JPH0669467B2 - ベッド装置 - Google Patents

ベッド装置

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JPH0669467B2
JPH0669467B2 JP2051154A JP5115490A JPH0669467B2 JP H0669467 B2 JPH0669467 B2 JP H0669467B2 JP 2051154 A JP2051154 A JP 2051154A JP 5115490 A JP5115490 A JP 5115490A JP H0669467 B2 JPH0669467 B2 JP H0669467B2
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JP
Japan
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floor
floor plate
central
floorboard
bed
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JP2051154A
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允保 守田
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France Bed Co Ltd
Original Assignee
France Bed Co Ltd
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、病人用として好適するベッド装置に関す
る。
(従来の技術) 自力によって寝返りを打ったり、体を起こすことの出来
ない患者は、長期間ベッド上で仰臥したままの状態でい
なければならない。このように、長期間にわたって仰臥
したままの姿勢でいると、いわゆる床ずれを起こし、患
者の苦痛が増大することになるから、床ずれを防止する
ため患者の体位を適宜変換しなければならない。また、
このような患者が食事や読書などをする場合、上半身を
起こさなければ極めて不便であるが、上述した重症の患
者は自分でそれを行うことが困難であった。そのため、
患者が自力によらず体位を変換したり、上半身を起こす
ことのできるベッド装置の開発が望まれていた。
そこで、本件出願人は、特願昭59−168819号明細書に示
されるベッド装置を提供した。この先行技術は第12図及
び第13図に示すように、このベッド本体101の長手方向
中央部に立設された取付板102の上端部に矩形枠状に形
成された回転支持体103をその長手方向両端を回転自在
に支持して設けている。
そして、患者が仰臥するための床板体104を中央床板105
及びこの両側に上方向にだけ回動可能に連結された側方
床板106とからなる複数の床部107で形成し、これら複数
の床部107を上記回転支持体103の長手方向に沿って配置
し互いの中央床板105を回動自在に連結すると共に、上
記ベッド本体1の中央部分に位置する床部107の中央床
板105を上記回転支持体103に固定し、かつ上記各側方床
板106の下面に上記ベッド本体101の幅方向両側に設けら
れた押えローラ108を当接させ上記各側方床板106が上記
回転支持体103の回動に連動して下降するのを阻止する
と共に、上記回転支持体103に上記ベッド本体101の長手
方向一端側に位置する床部107を回動上昇させる第1の
駆動機構109を設け、上記ベッド本体101に上記回転支持
体103を幅方向に回動させる第2の駆動機構110を設け、
第1の駆動機構109を作動させることにより利用者の上
半身を起こし、第2の駆動機構110を作動させることに
より体位を変換させるようにしたベッド装置である。
ところで、従来のこのようなベッド装置に於いては、患
者の体位を変換させるために、第2の駆動機構110を作
動させて、回転支持体103を回動させると、これに中央
床板105が固着された床板体104が連動する。床板体104
の側方床板106の下面には、押えローラ108が当接してい
るので、回転支持体103と共に下降する中央床板105の幅
方向一側に連結された側方床板106は押えローラ108によ
って下降するのが阻止されて上方へ屈曲し、他側に連結
された側方床板106は屈曲することなく中央床板105と同
じ傾斜角度を維持して上昇する。
この床板体104の回動に応じて患者の体が横方向に傾斜
させられ、丁度寝返りを打ったときと同じように体位を
