JPS60224940A - バーチカルエンジンの潤滑装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クランク軸が垂直方向に配置されたバーチカ
ルエンジンの出力装置に関するものである。

発明が解決すべき問題点 このようなバーチカルエンジンを例えばロータリモーア
を備えたトラクタへ搭載した場合、エンジンのクランク
軸とモーアの回転軸が同軸方向に配置されるため、該ク
ランク軸からモーアを直接に駆動できる利点がある。他
方、エンジンの出力当たりの重量や外形を小さくするた
めには高速エンジンを用いることとなるが、このような
高速エンジンの場合、クランク軸回転が高過ぎてモーア
等作業機とのマツチングがうまくいかない不都合を生ず
る。

発明の目的 本発明は、上記の点に鑑がみて、モーア等の各種作業機
にマンチした最適の回転数を選択できるようにした作業
機駆動用の出力装置を提供することを目的としている。

発明の構成 このような目的を達成するため、本発明では、クランク
軸が垂直方向に配置されたバーチカルエンジンにおいて
、該クランク軸と平行な出力軸を設け、クランク軸から
ギアを介して前記出力軸を駆動するようにしたことを特
徴とするものであり、このように本発明では、クランク
軸からギアを介して駆動される出力軸を設けることによ
り、上記ギアの歯数比を適宜変更することによって、モ
ー了その他の作業機に最も通した回転数を選択できるも
のである。

実施例 以下、本発明の構成を図示の実施例に基づいて説明する
と、第１図〜第３図において、＋１１はエンジン本体で
あって、このエンジン本体（１）は、前部側のシリンダ
へ７ド（２）、中間部のシリンダブロック（３）、後部
のクランク室ケース（４）、及び、シリンダブロック（
３）の下面に取り付けたオイルパン（５）とからなる。

エンジン本体＋１１には、クランク室ケース（４）とシ
リンダブロック（３）との境界部分において、クランク
軸（６）が垂直方向に配置されている。

（７）は、第２図の如くオイルパン（５）内において、
該オイルパン上部壁（８）と下部壁（９）において、軸
受（１１）　（１２）によって軸支された垂直方向の中
間軸であり、この中間軸（７）の上端がエンジン本体＋
１）内へ突出して、クランク軸（６）下端へスプライン
結合されており、更に、オイルパン（５）内においては
、潤滑油油面（１３）よりも上方において、一つの駆動
ギア〈１４）が一体形成されている。更に、この中間軸
（７）の前部側には、該中間軸（７）と同様に、オイル
パン上部壁（８）と下部壁（９）において、軸受（１５
）　（１６）によって軸支された出力軸（１７）が、中
間軸（７）と平行即ちクランク軸（６）と平行方向に軸
架され、潤滑油油面（１３）より上方においてこの出力
軸（１７）へ一体形成した被動ギア（１８）が、前記の
駆動ギア（１４）へ常時噛合し、他方、出力軸（１７）
の下端は、オイルパン下部壁（９）より突出して作業機
側へ連結できるようになっている。

第１図は、上記出力軸（１７）からモー了（１９）を駆
動する場合の概略構造を示しており、出力軸（１７）の
下端には駆動側プーリ　（２０）が取り付けられ、この
プーリ　（２０）へ巻き掛けした■ベルト（２１）が、
モー了（１９）の垂直回転軸（２２）へ取り付けた被動
プーリ　（２３）へ巻き掛けされて、このようにしてモ
ー了（１９）を駆動するようにしている。この場合、出
力軸（１７）とモー了回転軸（２２）とは、これら両者
間の距離Ｎｌが、モー了回転軸（２２）とクランク軸（
６）中心線間の距離ｉ２より長くなるように、出力軸（
１７）がクランク軸（６）中心線よりも遠い位置へ配置
されている。その理由は、草の刈り取り高さを調節でき
るようモー了回転軸（２２）を上下動させることとした
場合、この回転軸（２２）と被動プーリ　（２３）とは
共に一体に上下させる方が安価に製作できるが、そうす
ると、上記距離ｌｌが短いと、上下動させたとき■ヘル
ド（２１）の捩れが大きくなって外れたり、或いはヘル
ド寿命が低下するため、これを防止するためである。な
お、上記の如く、オイルパン（５）内へギア（１４）　
（１Ｂ）等を配置しているため、かかるギア（１４）　
（１Ｂ）等からなる減速機構が外部に突出することがな
く、全体にコンパクトとなり、かつ、これらギア（１４
）　（１８）をオイルパン曲面（１３）より上方に配置
すると、該ギア（１４）　（１８）が潤滑油を攪拌しな
いため、馬力のロス、油温上昇及び潤滑油通路側へのエ
アの巻き込み等の不都合が解消できる。

