JP2761351B2 - 血行促進用寝台 - Google Patents

血行促進用寝台

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JP2761351B2
JP2761351B2 JP5295659A JP29565993A JP2761351B2 JP 2761351 B2 JP2761351 B2 JP 2761351B2 JP 5295659 A JP5295659 A JP 5295659A JP 29565993 A JP29565993 A JP 29565993A JP 2761351 B2 JP2761351 B2 JP 2761351B2
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美智子 中村
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英展 押渕
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寝ている状態の生体の
うちマットに接触している部分の血液循環を促進するた
めの血行促進用寝台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】寝ている状態の生体は、そのマットに接
触している部分が体重によって圧迫されることにより血
液循環が阻害される。このため、長期間寝たきりの生体
の腰仙部、大転子部などには所謂褥創が発生することが
知られている。
【0003】これに対し、寝台の長手方向に伸びる固定
平行剛体杆と昇降可動平行剛体杆とを寝台上に交互に配
置し、その昇降可動平行剛体杆を固定平行剛体杆の上面
水準に対して上下に緩慢に昇降させるようにした寝台が
提案されている。たとえば特公平2−44543号公報
に記載されているベッドがそれである。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記のような従来
の寝台では、固定平行剛体杆と昇降可動平行剛体杆とが
交互に相対的に上側へ突き出されるのであるが、それら
固定平行剛体杆と昇降可動平行剛体杆の一方の間に他方
を配置させる必要があるため、それら固定平行剛体杆お
よび昇降可動平行剛体杆のうちの上側へ突き出された平
行剛体杆はその径の倍以上の間隔とされる。このため、
そのような相互間隔が広い平行剛体杆により支えられる
と、それらの凹凸感により寝心地が得られなかった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、生体を支持する
支持部材の間隔を小さくでき、良好な寝心地が得られる
血行促進用寝台を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、横たわる生体をマッ
トを介して支持しつつその生体の支持領域を移動させる
ことにより生体の血行を促進させる形式の血行促進用寝
台であって、(a) 寝台の機枠と、(b) 外周面に軟質の弾
性部材が被覆され、所定の間隔で且つ軸まわりに回転可
能にその寝台の機枠上に配列されることにより、前記マ
ットを介して前記生体の体重を支持する複数本の円柱状
支持部材と、(c) その円柱状支持部材を軸回りの回転可
能な状態で上下方向に移動可能に案内する上下案内部材
と、(d) 円柱状支持部材の配列方向の移動が可能に設け
られ、且つその円柱状支持部材の下側に接触することに
よりその円柱状支持部材および前記マットを介して前記
生体を支持する可動部材と、(e) その可動部材を所定の
周期で往復駆動してその円柱状支持部材を軸回りに回転
駆動することにより、その円柱状支持部材を前記マット
に対して転動させる回転駆動装置とを、含むことにあ
る。
【0007】
【作用】このようにすれば、外周面に軟質の弾性部材が
被覆された複数本の円柱状支持部材が所定の間隔で且つ
軸まわりに回転可能に寝台の機枠に配列され、上下案内
部材により軸まわりの回転可能な状態で上下方向に移動
可能に案内されるとともに、可動部材がその円柱状支持
部材の下側に接触することにより、生体の体重が円柱状
支持部材およびマットを介して支持される。それら複数
本の円柱状支持部材は、回転駆動装置によって可動部材
を所定の周期で往復駆動して軸回りに回転駆動すること
により、前記マットに対して転動させられる。
【0008】
【発明の効果】上記のように、上記円柱状支持部材は
回転駆動装置によって可動部材を所定の周期で往復駆動
して軸回りに回転駆動することにより、マットに対して
共に転動させられるものであるから、円柱状支持部材は
