、極端に界面張力を低下さ
せない様に適量用いることが好ましい。有効な界面活性
剤としては、アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテル
硫酸塩、アルキル硫酸塩等のアニオン系界面活性剤、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル。

ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等のノニオン系界面
活性剤、及び高級アルコール等が挙げられる。

本発明方法の第１層目に用いるペーストゾルに配合され
る発泡剤は、通常塩化ビニル樹脂の発泡成形に用いられ
る化学発泡剤なら特に限定されるものではないが、例え
ばジニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾジカルボ
ンアミド、アゾビスイノブチロニトリル、Ｐ、Ｐ’−オ
キシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、パラトルエン
スルホニルヒドラジド、ベンゼンスルホニルヒドラジド
等の有機発泡剤を用いるのが望ましい。これら発泡剤の
使用量は、加熱時の分解による生成ガス量によって異な
るけれでも５例えばアゾジカルボンアミドの場合、ペー
ストレジン１００重量部当り、通常２〜９を重量部の範
囲が適当である。発泡剤の使用量が少ない場合表面の凹
凸の形成が小さく、過剰の場合は表面よりガス抜けが起
シ１表面外観を著しく低下させる。これら発泡剤は、そ
の分解温度全低下させ、発泡ｋＷ易にするため通常発泡
助剤を使用する。

発泡助剤は熱安定剤の性質を併せもつものが多く、熱安
定性にも役立つ。発泡助剤の具体例として亜鉛華などの
亜鉛系粉末のほか、ナトリウム−亜鉛系、バリウム−亜
鉛系、カルシウム−亜鉛系の液状のものが単独でまたは
２種以上併用される。発泡速度が極端に遅い場合、凹凸
形成が小さく、逆に極端に速い場合は、表面よシガス抜
は會起すので、適当な発泡速度にするよう発泡剤及び助
剤の組合せ全選択するのが望ましい。

本発明方法の第１層目にオルガノゾルを用いる場合、そ
の稀釈剤としてはメチルセロソルブ、エチルセロソルブ
、ミネラルターペン、ミネラルスピリット、キシレン、
トルエン等の有機溶剤を用いる。

本発明方法に用いるプラスチゾルまたはオルガノゾルに
添加する配合剤が粉末のものは、トナー状にしてプラス
チゾルまたはオルガノゾル中に混合するのが好ましい。

本発明方法の第１層目に用いるペーストゾルの耐融粘度
ｔ３×／θ４ポイズ以上の比較的高い値にするには、ペ
ーストレジン、可塑剤、必要に応じ充填材、助剤、着色
剤等を均一に適宜混合し、すなわち、発泡剤及び稀釈剤
２除いた他のものを均一に混合して調製し、該ゾルを加
工温度に相当する一定温度下でキャピラリーレオメータ
−（インストロン社製）に投入して該ゾルの溶融粘度が
３×／θ４〜／θ×１０４ボイズの範を 曲内にあるとと一確認し１次いで必要量の発泡剤まｆＣ
は稀釈剤ケ均一に配合して調製する。

本発明方法を実施するに−、先ず紙、難燃紙。

織物、編物、不織布、フェルト、アルミニウム箔などか
ら選択される基材上に上述のペーストゾルを塗布積層し
て、暴利上のペーストゾル全溶融し、必要に応じ一旦固
化した後再度加熱してペーストゾル中の発泡剤が分解す
る温度にまで昇温して発泡させ第１層目を構成しペース
トゾル層の表面に梨地模様の細かい凹凸忙つける。

表面は、艶消し状態となり、極めて美麗な装飾用シート
となる。

また、本発明方法は、基材上にペーストゾル葡塗布積層
し、該ゾル層２発泡剤の分解しない温度で溶融し、一旦
固化した後、基材上に塗布した第７層目のプラスチゾル
またはそれよシも低溶融粘度のプラスチゾル勿、各種印
刷方法を用いて所望装飾模様に第２層目として印刷し、
必要に応じ更に第３層目以降を印刷した後第１層目に含
有されている発泡剤の分解温度に昇温目が梨地模様の艶
消し表面を有し、かつその表面に柄模様を有する極めて
美麗な製品となる。