第３図中、（２５）は、オイルパン（５）の前方におい
て、エンジン本体（１）の下部空間に配置した排気消音
器で、オイルパン（５）側方のデッドスペースを有効利
用して全体にコンパクトに収めである。また、このよう
にエンジン本体（１１の下部へ排気消音器（２５）を配
置すると、該エンジン本体（１）が遮蔽物となって、排
気消音器（２５）からの放射音が後方のオペレータ側へ
伝達されるのを防止できる利点があるし、エンジン本体
（１）へこの排気消音器（２５）を連結することが容易
で、該排気消音器（２５）の振れ止めも行ない易い。ま
た、図中（２６）は、エンジン本体ｉｌｌの側面上部へ
取り付けた各Ｎ機器の作動油ポンプで、この作動油ポン
プ（２６）上部に設けたプーリ（２７）と、クランク軸
（６）上端のプーリ　（２８）との間に巻き掛けた■ベ
ルト（２９）によって、駆動されるようになっている。

第４図は、オイルパン下部壁（９）で支持した出力軸軸
受（１６）部分の構造を示しており、該出力軸軸受（１
６）下部の出力軸（７）周りに小室（３１）を形成し、
この小室（３１）とオイルパン（９）内部とを連絡穴（
３２）によって連通している。　（３４）は、この連絡
穴（３２）に近接して配置した潤滑油ポンプの吸入口で
ある。このような小室（３１）は、オイルパン（９）内
において発生した金属の摩耗粉や劣化オイルのスラッジ
が、軸受（１６）部分へ滞留するのを防止するものであ
る。即ち、該軸受（１６）側へ入り込んだ摩耗粉やスラ
ッジを、小室（３１）から連通口（３２）を介してオイ
ルパン（５）内へ循環すせることによって、該軸受（１
６）の寿命低下を防止するようにしており、その際、前
記吸入口（３４）が連絡口（３２）の出口部分へ近接さ
れているため、かかる循環がより促進される。

第５図は、上記小室（３１）内において、出力軸（７）
周りにカラー（３５）を設け、このカラー（３５）によ
って前記循環を促進させるものである。この場合、カラ
ー（３５）にはポンプ作用を有する溝等を形成して、該
カラー（３５）のポンプ作用によって循環させる。なお
、その他の手段として、小室（３１）トオイルパン（５
）外部とを連通させてドレン抜きプラグ（３６）を設け
ることも考えられる。

第６図は、前記エンジン本体（１１へ取り付けた作動油
ポンプ（２６）の構造を示している。一般に、このよう
な作動油ポンプ（２６）はギア等によって駆動するよう
設計されており、■ベルｌ−（２９）で駆動することは
想定されていないのが普通である。

そのため、かかる作動油ポンプ（２６）を■ベルト駆動
するためには、該■ベルト（２９）のテンション力を負
担できないため、特殊仕様の作動油ポンプが必要となる
。そこで、この第５図では、作動油ポンプ（２６）をエ
ンジン本体（１）へ取り付けるプラケフト（４１）に、
軸受ケース（４２）を形成し、この軸受ケース（４２）
において、ブーり軸（４３）を軸受（４４）　（４４）
にて支持し、これによってテンション力を充分負担でき
るようにしている。この場合、ブーり軸（４３）の一端
は、オルダム継手（４５）を介してポンプ軸（４６）へ
連結され、同じくブーり軸（４３）の他端には■ベルト
（２９）用のプーリ　（２７）が取り付けられている。

効　果 以上の如く本発明においては、クランク軸が垂直方向に
配置されたバーチカルエンジンにおいて、このクランク
軸から直接作業機を駆動するのではなく、該クランク軸
と平行で、がっ、ギアを介して駆動される出力軸によっ
て作業機を駆動するようにしているから、このギアの歯
数比を適宜選択することによって、各種作業機に最も通
した最適の回転数を得ることができる効果がある。この
場合、ギア等の減速機構をオイルパン内に配置すれば、
かかる減速機構が外部に突出することがないため、全体
にコンパクトに収めることができ、その際、オイルパン
の油面より上方にギアを配置すれば馬力のロス、油温の
上昇或いは潤滑油通路内へのエアの噛み込みといった不
都合がないという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明エンジンによってモーアを駆動する場
合の構造を示す概略説明図、第２図は、出力装置部分の
拡大縦断面図、第３図は、本発明エンジンの全体側面図
、第４図は、出力軸下端軸受部分の拡大縦断面図、第５
図は、同じく出力軸下端軸受部分の他の構造を示す要部
縦断面図、第６図は、作動油ポンプ部分の要部縦断側面
図である。 （５）−オイルパン、（６トークランク軸、（１３）　
−−−オイルパン油面、 （１４）　（１８）−−ギア、（１７）　−出力軸、（
３１）　−ｍ−小室。 特許　出願人　ヤンマーディーゼル株式会社代理人弁理
士　樽　本　久　幸 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、クランク軸が垂直方向に配置されたバーチカルエン
   ジンにおいて、前記クランク軸と平行な出力軸を設け、
   クランク軸からギアを介して該出力軸を駆動するように
   したバーチカルエンジンの出力装置。 ２、出力軸をオイルパン内に配置した特許請求の範囲第
   １項記載のバーチカルエンジンの出力装置。 ３、オイルパンの油面より上方にギアを配置した特許請
   求の範囲第２項記載のバーチカルエンジンの出力装置。 ４、出力軸の下部側を支える軸受の下方に小室を設け、
   この小室を前記オイルパン内へ連通させた特許請求の範
   囲第２項記載のバーチカルエンジンの出力装置。