JPH04229258A - 装飾シ−トの製造方法 - Google Patents

装飾シ−トの製造方法

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JPH04229258A
JPH04229258A JP2416388A JP41638890A JPH04229258A JP H04229258 A JPH04229258 A JP H04229258A JP 2416388 A JP2416388 A JP 2416388A JP 41638890 A JP41638890 A JP 41638890A JP H04229258 A JPH04229258 A JP H04229258A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エッジの切り立ったシ
ャープな凹凸模様のメカニカルエンボス加工が施された
装飾シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築(天井材,壁材,床材等),
家具,車両,電気製品,履物,カバン類等に使用される
装飾シートとして、装飾効果を向上すべく、基材表面に
各種の凹凸模様を施したものが知られている。この凹凸
模様を施す方法として種々の方法が知られており、例え
ば、基材上に形成された発泡性合成樹脂層上に発泡抑制
剤含有インクを部分的に印刷し、加熱発泡させて凹凸を
施すケミカルエンボス法、あるいは基材上に形成された
発泡又は非発泡の合成樹脂層をエンボスロールにより型
押しして凹凸を施すメカニカルエンボス法等がある。こ
のうち、ボリーム感やソフト感に優れた凹凸模様を施す
ことができる等の理由により、発泡合成樹脂層へのメカ
ニカルエンボス法による型押しが広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、より
自然感の有るデザインが施された装飾シートが増加する
傾向となり、上記の凹凸模様も、丸みの付いたソフトな
感触のものから、エッジの切り立ったシャープな感触の
ものが求められるようになった。
【0004】このようなシャープな感触の凹凸模様を、
上記のメカニカルエンボス法により施すには、エンボス
ロール等を合成樹脂層に充分に押圧したり、またエンボ
スロール等による型押し工程に先立って合成樹脂層を加
熱して充分軟化させておく必要がある。
【0005】このとき、合成樹脂層が発泡合成樹脂であ
る場合、エンボスロール等の押圧部における発泡合成樹
脂層中、あるいは加熱軟化される発泡合成樹脂層中に含
まれる独立気泡内の空気が膨張して、該気泡を大きく成
長させ、ついにはエアパンク(すなわち、二次発泡現象
)を生起し、表面に破裂痕を残す。
【0006】本出願人は、このようなエアパンクのない
メカニカルエンボス法によるシャープな凹凸模様を備え
た装飾シートを提供すべく、先に、上記の合成樹脂層上
に、母体合成樹脂と該樹脂に対して非相溶性の合成樹脂
とにより連続気孔性の表面処理層を形成したり(特願平
2−261111号明細書参照)、またマイクロカプセ
ルと熱分解性化学発泡剤とにより連続気泡性の発泡体層
を形成し(特願平2−261112号明細書参照)、こ
れらの層側からメカニカルエンボス加工を施す技術を提
案している。
【0007】本発明は、これら先提案とは異なる手段に
て、上記のようなエアパンクを発生することなく、メカ
ニカルエンボス法により、エッジの切り立ったシャープ
な凹凸模様を施した装飾シートを製造する方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、上
記目的を達成するために、基材上に、ペースト用塩化ビ
ニル系樹脂95〜60重量部,塩化ビニル系サスペンジ
ョンポリマー5〜40重量部及び適量の化学発泡剤を含
む塩化ビニル系樹脂組成物からなる層を設け、該層上に
直接あるいは印刷層及び/又は表面処理層を介してメカ
ニカルエンボス加工を施すことを特徴とする。このとき
、上記の塩化ビニル系サスペンジョンポリマーは、平均
粒径が80〜130μmであり、かつ150μm以上の
粒径のものが5重量%以下であることをも特徴とする。