その径より僅かに大きいピッチにて配置され得るので、
その円柱状支持部材により支持される支持領域の間隔が
狭くなってそれら円柱状支持部材の凹凸感が少なくな
り、好適な寝心地が得られる。また、円柱状支持部材は
外周面に軟質の弾性部材が被覆されており、上下案内部
材により上下方向に移動可能に案内され、且つ可動部材
により下側から支持されていることから、弾性部材によ
る弾性変形が上下2個所で発生するので、好適なクッシ
ョン作用が得られる。
【0009】
【0010】また、好適には、前記円柱状支持部材は前
記寝台の長手方向に平行に配設され、(f) それら複数の
円柱状支持部材よりも短く且つその円柱状支持部材の間
に配置された複数本の長手状部材が一体的に結合され
て、その寝台の長手方向の所定位置を回転中心とする回
動が可能に設けられた起上り部材と、(g) その起上り部
材を駆動することによりその傾斜角度を調節する回動駆
動装置とがさらに含まれる。このようにすれば、血行促
進用寝台上の患者の起き上りが容易に可能となる。
【0011】また、好適には、(h) 前記上下案内部材を
前記可動部材の移動方向と平行な方向に案内する水平案
内装置と、(i) 前記可動部材の移動に伴って、その可動
部材の移動量よりも少ない水平方向の移動量を前記上下
案内部材に与えるようにそれら上下案内部材と可動部材
とを作動的に連結する連結手段とが、さらに設けられ
る。このようにすれば、複数本の円柱状支持部材の回転
軸が可動部材の移動とともにその移動速度よりも低い速
度で移動するので、マットおよびその上の生体が殆ど移
動しない利点がある。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例の血行促進用寝
台10を示す正面図であり、図2はその血行促進用寝台
10の骨格を構成する機枠12と、それに取り付けられ
た後述の起上り装置68とを示す平面図である。
【0013】上記機枠12は、比較的高さが低く奥行き
の大きい直方体状を成しており、その長手方向において
所定の間隔を隔てて且つその長手方向に直角な方向に伸
びる5本の互いに平行な水平支持部材14をその上面に
備えている。可動枠16は、図2の2点鎖線に示される
ように、長方形を成す3つの枠により構成されており、
寝台10を長手方向に2分する中心線Cを中心とした対
称形状とされている。そして、上記可動枠16は、水平
支持部材14の長手方向において移動可能となるように
支持されている。
【0014】すなわち、図3に示すように、上記可動枠
16の下面には複数個のスライドベアリング20がブラ
ケット22を介して固定される一方、上記水平支持部材
14のうち寝台10の長手方向の中央に位置するものを
除く4本の水平支持部材14の上面にはその長手方向に
伸びるレール24が固設されており、スライドベアリン
グ20がレール24によって寝台10の長手方向に直角
な方向に案内されるようになっているのである。なお、
上記スライドベアリング20は、複数個のボールが図示
しない循環路を通して循環させられるように構成されて
いる。
【0015】上記可動枠16の上面には、たとえばアル
ミニウム製の薄板材26が全面的に張り着けられるとと
もに、その薄板材26の上面であって前記レール24に
対応する位置には、所定幅のゴム製のシート状摩擦部材
28が幅方向の全域にわたって張り着けられている。こ
のシート状摩擦部材28は、その上側において寝台10
の長手方向と平行に配置される複数本の転動ローラ30
との間の摩擦力を高めるためのものである。本実施例に
おいては、可動枠16、薄板材26、およびシート状摩
擦部材28が可動部材に相当する。
【0016】転動ローラ30は、機枠12の長手寸法よ
りも僅かに短い全長を有する金属製の軸筒32と、その
外周に固着された円柱状の外周部材34とから構成され
ている。この外周部材34は、軟質ウレタンゴム、発泡
ウレタンゴムなどの弾性変形可能な軟質の合成樹脂から
構成されており、クッション材としての機能を備えてい
る。外周部材34の硬度は、たとえばJISAのハード
スケールHSにて20度乃至23度の範囲が望ましい。
このように構成された複数本の転動ローラ30は、軸ま
わりに回転可能且つ上下方向の移動自在に設けられてお
り、寝台10の上面においてその長手方向および幅方向
において水平に配設されている。
【0017】図4および図5に示すように、上記転動ロ
ーラ30の軸筒32の軸端には、ベアリング40が嵌め
着けられている一方、機枠12の上端部の内側には、U
字状のガイド用切欠42が複数形成された上下案内部材
44が固設されており、上記ベアリング40の外周輪4
