JPS6021727B2 - 寝台等に於ける床板の起伏機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は夫々屈曲自在に連結した背部床板、腰部床板並
びに足部床板を基枠に支持する構成の寝台等に於いて、
足部床板を基枠の下方に優斜させると共に、背部床板を
基枠の上方に煩斜させて椅子状とし得るようにした床板
の起伏機構に関するものである。

例えば実関昭５２−１４６８９５号公報に示されるよう
に足部床板を基枠の下方に額斜させると共に、背部床板
を基枠の上方に煩斜させて椅子状にし得るようにした従
来の床板の起伏機構では、平面状態に於ける床板の高さ
を高くしないと起伏状態に於いて足部床板の下端が病室
等の床面につかえてしまったり、また足部床板の支持位
置をできるだけ腰部床板側にしないと支持位置の都材が
邪魔となって該足部床板の額斜角度を大きくできず、大
きくしようとすると安定な支持を行なえなくなってしま
う等の欠点を有する。

本発明の目的は以上の欠点を解消すると共に、前述した
床板の起伏を極めて簡単な構成で連動させて行なえるよ
うにすることにある。

以下実施例に基づいて詳細に説明すると次の通りである
。

符号１は基枠であり、２は腰部床板である。

該腰部床板２を適宜の支持機構Ａによって寝台Ｂ等の長
手方向に移動自在に、そして足側方向への移動と共に上
昇するように前記基枠１に支持する。かかる支持機構Ａ
の具体的構成は適宜であるが、図に示す実施例は前記基
枠１の前後と、腰部床板２の前後間に夫々連結した左右
一対の回動支持腕３，４によって支持機構を構成したも
のである。前記腰部床板２の足側に足部床板５を、並び
に頭側に背部床板６を夫々屈曲自在に連結する。該足部
床板５は前記基枠１の足側に設けた支持部材７に、前後
方向に移動並びに回鰯自在に支持すると共に、前記背部
床板６は、その下側に突設した作動部材８に、前記基枠
１に一側を回動自在に固定した作動杵９の池側を連結し
て支持する。ここで前記支持部材７は図に示す実施例に
於いては前記足部床板５を教壇支持する支持ローラーと
して構成しているが、この池図示はしていないが該足部
床板５の下側前後方向に移動自在に固定した移動部材に
回動自在に固定する支持腕等の礎成であっても良い。ま
た作動杵９の−側は図に示すように基枠１の足側に回動
自在に固定する他、頭側に回動自在に固定しても良い。
しかして前記支持機構Ａの駆動手段Ｃを前記基枠１に設
ける。図の実施例では、左右の回鰯支持腕４を連結する
連結杵１０に連結腕１ １を突設し、核連結腕１ １と
基枠１間に、モータ１２等の駆動により伸縮する駆動杵
１３を連結した構成である。かかる機成に於いて本発明
の動作を説明すると、第１図ａの状態に於いて、モー夕
１２等の作動により駆動杵１３の先端を図中右方向に移
動すると連結腕１１を介して連結村１０が時計方向に回
動し、左右の回動支持腕４が同方向に回鰯するので腰部
床板２は図中右側が該回鰯支持腕４によりまた図中左側
が回動支持腕３によって足側方向に上昇移動させられる
。

この際、腰部床板２は前記回動支持腕３，４の長さや、
取付位置を調節することによって平行に足側方向に上昇
移動させたり、図示のように足側が上となるように鏡斜
させることもできる。しかして前述した通り腰部床板２
が足側方向に上昇移動すると、足部床板５は腰部床板２
との連結個所が移動させられて図中右方向に移動すると
共に時計方向に回敷し、下方に傾斜する。また背部床板
６は、腰部床板２との連結個所が図中右方に移動させら
れるが、作動部材８の先端部は作動杵９によってこの方
向の移動を阻止されるので結局、背部床板６は、腰部床
板２との連結個所に於いて上方に屈曲して傾斜状態とな
る。本発明はこのように腰部床板２の足側に連結した足
部床板５を支持部材７によって前後方向に移動自在並び
に回動自在に支持すると共に、頭側に連結した背部床板
６を作動部村８を介して作動杵９に支持しているので、
腰部床板２を寝台Ｂ等の足側方向に移動させれば、足部
床板５が下方に傾斜すると同時に、背部床板６が上方に
煩斜して床板を恰も椅子状に起伏することができ、患者
等はこのような状態に於いて寛ぐことができる他、基枠
１の脚１４に適宜設ける車輪１５によって寝台８等を車
椅子の様に使用することもできる。本発明は前述した通
り足部床板５の下方への鎖斜に際して、該足部床板５の
腰部側が上昇するので、該足部床板５の端部を病室等の
床につかえないようにするための、平面状態に於ける床
板の高さを、前記上昇量だけ低くすることができる。平
面状態に於ける床板の高さを低くし得ることは、患者の
乗り降りや、ベッドメーキング等に好適である。また足
部床板５はかかる上昇と共に寝台等の足側方向に移動す
るので、支持部材７等による足部床板５の支持位置が腰
部床板２との連結位置から離れた位置であっても煩斜角
度を大きくすることができ、かかる支持位置により足部
床板５を安定に支持することができる。

本発明は以上の通り、腰部床板を寝台等の足側方向に移
動させ、移動と共に上昇させて足部床板を下方に後斜さ
せるので、平面状態に於ける床板の高さを高くせずに下
方に傾斜した足部床板の下端が病室等の床面につかえて
しまうのを防ぐことができ、結局、前記足部床板の上昇
量に対応して平面状態に於ける床板の高さを低くするこ
とができるので、患者の乗り降りやベッドメーキング等
に好適であるという効果を有する。

また足部床板は、大きな鏡斜角度が必要な場合にもその
支持位置を腰部床板との連結位置から離れた位置とする
ことができ、安定に支持し得るという効果がある。

更に本発明は以上の腰部床板の移動を合理的に利用して
背部床板を連動して上昇させるようにしているので、起
伏機構を簡単な構成とすることができるという効果があ
る。図面の簡単な説明図は本発明の実施例を示すもので
あり、第１図ａ，ｂは構成並びに動作を示す第２図のＸ
−Ｘ線説明的断面図、第２図は説明的平面図である。

符号１・・・・・・基枠、２・・・・・・腰部床板、３
，４・・・・・・回動支持腕、５・・・・・・足部床板
、６・・・・・・背部床板、７・・・・・・支持部材、
８・・・・・・作動部材、９・・・・・・作動村、１０
・・・・・・連結杵、１１・・・・・・連結腕、１２・
・・・・・モータ、１３・・・・・・駆動杵、Ａ・・・
・・・支持機構、Ｂ…・・・寝台、Ｃ・・・・・・駆動
手段。第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 腰部床板を適宜の支持機構によつて寝台等の長手方
   向に移動自在にそして足側方向への移動と共に上昇する
   ように基枠に支持すると共に、該腰部床板の足側に足部
   床板を、並びに頭側に背部床板を夫々屈曲自在に連結し
   、該足部床板は前記基枠の足側に設けた支持部材に、前
   後方向に移動並びに回動自在に支持すると共に、前記背
   部床板は、その下側に突設した作動部材に、前記基枠に
   一側を回動自在に固定した作動杆の他側を連結して支持
   し、前記支持機構の駆動手段を適所に設けたことを特徴
   とする寝台等に於ける床板の起伏機構。