【0009】本発明方法における基材としては、紙,織
布,不織布,編布,合成樹脂製シート,これらの複合材
等が使用でき、その種類は特に限定されない。また、用
途に応じて、難燃性等の各種の特性を付与した基材であ
ってもよい。
【0010】本発明方法では、先ず、上記の基材上に、
ペースト用塩化ビニル系樹脂95〜60重量部と、塩化
ビニル系サスペンジョンポリマー5〜40重量部と、適
量の化学発泡剤を含む塩化ビニル系樹脂組成物からなる
層を設ける。
【0011】上記のペースト用塩化ビニル系樹脂として
は、通常、ペーストレジンと呼ばれ、可塑剤の配合によ
りプラスチゾル化可能なものであって、塩化ビニル単独
、又は塩化ビニルとエチレン,プロピレン,酢酸ビニル
,マレイン酸エステル,メタクリル酸メチル,メタクリ
ル酸エステル,アクリル酸エステル,高級ビニルエーテ
ル等とを、一般に、水溶性の重合開始剤を使用してラジ
カル重合させる乳化重合法や、油性の重合開始剤を使用
し、ホモジナイザー等を用いて、これらの単量体を機械
的に水中に均一分散させた状態で重合させるマイクロサ
スペンジョン重合法によって得られる重合体、更にこれ
らの重合体に、アクリル系樹脂,酢酸ビニル樹脂,ポリ
エチレン,ポリプロピレン,エチレン−酢酸ビニル共重
合体,ウレタン樹脂等の他の合成樹脂をブレンドした塩
化ビニル系樹脂が挙げられる。これらは、単独で、又は
複数を混合して使用することができる。上記のような重
合法によって得られるペースト用塩化ビニル系樹脂は、
極めて微細なポリマー粒子であって、粒子としては約0
.02〜10μm程度のものが一般的である。
【0012】また、上記の塩化ビニル系サスペンジョン
ポリマーとは、周知の通り、塩化ビニルや塩化ビニルと
共重合される他の単量体を、これらの単量体と重合体(
すなわち、塩化ビニル系ポリマー)の両方が殆ど溶解し
ない液相(一般には、水)中に機械攪拌によって分散さ
せて重合させる懸濁重合法により得られる塩化ビニル系
ポリマーを言い、生成される重合体又は共重合体の粒径
は70〜200μm程度であり、上記のペースト用塩化
ビニル系樹脂の粒径の数十〜数百倍もの大粒径となって
おり、本発明方法では、特に、平均粒径が80〜130
μmで、かつ150μm以上の粒径のものが5重量%以
下のものを使用する。何故なら、本発明方法では、後述
するように、サスペンジョンポリマーは、塩化ビニル系
樹脂組成物による層を連続気泡化するために使用するも
のであり、平均粒径が余り小さ過ぎると連続気泡化が不
充分となり、逆に余り大き過ぎると該層が薄い場合に大
粒径のサスペンジョンポリマーによる凹凸が出過ぎて、
層の表面状態を不良とすることがあるからである。 なお、この塩化ビニル系サスペンジョンポリマーを構成
する合成樹脂としては、上記したペースト用塩化ビニル
系樹脂と同様のものが挙げられ、これらの塩化ビニル系
サスペンジョンポリマーは、単独で、又は複数を混合し
て使用することができる。
【0013】このペースト用塩化ビニル系樹脂と塩化ビ
ニル系サスペンジョンポリマーは、可塑剤、更には溶剤
等が配合され、ペースト化が可能となる。この可塑剤と
しては、例えばフタル酸ジ−2−エチルヘキシルエステ
ル(DEP)、フタル酸ジイソノニルエステル(DIN
P)、フタル酸ブチルベンジルエステル(BBP)、フ
タル酸ジイソデシルエステル(DIDP)、フタル酸ジ
ウンデシルエステル(DUP)等に代表される一般のフ
タル酸エステル系可塑剤、アジピン酸ジオクチルエステ
ル(DOA)、セバシン酸ジオクチルエステル(DOS
)、アゼライン酸ジオクチルエステル(DOZ)に代表
される一般の脂肪酸エステル系可塑剤、トリメリット酸
トリオクチルエステル(TOTM)に代表されるトリメ
リット酸エステル系可塑剤、トリクレジルフォスフェー
ト(TCP)等に代表されるエポキシ系可塑剤、ポリプ
ロピレンアジペート等に代表されるポリエステル系可塑
剤等の高分子系可塑剤、塩素化パラフィン等の一般の可
塑剤が使用でき、これらは単独で又は複数を混合して使
用することができる。
【0014】上記のペースト用塩化ビニル系樹脂及び塩
化ビニル系サスペンジョンポリマーと可塑剤との混合割