6に形成された環状溝48内に上記ガイド用切欠42が
嵌め入れられることにより、転動ローラ30は、軸まわ
りに回転可能且つそれらの相互間隔が一定に維持されつ
つ上下方向の移動自在に設けられている。
【0018】したがって、上記転動ローラ30は、直接
的には可動枠16により支持されるが、その可動枠1
6、スライドベアリング20、レール24を介して最終
的には機枠12に固定された水平支持部材14により支
持される。そして、図6にも示されるように、生体50
は、敷ふとんやベッド用マットなどのマット52を介し
て上記転動ローラ30上に横たわることになる。
【0019】上記転動ローラ30は、その径が60乃至
70mmφであって、その配置間隔が70乃至100mm程
度の中心軸間距離となると、生体の体感圧が苦痛となら
ないので好ましい。
【0020】前記5本の水平支持部材14のうち寝台1
0の長手方向の中央に位置する水平支持部材14には、
図6に示すように、水平駆動シリンダ56がブラケット
58を介して固設されており、その水平駆動シリンダ5
6の出力ロッド60は前記可動枠16に固定されたブラ
ケット62と連結されている。このため、上記水平駆動
シリンダ56により可動枠16が水平方向に往復駆動さ
れるにともなって、転動ローラ30がマット52に対し
て往復転動させられる。転動ローラ30の転動距離がた
とえばそれら転動ローラ30の配置ピッチD乃至D/2
の間の距離となるように、水平駆動シリンダ56の出力
ロッド60のストロークが設定されている。
【0021】また、前記転動ローラ30の全長の1/3
程度の位置において軸筒32が露出させられる程度に外
周部材34を除去した切欠き64が形成されており、そ
の切欠64によって形成された空間には、起上り装置6
8の起上り部材70の回動中心側の一部が位置するよう
になっている。
【0022】起上り装置68は、上記起上り部材70
と、その傾斜角度を変化させるために起上り部材70を
駆動する回動駆動シリンダ72とを備えている。起上り
部材70は、機枠12の幅方向寸法よりも小さく且つ寝
台10上に幅方向に配列される複数本の転動ローラ30
の配列長さよりも大きい幅寸法を備えた外枠73と、こ
の外枠73内において寝台10の長手方向に架け渡され
た複数本の長手状板部材74と、外枠73から外向きに
突設された一対の支持軸76と、外枠73から突き出す
一対のアーム78と、それらアーム間に懸け渡されたロ
ッド80とを備えている。上記支持軸76は機枠12に
固設されたベアリング装置82によって回転可能に支持
されており、これにより、上記起上り部材70が回動可
能に設けられている。
【0023】上記外枠73が図1の2点鎖線に示す水平
状態まで回動させられると、その外枠73の外周側端部
は機枠12に当接して機枠12の上端よりも僅かに低い
位置となる。この状態においては、前記複数本の長手状
板部材74は転動ローラ30の間に位置させられてお
り、外枠73および長手状板部材74がマット52と干
渉しないようにされている。また、図5に示すように、
前記上下案内部材44には、上記長手状板部材74を嵌
め入れるための切欠き88が形成されている。この切欠
き88の上端部には、長手状板部材74を容易に嵌め入
れるために案内する傾斜面90が形成されている。
【0024】前記回動駆動シリンダ72は、そのシリン
ダ側端部が水平支持部材14に固定されたブラケット8
4によって回動可能に連結されており、その回動駆動シ
リンダ72の出力ロッド86が上記起上り部材70のロ
ッド80と回動可能に連結されている。これにより、起
上り部材70の傾斜角度θが回動駆動シリンダ72の出
力ロッド86の突き出し長さに応じて変化させられるよ
うになっている。
【0025】図7は、水平駆動シリンダ56および回動
駆動シリンダ72を制御する油圧装置の一例を示してい
る。図において、オイルタンク94に還流した作動油は
電動油圧ポンプ96により往復制御弁98および回動制
御弁100へ圧送される。往復制御弁98は、3位置制
御弁であって、2つのソレノイドS1およびS2が共に
オフ状態であるときには水平駆動シリンダ56を作動さ
せないが、ソレノイドS1およびS2の一方および他方
がオン状態とされるにともなって作動油を水平駆動シリ
ンダ56の一方および他方の油室へ供給して出力ロッド
58を往復作動させる。回動制御弁100も、上記と同
様の3位置制御弁であって、2つのソレノイドS3およ
びS4が共にオフ状態であるときには回動駆動シリンダ
72を作動させないが、ソレノイドS3およびS4の一
方および他方が所定期間オン状態とされるにともなって
作動油を回動駆動シリンダ72の一方および他方の油室
