JPS60210551A - 積層安全ガラス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ＋１１　産業上の利用分野 本発明は積層安全ガラスに関するものである。

（２）　従来技術 各種輸送機関や建造物の窓等に広く使用されている桓層
安全ガラスは、通常、２枚の板ガラスを可塑化されたポ
リビニルブチラール樹脂からなる中間膜′を介して貼り
合せたものが使用されている。

この積層安全ガラスは、例えば特公昭４２−２４４３６
号公報に開示されているように、酢酸カリウム等のカル
ボン酸カリウムを用いることにより中間膜のガラスへの
接着力を調整することにより耐貫通強度を高め得ること
が知られている。

しかしながら、酢酸カリウムに代表されるカルボン酸カ
リウムを含有した可塑化ポリビニルブチラール中間Ｍ＃
ｉ押出成形時に着色したり、或い＃−ｉ該中聞膜を用い
て得られた積層安全ガラスの耐湿性が悪い為に、周辺部
が著しく白化したり失透したりするという大きい欠点が
あった。

（３）　発明の目的 本発明の目的は上記従来の積層安全ガラスの欠点が解消
された、不必要な着色が無く、劣悪な耐湿性による周辺
部の白化や失透も無くかつ耐衝撃強度にすぐれた、工業
的価値の高い積層安全カーラスを提供することにある。

（４）発明の構成 本発明の要旨は可塑化ポリビニｌレプチラ−Ｉし樹脂中
間膜によって少くとも２枚のガラスが貼り合わされてな
り、ポリビニルブチラール樹脂１００重量部に対して、
炭素数が１〜６のモノカルボン酸カリウムがα０２〜α
４０重景部及び変性シリコンオイルがａ０１〜α２６重
量部含有されるか又は付着されていることを特徴とする
Ｄ層安全ガラスに存する。

木兄’ＪＩ　Ｋおける可ａ’１２化ポリビニルブチラー
ル樹脂としては従来公知のものが広く使用可能でアリ、
例えばポリビニルブチラール樹脂とトリエチレンクリコ
ール−２−エチルブチレート、トリエチレングリコール
ジー２−エチルブチレ−トもしくはジグチルセパゲート
等の可塑剤とを含有する樹脂組成物が用いられる。上記
ポリビニルブチラール樹脂のブチラール化度＃′ｉ５５
〜８０モルチのものが好ましく、又可塑剤量について社
ボリビニルグチラール樹脂１００重県部に対して可塑剤
２０〜６０重量部とするものが好ましい。

上述の如き可塑化ポリビニルアセタール樹脂を中間膜に
成型する方法についても公知の方法が採用されて良く、
例えば押出機によってシート状に押出成型する方法とか
加熱ロールによってシート状に成型する方法等が適宜採
用され得る。

本発明において上記中間膜に適用されるモノカルボン酸
カリウム塩として使用できるのは炭素数が１〜６のもの
に限られる。その理由は炭素数が７以上のモノカルボン
酸カリウム塩は、後述する変性シリコンオイルと配合し
ても積層ガラスの白化防止等、種々のｌｌｉｌＩＷ１１
ｍ徐１０１１ｔｄｌ相乗効果を発揮しえないからである
。

又、モノカルボン酸カリウムの添加部数はポリビニルブ
チラール樹脂１００重量部に対して（１０２〜α４０重
量部である。これは、（ＬＯ２重量部未満では接着性の
調整機能が充分発揮されず、０．４０重量部を超えると
中間膜が着色するのみならず後述する変性シリコンオイ
ルの添加による積層ガラスの白化、失透防止効果が充分
発揮されないからである。

本発明において上記中間膜に適用される変性シリコンオ
イルとしては例えばエポキシ変性シリコンオイル、エー
テル変性シリコンオイル、エステル変性シリコンオイル
、アミン変性シリコンオイル等がありこれらの変性シリ
コンオイルは一般にポリシロキサンに変性すべき化合物
を反応せしめて得られる淡黄色透明で粘稠な液体である
。