合は、可塑剤の種類等に応じて適宜最適な割合が選定さ
れるが、一般には、ペースト用塩化ビニル系樹脂及び塩
化ビニル系サスペンジョンポリマーの合量100重量部
に対し可塑剤20〜100重量部程度とすることが好ま
しい。
【0015】本発明方法における塩化ビニル系樹脂組成
物は、上記のペースト用塩化ビニル系樹脂及び塩化ビニ
ル系サスペンジョンポリマーとを、95〜60:5〜4
0重量部の割合で混合するが、このとき、サスペンジョ
ンポリマーの混合割合が少な過ぎると、該組成物による
層を連続気泡化することができず、多過ぎると、発泡し
易くなる反面、発泡セルの形状が歪み、層が波打ち状態
となるばかりでなく、機械的強度が低下して、引張り強
度、引裂き強度等が低下する外、伸び率も低下してしま
う。また、サスペンジョンポリマーが多過ぎると、該ポ
リマーが沈降し易くなる傾向がある。
【0016】本発明方法では、上記の組成物に、更に化
学発泡剤が混合される。この化学発泡剤としては、例え
ば、ジニトロソペンタメチレンテトラミン,N,N′−
ジメチル−N,N′−ジニトロソテレフタルアミド,ベ
ンゼンスルホニルヒドラジド,p−トルエンスルホニル
ヒドラジド,p,p′−オキシビス(ベンゼンスルホニ
ルヒドラジド),3,3′−ジスルホンヒドラジドジフ
ェニルスルホン,トルエンジスルホニルヒドラジン,p
−トルエンジスルホニルヒドラジド,p−トルエンスル
ホニルセミカルバジド,アゾビスイソブチロニトリル,
アゾジカーボンアミド(ADCA),ジエチルアゾジカ
ルボキシレート等が挙げられる。これら化学発泡剤の混
合割合は、上記組成物による層の所望の発泡度合いによ
り適宜選定すればよいが、一般には、上記のペースト用
塩化ビニル系樹脂と塩化ビニル系サスペンジョンポリマ
ーとの合量100重量部に対し1〜10重量部の範囲内
から選定される。
【0017】更に、本発明方法では、上記の発泡剤の外
に、着色剤,安定剤,充填剤,難燃剤,防カビ剤,帯電
防止剤等を添加することもできる。
【0018】本発明方法では、以上の塩化ビニル系樹脂
組成物を、例えばドクターナイフ法,ロータリースクリ
ーン法,グラビア法,オフセット法,フレキソ法、ある
いは刷毛塗り等の適宜の手段により、上述の基材上にコ
ーティングした後、加熱処理して発泡・硬化させて、該
組成物による層を形成する。このときのコーティング厚
さは、特に制限はないが、塗布厚を余り大きくすると、
コーティング工程と加熱処理工程の間でサスペンジョン
ポリマーが沈降することがあるため、上限は0.5mm
程度とすることが好ましい。
【0019】上記のようにして層を形成した後、必要に
応じて再度加熱処理して該層を充分に軟化し、該層上に
エンボスロール等のメカニカルエンボス手段を押圧する
。これにより、エッジの切り立ったシャープな凹凸模様
が形成されて、本発明方法による装飾シートが製造され
る。
【0020】また、本発明方法では、上記の組成物をコ
ーティングした後、ゲル化させ、該ゲル化層上に、ロー
タリースクリーン法,グラビア法,オフセット法,その
他の適宜の印刷手段にて、各種のパターン(模様)の印
刷層を形成し、該印刷層を介して上記のメカニカルエン
ボス加工を施すこともできる。更に、本発明方法では、
上記の印刷層上に、あるいは上記の印刷層に代えて、艶
の調整(艶消しや艶出し)や防汚性の付与を目的として
表面処理層を上記の印刷手段にて設け、この後、メカニ
カルエンボス加工を施すこともできる。
【0021】また、本発明方法では、以上の塩化ビニル
系樹脂組成物を、離型紙上にコーティングし、ゲル化さ
せた後、上述の基材上に、接着剤を介して転写するか、
あるいはゲル化前に接着剤を介さずに転写し、次いで加
熱して発泡させる言わゆる転写法によって該組成物によ
る層を形成し、続いてメカニカルエンボス加工を施すこ
ともできる。
【0022】
【作用】本発明方法では、基材上に形成されるペースト
用塩化ビニル系樹脂と塩化ビニル系サスペンジョンポリ
マーとの混合体による発泡層が、該ペースト用塩化ビニ
ル系樹脂と塩化ビニル系サスペンジョンポリマーとの相
乗作用により、連続気泡体となる。すなわち、ペースト
用塩化ビニル系樹脂単独使用による発泡層は、周知の通