へ供給してその出力ロッド86の突き出し長さを調節す
る。上記水平駆動シリンダ56および回動駆動シリンダ
72の作動速度は、往復制御弁98と水平駆動シリンダ
56との間および回動制御弁100と回動駆動シリンダ
72との間に設けられた可変絞り弁102および104
により設定されるようになっている。なお、オイルタン
ク94の出力圧はリリーフ弁106によって所定圧以下
に制限されている。
【0026】図8は、上記図7の油圧装置を制御する電
子制御装置の一例を示している。図の電子制御装置10
8において、モード切換スイッチ110は、血行促進モ
ードA、起上りモードB、停止モードCのいずれかを選
択するために操作される。リミットスイッチ111は、
起上り部材70の水平位置を検出するためのものであ
り、たとえば図1に示されるように、起上り部材70が
水平となったときのアーム78と係合する位置に設けら
れる。
【0027】上記モード切換スイッチ110が血行促進
モードAに操作された場合は、起上り部材70が水平と
なっていることを条件としてタイミング信号発生装置1
12が起動させられる。このタイミング信号発生装置1
12は、作動周期を設定する周期設定器114と、それ
により設定された周期のうちの往復作動時間を設定する
作動時間設定器116とを備えており、その往復作動時
間内では出力接点112aおよび112bをたとえば2
分程度の所定時間毎に交互に閉じてソレノイドS1およ
びS2を交互に励磁し、水平駆動シリンダ56の出力ロ
ッド60を突き出させ或いは引っ込ませる。上記周期設
定器114は、零乃至数時間の範囲内の所望の周期を設
定でき、上記作動時間設定器116も零乃至数時間の範
囲内の所望の時間を設定できる。通常は、上記周期設定
器114および作動時間設定器116の設定により、た
とえば30分程度の往復作動期間と1時間30分程度の
休止期間とから成る2時間程度の周期で作動し、その往
復作動期間では、水平駆動シリンダ56の出力ロッド6
0が往復駆動されて、転動ローラ30が2分毎に一方お
よび他方へマット52に対して転動させられる。この転
動ローラ30の転動時間は、水平駆動シリンダ56の出
力ロッド60の突き出し時間および引っ込み時間と同じ
であり、可変絞り弁102によりたとえば15秒程度の
時間に設定される。
【0028】上記モード切換スイッチ110が起上りモ
ードBに操作された場合は、上記タイミング信号発生装
置112の作動が停止されて転動ローラ30の転動作動
が禁止され、上昇押釦スイッチ118或いは下降押釦ス
イッチ120の押圧操作が行われている間はソレノイド
S3或いはS4が励磁される。たとえばソレノイドS3
が励磁されている間は回動駆動シリンダ72の出力ロッ
ド86が突き出されて起上り部材70の傾斜角θが増加
させられるが、ソレノイドS4が励磁されている間は回
動駆動シリンダ72の出力ロッド86が引き込まれて起
上り部材70の傾斜角θが減少させられる。起上り部材
70の回動速度は前記可変絞り弁104により設定され
る。
【0029】上記モード切換スイッチ110が停止モー
ドCに操作された場合は、上記タイミング信号発生装置
112の作動が停止されるとともに、上昇押釦スイッチ
118或いは下降押釦スイッチ120の押圧操作が無効
とされるので、転動ローラ30の転動作動および起上り
部材70の回動作動が禁止される。
【0030】以上のように構成された寝台10では、図
1に示すように、必要に応じて、ハンドル122、12
4が機枠12の長手方向の端部に備えられるとともに、
搬送用車輪126が機枠12の下面の四隅に備えられ
る。
【0031】上述のように、本実施例の寝台10では、
複数本の転動ローラ30が所定の間隔Dで且つ軸まわり
に回転可能に機枠12上に配列されることにより、生体
50の体重がマット52を介してそれら複数本の転動ロ
ーラ30により支持される。それら複数本の転動ローラ
30は、水平駆動シリンダ56によって軸回りに回転駆
動されることにより、マット52に対して往復転動させ
られるので、転動ローラ30による支持領域が変化して
生体の血行が促進され、生体のマッサージ効果が得られ
るとともに、長期間寝ている生体の所謂褥創の発生が好
適に防止される。
【0032】また、本実施例によれば、上記転動ローラ
30はマット52に対して共に転動させられるものであ
るから、転動ローラ30はその径より僅かに大きいピッ
チDで相互に配置され得るので、転動ローラ30により
支持される支持領域の間隔が狭くなり、凹凸感が少なく
なって好適な寝心地が得られる。
【0033】また、本実施例によれば、転動ローラ30
は上下案内部材44によって上下方向の移動可能に設け
