JPH01252557A

JPH01252557A - 合せガラス用樹脂組成物

Info

Publication number: JPH01252557A
Application number: JP8053988A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Maruyama; 均丸山; Shigeki Takada; 重喜高田; Junnosuke Yamauchi; 山内　淳之介
Original assignee: Kuraray Co Ltd
Current assignee: Kuraray Co Ltd
Priority date: 1988-03-31
Filing date: 1988-03-31
Publication date: 1989-10-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】Ａ　、　の１本発明は、合せガラス用の中間膜として優れた性能を有
するポリビニルエステル系樹脂組成物に関する。

ユニ」ξ嵐ｌ」Ｌ従来、自動車、航空機あるいは建築物の窓ガラス等に使
用される合せガラスの中間膜用樹脂としては、ポリビニ
ルエステルをけん化して得られるポリビニルアルコール
を更にアセタール化したポリビニルアセタール、なかん
ずくポリビニルブチラールが主に使用されている。

しかしながらポリビニルブチラールは、ポリビニルエス
テルを原料としながら、けん化およびアセタール化とい
う二段階の工程が必要であるため、製造コストが高くな
りやすく、また、性能面においても、低温から高温まで
の広い温度範囲における耐貫通強度あるいはガ、ラスに
対する接着性という点で十分ではないという問題点を有
してした。

０、　８が　決しよ”とする゛本発明の目的は上述の如きポリビニルブチラールが有す
る問題点を解決し、製造が容易でしかも広い温度範囲に
おいてすぐれた耐貫通強度を有し、同時にガラスとの接
着性にもすぐれた中間膜用の樹脂組成物を提供すること
にある。

Ｄ　′題を　ｔするための本発明者らは上述の目的を達成するため鋭意検討した結
果、けん化度２０〜７０モル％のポリビニルエステル系
樹脂（Ａ）に疎水性可塑剤（Ｂ）を（Ａ）／　（Ｂ）組
成物よりなる中間膜は、低温から高温まで広い温度領域
において優れた耐貫通強度を有し、同時にガラスとの接
着性にもすぐれていることを見い出し、本発明を完成す
るに到った。

本発明において用いられるポリビニルエステル系樹脂（
Ａ）は、ビニルエステルの単独ポリマーあるいは炭素数
４以上の疎水性基、α−オレフィン単位、アニオン性基
、カチオン性基、シリル基等の１１１以上を有する変性
ポリビニルエステルをけん化することによって得ること
ができる。上述の変性ポリビニルエステルのうち、特に
側鎖に炭素数４以上の疎水性基を５〜２０モル％含有す
る変性ポリビニルエステル、あるいはα−オレフィン単
位を５〜６０モル％、好ましくは２５〜５０モル％含有
する変性ポリビニルエステルが好ましく用いられる。

上述の側鎖に炭素数４以上の疎水性基を有する変性ポリ
ビニルエステルは、酢酸ビニル等のビニル上ステルと側
鎖に炭素数４以上の基を有するビニルエステル、ビニル
エーテルあるいは（メタ）アクリルアミドとの共重合に
よって得ることができる。またα−オレフィン単位を有
する変性ポリビニルエステルは、酢酸ビニル等のビニル
エステルとエチレン、プロピレン、イソブチン等との共
重合によって得ることができる。

本発明において用いられるポリビニルエステル系樹脂（
Ａ）のけん化度としては２０〜７０モル％、好ましくは
３０〜６５モル％の範囲から選ばれる。けん化度が２０
モル％未満では耐貫通性が低く、７０モル％を超える場
合にはガラスに対する接着力が低下する。

本発明において用いられる疎水性可塑剤（Ｂ）としては
、例えばジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、
トリエチレングリコール−ジ−２−エチルブチレート、
トリエチレングリコール−ジー２−エチルヘキソエート
等が好適に用いられる。

本発明においては（Ａ）と（Ｂ）の比率は重量基準で、
（Ａ）　１００部あたり（Ｂ）が１０〜７０部であるこ
とが好ましい。（Ｂ）がｌＯより少ない時は溶融粘度が
高くなって成形性が悪くなり、７０を超える場合には高
温にあける耐貫通強度、ガラスに対する接着性が低下す
る。

本発明の組成物にはその他に添加剤として着色剤、ンリ
コン油などを適宜加えることもできる。

本発明の組成物からなる中間膜は樹脂を常法によりシー
ト状に成型して作成され、これをガラス板の間にはさみ
加熱加圧されて安全合せガラスとして使用される。

Ｅ、　　および、ＩＩの　果本発明の樹脂組成物はこれを中間膜として用いた時、安
全合せガラスの耐貫通性が常温ばかりでなく、低温ある
いは高温時においても優れていると同時に、中間膜とガ
ラス面との接着性も向上させ、それによって衝撃物によ
り破損されたガラス破片の飛散を減少させるという効果
をも有していることが特徴である。

