JPS6022820Y2 - 机、卓子等の廻り縁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は各種の机、卓子等の家具類に取付けする合成
樹脂製よりなる机、卓子等の廻り縁に関するものである
。

従来この種の机、卓子等の家具に使用される廻り縁は多
数散見されているが、特に、硬質合成樹脂製の廻り縁は
、釘付は又は接着剤によって装着するものであり、反り
や歪みが容易に生じて変形すると共に、容易に破損する
等の欠点がある。

また、軟質合成樹脂製のみの廻り縁では弾性的には優れ
ているが、支持力が軟弱であると共に装着方法が面倒で
ある。

また、軟質合成樹脂製の廻り縁に於ける取付基板を硬質
合成樹脂製としたものでは、普通の弾性による緩衝作用
は充分に遠戚するが、支持力が軟弱である欠点がある。

この考案は上記の様な各欠点を改良せしめたものであっ
て、その主たる構成とする所は、取付基板の下面に挿着
突条部を形成すると共に、一方側縁に接続突片を他方側
縁には係止突部を設けた係合突片を各形成する。

また取付基板の上面には数条の支持突片を形成し、その
支持突片の上部に軟質樹脂支持片を一体に接着形成する
。

更に弾性被覆体の長手方向の側縁には該係止突部と嵌合
する嵌合凹部を設けた折曲係合部を形成したものである
。

従って、この考案によれば、各種の家具類に釘等の固着
具を使用する事なく容易に取付けでき、取付時の損傷が
ない効果と、取付基板に嵌合した弾性被覆体は、容易に
脱離することなく、緩衝作用を果腰且つ、内部の支持突
片と、その上部に接着した軟質樹脂支持片とによって、
保持力が強く、且つ二重のクッション作用を遠戚すると
云う優れた効果がある。

次にこの考案の一実施例を図面について説明すると、廻
り縁本体１は、硬質合成樹脂製よりなる取付基板２と、
軟質合成樹脂製よりなる弾性被覆体３とから構成されて
いる。

取付基板２には、長手方向の一方側縁に接続突片４を設
けると共に、他方側縁には下向の係止突部１１を設けた
係合突片５を各々形威しである。

更に、取付基板２の下面には先端に小突条１２を設けた
挿着突条部６を一体に形成しである。

また、取付基板２の上面には数条の支持突片７，７を突
設すると共に、その支持突片７，７の上部に軟質合成樹
脂製の支持片８．８・・・・・・を一体に溶着重合せし
めである。

また、弾性被覆体３は上面が略円形状を有し、その長手
方向の一方側縁には、該接続突片４と溶着される接続部
１３を設け、他方側縁には、該係止突部１１と嵌合する
嵌合凹部１０を設けた折曲係合部９を形威せしめである
。

１４は接続突片４と接続部１３とを接着する溶着部を示
し、１５は机、卓子等の家具を示すものである。

この考案は上記の如き構成よりなり、今この廻り縁を机
、卓子１５等の家具に用いるには、家具等の縁枠に予め
挿着突条部６が挿入される溝を形威し、その溝に挿着突
条部６を木槌等で打設して固定する。

この時弾性被覆体３は大きく片側に開放して、木槌を当
てないようにする。

取付基板２が固定されたら、弾性被覆体３の折曲係合部
９に形成した嵌合凹部１０を係止突部１１に嵌合して第
２図の様に構成して使用するものである。

この考案によれば、机、卓子等の縁に釘打又は接着剤を
用いる事なく装着でき、取付基板のみを打込するので表
面に打傷等が生ぜず、外観上大変に美麗となる効果があ
る。

そして、取付基板を硬質合成樹脂製とし、それに被嵌さ
れる弾性被覆体を軟質合成樹脂製としたので、緩衝作用
が著しく優れると共に、打撃を受けた際にも容易に破損
しない効果と、弾性被覆体は押圧されても、すぐに現状
に復帰して常時良好な状態で緩衝作用できる効果と、数
条の支持突条に設けた軟質樹脂支持片によって、緩衝作
用が著しく向上し、即ち二重のクッション効果を果すと
共に、打ち当っても絶対に怪我等を生じせしめないと云
う優れた効果がある。

また、折曲係合部に設けた嵌合凹部は、係合突片の係止
突部と簡単確実に嵌合し、妄りに脱離する等の憂いがな
いと云う優れた特性がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図はこの
考案を家具に使用した斜視図、第２図は廻り縁の一部欠
除した斜面図、第３図は分離した断面図である。 符号１は廻り縁、２は取付基板、３は弾性被覆体、４は
接続突片、５は係合突片、６は挿着突条部、７は支持突
条、８は軟質樹脂支持片、９は折曲係合部、１０は嵌合
凹部、１１は係止突部、１４は溶着部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長手方向の硬質合成樹脂製の取付基板と、軟質合成樹脂
   製の弾性被覆体とよりなる廻り縁に於いて、該取付基板
   と弾性被覆体とは、その長手方向の一方側縁を各々一体
   的に溶着すると共に、他方側縁は着脱自在に嵌合せしめ
   、該取付基板の下面には挿着突条部を形成せしめると共
   に、一方側縁に接続突片を他方側縁には係止突部を設け
   た係合突片を各形成せしめ、且つ該取付基板の上面には
   数条の支持突片を形成せしめ、該支持突片の上部に軟質
   樹脂支持片を一体に接着せしめ、更に、該弾性被覆体の
   長手方向の側縁には該係止突部と嵌合する嵌合凹部を設
   けた折曲係合部を形成せしめた事を特徴とした机、卓子
   等の廻り縁。