られていることから、生体の荷重が加えられると、転動
ローラ30の外周部材34はマット52側および可動枠
16側において共に弾性変形させられるので、寝台10
のクッション作用が倍加する利点がある。
【0034】また、本実施例によれば、上昇押釦スイッ
チ118および下降押釦スイッチ120の操作によって
起上り部材70の回動角度θを自由に変化させることが
できるので、寝台10上の生体を容易に起こすことがで
きる。
【0035】また、本実施例によれば、起上り部材70
が水平な状態となったことを条件として転動ローラ30
の転動が許容されるので、起上り部材70が傾斜してい
るときの転動ローラ30の回転に起因するマットの捩じ
れが好適に防止される利点がある。
【0036】図9は、図5に対応する図であり、本発明
の他の実施例すなわち起上り装置68が設けられない形
式の寝台の要部を示している。なお、以下の説明におい
て前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して
説明を省略する。
【0037】図9において、固定ラック130が水平な
状態で図示しない機枠12に対して位置固定に設けられ
ており、可動ラック132がその固定ラック130と平
行に可動枠16の端部に固定されている。本実施例の上
下案内部材44は、水平ガイド部材134によって可動
ラック132の移動方向と平行な方向すなわち寝台10
の長手方向に直角な水平方向の移動が可能に支持されて
いる。上記可動ラック132および固定ラック130と
噛み合うピニオン136はその軸まわりの回転が可能に
上記上下案内部材44に設けられている。このピニオン
136は、転動ローラ30の外径と略同様のピッチ円を
備えている。或いは、このピッチ円は、転動ローラ30
の外周部材34の弾性変形を考慮した実質的な外径に設
定される。
【0038】上記実施例によれば、可動枠16が水平方
向に駆動されるに伴って転動ローラ30がマット52に
対して転動させられるとき、上記ピニオン136の回転
によって上下案内部材44がその可動枠16の移動量の
半分に相当する移動量だけ移動させられることから、マ
ット52は殆ど移動しないので、寝ている生体が受ける
ふらつき感が解消される利点がある。
【0039】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0040】たとえば、前述の実施例では、転動ローラ
30を駆動するために水平駆動シリンダ56が設けら
れ、起上り部材70を駆動するために回動駆動シリンダ
72が設けられていたが、電動モータによって転動ロー
ラ30や起上り部材70が直接に駆動されるようにして
もよいのである。また、転動ローラ30および起上り部
材70は電動モータによって間接的に駆動されてもよ
い。図10は減速機付電動モータ140によって転動ロ
ーラ30を駆動する例を示している。図において、水平
駆動シリンダ56の一方および他方の油室は、制御シリ
ンダ142の一方および他方の油室とホース144およ
び146を介して連通させられている。制御シリンダ1
42のロッド148は、減速機付電動モータ140の出
力軸150に嵌め着けられたプレート152の偏心ピン
154と連結アーム156を介して連結されている。上
記実施例によれば、転動ローラ30および起上り部材7
0を駆動する期間のみ電動モータが駆動されるので、静
粛な環境を保持できる利点がある。
【0041】
【0042】
【0043】また、前記図9の実施例では、固定ラック
130、可動ラック132、それらに噛み合うピニオン
136が設けられていたが、それら固定ラック130お
よび可動ラック132に替えて一対の長手状摩擦部材を
取りつけるとともに、それら長手状摩擦部材により所定
の挟圧力により挟持される摩擦ローラを上下案内部材4
4に回転可能に設けてもよい。この場合には、上記ロー
ラが可動枠16と上下案内部材44とを作動的に連結す
る連結手段に対応する。
【0044】また、上記のローラやピニオン136に換
えて、可動枠16の運動と電気的に連結されたシンクロ
モータにより上下案内部材44を水平方向に駆動するよ
うにしてもよい。
【0045】また、前記図9の実施例では、起上り装置
68が除去されていたが、起上り部材70に突設された
支持軸76を軸方向の移動自在にベアリング装置82に
支持させることにより、起上り装置68を設けることが
できる。
【0046】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の寝台を示す正面図である。
【図2】図1の実施例の機枠および起上り装置を示す平