以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。

なお、以下において部とあるのは特にことわりのないか
ぎり重量部を意味する。

実施例１酢酸ビニルとＮ−ｔ−オクチルアクリルアミドとの共重
合体をけん化して、Ｎ−を−オフデルアクリルアミド単
位を１０モル％含何し、酢酸ビニル単位のけん化度が４
０モル％の疎水基変性ポリビニルエステル系樹脂を得た
。この樹脂１００部にトリエチレングリコール−ジー２
−エチルブチレート２０部を加えて可塑化し、７０℃に
て５分間ロール練りを行ない、更に１４０℃、５０ｋｇ
／ａｍ″の条件下で厚さ０．７５ｍ−の中間膜を作成し
た。このフィルムをガラス板（厚さ３ｍ＋＊、中３００
ｍｍ、長さ３００ＩＩＩＩ１１）２枚の間に挾んで１２
０℃、１０ｋｇ／ｃｍ”の条件で貼り合せ、安全合せガ
ラスを得た。得られた安全合せ゛ガラスについて耐貫通
強度およびフィルムとガラスとの接着性を測定した。結
果を第１表に示す。

比較例１実施例１において用いられた樹脂にかえて、ブチラール
化度６０モル％のポリビニルブチラールを用い、可塑剤
量を５０部とする以外は実施例１と同様に行った。結果
を合せて第１表に示す。

（１）落球高さ二安全合せガラス試料（３００Ｘ　３０
０ｍｍ）の縁を支持枠に固定して水平に保持し、その上
から２．２６ｋｇの鋼球を試験片の中央に自由落下させ
る。鋼球の高さを０．５ｍの単位で変化させ、一定高さ
での繰返し試験でその試験数の５０％において鋼球の貫
通が妨げられる最高の落球高さを測定した。この試験は
安全合せガラスの温度を一２０℃、２０℃及び４０℃の
３種の温度に保って行なった。落球高さの数値が大であ
るほど耐貫通強度が大であることを示す。

（２）パンメル値：安全合せガラス試料を１時間以上−
１８℃に保って恒温にした後、ハンマー（頭の部分が１
ボンドである）破砕試験にかけ、被着ガラス粒子径が最
大６ｍｌ１１以下になるまで粉砕する。割れたガラス片
を振り落し、中間膜の露出した部分を０〜８のランクに
わけて露出度が低いほど値が大きくなる様に判定した。

パンメル値が高いほどすなわち露出度が低いほど中間膜
の接着性が良好であることを示す。

実施例２〜５、比較例２〜３実施例！で用いられた樹脂にかえて、エチレン単位を４
５モル％含有し、第２表に示すようなけん化度を有する
酢酸ビニル樹脂を用いる以外は実施例１と同様に行った
。結果を合仕て第２表に示す。

以下余白第　　　　　　　２　　　　　　　表実施例６〜８、比較例４〜５実施例１において用いられた可塑剤をジオクチルフタレ
ートに変え、かつ添加量を第３表に示す如く変更する以
外は実施例１と同様に行った。結果を合せて第３表に示
す。

実施例９〜１２実施例７において用いられた樹脂にかえて次に示す如き
樹脂を用いる以外は実施例７と同様に行った。結果を合
せて第４表に示す。

実施例９：重合度１７５０、けん化度４０モル％のポリ
酢酸ビニル樹脂。

実施例１Ｏ：シリル基を０．０１モル％含有し、けん化
度３５モル％、重合度１７５０の変性ポリ酢酸ビニル樹
脂。

実施例１１：カチオン性基を０，５モル％含有し、けん
化度３０モル％、重合度１１１００の変性ポリ酢酸ビニ
ル樹脂。

実施例１２：カルボキシル基を１．０モル％含有し、け
ん化度４５モル％、重合度１５００の変性ポリ酢酸ビニ
ル樹脂。

以下余白

Claims

【特許請求の範囲】

（１）けん化度２０〜７０モル％のポリビニルエステル
系樹脂（Ａ）及び疎水性可塑剤（Ｂ）からなり、かつ（
Ａ）／（Ｂ）の重量比が１００／１０〜１００／７０で
あることを特徴とする合せガラス用樹脂組成物。
（２）ポリビニルエステル系樹脂（Ａ）が側鎖に炭素数
４以上の疎水基を有する変性ポリビニルエステルである
請求項（１）に記載の合せガラス用樹脂組成物。
（３）ポリビニルエステル系樹脂（Ａ）がα−オレフィ
ン単位を有する変性ポリビニルエステルである請求項（
１）に記載の合せガラス用樹脂組成物。