JPS60212343A - 起毛表皮を有する積層成形品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、トリコット、ニット等の起毛した表皮と熱可
塑性樹脂等を積層成形してなり、自動車の内装材や天井
材などに利用される起毛表皮を有する積層成形品に関す
る。

（従来技術） 従来よシ、起毛した表皮と熱可塑性樹脂の積層成形品は
、射出成形を利用して、起毛した表皮材を射出成形機の
金型のキャビティに収め、次に粒状等の熱可塑性樹脂を
成形機内で加熱溶融させ、しかる後この溶融樹脂を金型
のゲートよ〕キャビティ内に射出して前記の起毛表皮材
と積層させ、その後冷却する方法などによ）、製造され
ている。しかし、この従来の製法では、溶融樹脂の射出
時に、樹脂に負荷された圧力によって表皮材の起毛が金
型の型面に強く押圧されて折曲ったシ、また溶融樹脂の
熱によって表皮材の起毛が流動化されて湾曲したシして
、起毛が傾斜して寝たままとなる所謂起毛つぶれが発生
することが度々アシ、毛が完全に直立した起毛表皮を有
する積層成形品を確実に製造することが困難であった。

（発明の目的） 本発明紘、前記の事情を考慮してなされたもので、その
目的とするところは、起毛つぶれが発生しないように製
造された外観品質の良好な起毛表皮を有する積層成形品
を提供することにある。

（発明の構成） 本発明の起毛表皮を有する積層成形品は、起毛した表皮
材を金型のキャビティに収めるに当シブラスチックフオ
ームを蚊表皮材の起毛表面と金製製面との間に配置する
か若しくはプラスチックフオームを該表皮材の裏面に積
層するかのいずれか一方若しくは両方となすか、または
起毛した表皮材を型面に針を多数植設した金型のキャビ
ティに収め、しかる後加熱溶融された熱可塑性樹脂を前
記キャビティ内に射出または充填し、積層成形してなる
ことを特徴とするものである。即ち、本発明は、プラス
チックフオームの介装または針植設の型面を有する金型
の使用により、溶融樹脂の内部圧力の分散、緩和やその
樹脂の熱の遮断等を図シ、これらの圧力や熱が直接的に
表皮材の起毛に加わらないようにしたものである。本発
明の積層成形品は、例えは射出成形法、射出圧縮成形法
などを利用して製造することができる。また、本発明で
用いるプラスチックフオームは、発泡体中に無数の気泡
が分散して成シ、圧力の分散、緩衝作用や断熱作用など
を営むものであればよく、軟質、硬質、および半硬質の
フオームでも、また連続き泡のまたは独立気泡の７オー
ムでも適用することができる。さらに、低密度フオーム
でも高密度７オームでもよい。また、本発明における起
毛表皮材および熱可塑性樹脂には、従来より使用されて
いる全てのものが適用でき、例えば熱可塑性樹脂には、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどを使用してよい。さ
らに、プラスチックフオームの他に、適当なバッキング
材を表皮材と熱可塑性樹脂の間に介装して積層成形する
ことにすると、成形時において、溶融樹ｉから表皮材へ
の熱伝達が有効に遮断されるだけでなく、溶融樹脂が表
皮材中に含浸、浸透するのを防止することができる。そ
して、この場合には、通常表皮材および樹脂等は積層成
形後に接着剤等によシ接着される。バッキング材として
は、例えば、布１紙、独立気泡の緻密なプラスチック７
オームなどを挙げることができる。

（実施例′） 以下、本発明の実施例を図面によシ説明する。

第１図に示すように、実施例の積層成形品１は、略円錐
台カップ形状のプラスチック成形体で起毛した表皮材２
（例、えば、トリコット、ニット）を基材の熱可塑性樹
脂３に積層させて成シ、次の二種の製造過程によシ製造
したものである。

まず、第２図に示すように成形品１に対応するキャビテ
ィ４を有する金型５ａを準備し、これを図示しない射出
成形機に装着した（同図中、６はスプルー、また７はラ
ンナーを示す。）。

次に、第６図に示すように、起毛した表皮材２を金型５
ａのキャビティ４にその起毛表面８をランナー無の型側
に向けて収め、次いで表皮材２Ｉと同様な形状のプラス
チックフオーム９を表皮材の起毛表面８とランナー無の
聾の型面１０の間に配置し、しかる後当該成形機内で加
熱溶融された熱可塑性樹脂５をスプルー６よシ第４図に
示すようにランナー７を通ってキャビティ４内に射出し
く同図中、矢印Ｐ方向）、表皮材２と積層させて、第１
図に示す実施例１の積層成形品１を製造した。この実施
例の場合、第４図に示すように、溶融樹脂が射出され表
皮材２を押圧すると、この押圧力によシブラスチックフ
オーム９が弾性的にある程度圧縮される。即ち、表皮材
の起毛１１には、樹脂３の内部圧力が大幅に緩和されて
加わるようになっている。