変換させることが出来る。しかしながら、上記床板体10
4の傾斜が大きくなるにつれて、この中央床板105と側方
床板106とのなす挟角αが徐々に小さくなってくる。即
ち、第13図に示すように、最初水平状態であった床板体
104が回転支持体の回動に連動して傾斜をする。まず、
中央床板105と側方床板106とのなす挟角がαになる。
更に、床板体104が傾斜をすると、中央床板105と側方床
板106とのなす挟角はαとなり、αはαより小さ
くなる。更に、床板体104を傾斜させると、中央床板105
と側方床板106とのなす挟角はαとなり、αはα
より小さくなる。このように、床板体104の傾斜が大き
くなるにつれて、中央床板105の傾斜が大きくなると共
に側方床板106の一端側は常に押えローラ108に当接して
下方に下がることがないので、側方床板106の傾斜も大
きくなる。従って、中央床板105と側方床板106とのなす
挟角は、床板体104を徐々に傾斜させていくと中央床板1
05の傾斜した分と側方床板106の傾斜した分づつ急激に
小さくなっていく。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、特に長期間にわたり寝たきりの患者に対して
は床ずれを防止するために、できるだけ患者の体を横方
向に大きく傾斜させて、患者の背部やでん部に加わる荷
重を一時的に軽減してやる必要がある。しかしながら、
上記のような従来のベッド装置であると、床板体104の
傾斜を大きくすると、中央床板105と側方床板106とのな
す挟角が急激に非常に小さくなってしまうので、床板体
104側に位置する患者の肩や腕部や胸部が、中央床板105
と側方床板106との間にはさまれるような状態となり、
肩や腕部及び胸部が圧迫され、苦痛を受けてしまうとい
う問題がある。
この発明は上記事情に基づきなされたものでその目的と
するところは、床板体の傾斜を大きくしても、中央床板
と側方床板とのなす挟角が急激に小さくならないように
することにより、利用者が圧迫感を受けたり、苦痛を受
けたりすることのないベッド装置を提供することにあ
る。
(発明の概要) この発明は、ベッド本体に幅方向に回動自在に回転支持
体を設ける一方、患者が仰臥するための床板体を中央床
板、この両側に上方向にだけ回動可能に連結された側方
床板とからなる複数の床部で形成し、これら複数の床部
を上記回転支持体の長手方向に沿って配置し互いの中央
床板を回動自在に連結すると共に、上記ベッド本体の中
央部分に位置する床部の中央床板を上記回転支持体に固
定し、かつ上記各側方床板の長手方向両側に回転自在に
設けられた転輪をベッド本体の幅方向両側に設けられ、
上端部が水平をなし、この上端部の一端側から下方に向
かって傾斜した傾斜面を有して形成されたストッパ体で
支持し、上記各側方床板が上記回転支持体の回動に連動
して略々同じ傾斜状態のまま下降させると共に、上記回
転支持体に上記ベッド本体の長手方向一端側に位置する
床部を回動上昇させる第1の駆動機構を設け、上記ベッ
ド本体に上記回転支持体を幅方向に回動させる第2の駆
動機構を設け、第1の駆動機構を作動させることにより
利用者の上半身を起こし第2の駆動機構を作動させるこ
とにより、体位を変換させるようにしたベッド装置であ
る。
このようなベッド装置によれば、第2の駆動機構を作動
させて、上記回転支持体を幅方向に回動させ、床板体を
徐々に傾斜させたときに、中央床板とこの中央床板の下
降する一端側と連結した側方床板との挟角は所定角度か
ら中央床板の傾斜した角度分だけ徐々に小さくなるの
で、床板体を大きく傾斜させても中央床板と側方床板と
の挟角は急激に小さくなることがない。その故、患者は
中央床板と側方床板との間に挟まれる状態にならない。
従って、患者は床部側に位置する肩や腕部や胸部が圧迫
を受けたり、苦痛を受けたりすることなく体位の変換を
行うことが出来る。
(発明の実施例) 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図中1はベッド本体である。このベッド本体1は平行に
離間対向した一対の側板2と、この側板2の長手方向一
端に取着されたヘッドボード3及び他端に取着されたフ
ッッドボード4とから形成されている。上記側板2の長
手方向両端部には各々第1の横杆5が架設されている。
各横杆5の長手方向中央部には第1の取付板6が下端を
固着して立設されている。これら取付板6の上端部には
矩形枠状に形成された回転支持体7がその長手方向両端
を回転自在に枢支されて設けられている。つまり、回転
支持体7は幅方向に回動自在となっている。この回転支