面図である。
【図3】図1の実施例の要部を拡大した断面図であっ
て、転動ローラおよび可動枠の支持構造を説明する図で
ある。
【図4】図1の実施例の要部の一部を切り欠いた図であ
って、転動ローラの構成および転動ローラの配置構造を
説明する図である。
【図5】図1の実施例の要部を拡大して示す図であっ
て、転動ローラを案内する上下案内部材の構成を説明す
る図である。
【図6】図1の実施例の要部を拡大した断面図であっ
て、水平駆動シリンダとこれにより駆動される可動枠お
よび転動ローラとの関係を示す図である。
【図7】図1の実施例の水平駆動シリンダおよび回動駆
動シリンダを制御する油圧制御装置の構成例を示す図で
ある。
【図8】図1の実施例の水平駆動シリンダおよび回動駆
動シリンダを制御する電子制御装置の構成を説明する図
である。
【図9】本発明の他の実施例の要部を示す図5に相当す
る図である。
【図10】本発明の他の実施例の要部を示す図6に相当
する図である。
【符号の説明】
10:血行促進用寝台 12:機枠 16:可動枠(可動部材) 26:薄板材26(可動部材) 28:シート状摩擦部材(可動部材) 30:転動ローラ(円柱状支持部材) 44:上下案内部材 50:生体 52:マット 56:水平駆動シリンダ(回転駆動装置) 70:起上り部材 72:回動駆動シリンダ(回動駆動装置) 134:水平ガイド部材(水平案内装置) 136:ピニオン(連結手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高杉 重行 福岡県福岡市南区鶴田2−2−5 高杉 製薬株式会社内 (72)発明者 井本 修正 福岡県福岡市博多区千代4丁目29−27 井本医科器械株式会社内 (72)発明者 中村 美智子 福岡県福岡市博多区千代4丁目29−27 井本医科器械株式会社内 (72)発明者 三野原 厚 福岡県粕屋郡篠栗町大字篠栗5017 (72)発明者 守永 典彦 福岡県福岡市中央区清川3−13−6 (72)発明者 押渕 英展 長崎県松浦市御厨町里免37−1 (72)発明者 阪口 峻一 熊本県玉名市築地79 (72)発明者 星野 光金 愛知県額田郡額田町樫山新井野56−5 (56)参考文献 特開 昭61−162946(JP,A) 実開 昭63−43524(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61G 7/00 A61H 15/00 340

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横たわる生体をマットを介して支持しつ
    つ該生体の支持領域を移動させることにより該生体の血
    行を促進させる形式の血行促進用寝台であって、寝台の
    機枠と、外周面に軟質の弾性部材が被覆され、 所定の間隔で且つ
    軸まわりに回転可能に該寝台の機枠上に配列されること
    により、前記マットを介して前記生体の体重を支持する
    複数本の円柱状支持部材と、前記円柱状支持部材をその軸回りの回転可能な状態で上
    下方向に移動可能に案内する上下案内部材と、 該円柱状支持部材の配列方向の移動が可能に設けられ、
    且つ該円柱状支持部材の下側に接触することにより該円
    柱状支持部材および前記マットを介して前記生体を支持
    する可動部材と、 該可動部材を所定の周期で往復駆動して 該円柱状支持部
    材を軸回りに回転駆動することにより、該円柱状支持部
    材を前記マットに対して転動させる回転駆動装置と、 を、含むことを特徴とする血行促進用寝台。
  2. 【請求項2】 前記円柱状支持部材は前記寝台の長手方
    向に平行に配設され、 該複数の円柱状支持部材よりも短く且つ該円柱状支持部
    材の間に配置された複数本の長手状部材が一体的に結合
    されて、該寝台の長手方向の所定位置を回転中心とする
    回動が可能に設けられた起上り部材と、 該起上り部材を駆動することによりその傾斜角度を調節
    する回動駆動装置と、 を含むことを特徴とする請求項1の血行促進用寝台。
  3. 【請求項3】 前記上下案内部材を前記可動部材の移動
    方向と平行な方向に案内する水平案内装置と、 前記可動部材の移動に伴って、該可動部材の移動量より
    も少ない水平方向の移動量を前記上下案内部材に与える
    ように該上下案内部材と該可動部材とを作動的に連結す
    る連結手段とを含むことを特徴とする請求項の血行促
    進用寝台。
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