ペーストゾルの第／鳩目及び第２層目以降の塗布は、基
材上及び第１層目上の全面に塗布する必要はなく１部分
的であってもよい。また。

装飾用シートハ、用途によっては装飾用シートから基材
ｒ剥離して用いてもよい。

ペーストゾル葡塗布、積層する方法は、特に限定される
ものではなく、通當の塗布方法例えば刷毛塗、ナイフコ
ート、凹版や凸版によるコート、ロータリースクリーン
によるコート、スプレーコート、転写コート等各種の方
法が採用される。

本発明方法によれば、比較的溶融粘度の高いペーストゾ
ルに発泡剤を添加して基材上に塗布を溶融、発泡するだ
けで、特殊な機械、器具を用いることなく１表面が艶消
しされた装飾用シートが得られ、また、基材上にペース
トゾル？塗布し発泡剤の分解しない温度で浴融した後一
旦冷却し、これに第一層目以降のプラスチゾル２塗布し
、発泡剤の分解温度でＭ融・ゲル化ンくシ返し、その後
第１層目の発泡剤が分解する温度に加熱することによシ
、第１層目が梨地模様に艶消しされた複雑な柄模様を有
する装飾用シートが得られ、工業的に頗る有まシな製造
方法である。

以下に本発明方法？実施例にて詳述するが、本発明は、
その要旨ケ超えない限シ、以下の実施例に限定されるも
のではない。

なお、実施例中「部」とあるは「重量部」？示す。

実施例７〜り、比較例／〜コ （１）　ペーストゾルの調整 く第１層目ベーストゾル配合〉 ペーストレジン　／θθ部 ＤＯＰ　Ｊθ 塩素化パラフィン　１０部 酸化チタン　１０ アゾジカルボン酸アミド　コ、２ Ｎａ−Ｃａ−Ｚｎ系安定剤　３ 炭酸カルシウム　／θＯ ミネラルスピリット　！ 〈第２層目ベーストゾル配合〉 ペーストレジン（平均重合度ｐ／２θ０）１００部ＤＯ
Ｐ　、ｆＯ 塩素化パラフィン　！ 酸化チタン　ｊ アゾジカルボンアミド　３ Ｎａ−Ｚｎ系安定剤　３ ミネシルスピリツト　ｌ 上記の第１層目ベーストゾル配合において、平均重合度
（ｐ）の異なる各種ペーストレジン？ｉｌ−、発泡剤及
び稀釈剤２除いて、均一に混合し、各ゾルｔキャピラリ
ーレオメータ−を用いて／　９　ｊ　’Ｑでの溶融粘度
盆測定した。

〈測定法〉 使用したキャピラリー欧勺に２．！乙ｑ／θ。／２７ｃ
ｎ１プランジャースピード　−０．Ｏｔｃｍ１分（一定
）剪断速度　＝３．ｊり５ｅＧ−’ ／りＪ”Ｑのシリンダー内に、ペーストゾル／３〜／！
ｉ？投入し、３−７ｊ分間測定し。

その間の溶融粘度の範囲（最小〜最大）葡示した。実施
例！以下についても同様に測定した０ 次いで、発泡剤及び稀釈剤を混入し、均一に混合して第
７層目のペーストゾルとした。

上記第２層目のペーストゾルは、全量均一に混合した。

溶融粘度は、充填材が少ないため、測定？するまでもな
く第１層目ゾルよりは低かった。

（２）装飾用シートの製造 第１層目のゾルを壁紙上に０．７０＝の厚みで！工し、
／／θ℃ｘ　ｇ　ｏ秒間オーブン中で溶融ゲル化後冷却
して固化した〇 次いで第１層目の上に第２層目のゾル？ロータリースク
リーン印刷により塗工厚！Ｏμ程度の模様葡印刷した。