不発１３１Ｊにおいては一般式ｉｌ＋ （ｎ、ｍは３０以下の正の整数Ｘ％ｙけ２０以下の正の
整数） で示されるエーテル変性シリコンオイル、一般式（２） ％式％） （ｎ、ｍは３０以下の正の整数） で示されるエポキシ変性シリコンオイル及び一般式（３
１ ％式％ （ｎｓｍＶｉ３ｏ以下の正の整数） で示されるエステル変性シリコンオイル、就中エーテル
変性オイルが好ましく用いられる。

又、上記一般式によって示される各々の変性シリコンオ
イルは、ブロック共重合体の構造式で宍わされたもので
あるが、本発明においてはランダム共重合体の構造式で
表わされるものも同様に用いられる。

上記変性シリコンオイルの使用量はポリビニルブチラー
ル樹脂１００重量部に対してαＯ１〜α２６重ｉ１＋を
都である。これは、０．０１　ＴｒＣ量部より少くても
０．２６重量部より多くても本発明の目ＦＡＪ’ｔ　巡
成し得ないからである。

木兄’Ｊｌにおいては前記モノカルボン酸カリウム塩と
上記変性シリコンオイルとを前記中間膜に含有せしめる
か又ｌ−Ｌ伺若せしめることにより適用するものである
がぞの侠１１１　ｒＡは以下の如く種々の方法が採用可
能である。

例えば、ポリビニルブチラール樹脂と可塑剤との混合物
にモノカルボン酸カリウム塩と変性シリコンオイルとを
添加混合することによって可塑化ポリビニルブチラール
樹脂中にこれを含有せしめる４０とか、可鯖化ボリビニ
ルグチラール樹脂から成型された中間膜に変性シリコン
オイルと前記カリウム塩とを所要量塗布するとかの方法
があるが、特に好ましい態様としては可塑剤中に予め前
記塩と前記変性シリコンオイルとを混合した可塑剤混合
物とポリビニルブチラール樹脂との混合物から前述した
ような成型方法に従って中間膜を製するという方法が挙
けられる。

しかして、前記カリウム塩と変性シリコンオイルが含有
されるか若しくは付着されたポリビニルブチラール樹脂
中間膜とガラスとから本発明の積層安全ガラスを製する
方法としては従来採用されている製造方法が用いられ得
るものであり、例えば上記中間膜を２枚の板ガラス間に
挾持せしめて３０〜１６０℃、５〜１５即／ｃ１１の条
件の下に１０〜６０分保持することによってガラスと中
間膜とを接着せしめ積層安全ガラスを得るという方法が
拳けられる。

（５）発明の効果 本発明積層安全ガラスは、前記モノカルボン酸カリクム
の特定量と前記変性シリコンオイルの特定量とが含有さ
れるか又は付着された前記可塑化ポリビニルブチラール
樹脂中間膜によって少くとも２枚のガラスが貼り合わさ
れている仁とを特徴とするので、低い耐湿性によって生
ずる周辺部の白化、失透及び接着性低下が改善され、か
つ高い衝撃強度を有する。

（６）実施例 実施例における各試験方法は以下の方法に拠った。

ｌ）耐貫通強度試験 積層安全ガラスを３０　ｃｍ　Ｘ　３０　ｃＩｎの支持
枠によって水平に保持し２０℃の温度下で該安全ガラス
の上方から１２６に９の鋼球を試験片の中火に自由落下
させる。鋼球の高さを漸次増しながら試１’ｉ心を緑返
し、行った試験数の５０係に和尚する試験において安全
ガラスが鋼球の貫通を妨ける時の鋼球のガラス而からの
距錐を以って落球高さとする。

２〕　耐湿性試験 ■白化性 「陸路運行する自動車の安全ガラス状物に関するアメリ
カ標準安全規則Ｊ（ＡＮＳＩ２２６．１）の第５章、５
．３テスト翫３に準拠して行り、積層ガラスの周辺から
内部に向って何重白化したかを測定した。

■接着性 上記耐湿性試験（白化性）を行なった積層安全ガラスに
、次に示す所謂「パンメル試剥を行った後に、該ガラス
周辺からガラスが全く接着していない領域迄の距離を測
定した。