それ故に、実施例１の成形品には起毛つぶれが全く無か
った。

ここで、プラスチックフオームの配置に関しては、上記
の実施例と同様に、第５図に示すようにプラスチック７
オーム９を表皮材２の起毛表面８とこれに対向する金製
型面１２ａの間に配置してもよいが、第６図に示すよう
にプラスチック７オーム９を表皮材の裏面１５に積層さ
せしかる後射出成形を行なって、表皮材２と７オーム？
と樹脂３とからなる積層成形品を形成してもよく、また
第７図に示すようにプラスチック７オーム９，９を表皮
材の起毛表面８と金型型藺１２ａの間に配置しかつ表皮
材の裏面１５に積層させしかる後射出成形を行なって、
表皮材と７オームと樹脂からなる積層成形品を形成して
もよい。このように、グラスチック７オーム９を表皮材
２と樹脂３の間に設けると、圧力の緩和作用に加えて、
溶融樹脂の熱の伝達が効率良く遮断され表皮材の起毛１
１は熱による影響を殆ど受けずに済む。また、これらの
図に示すように、バッキング材１４を熱可塑性樹脂と表
皮材等との間に挿入すれば、さらに有効に熱を遮断する
ことができる。

次に、他の製造過程を説明すると、まず第８図に示すよ
うに、上記実施例の場合と同様なキャビティ４を有し、
かつ第９図に拡大して示すようにランナー無の型の型面
１０に多数の針１５・・・を植設した金型５ｂを準備し
、これを上記実施例で用いた射出成形機に装着した。次
に、第９図に示すように、起毛した表皮材２を金型５ｂ
のキャビティ４にその起毛表面８を針植設の盤面側に向
けて収め、しかる後当該成形機内で加熱溶融された熱可
塑性樹脂３をスプルー６よシ第１０図に示すようにラン
ナー７を通ってキャビティ４内に射出しく同図中、矢印
Ｐ方向）、表皮材２と積層させて、第１図に示すような
実施例２の積層成形品を製造した。この実施例の場合、
第１０図に示すように、溶融樹脂が射出され表皮材２を
押圧すると、表皮材２は針植設の型面１０に圧接され、
その起毛１１は針１５と針１５との空間に挿入された状
態に保たれる。

即ち、樹脂５の内部圧力が針等に分散され、その圧力が
表皮材の起毛１１に殆ど加わらない状態で積層成形され
るようになっている。それ故に、実施例２の成形品にも
起毛つぶれが全く発生していなかった。

（発明の効果） 本発明の起毛表皮を有する積層成形品は、プラスチック
フオームをキャピテイ内に介装するか、または針植設の
盤面を有する金型を使用して、積層成形してなるものと
したことによシ、製造過程に訃いて、溶融樹脂の圧力の
分散、緩和やその熱伝達の速断等が図られ、それらを直
接的に表皮材の起毛に加えずに成形でき、このため起毛
りぶれが全く無く毛が完全に直立しておシ、外観品質に
優れ九成形品となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の積層成形品を示す断面図、 第２図は第１図の積層成形品を製造するための成形機の
金製を示す断面図、 第５図および第４図は第１図の積層成形品の製造過程を
示す図、 第５図ないし第７図は第１図の成形品の製造過程で用い
るプラスチック７オームの充填配置例を示す図、 第８図は本発明の他の実施例の積層成形品を製造するた
めの成形機の金型を示す断面図、第９図および第１０図
は本発明の他の実施例の積層成形品の製造過程を示す図
である。 図中、 １・・・積層成形品　２・・・表皮材 ５・・・熱可塑性樹脂　４・・・キャビティ５ａ、　５
ｂ・・・金型　８・・・起毛表面９′・・・プラスチッ
クフオーム　１０．１ｚａ・・、金環型面１５・・・裏
面　１５・・・針 第１図 第３図 第２図 第５図 第７図 第９図 第６図 第８図 Ｄ 第１０図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 起毛した表皮材を金型のキャビティに収めるに当）プラ
   スチックフオームを該表皮材の起毛表面と金型盤面との
   間に配置するか若しくはプラスチックフオームを該表皮
   材の裏面に積層するかのいずれか一方若しくは両方とな
   すか、または起毛した表皮材を型面に針を多数植設した
   金型のキャビティに収め、しかる後加熱溶融された熱可
   塑性樹脂を前記キャビティ内に射出または充填し、積層
   成形してなることを特徴とする起毛表皮を有する積層成
   形品。