印刷後発泡剤の分解する温度／夕Ｊ”０で７０〜９０秒
間オーブン中で加熱発泡させ、得られた装飾用シートの
第１層目の発泡倍率、セル構造の良悪及び第１層目の表
面の状態ケ観察して評価し、その結果に第１表に記した
。

※第１層目ペーストゾルにセル調整剤としてアルキル硫
酸ソーダ（７部）粉末をトーナー状にして配合した。

第１表から明らかなように溶融粘度が本発明方法の範囲
に入るものは極めて良好な発泡体音製造することができ
、かつ表面が／θ〜λθμ程度の一定凹凸を形成した梨
地状葡呈し、ベース層の艶消し状態として充分満足でき
るものであシ、またペースト付着量も約２／θ、９　／
　ｆｆ１′と極めて軽量な装飾シートが得られる。

実施例！〜２、比較例３〜グ 第１層目のペーストゾルの基本配合を次のごとく定め、
ＤＯＰの量及び充填材の量勿変えて第１層目だけのテス
）ｋ行い、第２表に示した。

基本配合 ペーストレジン（ｂ二／３θθ）　７００部ＤＯＰ　ｊ
θ〜７０ ドデシルベンゼン　ｊ 炭酸カルシウム　θ〜７θ 酸化チタン　！ アゾジカルボンアミド　２．２ 酸化亜鉛　／、０ ミネラルスピリツト　適　同 第２表 手　続　補　正　書 ／　事件の表示　昭和ｓｔｒ年特許願第１３／／ざノ号
ノ　発明の名称　装飾用シートの製造方法３　補正をす
る者 事件との関係　特許出願人 名　称　（６０り三菱モンサント化成株式会社ｑ代理人
〒１００ 東京都千代田区丸の内二丁目ｓ番２号 三菱化成工業株式会社内 （６♂０６）弁理士　長谷用　− （ほか７名） Ｓ　補正命令の日付　自　発 Ａ　補正により増加する発明の数　０ ７　補正の対象　明細書の発明の詳細な説明の欄ざ　補
正の内容 （１）明細書第Ｓ頁末行 「温度条件においる」とあるを「温度条件において」に
訂正する。

（２）同第６頁下から２行目 「塩度条件」とあるを「温度条件」に訂正する。

（３）　同第７頁第５行目 「なよように」とあるを「なるように」に訂正する。

（４）同第１Ｏ頁第Ｓ行目 「有機発泡剤を用いるのが望ましい。」とあるを「有機
発泡剤を１種またはλ種以上混合して用いるのが望まし
い。本発明方法では特にアゾジカルボンアミドを用いる
のが好ましい。」に訂正する。

（５）　同第１り頁第９行目 「有まシ」とあるを「有利」に訂正する。

以　上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）基材上にプラスチゾルまたはオルガノゾル葡塗布
   積層後溶融して装飾用シートを製造する方法において、
   基材と接触する少なくとも第１層目は、発泡剤を含有す
   るプラスチゾルまたはオルガノゾルｒ基材の全面または
   一部ＶＣ塗布して発泡剤の分解しない温度で浴融し、必
   要に応じ第１層目葡固化してから第２層目以降を積層し
   た後、第７層目の発泡剤が分解する温度に昇温して発泡
   させることからなシ、かつ、前記発泡剤葡含有するプラ
   スチゾルまたはオルガノゾルは、その溶融及び発泡する
   範囲のものであることｔ特徴とする装飾用シートの製造
   方法 （２Ｊ　第２層目以降のプラスチゾルまたはオルガノゾ
   ルの溶融粘度が第１層目と同じかまたはそれよシも低溶
   融粘度である特許請求の範囲第１項記載の装飾用シート
   の製造方法