持体7上には床板体8が設けられている。この床板体8
はベッド本体1の長手方向に対して直交する方向に分割
された複数の床部、この実施例では第1乃至第4の床
部、9、10、11、12から形成されている。各床部は中央
床部13と、この両側に上方向にだけ回動可能に連結され
た側方床板14とから形成されている。これらの連結構造
は第8図に示すようになっている。つまり、各中央板体
13の下面両端部には各々断面ほぼコ字状の第1の取付部
材15が幅方向に沿って固着されている。これら第1の取
付部材15の両端部は中央床板13の両側から突出してい
る。この突出端には側方床板14の下面に固着され、この
一端から突出した第2の取付部材16の端部が枢着されて
いる。この第2の取付部材16は第1の取付部材15よりも
大きな断面コ字状をなしていて、上記第1の取付部材15
を内部に収容する状態となっている。従って、側方床板
14は中央床板13に対して第8図に矢印で示す上方向には
回動自在であるが、逆方向の下方向の回動は阻止されて
いる。
上記第2の床部10の中央床板13は回転支持体7に固着さ
れている。また、各床部の中央床板13はベッド本体1の
長手方向に沿う端部の幅方向両端から延出された舌片17
を介して互いに回動自在に連結されている。そして、第
1の床部9は第1の駆動機構18によって回動上昇させら
れるようになっている。つまり第1の駆動機構18は第2
図に示すように、駆動源19と、この駆動源19によって軸
方向に駆動される駆動軸20とを備えている。上記駆動源
19は上記回転支持体7のフットボード4側に位置する端
部下面から垂設されたブラケット21に枢着されている。
上記駆動軸20の先端にはアーム22の一端が枢着されてい
る。このアーム22の他端は作動軸23の中途部に固着され
ている。この作動軸23は、第1図に示すように上記第1
の床部9の中央床板13の下面に長手方向に沿って設けら
れた一対の取付板24の両端を固着している。これら取付
板24の一端部は上記第2の床部10の下面側に突出してい
て、その突出端には第6図に示すように、ローラ25が回
転自在に設けられている。これらローラ25は一端部を上
記第3の床部11の中央床板13の下端に固着した断面コ字
状のガイド部材26にスライド自在に係合している。ま
た、上記第4の床部12の中央床板13と回転支持体7とは
リンク27によって連結されている。従って、第1の駆動
機構18の駆動源19を作動させて駆動軸20を第2図の矢印
で示す方向へ駆動すると、第1の床部9は同図中一点鎖
線で示すように回動上昇させられる。この第1の床部9
の回動上昇によって上記ローラ25がガイド部材26を押圧
して回動させるから、第3の床部11は第2の床部10との
枢着端である一端を支点として他端が上昇する方向に回
動し、この回動に第4の床部12が連動するようになって
いる。
一方、上記各側方床板14の長手方向両側端部14aにはそ
れぞれ一対の転輪28が、両側端部14aより突出した状態
で回転自在に設けられている。即ち、第10図示すよう
に、側方床板14の側端部14a内部には貫通孔29が設けら
れた強度部材30が固着されており、一端側に鍔31aが設
けられ、円筒状をなすスペーサー31が、鍔31aを上記強
度部材30の内部側に接合固定されると共に、強度部材30
の貫通孔29に挿通されて、スペーサー31の一端側31bが
上記側方床板14の側端部14aより僅かに突出して設けら
れている。そして中芯部に、ブッシュ32を回転自在に、
かつその一端部を僅かに突出して収容した転輪28が上記
スペーサー31の一端部31bに上記ブッシュ32の一端部を
接合させ、転輪28の一端側からワッシャー33を介してボ
ルト34を上記ブッシュ32及びスペーサー31を挿通し、他
端側に2個のナット35を螺着することにより、転輪28が
各側床板14より僅かに突出して設けられている。又、上
記ベッド本体1の側板2には、上記各側方床板14に設け
られた転輪28を支持するストッパ体36が複数個立設固着
されている。このストッパ体36は第6図に示すように、
上端部36aが水平に形成され、この上端部36aの一端側よ
り下方に向かって傾斜した傾斜面36bを有した略々台形
状に形成されてなる。そして、このストッパ体36は、傾
斜面36bをそれぞれベッド本体1の内側に向けた状態で
上記側板2にその下方を固着して立設されている。又、
上記ストッパ体36は第1図に示すように、第1の床部9
及び第4の床部12のそれぞれの一端部より外側に位置
し、更に、第1の床部9と第2の床部10の間、第2の床
部10と第3の床部11の間、第3の床部11と第4の床部12