ノヘンメル試験：積層安全ガラスを−１８℃に４時開以
上保持したのち、水平面に対して４５°に固定した鋼板
の上に該鋼板に対して５℃の角度で安全ガラスの先端を
保持し、頭部が０４５即のハンマーで該安全ガラスを破
砕し、中間膜へのガラスの付着状態を観察する。

１３２着色度試験 積層−安全ガラスの所定の波長における透過率を分光光
度肝にて測定し、次式にて着色度を評価する。（詳細け
ＪＯＵＲＮＡＬ　ＯＦＰＯＬＹＭＡＲ５ＣＩＥＮＣＢ、
ＶＯＬ■１１ｈ４　Ｆ３６２〜によった。）仁の数値が
小さい程着色が著しい０ 実施例１ ブチラール化度６５モルチ、残存ビニルアルコール２４
．５モルチ、残存酢酸ビニルα５七ルチのポリビニルブ
チラールｇｊ　Ｉｌ’＋１１００重量部全用意した。別
に可塑剤としてトリエチレングリコールジー２−エチル
ブチレート４０重量部を用意して、一般式 ％式％） で示されるエーテル変性シリコンオイル０．２４重ｆｉ
部及び蟻酸カリウム０．０３重量部を上記可塑剤に混合
し゛て可塑剤混合物とする。

前記ポリビニルブチラール樹脂に上記可塑剤混合物を添
加混合した後７０℃でロール混線を経て１５０℃の温度
で５０に９／ｃ＋＋ｆの圧力を加えて厚さＱ７６Ｍの可
塑化ポリビニルブチラール樹脂中間膜を得た。こうして
得た中間膜を適当な大きさに切断して、これを恒温恒温
室に放置することにより、含水率をα４６重量％に調節
し、該中間膜を厚さ２５圏のガラス板２枚の間に挾み１
４０℃、１３）ＦＢＩ／ｃＩｌの条件下で貼り合わせて
積層安全ガラスを得た。

この安全ガラスについて各種試験を行った結果全第１表
に示す、る 実施例２〜５ モノカルボン酸のカリウム塩として酢酸カリウム、酪酸
カリウム、カプロン酸カリウムを使用シ、モノカルボン
酸のカリウム塩と変性シリコンオイルの重量部について
Ｆｉ第１表に示す通りとする？以外は実施例１と同様に
して積層安全ガラスを得て試験した。

その結果ｔ−第１表に示す。

実施例６ 変性シリコンオイルとして一般式 で示されるエポキシ変性オイルを使用する以外は実゛施
例２と同様にして禎層安全ガラスを得た。

各種試験のれ１ノ呆は第１表の通りであった。

比較例１〜５ ＊施例１と同様の手順により、第１表に示された添加剤
を用いて積層安全ガラスを母御、物性評価をした。

比較例１け変性シリコンオイルを使用しない場合の例で
あり、特に実施例２との比較からみて耐湿性試験による
周辺部白化、及び周辺部の接着性低下が著しいこ七がわ
かる。

比較例２は゛変性シリコンオイルを多量に用いた場合の
例であり、特に耐湿性試験後の周辺部の接着性が悪い。

比較例３けモノカルボン酸のカリウム塩を過剰に用いた
場合の例であり、特に着色が著しく、又、耐湿性試験後
の周辺白化及び周辺接着性が劣る。

比較例４と５＃−ｉ、モノカルボン酸カリウムの炭素数
が７の場合であり、耐湿性は炭素数６のカルボン酸カリ
ウムを用いた実施例４に比べて悪く、又耐湿性の改善効
果もみられない。

（以下余白）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｌ　可塑化ポリビニルブチラール樹脂中間膜によって少
   くとも２枚のガラスが貼り合わされてなり、ポリビニル
   ブチラール樹脂１００重量部に対して、炭素数が１〜６
   のモノカルボン酸カリウムがα０２〜０．４０Ｍｆｊｋ
   部及び変性シリコンオイルが０．Ｏ２Ｎ２．２６重量部
   含有されるか又は付着されているこ吉を特徴とするｖｉ
   層安全ガラス。