り、微細な発泡セルで、しかもセルの大きさや形状が均
一に揃っており、極めて緻密で美麗な独立気泡性の層と
なるが、ペースト用塩化ビニル系樹脂と塩化ビニル系サ
スペンジョンポリマーとを併用すると、ペースト用塩化
ビニル系樹脂による均一な大きさ及び形状の緻密な独立
気泡群中に、塩化ビニル系サスペンジョンポリマーによ
る大きさ及び形状が不揃いでしかも大きなセルが侵入し
て、均一かつ緻密な独立気泡群のセル壁を破壊してセル
間を連通化させ、ペースト用塩化ビニル系樹脂と塩化ビ
ニル系サスペンジョンポリマーとの併用による層を連続
気泡性の発泡層とする。
【0023】このような連続気泡性の発泡層にエンボス
ロール等のメカニカルエンボス手段を充分に押圧する際
に、また必要に応じて該メカニカルエンボス手段の押圧
に先立って該層を加熱軟化する際に、該発泡層が二次発
泡現象を生起しても、該現象で発生したガスは、該層中
の連続気泡を通して層外に容易に放出される。また、上
記の押圧や加熱軟化の際に、該層中の空気が膨張したり
、移動することがあるが、この空気も該層中の連続気泡
を通して層外に容易に放出される。このため、本発明方
法によれば、メカニカルエンボス加工が施される装飾シ
ートにエアパンクが生じず、該シート表面に破裂痕が形
成されることもない。また、このようにエアパンクを生
じることがないので、本発明方法では、上記のメカニカ
ルエンボス手段による押圧に先立つ加熱処理の温度を、
かなり高温にすることができる。これにより、押圧され
る層は充分に軟化され、エッジが充分に切り立ったシャ
ープな凹凸模様が容易に形成される。
【0024】
【実施例】実施例1 図1に示す厚さ0.15mmの難燃性裏打紙1上に、表
1の配合Aからなるペースト状のポリ塩化ビニル組成物
を、ドクターナイフにより、0.16mmの厚さとなる
ようにコーティングし、160℃で1分間加熱してゲル
化させた後、遠赤外線ヒーターにて215℃で1分間加
熱して発泡させ、直ちにエンボスロールを押圧してメカ
ニカルエンボス加工を施し、装飾シートを製造した。
【0025】この装飾シートは、図1に示すように、難
燃性裏打紙1上に上記のポリ塩化ビニル組成物による発
泡層2が形成されており、該発泡層2の表面に形成され
ている凹凸模様3のエッジ3′は切り立っており、極め
てシャープな感触を呈していた。また、発泡層2は、光
沢が余りなく、落ち着いた艶消し調となっており、しか
も表面の破裂痕も見られなかった。
【0026】実施例2 図2に示すように、実施例1で使用した難燃性裏打紙1
と同様の難燃性裏打紙1上に、表1の配合Bからなるペ
ースト状のポリ塩化ビニル組成物を、ドクターナイフに
より、0.20mmの厚さとなるようにコーティングし
、160℃で1分間加熱してゲル化させた後、印刷用イ
ンクをグラビアプリントし、続いて発泡炉にて210℃
で1分間加熱して発泡させた。この後、遠赤外線ヒータ
ーにて180℃で30秒間の加熱軟化処理を行い、エン
ボスロールを押圧してメカニカルエンボス加工を施し、
装飾シートを製造した。
【0027】この装飾シートは、図2に示すように、難
燃性裏打紙1上に上記のポリ塩化ビニル組成物による発
泡層2が形成され、該発泡層2上にグラビアプリント層
4が形成されており、該発泡層2及びプリント層4の表
面に形成されている凹凸模様3のエッジ3′は切り立っ
ており、極めてシャープな感触を呈していた。また、発
泡層2は、実施例1の場合と同様に、光沢が余りなく、
落ち着いた艶消し調となっており、しかも表面の破裂痕
も見られなかった。
【0028】比較例1 表1の配合Cからなるペースト状のポリ塩化ビニル組成
物を使用する以外は、実施例2と同様にして装飾シート
を製造した。このようにして得られた装飾シートは、エ
ンボスロールの押圧部に二次発泡現象が多発し、表面に
破裂痕が極めて多数形成されており、商品にすることが
できなかった。
【0029】実施例3 表2の配合E,Fからなるペースト状のポリ塩化ビニル
組成物を使用する以外は、実施例1と同様にして2種の
装飾シートを製造した。これらの装飾シートは、いずれ
も実施例1で得られた図1の装飾シートと同様に、発泡
層2の表面に形成されている凹凸模様3のエッジ3′は