の間にあって、各床部9、10、11、12とは当接すること
がなく設けられている。各ストッパ体36は各側方床板14
に設けられた転輪28を支持していて、床板体8の側方床
板14が回転支持体7の回動と共にストッパ体36に沿って
移動するようになっている。そして、回転支持体7は第
2の駆動機構37によって幅方向に回動駆動される。第2
の駆動機構37は第4図に示すように、駆動源38と、この
駆動源38によって軸方向に駆動される駆動軸39とを備え
ている。上記駆動源38は上記第3の床部11の下面側に於
て一対の第2の横杆40に取り付けられた支持部材41に枢
着されている。上記第2の横杆40は、上記一対の第1の
横杆5の両端部に各々両端を固着してベッド本体1の長
手方向に沿って架設された一対の縦杆42に両端を固着し
てベッド本体1の幅方向に沿って架設されている。上記
縦杆42の長手方向両端部間には各々支軸43がベッド本体
1の幅方向に沿って回転自在に架設されている。各支軸
43の中途部には各々一対の板材からなる第1のアーム44
が一端を固着して設けられている。ベッド本体1の長手
方向両端部に位置する上記一対の第1のアーム44の他端
にはリンク45の両端が各々枢軸46によって回動自在に連
結されている。ヘッドボード3側に位置する第1のアー
ム44の枢軸46には上記駆動軸39の先端が回動自在に連結
されている。又、上記各支軸43の一端部には上記第1の
アーム44とほぼ直角をなす角度で第2のアーム47の一端
が固着されている。これら第2のアーム47の他端と、上
記回転支持体7の幅方向一側に固着されたブラケット48
との間には、第9図に示すように両端に螺合されたロッ
ドエンドベアリング49を介して連結軸50が設けられてい
る。この連結軸50は両端に逆向きのねじが形成されてい
て、両端を各々上記ロッドエンドベアリング49に螺合さ
せ、中途部にはこの連結軸50を回転させるための操作体
51が固着されている。そのため、連結軸50は上記ロッド
エンドベアリング49によりその軸線に対して前後左右方
向に揺動自在であると共に、操作体51を回転させること
により一対のロッドエンドベアリング49間の間隔の調節
自在となっている。そして、第2の駆動機溝37の駆動源
38が作動して駆動軸39が第4図に矢印で示す突出方向に
駆動されると、同図中一点鎖線で示すように一対の第
1、第2のアーム44、47がリンク45を介して回動するか
ら、第5図に示すように、上記第2のアーム47によって
連結軸50が押し上げられ、回転支持体7は連結軸50が連
結された軸方向一端が上昇する方向に回動させられる。
又、駆動軸39が先程とは逆方向に駆動されると、回転支
持体7は連結軸50が連結された軸方向一端が下降する方
向に回動させられる。つまり、回転支持体7は第5図に
一点鎖線で示すように取付板6との枢着点を支点として
左右方向に回動させることが出来るようになっている。
上記回転支持体7が回動すると、これに第2の床部10の
中央床板13が固着された床板体8が連動する。床板体8
の各側方床板14の長手方向両側端部14aに、この側端部1
4aより僅かに突出して、又、回転自在に設けられた転輪
28をストッパ体36が支持している。従って、回転支持体
7と共に下降する中央床板13の幅方向一側に連結された
側方床板14は、中央床板13に連結された枢着端側が中央
床板13の一側と共に下降し、他端側がストッパ体36の上
端部36aあるいは傾斜面36b上に位置することにより、傾
斜した状態で上方に屈曲する。他側に連結された側方床
板14は屈曲することなく中央床板13と同じ傾斜角度を維
持して上昇する。
なお、上記ヘッドボード3とフットボード4との下端に
はキャスター52が回転自在に設けられている。
このように構成されたベッド装置によれば、第1の駆動
機構18を作動させて第2図に一点鎖線で示すように第1
の床部9を回動上昇させれば、床板体8上に仰臥した利
用者は上記第1の床部9によって上半身が起こされる。
従って食事や読書などを楽に行うことが出来る。又、第
1の床部9を回動上昇させると、これに連動して第3の
床部11と第4の床部12とがこれらの枢着端が上昇する状
態に傾斜する。そのため、第2の床部10上に位置する利
用者のでん部は、傾斜した第3の床部11によって前方へ
ずれ動くのが阻止されるから、利用者は足を踏ん張るな
どのことをせずに上半身を起こした姿勢を楽に維持する
ことが出来る。
一方、第1乃至第4の床部9、10、11、12を水平にした
状態で利用者を各床部の中央床板13上、つまり床板体8
の幅方向中央部に仰臥させて第2の駆動機構37を作動さ
せ、回転支持体7とともに床板体8を第5図、第11図に
鎖線で示すように回動させる。すると、この床板体8の
回動に応じて利用者の体が横方向に傾斜させられるか
ら、丁度寝返りを打ったときと同じように体位を変換さ
せることができる。この時、第11図に示すように床板体
8が水平な状態の時には、側方床板14は、この側方床板
14に回転自在に設けられた転輪28がストッパ体36の水平
な上端部36a上に支持されて水平な状態となっている。
そして、まず少し回転支持体7が回動すると、床板体8
の中央床板13がこの回転支持体7の回動に連動して一点
鎖線で示すように傾斜した状態になる。この時には側方
床板14に設けられた転輪28はストッパ体36の上端部36a
上にまだ位置し、この側方床板14は傾斜した状態とな
る。そして、この時の中央床板13と側方床板14とのなす
挟角をαとする。そして回転支持体7が更に回動する
と、中央床板13は二点鎖線で示すように更に傾斜した状
態となる。この時にも側方床板14に設けられた転輪28は
ストッパ体36の上端部36a上に位置して、側方床板14は
先程より更に傾斜した状態となる。そして、中央床板13
と側方床板14とのなす挟角αとするとαはαより
やや小さい角度となる。そして、回転支持体7を更に回
動すると、中央床板13は三点鎖線で示す傾斜した状態と
なる。この時には、側方床板14に設けられた転輪28はス
トッパ体36の傾斜面36b上に位置して、側方床板14は先
程と略々同じ程度の傾斜した状態のまま下方に下がる。
そして、中央床板13と側方床板14とのなす挟角をα
すると、αはαに比べてやや小さくなるが、更に回
転支持体7を回動して中央床板13を傾斜させても床板体
8の中央床板13と側方床板14とのなす挟角は、図示しな
いが、中央床板13の傾斜した分だけ小さくなるだけであ
る。即ち、最初床板8が水平状態にあるときには、側方
床板14に設けられた転輪28はストッパ体36の水平に形成
された上端部36a上に位置している。そして、回転支持
体7が回動して、これに伴い、中央床板13が回動して傾
斜をするが、上記側方床板14に設けられた転輪28がスト
ッパ体36の上端部36a上に位置している間は、側方床板1
4の転輪28が設けられた一側は下方に下がることがない
反面、中央床板13との連結端側は中央床板13の傾斜が大
きくなるにつれて下方に下がるので、側方床板14の傾斜
が大きくなる。従って、中央床板13と側方床板14とのな
す挟角は中央床板13の傾斜が大きくなるにつれて小さく
なる。しかしながら、中央床板13が回動してある角度以
上傾斜をすると、側方床板14に設けられた転輪28が、ス
トッパ体36の上端部36aから移動して傾斜面36b上に位置
する。この場合、側方床板14自体が中央床板13の傾斜に
つれて略々同じ傾斜状態のまま全体的に下方に下がるこ
とになる。従って、中央床板13と側方床板14との連結端
が中央床板13の傾斜が大きくなるにつれて下方に下がる
か、側方床板14の転輪28が設けられた一側も下方に下が
るので側方床板14は同じ傾斜した状態で下方に下がる。
それ故、その後中央床板13が更に傾斜をしても中央床板
13と側方床板14とのなす挟角は、中央床板13が傾斜した
角度分だけ所定角度より徐々に小さくなっていくだけで
あり従来例で述べたように、中央床板が回動するにつれ
て、中央床板と側方床板とのなす挟角が、中央床板の傾
斜した角度分に側方床板の傾斜した角度分を合わせた角
度分だけ小さくなっていくために、中央床板をそれほど
傾斜をさせない状態でも中央床板と側方床板とのなす挟
角が急速に小さくなってしまうということがない。それ
故、床板体を回動して中央床板の傾斜を大きくして、利
用者の体を横方向に大きく傾斜をさせて利用者の背部や
でん部に加わる荷重を軽減させるようにしても、床板体
8側に位置する利用者の肩や、腕部や胸部が屈曲した中
央床板13と側方床板14とによりはさまれるような状態と
はならないので利用者の各部は圧迫感や苦痛を受けるこ
とがなく、楽な状態で利用者の体位を変換することが出
来る。
このように、床板体8を左右両方向に一定時間毎に交互
に傾斜させれば、自力で寝返りを打つことの出来ない利
用者が何等、圧迫感や苦痛を受けることがなく床づれを
起こすのを防止することが出来る。
(発明の効果) 以上述べたようにこの発明によれば、床板体を複数の床
部から形成し、ベッド本体の長手方向一端側に位置する
床部を回動上昇させることが出来るようにし、又各床部
を中央床板とこの両側に上方向にだけ回動可能に連結さ
れ、長手方向両側に回転自在に転輪が設けられた側方床