切り立って、シャープな感触を呈し、しかも発泡層2は
、落ち着いた艶消し調で、表面の破裂痕は見られなかっ
た。
【0030】比較例2 表2の配合D,Gからなるペースト状のポリ塩化ビニル
組成物を使用する以外は、実施例1と同様にして2種の
装飾シートを製造した。配合Dの組成物を使用した装飾
シートは、比較例1で得られた装飾シートと同様に、エ
ンボスロールの押圧部に二次発泡現象が多発し、表面に
破裂痕が極めて多数形成されており、配合Gの組成物を
使用した装飾シートは、ゲル化シートの表面平滑性が極
めて乏しくなると共に、発泡セルも不安定となり(言わ
ゆる、ヘタリ易くなり)、いずれも商品にすることがで
きなかった。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明方法によれ
ば、基材上に形成されるペースト用塩化ビニル系樹脂と
塩化ビニル系サスペンジョンポリマーとの混合体による
発泡層を連続気泡層とすることができる。これにより、
本発明方法では、該層上に直接又は印刷層を介してメカ
ニカルエンボス加工する際に、また該メカニカルエンボ
ス加工に先立つ該層の加熱軟化の際に、該発泡層が二次
発泡現象を生起しても、該現象で発生したガスを、該層
中の連続気泡を通して層外に容易に放出することができ
る。また、上記のメカニカルエンボス加工や加熱軟化の
際に、膨張あるいは移動する空気をも、該層中の連続気
泡を通して層外に容易に放出することができる。この結
果、本発明方法では、エアパンクを生じることなく、従
ってシート表面に破裂痕を形成することなく、エッジが
充分に切り立ったシャープな凹凸模様をメカニカルエン
ボス加工により容易に形成することができる。
【0034】加えて、上記のペースト用塩化ビニル系樹
脂と塩化ビニル系サスペンジョンポリマーとの混合体に
よる発泡層は、落ち着いた艶消し調を呈しており、本発
明方法では、製品装飾シートの商品価値を向上させるこ
とができる。
【0035】更に、塩化ビニル系サスペンジョンポリマ
ーはペースト用塩化ビニル系樹脂に比して低コストであ
ること、しかも化学発泡剤はマイクロカプセルに比して
低コストであることから、本発明方法では、製品装飾シ
ートのコストを大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により製造することのできる装飾シ
ートの一実施例を示す説明図である。
【図2】本発明方法により製造することのできる装飾シ
ートの他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】 1    基材 2    ポリ塩化ビニル組成物による層3    メ
カニカルエンボス加工による凹凸模様3′  凹凸模様
3のエッジ 4    印刷層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に、ペースト用塩化ビニル系樹脂9
    5〜60重量部,塩化ビニル系サスペンジョンポリマー
    5〜40重量部及び適量の化学発泡剤を含む塩化ビニル
    系樹脂組成物からなる層を設け、該層上に直接あるいは
    印刷層及び/又は表面処理層を介してメカニカルエンボ
    ス加工を施すことを特徴とする装飾シートの製造方法。
  2. 【請求項2】塩化ビニル系サスペンジョンポリマーは、
    平均粒径が80〜130μmであり、かつ150μm以
    上の粒径のものが5重量%以下であることを特徴とする
    請求項1記載の装飾シートの製造方法。
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WO1999067323A1 (fr) * 1998-06-25 1999-12-29 Nhk Spring Co., Ltd. Peau en mousse a surface decoree, constituee d'une resine olefinique reticulee souple ayant la consistance du caoutchouc
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