板とから形成し、上記床板体を幅方向に回動させること
ができるようにすると共に、この時、上記ベッド本体の
幅方向両側に設けられ、上端部が水平をなし、この上端
部の一端側から下方に向かって傾斜した傾斜面を有する
ストッパ体により側方床板に設けられた転輪を支持し、
床板体を所定以上回動させたそれ以後は、下端側となる
側方床板は略々同じ傾斜状態のまま床板体の回動に連動
して下方に下がり、中央床板と側方床板とのなす挟角を
所定角度から中央床板の傾斜角度分だけ小さくなるよう
にした。従って、床板体上の利用者は床部を回動上昇さ
せることによって上半身を起こすことが出来、床板体を
幅方向に回動させることによって丁度寝返りを打つよう
に体位を変換することが出来、しかも、この時上方へ屈
曲する側方床板によって利用者は床板体上から落下する
のが阻止される。更に、床板体が所定以上回動しても、
床板体の中央床板と側方床板とのなす挟角は所定角度か
ら徐々に傾斜をする中央床板の角度分だけ徐々に小さく
なっていくだけであるので、中央床板と側方床板とのな
す挟角を僅かづつ小さくすることができるので、床板体
を大きく傾斜させても中央床板と側方床板とのなす挟角
を徐々に小さくすることが出来、利用者の床板体側に位
置する肩や腕部、胸部を圧迫することがなく、利用者の
体を大きく横方向に傾斜させとも何等利用者に圧迫感や
苦痛を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、第1図は第2の駆動
機構を省略した全体の平面図、第2図は第1図II−II線
に沿う断面図、第3図は第1の駆動機構を省略した全体
の平面図、第4図は第3図1V−1V線に沿う断面図、第5
図は第3図V−V線に沿う側面図、第6図は第1図V1−
V1線に沿う拡大断面図、第7図は全体構造の正面図、第
8図は中央床板と側方床板との連結部分の拡大断面図、
第9図は連結軸と回転支持体との連結構造の拡大断面
図、第10図は側方床板と転輪との取付構造の拡大断面
図、第11図は、床板体を回動したときの中央床板と側方
床板とのなす挟角を示す説明図、第12図は従来例を示す
側面図、第13図は従来例に於ける床板体を回動したとき
の中央床板と側方床板とのなす挟角の説明図である。 1……ベッド本体 7……回転支持体 8……床板体 9〜12……床部 13……中央床板 14……側方床板 18……第1の駆動機構 28……転輪 36……ストッパ体 36a……ストッパ体の上端部 36b……ストッパ体の傾斜面 37……第2の駆動機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベッド本体と、このベッド本体の長手方向
    に沿って配置され、その長手方向両端が上記ベッド本体
    に枢支されて幅方向に回動自在な回転支持体と、中央床
    板及びこの両側に上方向にだけ回動可能に連結された側
    方床板とから形成された床部を上記回転支持体の長手方
    向に沿って配置してなり、各床部の中央床板が互いに回
    動自在に連結されているとともに上記ベッド本体の長手
    方向中央部分に位置する床部の中央床板が上記回転支持
    体に固定された床板体と、上記各床部の側方床板の長手
    方向両側に、この側方床板よりも僅かに突出すると共
    に、回転自在に設けられた転輪と、上記回転支持体に設
    けられ上記ベッド本体の長手方向一端側に位置する床部
    を回動上昇させる第1の駆動機構と、上記ベッド本体の
    幅方向両側に設けられ、上端部が水平をなし、この上端
    部の一端側より下方に向かって傾斜した傾斜面を有して
    形成され、上記各床板の側方床板に設けられた転輪を支
    持するストッパ体と、上記ベッド本体に設けられ、上記
    回転支持体を幅方向に回動させて各床部の中央床板を傾
    斜させ、この中央床板の下降する一端側に連結した側方
    床板の一側を上記ストッパ体によって支持させて、この
    側方床板を傾斜状態にし、上記中央床板を徐々に傾斜さ
    せたときに、この中央床板の傾斜に連動して、上記側方
    床板を略々同じ傾斜状態を保ちながら下方にさがらせ、
    中央床板と側方床板との挟角を、所定角度から中央床板
    の傾斜する角度分だけ徐々に小さくなるようにすると共
    に、上昇する中央床板の他端側の側方床板を中央床板と
    同じ傾斜角度で上昇させる第2の駆動機構とを具備した
    ことを特徴とするベッド装置。
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